このシリーズでは、Android と Google Play の製品情報で、日本の皆さんに特に重要な記事を見やすくお届けするために、 グローバルで発表された 2 週間分のブログ記事の URL を、1 つのブログ記事にまとめます。
*リンク先は英語の記事になります。お手数ですが Chrome ブラウザの翻訳機能などを使って、投稿を日本語でご確認ください。
Android
8 月 27 日に配信した #TheAndroidShow の夏のエピソードをご覧ください (Tune in for our summer episode of #TheAndroidShow on August 27!)
Android への 16KB ページサイズの追加 (Adding 16 KB Page Size to Android)
#TheAndroidShow: ウェアラブル、折りたたみスマートフォン、Gemini など、Made by Google の最新情報を詳しくご紹介 (#TheAndroidShow: diving into the latest from Made by Google, including wearables, Foldable, Gemini and more!)
Google Pixel のレコーダー アプリが、Gemini Nano 搭載機能によりエンゲージメントが 24% 向上 (The Recorder app on Pixel sees a 24% boost in engagement with Gemini Nano-powered feature)
Instagram が Ultra HDR を早期導入、わずか 3 か月でユーザー体験を刷新 (The Recorder app on Pixel sees a 24% boost in engagement with Gemini Nano-powered feature)
Now in Android #109 (Now in Android #109)
Google Devs Japan の X (旧 Twitter) を
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Posted by Tamao Imura - Google Developer Marketing Manager, Japan
サイバーエージェントは、コンバージョン率向上に向け、ユーザー評価の重要性に着目し、『IDOLY PRIDE』に Google Play In-App Review API を実装しました。これによりユーザーがゲームから離脱せず、ゲーム内でレビューが投稿できるようになったため、レビュー投稿へのハードルが軽減されました。また、サイバーエージェントは、よりレビューの数を増やすために、満足度が高いタイミング (最高レア確定補助チケットを初めて利用した直後など) にゲーム内でレビューを促すといった工夫も行っています。
「Google の In-App Review API は、私たちのゲームに対するユーザーからの意見と向き合う機会を与えてくれる便利なツールです。レビューやフィードバックの量が増えることで、ユーザーの好みを知り、よりユーザー満足度の高いゲームにしていく方法の一つとして有用だと思います」
株式会社サイバーエージェント QualiArts マーケティング責任者 木村 泰之 氏
サイバーエージェントは、ゲーム中の特定のタイミングでユーザーにレビューの投稿を促すことにより、ゲーム全体に対するポジティブなレビュー数の増加を達成することができました。また、いつ、どのようなレビューに返信するべきかというルールを設定し、個々のレビューに対して真摯な返信対応をすることで、『IDOLY PRIDE』は、過去 1 年間、アプリ評価を平均 4.0 以上に保ち、Google Play ストアのアプリ詳細ページでの高いコンバージョン率を達成しました。
Google Play In-App Review API の詳細については、こちらをご覧ください。
Written by Toru Shimazaki - Google Play, Partner Development Manager
Google Play で配信しているゲームにおける定期購入の売り上げは 2019 年から急伸しています。定期購入を導入すると定期的な収益を確保する以外にも、ユーザーのエンゲージメントを高めることでゲームの世界観を広げ、ファンを増やす効果があることがわかりました。
日本の Google Play におけるゲームの定期購入売上成長率
では、定期購入の機能をうまく使いこなしているゲームタイトルはどのような部分を大事に考え、サービスの設計をしているのでしょうか。
ゲームに定期購入を導入する際には、まず解決したい課題を明確にすることが大切です。その上で、魅力的な定期購入の特典設計をし、ユーザーの購入意欲を喚起して継続してもらうための施策を講じます。
ゲームにおいて解決したい課題は、ゲームによって異なり、例えば以下のように多岐にわたります。
次に、設定した課題を解決するために定期購入をどのように組み入れ、どのような価値を提供するべきかを検討し、短期的な特典、中期的な特典、長期的な特典の 3 つを組み合わせたサービス設計を行います。
その他、解決したい課題が複数ある場合、条件や特典、期間などを変えた複数の定期購入を提供することも効果的です。KLab株式会社の「 BLEACH Brave Souls」は、定期購入プランの「ブレソル満喫パス」と「キャラ獲得パス」を提供し、異なる目的に合わせて課題の解決を実現しています。それぞれのパスに短期、中期、長期(満 3 ヶ月継続)の特典を設定しており、また、両方のパスを同時に購入することも可能です。
単独の定期購入プランでもゲームを楽しめる設計になっていながら、組み合わせて利用することでさらにゲームプレイを充実できるようにすることで、ユーザーの満足度を下げない仕組みになっています。
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社が手掛けるパズルロールプレイングゲーム「 パズル&ドラゴンズ」は 2019 年 12 月に定期購入プランの「パズドラパス」を導入しました。「パズドラパス」では通常課金メニューとは異なる特典とサービス設計を意識しており、また、1 週間の無料トライアル期間を設けることで、加入意欲を高める施策を講じています。
