Google Play にとって、ユーザーとデベロッパーの皆さんのプライバシーと安全が、最も重要です。
そのため、大きなポリシーの改定に伴いデベロッパーの皆さんに対応いただくことが必要となる場合に、その情報を広くお伝えするためのウェビナーを開催しています。
次回は、4 月 16 日に 2021 年 3 月末に適用となったポリシー変更の内容を中心にお伝えする「 Google Play デベロッパー ポリシー ウェビナー 2021 年 4 月」の開催を予定しています。本ウェビナーは、Google Play ストアに向けたアプリの開発やパブリッシングを担う企業や個人の皆さまを対象にした、オンライン ウェビナーです。同じ会社・組織から何人でもご参加可能です。皆さまお誘い合わせの上、ご参加ください。
なお、質問はこちらの Google フォームで事前に受け付けております。こちらの動画をウェビナーに参加される前にご視聴いただき、ウェビナーの前に内容に関する質問をフォームから記入ください。ご協力をお願いします。
【開催概要】
イベント名:Google Play デベロッパー ポリシー ウェビナー 2021 年 4 月開催日時:2021 年 4 月 16 日 16 時 00 分 - 16 時 50 分開催形式:オンライン ウェビナー対象:Google Play ストアに向けたアプリの開発やパブリッシングを担う開発者*開始10 分前から入場可能です
【参加方法】
こちらのイベントページよりご登録・ご視聴ください。当日でも参加登録は可能ですが、事前に登録を完了いただくと、スムーズです。なるべく登録をお済ませの上お待ち下さい。
多数のご参加をお待ちしています。
Posted by Konosuke Ogura - Trust & Safety - Play & Android, Global Policy & Operations Lead and Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Platforms and Ecosystems
この記事は Ashnil Dixit による Android Developers Medium の記事 "Collaborating with local payment partners to drive awareness and conversion" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
昨年、1 ドル未満の価格や現地価格に対する効率的なアプローチを探す上で役立つヒントについてのブログ記事(英語) を公開しました。今年は、インドと東南アジアでユーザーのコンバージョンを推進するベスト プラクティスについて、記事とケーススタディから成る 4 部構成のシリーズを連載します。今回はその 1 回目です。
Google Play を使うと、ユーザーは Play Billing が提供するさまざまな決済方法(クレジットカード、携帯通信会社の課金、Google Play ギフトカードなど)を選択できるようになります。その中には、インドの UPI、タイの TrueMoney、インドネシアの GoPay など、現地特有の決済方法も多く含まれています。
しかし、最近の調査(Google Consumer Survey、Ipsos 2020)によると、大半のユーザーは現地特有の決済方法が使用できるということに気づいていません。この点は、ユーザーを課金ユーザーにコンバージョンする上で障壁になる可能性があります。
現地のエコシステム パートナーは、巨大な取引ユーザーを保持しています。そのため、ゲームのリリースや主要な LiveOps(ゲーム内イベント) のタイミングにおいて、非常に魅力的な共同マーケティング パートナーになります。こういった現地エコシステム パートナーと連携することで、ゲームの認知度を上げて高品質なユーザーを獲得できる可能性があります。
通常、決済パートナーは、さまざまなチャンネル(アプリ内およびオンライン メディア)を通してゲームの特典や LiveOps(ゲーム内イベント)、リリースをプロモーションするため、デベロッパーが新しいユーザーを獲得する上で役立ちます。
現地の決済パートナーと共同でマーケティングやキャンペーンを行うことで、デベロッパーの初回購入者数、合計消費額、インストール数などが増加します。
インドや東南アジアで支払者へのコンバージョンを推進する上で、デベロッパーができることはたくさんあります。現地の決済パートナーとのコラボレーションもその戦略の 1 つです。決済パートナーは大規模な取引ユーザーのベースを保持しているので、ここぞというタイミングでプロモーション効果を増幅させ、認知度を高めて、支払者へのコンバージョンを推進する上で役立ちます。これらの地域でビジネスの拡大を検討している方は、コラボレーションの機会を探してみるのもいいかもしれません。
さらに詳しい情報は、アプリ開発を成功させるためのアカデミーのゲームビジネス基礎コースで提供しています。価格の差別化やモバイルゲーム製品に関するレッスンをご覧ください。
