今、ユーザーが注目しているのは、最も小さく身近なデバイス、つまりスマートウォッチです。昨年には、Samsung との合同プラットフォーム Wear OS を発表しました。そして今年は、Samsung Galaxy Watch 5 や Google Pixel Watch といったすばらしい新デバイスが登場したことで、デバイスのアクティベーション数が 3 倍になっています。Wear OS アプリの開発を速く簡単にする Compose for Wear OS は、この夏に 1.0 になり (英語)、Wear OS アプリで推奨の UI 開発方法になっています。20 を超えるウェアラブル専用 UI コンポーネントがデザインされており、マテリアル テーマやユーザー補助機能も組み込まれています。
2022 年 10 月 24 日に、Android Studio の Wear OS 向けテンプレートと、Wear OS の安定版 Android R エミュレータ システム イメージが更新されたことをお知らせします。
ウェアラブルからはパーソナライズされたデータが得られるので、データを公開せず、完全に安全な状態に保つことが重要です。そこで、それを簡単に実現するソリューションとして、ヘルスコネクトに取り組んできました。健康データを格納して共有する API は、Samsung と密接に連携して開発しました。ユーザーはこの 1 か所のみで、簡単にパーミッションを管理できます。
Wear OS に注力しているデベロッパーは、大きな成果を挙げています。Todoist は、アプリを Wear 3 向けに再構築して、インストールの増加率が 50% 上昇しました。また、Outdooractive は Compose for Wear OS を使って開発時間を 30% 短縮しました。他にはない魅力的な体験を Wear OS ユーザーに届けるなら、今が狙い目です!
以前もお知らせしたように、Google は全力を挙げてタブレット、折りたたみ式、ChromeOS に注力しています。Samsung Galaxy Z Fold4、Lenovo P12 Tab Pro、今後発売予定の Google の Pixel Tablet など、すばらしい新ハードウェアが登場する今こそ、アプリを見直して大画面に対応する絶好のチャンスです。私たちは、Android のアップデート、Google アプリの改善や Google Play ストアの変更といった作業に懸命に取り組んでおり、タブレットに最適なアプリを見つけやすくしています。
Android Studio Electric Eel では、サイズ変更可能なエミュレータとデスクトップ エミュレータ、どんなサイズの画面でもベスト プラクティスに従えるようにするためのビジュアル lint チェックなどを通して、これまでになく簡単にアプリを大画面でテストできるようにしています。
この記事は Simon Earnshaw による Android Developers Blog の記事 "What’s new with Wear" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
デベロッパーの皆さんが美しく、高品質なウェアラブル エクスペリエンスを実現するための新機能、API、ツールを備えた Wear プラットフォーム最大のアップデートを発表します。このブログ記事では、Wear 向けに優れたアプリを開発することがどのようにより簡単になったのか、また、新しいプラットフォーム用のアプリを準備するために、これら`の API やツールのプレリリース版をどのように使い始めることができるかをご紹介します。
まずはじめに : ツール
最初に、Android Studio Arctic Fox Beta をダウンロードしてインストールする必要があります。この Android Studio Antic Fox Beta には、デベロッパー向けプレビュー版の最新の Wear システム イメージの他に、デバイスを使用せずに Wear アプリを開発・テストするための改善されたツールが含まれています。
Tiles API は現在アルファ版です。Wear OS 2 以上がインストールされているデバイスで動作をサポートしていますので、Wear エコシステムのすべてのデバイス向けにタイルを作成できます。最新のプラットフォーム アップデートが行われた後、ユーザーが使用しているウォッチにタイルが表示される予定です。詳しくはこちらをご覧ください。
タスクの切り替えと進行中のアクティビティ - 最新バージョンの Wear では、アプリ切り替えを簡単に行うことができます。コード量を最小限に抑えながら、新しい Ongoing Activities API を使用することで、ユーザーはウォッチフェイスの一番下に表示されるアクティビティ インジケータ アイコンをタップしたり、サイドボタンを 2 回タップしたり、あるいはグローバル アプリ ランチャーの [Recents] セクション経由で、(音楽再生などの別のタスクを開始するために移動していた)別のアプリから元のアプリに戻れるようになります。Ongoing Activities API は、現在アルファ版です。詳しくはこちらをご覧ください。