株式会社スクウェア・エニックスが手掛ける「 星のドラゴンクエスト」は、2019 年 7 月より定期購入プラン「星パス (月額版)」を提供しています。
14 日間限定シーズンパス「星の冒険者パスポート」の月額版として位置づけ、シーズンパスよりもより魅力的な特典を付与しています。また、こちらも初回の星パス (月額版) を無料で提供し、かつ、シーズンパスをすでに購入済みのユーザーにも無料で購入できるよう設計することで、定期購入プランの購入ハードルを下げました。
「モンパス」は、ロイヤルユーザーとのタッチポイントとなる機能を持った定期購入プランとして設計され、定期購入を継続しているユーザーに毎日、1 か月ごと、3 か月ごとと異なる特典を設けることで、継続意欲を上げ解約率を下げる効果を高めています。
定期購入ユーザーを増やすには、加入率と継続率を高め、解約率を削減することが必要です。また、定期購入を解約したユーザーへ再度の購入を促すことも重要です。定期購入プランの特典設計の他に、各社の定期購入は、加入率を向上する 無料試用とお試し価格や、ユーザーの予期しない解約を防ぐ猶予期間、 アカウントの一時停止機能などを活用しています。
上記 3 タイトルの定期購入ユーザーと非購入ユーザーと比べると、定期購入ユーザーのログイン率が高くなる、または、よりゲームをプレイする傾向があることがわかりました。
「パズル&ドラゴンズ」と「星のドラゴンクエスト」では、定期購入ユーザーのログイン率が非購入ユーザーと比較して高くなりました。「パズル&ドラゴンズ」の場合、「パズドラパス」を 3 か月継続購入しているユーザーと、非購入ユーザーを中央値で比較すると 30 ポイントほどログイン率が高く、同程度のゲーム進行度のユーザーのみ抽出した際にも、購入ユーザーは 20 ポイントほどログイン率が高くなりました。「星のドラゴンクエスト」の「星パス (月額版)」 購入ユーザーは、非購入ユーザーよりも、ログイン率が 1.2 倍高くなりました。
ログイン率が上がることで、ゲームプレイの継続率やクエストクリア回数の向上にも繋がります。「星のドラゴンクエスト」の「星パス (月額版)」 購入ユーザーは、非購入ユーザーと比べ、クエストクリア回数が 2.6 倍、マルチクリア回数は 3.2 倍になりました。「モンスターストライク」の「モンパス」を購入したユーザーは、モンパス購入前と比較して、一日あたりのプレイ回数が 20% ほど増え、エンゲージメント促進に寄与しています。
ゲームに定期購入を導入することで、ユーザー数やエンゲージメントを高め、ビジネスの成功につなげることができます。Google Play は、定期購入の価格設定オプションを簡単にコントロールしたり、定期購入の内容を変更するための複数のオプションが用意されています。 詳しくはこちらをご覧ください。
Posted by Toru Shimazaki - Google Play, Partner Development Manager
2019 年 6 月、同社の開発チームは Android アプリの主要な開発言語が Kotlin に移行しつつあると判断し、Kotlin の導入を検討し始めました。Kotlin が採用された決め手は、Kotlin メインの Jetpack ライブラリを活用できること、コード量を減らしてメンテナンスの負担を軽減できること、構文の表現性が高く理解しやすいことなどでした。
同社の開発チームには Kotlin を使った開発経験があるエンジニアや、また、Java に精通しているエンジニアがいるため、Kotlin でのコーディングに難しさを感じることはありませんでした。Kotlin は Java との相互運用性が 100% なので、既存のコードベースを維持しながら、雨雲レーダーやニュース検索といった新機能を Kotlin で記述することができました。この雨雲レーダーでは、コルーチンを使用して画像のダウンロードとキャッシュを管理し、コルーチン ディスパッチャでタスクの管理を抽象化することで、raw スレッドの管理で陥りやすい罠を回避しています。
開発チームは、一部の Java コードをリファクタリングし、Kotlin の null 安全性機能も活用しています。Kotlin の構文では、可変性、null 可能性、初期化を特定できるため、早い段階でエラーを捕捉できます。これにより、コード変更の検証にかかる時間を 10% 短縮することができました。Kotlin の簡潔で効率的な構文を使用することで、コードベースの読みやすさが向上してメンテナンスが容易になり、実装から公開までの全体的な生産性が向上し、コード行数の 20% 削減に成功しました。
SmartNews アプリのコードはすでに全体で 45 % ほどが Kotlin に移行しています。新機能はすべて Kotlin で記述することにしているほか、既存のコードのリファクタリングを進めてさらにメンテナンス性を高めることにしています。
Kotlin を実装し、ボイラープレート コードを削減していくと、開発チームのモチベーションが向上してきました。開発メンバーがアイデアをより効率的に表現できるようになり、各自が読みやすいコード記述を心がけるように変化しました。同社でエンジニアリング マネージャーを務める大橋英雄氏によると、Kotlin はエンジニアの募集や採用にも効果的とのことです。
「応募者から最も多い質問のひとつが、"Kotlin は使っていますか?どれくらい活用していますか?" というものです。多くのエンジニアが Kotlin への移行に関心を寄せており、弊社としてもこの動きを支援したいと考えています。」
スマートニュース株式会社 Android エンジニアリングマネージャー 大橋英雄氏
SmartNews アプリへの Kotlin の導入は、アプリ開発だけに限らず、エンジニアのモチベーション向上や採用への良い反響を得ることができました。Android Developers の事例も併せてご覧ください。
Posted by Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Platforms and Ecosystems