この記事のインフォグラフィック版は、簡単に共有できます。こちらからご覧ください。
Reviewed by Hidenori Fujii - Google Play Developer Marketing APAC
この記事は Neethi Thomas、Dafna Gal、Ashnil Dixit による Android Developers Blog の記事 "Sub-dollar pricing expansion in 20 markets" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Google Play では、Android デベロッパーがアプリやゲームをできる限り広いマーケットに提供できるようにするために継続して対応を行ってきました。既に 165 以上のマーケットで無料と有料のアプリをサポートし、インドやブラジルなどの 20 のマーケットで、デベロッパーが設定できるプロダクトの最低価格を引き下げてきました。
このたび、2021 年 3 月 4 日(日本時間 3 月 5 日)に、新たにラテンアメリカ、ヨーロッパ、中東、アフリカ、アジア太平洋地域の 20 のマーケットでプロダクトの最低価格制限を引き下げたことをお知らせします。
この新しい下限額により、ほとんどの対象マーケットで 10-30 米セント相当の価格を設定できるようになります。この超低価格帯、すなわち「1 ドル未満」の価格設定を利用し、現地の購買力や需要を踏まえて価格を調整することで、新たな潜在購買層へのアプローチが可能になります。また、グローバルな価格戦略を柔軟に設定できるようになり、アプリやゲームで多くのユーザーを収益につなげるチャンスにもなります。
以下の新しいマーケットで、有料アプリ、アプリ内アイテム、定期購入の最低価格制限が引き下げられています。
バングラデシュ、ブルガリア、ボリビア、コスタリカ、チェコ共和国、デンマーク、クロアチア、ハンガリー、ヨルダン、カザフスタン、レバノン、スリランカ、ミャンマー、パキスタン、パラグアイ、ルーマニア、セルビア、タイ、タンザニア、ベトナム
これに加えて、以下のマーケットではすでに 1 ドル未満の価格設定が利用できます。
ブラジル、チリ、コロンビア、エジプト、インド、インドネシア、マレーシア、メキシコ、ナイジェリア、ペルー、フィリピン、ポーランド、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ、ウクライナ
Google Play Console で価格を調整する方法については、ヘルプセンターの記事をご覧ください。すべての価格帯が記載されたリストは、こちらからご覧ください。
2015 年にこの機能が導入されてから、Android デベロッパーは 1 ドル未満の価格設定を活用して、有料ユーザー数を拡大してきました。ここでは、1 ドル未満の価格設定を利用してビジネスを成長させる方法をいくつか紹介します。
期間限定の宣伝を行う:1 ドル未満の価格設定は、マーケティング活動によって新しいユーザーを獲得したり、低価格商品で熱心なユーザーに特典を提供するために活用できるツールです。たとえば、人気ゲーム Lords Mobile のデベロッパー IGG は、有料ユーザーのコンバージョンを増やすため、期間限定で 2-3 倍の価値があるスペシャル バンドルをわずか 3000 インドネシア ルピア(0.20 米ドル)で提供することがあります。これはスペシャル オファーなので、通常の売上を減らすことなく、支払者のベースを拡大できます。
シーズンごとの特典を提供する:1 ドル未満の価格設定は、シーズンごとの有償特典を提供するにも効果的です。ユーザーはこのようなアイテムを購入できる期間が限られていることを知っていなすので、さらに魅力を感じます。これを低価格設定と組み合わせることで、初回購入者にとっての魅力を高めることができます。Moonton は、Mobile Legends でそのシーズンで初めて購入を行ったユーザーに、レアなスキンを提供し、これは 1 ドル未満の購入の場合にも適用されます。
お試し価格を提供する:1 ドル未満の価格設定は、お試し価格で新しい有料ユーザーを惹きつけるために使うこともできます。たとえば、貴重なアイテムを購入したことがないユーザーに、1 ドル未満の価格を提示できます。先にも触れたデベロッパーの Moonton は Mobile Legends: Bang Bang で最初の購入を行ったユーザーが、お試し価格で人気のヒーローにアクセスできるようにしています。この戦略は、ゲーム全体の経済に大きな影響を与えることなく、新しい有料ユーザーにアプローチすることを可能にしています。
熱心なユーザーに特典を提供する:1 ドル未満の価格設定と、購入イベントの繰り返しを組み合わせて活用することもできます。たとえば、7 日間毎日購入したユーザーに特別なボーナスを提供し、ユーザーが納得できる購入額を超えないようにすることができます。
ガチャを提供する:1 ドル未満の価格設定は、チャンスベースのアイテム、たとえば「ガチャ」とも相性がよく、新規ユーザーへ効果的にアピールできます。価値のあるゲーム内アイテムを 5 ドルだと購入しないユーザーでも、0.15 ドルなら、中のアイテムが欲しくて宝箱を開けてくれるかもしれません。1 ドル未満の価格でガチャを提供すれば、多くのユーザーが運試しのために支払いをしてくれる可能性があります。
アプリやゲームの提供地域に合わせた 1 ドル未満の価格設定を活用する方法はたくさんあります。これらのベスト プラクティスは、あくまで一例です。皆さんのビジネスの拡大にこの機能をご活用ください。
この記事は Sameer Samat による Android Developer Blog の記事 "Boosting developer success on Google Play" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
デベロッパーが持続可能なビジネスを構築できるよう支援することは、Google Play の重要なミッションのひとつです。そのためにパートナーの声に日々注意深く耳を傾け、直面している問題点を理解し、創造性にあふれるアイデアの実現をサポートできるよう日々努めています。アプリを立ち上げ、軌道に乗せることは簡単ではありません!Google Play は、強力なマーケティング ツール、 Play Console 上の実用的なデータ、 Play Academy / ベスト プラクティス / ソート リーダーシップの様な教育コンテンツ、Indie Games Festival / Indie Corner / Accelerator Program のようなプログラムを通して、デベロッパーのサポートを世界中で行っています。そして私たちは成長をサポートする新しい形を常に模索しています。
そしてこのたび、2021 年 7 月 1 日より、すべてのデベロッパーを対象に、毎年の Google Play におけるアプリ内でのデジタル商品の販売による収益の合計が 100 万米ドルに達するまでの部分は、サービス手数料を 15% に引き下げることに致しました。これによりデベロッパーの皆さまが、エンジニアやマーケターの採用、サーバーのキャパシティの拡大など、ビジネスの成長にとって重要なフェーズに投資をしていくサポートができればと考えております。
こういった投資は、成長段階の早期にいるデベロッパーにとって特に重要ですが、アプリの事業拡大は年間収益 100 万米ドルを達成したからといって終わることはありません。年間 200 万ドル、500 万ドル、そして1000 万ドルの収益があるパートナーからも同様のお声を頂戴しています。そのため、ビジネスの大小に関わらず、すべての Google Play 上のデベロッパーに対し、年間合計収益が 100 万米ドルに達するまではサービス手数料の減額を適用します。この公平なアプローチは、すべてのデベロッパーの成功をサポートするという Google の大きなミッションに基づいています。本件の詳細に関しては、今後数か月をかけて共有させていただきます。
パートナーの皆さまの成功があってこそ、Google Play のプラットフォームとしての成功があります。Android と Google Play はパートナーである世界中のデベロッパーに常に耳を傾け、お寄せいただいたフィードバックをエコシステムの構築や運営に活用してきました。今後さらに多くのビジネスに Android 上で成長を遂げていただくこと、そしてその成長のため必要な新たな技術的、経済的なサポートの提供に関してデベロッパー コミュニティの皆さまと協議を重ねていくことを、今後も楽しみにしています。
この記事は Tom Grinsted による Android Developers Blog の記事 "Google Play Console powers better strategic decisions with new engagement metrics and unique benchmarks" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
2021 年 3 月 2 日(日本時間 3 月 3 日)、Google Play Console で、一連の新指標と独自の比較用ベンチマークをリリースしました。これらを使うと、最大 250 種類の類似アプリのグループと比較しながら、アプリやゲームのエンゲージメントと収益化のトレンドを評価できます。そのため、プロダクトのロードマップやビジネス機会について、情報に基づく優れた決定に役立てることができます。
新機能を活用してエンゲージメントを促進する、価格に関する実験を行う、維持率の向上を図るなど、目的にかかわらず、最適な投資を行うために重要なデータと分析結果を必要としている、すべてのデベロッパーの皆さんの声に私たちは耳を傾けています。
大規模なデベロッパーなら、ポートフォリオ間でデータを比較できる場合もありますが、常にそれが可能なわけではありません。たとえば、新しい国や地域にあなたのアプリをリリースして展開するとき、直接比較できるアプリを公開していない場合、あるいはそもそも 1 つか 2 つのアプリやゲームしか公開していない場合などです。そのような場合、アプリやゲームのパフォーマンスが よい かどうか、そしてそのパフォーマンスをどこで改善できるのかは、どのように判断すればよいでしょうか。
今回リリースした機能は、背景となる情報を整理してパフォーマンスを把握しやすくしたもので、あらゆるタイプのデベロッパーをサポートすることを目指したものです。新機能は以下のとおりです。
私たちは、モバイルアプリやゲームの成長戦略エキスパートと連携し、アプリやゲームのパフォーマンスを評価する実践的なベスト プラクティスを参考にしながら、エンゲージメントと収益化に関する一連の指標を新しく導入しました。たとえば、次のようなものがあげられます。
すべて合わせれば、15 個の正規化された新しい指標をベンチマークとともにリリースすることになります。また、分子と分母の絶対数も照会できるようになっています。これらはすべて、[統計情報] ページに新設された [類似アプリと比較] タブから利用できます。利便性を向上させるため、既存のストア掲載情報のコンバージョンデータなど、その他の正規化された重要指標もこの画面に含めています。
あなたのアプリの改善領域を見つけ、意思決定をサポートするため、正規化された新指標では、すべて類似アプリとのパフォーマンス比較が標準機能としてリリースされます。指標は時間で追跡したり、「パズルゲーム」「オーディオブック」「コミック」といった最大 250 種類のアプリやゲームのカテゴリと比較したりできます。
国フィルタを使うと、ビジネスニーズに合うように表示をカスタマイズできます。たとえば、似たようなゲームが日本のユーザーから多くの収益を上げているかどうかがわかります。また、インドでのロイヤルティに関して、チームが最新機能を提供したことが他の類似アプリを上回るパフォーマンスにつながっているかどうかを確認することもできます。
我々は開発プロセスの中で、実際に一部のパートナーと協力して、この一連の新指標を試しました。そのフィードバックは、私たちのアプローチを具体化するうえで役立っただけでなく、ポジティブなものでもありました。 「この新指標と比較情報は意思決定に役立ちます。現在のゲームに関してどのような対策をとるべきかだけでなく、将来のゲームに関する戦略的決定にも有効です。私たちにとっては、既に Google Play Console で最も価値のある機能の 1 つとなっています」Plarium Global Ltd. Guy Ulmer 氏
この新指標や知見を最大限に役立ててもらえるように、Google Play Academyに新しいコースを追加して短期間で習得できるようにもしました。ビジネスの成長を一気に加速させる方法をご説明しているマスタークラス ウェビナー(英語)もご覧ください。
今回の新指標の元になるデータは、アプリの利用状況を Google と共有することに同意したユーザーに由来し、全体数を適切に表せるようにモデリングされています。このデータは、アプリをフォアグラウンドで開いたかどうかの記録でしかありません。ユーザーは、データの制御や共有のオプトアウトが可能です。また、myactivity.google.com で個々のイベントを削除することもできます。
さらに、今回の新しいデベロッパー指標は初めて差分プライバシーを利用したものです。差分プライバシーは、さまざまなデータセット全体でプライバシー保護を強化する高度な技術です。このアプローチの詳細については、こちらのブログ記事(日本語)でご覧いただけます。
これまでのベンチマークのリリースと同じように、類似アプリとの比較指標は、すべてデベロッパーのプライバシーを保護する形で行われています。データは多数のアプリやゲームから生成され、個々のアプリのパフォーマンスが類似アプリのグループに共有されることはありません。この仕組みは、Google Play Store の高度なタグ付けシステムによって実現しています。つまり、高品質で信頼性が高く、有用な比較が可能ですが、皆さんが確認する類似アプリのグループでは、特定の競合他社のアプリのパフォーマンスは不明瞭化されており、それは皆さん自身のアプリのパフォーマンスに関しても同様です。
今回のリリースは、Google Play Console でさらに有用な知見を提供し、積極的なレコメンデーション機能を実現することを目指した複数年にわたるプロジェクトの最初のリリースです。多くの大規模なモバイルアプリ デベロッパーは、成長戦略コンサルタントによる情報を活用しながら、プロダクトに関する長期的、戦略的な決断を行っています。私たちは、コンソールを通して、このようなサポートや専門性を すべての Google Play デベロッパーに提供したいと考えています。今後もさらに機能をリリースする予定です。ご期待ください。
この記事は Hoi Lam による Android Developers Blog の "Quality to match with your user’s expectations" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご確認ください。
10 年以上前に Android がリリースされてから、このプラットフォームは成長を続け、ユーザーの期待も高まるばかりです。それに伴い、ユーザー エクスペリエンスから、マテリアル デザイン、プライバシーの重要性と進化に至るまで、さまざまな改善が行われてきました。その一方でデベロッパーの皆さんが、常にアプリでよりすばらしいユーザー エクスペリエンスを提供していきたいと考えていることは承知しています。同時に、どの領域に最初に取り組むべきかを判断するのが難しいことも、私たちは把握しています。そこで、Android Developers のウェブサイトにアプリの品質セクションを新たに設けて、アプリの品質の重要な内容についての最新情報や関連リソースを提供します。
今回の最初のリリースでは、Android の最新リリースや、アプリ エコシステムの現在のトレンドを踏まえて、アプリの中核品質チェックリストを更新しました。このアップデートのいくつかのポイントを示します。
常に最新の状態を保てるように、今後は四半期ごとにこのリストを更新したいと考えています。また、他のフォーム ファクタの品質チェックリストも更新する予定です。
現在は、Android で高品質なアプリを簡単に構築できるように、追加のツールやベスト プラクティスに関する作業を進めています。引き続き改善を続けていきます。ご期待ください。
Google は、国際女性デーを祝して、社会の男女格差を埋めるために努力を続ける女性たちに注目します。その取り組みの一貫として、Google Play ストア にて人気のアプリやゲームの開発に携わっている女性の声を取り上げています。
日本からは、注目の女性経営者としてバンダイナムコ、宇田川南欧さんのインタビューを掲載しています。
ゲーム業界のキャリアにおいて女性であることや、宇田川さんが影響を受けた女性についてなど幅広いトピックスをカバーしています。
同社初の女性取締役であり、「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」などの作品を統括される宇田川さんの印象的なお話を、ぜひご覧ください。
その他にも、Supercell や Kabam といったグローバル企業で活躍されている女性のインタビューも掲載中です。
こちらも併せてご覧ください。
Google Play で配信しているゲームにおける定期購入の売り上げは 2019 年から急伸しています。定期購入を導入すると定期的な収益を確保する以外にも、ユーザーのエンゲージメントを高めることでゲームの世界観を広げ、ファンを増やす効果があることがわかりました。
日本の Google Play におけるゲームの定期購入売上成長率
では、定期購入の機能をうまく使いこなしているゲームタイトルはどのような部分を大事に考え、サービスの設計をしているのでしょうか。
ゲームに定期購入を導入する際には、まず解決したい課題を明確にすることが大切です。その上で、魅力的な定期購入の特典設計をし、ユーザーの購入意欲を喚起して継続してもらうための施策を講じます。
ゲームにおいて解決したい課題は、ゲームによって異なり、例えば以下のように多岐にわたります。
次に、設定した課題を解決するために定期購入をどのように組み入れ、どのような価値を提供するべきかを検討し、短期的な特典、中期的な特典、長期的な特典の 3 つを組み合わせたサービス設計を行います。
その他、解決したい課題が複数ある場合、条件や特典、期間などを変えた複数の定期購入を提供することも効果的です。KLab株式会社の「 BLEACH Brave Souls」は、定期購入プランの「ブレソル満喫パス」と「キャラ獲得パス」を提供し、異なる目的に合わせて課題の解決を実現しています。それぞれのパスに短期、中期、長期(満 3 ヶ月継続)の特典を設定しており、また、両方のパスを同時に購入することも可能です。
単独の定期購入プランでもゲームを楽しめる設計になっていながら、組み合わせて利用することでさらにゲームプレイを充実できるようにすることで、ユーザーの満足度を下げない仕組みになっています。
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社が手掛けるパズルロールプレイングゲーム「 パズル&ドラゴンズ」は 2019 年 12 月に定期購入プランの「パズドラパス」を導入しました。「パズドラパス」では通常課金メニューとは異なる特典とサービス設計を意識しており、また、1 週間の無料トライアル期間を設けることで、加入意欲を高める施策を講じています。
株式会社スクウェア・エニックスが手掛ける「 星のドラゴンクエスト」は、2019 年 7 月より定期購入プラン「星パス (月額版)」を提供しています。
14 日間限定シーズンパス「星の冒険者パスポート」の月額版として位置づけ、シーズンパスよりもより魅力的な特典を付与しています。また、こちらも初回の星パス (月額版) を無料で提供し、かつ、シーズンパスをすでに購入済みのユーザーにも無料で購入できるよう設計することで、定期購入プランの購入ハードルを下げました。
「モンパス」は、ロイヤルユーザーとのタッチポイントとなる機能を持った定期購入プランとして設計され、定期購入を継続しているユーザーに毎日、1 か月ごと、3 か月ごとと異なる特典を設けることで、継続意欲を上げ解約率を下げる効果を高めています。
定期購入ユーザーを増やすには、加入率と継続率を高め、解約率を削減することが必要です。また、定期購入を解約したユーザーへ再度の購入を促すことも重要です。定期購入プランの特典設計の他に、各社の定期購入は、加入率を向上する 無料試用とお試し価格や、ユーザーの予期しない解約を防ぐ猶予期間、 アカウントの一時停止機能などを活用しています。
上記 3 タイトルの定期購入ユーザーと非購入ユーザーと比べると、定期購入ユーザーのログイン率が高くなる、または、よりゲームをプレイする傾向があることがわかりました。
「パズル&ドラゴンズ」と「星のドラゴンクエスト」では、定期購入ユーザーのログイン率が非購入ユーザーと比較して高くなりました。「パズル&ドラゴンズ」の場合、「パズドラパス」を 3 か月継続購入しているユーザーと、非購入ユーザーを中央値で比較すると 30 ポイントほどログイン率が高く、同程度のゲーム進行度のユーザーのみ抽出した際にも、購入ユーザーは 20 ポイントほどログイン率が高くなりました。「星のドラゴンクエスト」の「星パス (月額版)」 購入ユーザーは、非購入ユーザーよりも、ログイン率が 1.2 倍高くなりました。
ログイン率が上がることで、ゲームプレイの継続率やクエストクリア回数の向上にも繋がります。「星のドラゴンクエスト」の「星パス (月額版)」 購入ユーザーは、非購入ユーザーと比べ、クエストクリア回数が 2.6 倍、マルチクリア回数は 3.2 倍になりました。「モンスターストライク」の「モンパス」を購入したユーザーは、モンパス購入前と比較して、一日あたりのプレイ回数が 20% ほど増え、エンゲージメント促進に寄与しています。
ゲームに定期購入を導入することで、ユーザー数やエンゲージメントを高め、ビジネスの成功につなげることができます。Google Play は、定期購入の価格設定オプションを簡単にコントロールしたり、定期購入の内容を変更するための複数のオプションが用意されています。 詳しくはこちらをご覧ください。
Posted by Toru Shimazaki - Google Play, Partner Development Manager
https://play.google.com/apps/test/<package name>/<version code>
個人や小規模グループでゲームを開発するデベロッパーの情熱やイノベーションを称えるため、今年 3 年目となる Google Play | Indie Games Festival 2020 を開催しました。例年のようにファイナルイベントを公開対面形式で実施できないため、オンラインでの最終選考会をデベロッパーや、株式会社 Sisilala 安藤様を始めとする業界のさまざまな方からのご協力のもと開催することができました。
多くの取り組みが変更を余儀なくされる中でも、従来のイベントでは実現できなかった Top 20 全作品のプレゼンテーション枠の確保など、オンラインだからこそ実現できることに取り組みました。動画内では、Top 3 に入賞した合同会社リビルドゲームスの「METBOY!」様からイベントに対する感想も頂戴しています。
Google Play | Indie Games Festival 2020 の詳細をまとめた動画をご覧ください。
Google は最新の技術情報やツールを、ウェブサイトやブログ、メール、各種動画、オンラインや対面のイベントで広くデベロッパーの皆さまに提供しています。2020 年はオンラインでの情報発信を強化し、Android 11 Android Developers Japan Blog の開設や、Android 11 Meetups をはじめ、さまざまなイベントをオンライン開催に切り替えました。以前より、サービスの改善と技術力、スキルの向上に Google の最新技術を積極的にご活用頂いている株式会社 LIFULL は、昨年から本年にかけてマテリアル デザインを使ってアプリの UI/UX を刷新しました。大規模な改修の後にも関わらず、ユーザー レビューで高い評価を得るなど、ビジネス面でも良い結果を残すことができました。
株式会社 LIFULL の取り組みをまとめた動画をご覧ください。
Posted by Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Platforms and Ecosystems
2020 年は、予想もつかない事態が続く中で、困難な状況をポジティブに変える取り組みに多くのデベロッパーの皆さまが精力を傾けてこられました。世界保健機関(WHO)と世界中のゲーム関連事業者が提唱した #PlayApartTogether (離れていっしょに遊ぼう)キャンペーンを日本でも立ち上げ推進した、株式会社ミラティブと株式会社ミクシィの取り組みもその 1 つです。
Google Play では Play ストアに特集ページを設け、賛同デベロッパーのゲームを掲載しました。詳細をまとめた動画をご覧ください。
この記事は Hoi Lam による Android Developers Blog の記事 "New Android App Bundle and target API level requirements in 2021" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
2021 年も、毎年継続しているターゲット API レベルのアップデートを行います。2021 年 8 月からは新しいアプリで、2021 年 11 月からはすべてのアプリのアップデートでターゲット API レベル 30(Android 11)が必須になります。さらに、今年既にお知らせしたように、新しいアプリは、Google Play で Android App Bundle 公開フォーマットを使うことが必須になります。この形式により、アプリサイズは小さくなり、リリースが簡単になるなど、メリットを受けられるユーザーやデベロッパーが増え、最新のアプリ配信方法に対する継続的な投資をサポートします。
App Bundle は、Google Play で公開されている 75 万個以上のアプリやゲームで利用されています。切り替えを済ませたトップアプリは、ユニバーサル APK と比べて平均 15% のファイルサイズの縮小に成功しました。ユーザーにはダウンロードのファイルサイズが小さくなるメリットがあり、Netflix や Riafy などのデベロッパーではアプリのインストール成功率が上がっています。普及しているデバイスがエントリレベルであったり、データ転送速度が遅いデバイスが多い地域では、特に大きな効果があります。切り替えを済ませたデベロッパーは、Play Asset Delivery や Play Feature Delivery などの高度な配布機能を使うこともできます。また、私たちは、皆さんのフィードバックを重視しており、それに基づいて切り替えの前には、Google Play アプリ署名 や Android App Bundle にさらに機能やオプションを導入する予定です。
2021 年 8 月より、Google Play Console のすべての新しいアプリで以下の条件を満たすことが必須になります。
2021 年 11 月より、既存アプリのアップデートでターゲット API レベル 30 以上および Android 11 の動作の変更点への対応が必須になります。アップデートのない既存のアプリは影響を受けず、今後も Play ストアからダウンロードできます。
Android App Bundle による配信に切り替えると、従来の Instant App の ZIP フォーマットを使った Instant エクスペリエンスにも影響します。2021 年 8 月以降は、新しい Instant エクスペリエンスへの対応 と 既存の Instant エクスペリエンスのアップデートを行わないと、 Instant 対応 App Bundle を公開することはできません。
すべての変更点の概要を改めて示します。
リリースの種類
変更前
2021 年 8 月に必須
Google Play 上の
新規アプリ
APK
Android App Bundle(AAB)
ターゲット API レベルを 29 以上に設定
ターゲット API レベルを 30 以上に設定
拡張ファイル(OBB)
Play Asset Delivery または
Play Feature Delivery
2021 年 11 月に必須
既存アプリのアップデート
新しい公開フォーマット要件はなし
Wear OS アプリには、新しいターゲット API レベル要件は適用されません。minSdkVersion は任意のものを使うことができるので、古い Android バージョンを対象にアプリを作成できる点は変わりません。
App Bundle への移行の詳細については、新しい動画シリーズ Modern Android Development(MAD)Skills をご覧ください。
既に App Bundle と API レベル 30 に採用しているすべてのデベロッパーの皆さん、本当にありがとうございます。皆さんとともに Android プラットフォームをさらに進化させるのを楽しみにしています。
Reviewed by Yuichi Araki - Developer Relations Team and Hidenori Fujii - Google Play Developer Marketing APAC