この記事は Kobi Gluck, Director, Product Management, Google Play Developer による Android Developers Blog の記事 " New policy update to boost trust and transparency on Google Play" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Google Play を信頼性と透明性を高めるプラットフォームとして維持するための、さまざまな方法の 1 つとして、デベロッパーの本人確認とお支払い情報の確認を行います。これにより、マルウェアの侵入を事前に防ぎ、不正行為を減らすとともに、Google Play ストアをご利用の皆さんは、インストールするアプリの背景にいるデベロッパーの存在を理解しやすくなります。
たとえば、Google Play は、デベロッパーの皆さんにメールアドレスと電話番号の検証を義務付けることで、すべてのアカウントが実在するデベロッパーによって作られ、その連絡先情報が実際に存在することを確認しています。
2023 年 7 月 12 日に、Google Play Console 要件のデベロッパー検証要件を拡大することをお知らせしました。また、アップデートの一環として、アプリのストア掲載情報に表示するデベロッパーの詳細情報を増やします。これにより Google Play をご利用の皆さんが、どのアプリをインストールするかを決める際に、自信を持って判断することができるようになります。
こちらの投稿では、上記の新機能の概要を紹介します。
組織用の D-U-N-S ナンバーの提供を義務付ける
組織用として新規に Google Play Console にてデベロッパー アカウントを作成する場合、D-U-N-S ナンバーの提供が必須になりました。D-U-N-S ナンバーは、Dun & Bradstreet 社が割り当てる一意の 9 桁の識別子で、企業の検証に広く用いられています。
アカウント作成プロセスでは、D-U-N-S ナンバーを使って企業情報が検証されるので、デベロッパー アカウントを作成する前に Dun & Bradstreet 社の企業情報が最新の状態であることを確認することが重要です。また、情報の検証のために、正式な書類の提出が求められる場合もあります。
ご自身の組織に D-U-N-S ナンバーがあるかどうかわからない方は、Dun & Bradstreet 社に確認するか、無料で取得することができます。この手続きには最大で 30 日かかるため、早めに計画することをおすすめします。詳細はこちらをご覧ください。
情報に基づいた判断を推進してユーザーとの信頼関係を構築する
Google Play をご利用の皆さんがデベロッパーについて詳しく知ることができるように、アプリのストア掲載情報の『連絡先情報』セクションの名前を『アプリサポート』に改め、新たに『デベロッパーについて』というセクションを追加します。『アプリサポート』にはアプリのサポートをしているメールアドレスが表示され、ウェブサイトや電話番号を表示することもできます。これにより、氏名、住所、連絡先情報などの検証済みの識別情報が表示される場合があります。
個人アカウント(左)と組織アカウント(右)に表示される新しい『アプリサポート』セクションの例。この例は変更される可能性があります。
デベロッパー情報を最新に保つ
新しい Google Play Console デベロッパー アカウントを作り、情報の検証が終わると、Google Play でアプリを公開できるようになります。
いずれかの時点で正式名称や住所などの情報を Google が検証できなくなった場合は、Google Play からアプリが削除されることを防ぐため、情報の再検証をお願いする場合がございます。
タイムライン
新規 Google Play Console デベロッパー アカウントの作成要件は、2023 年 8 月 31 日より始まります。『デベロッパーについて』のセクションは、新しいアプリを公開したタイミングで Google Play ストアをご利用の方々に表示されます。私たちはこの機能が公開されてから数か月間、フィードバックの収集に努め、エクスペリエンスを調整する予定です。その後、同様のプロセスを既存のデベロッパーにも展開する予定です。
2023 年 10 月には、既存アカウントの更新や検証の方法について、既存のデベロッパーの皆さんに詳しくお知らせする予定です。
Google Play を Google Play ストアを利用する皆さんにとって、安全でより信頼できるプラットフォームにすることにご協力いただき、感謝します。
詳細情報
ポリシー全体を見る
PolicyBytes 動画を視聴する
Google Play Console デベロッパー アカウントを作成する場合に必要な情報を確認する
デベロッパー アカウント情報を常に最新の状態に保つ方法を学ぶ
Reviewed by Konosuke Ogura - Trust and Safety, Play and Android
この記事は Krish Vitaldevara による Android Developers Blog の記事 "Tips for getting your app approved for background location access" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
私たちは、ユーザーのプライバシーを守るため、データアクセスにおけるユーザーコントロールと透明性を向上させる努力を重ねています。ユーザーからは一貫して、位置情報データに対する制御を強化して欲しいという声が寄せられています。そこで今年は、いくつかのプライバシーの改善策についてお知らせしました。たとえば、Google Play の位置情報アクセス許可ポリシーを改定し、Android 11 で位置情報のアクセス許可制御を強化しました。
バックグラウンドでの位置情報への不必要なアクセスを避けるため、改定したポリシーでは、アプリのコア機能に不可欠で、ユーザーに明らかなメリットを提供する場合に限り、アクセスが許可されます。バックグラウンド位置情報をリクエストするアプリの多くは、実際にはその情報を必要としないことがわかっています。この機能を削除するか、フォアグラウンドに変更すれば、アプリの電池効率向上に繋がりますし、位置情報を共有したくないユーザーから低評価を受けてアプリの評価が低くなることも回避できます。
バックグラウンド位置情報データを使っているアプリを Google Play に公開し続ける、または新規に公開するためには、必要情報をフォームに入力して審査を受け、2021 年 1 月 18 日までに承認を得る必要があります。ただし、2020 年 4 月 16 日より前に初公開されたアプリの手続きの期限は、2021 年 3 月 29 日となっています。
詳しい内容をご説明している動画(英語)と Google Play Academy の無料のトレーニング コース(英語)を作成しました。アプリで必要なアップデートを行う際にぜひご確認ください。プライバシーに関するベスト プラクティスと技術情報もご覧ください。コードでバックグラウンド位置情報を使っている可能性がある部分を特定する方法を確認できます。
Google Play をユーザーのプライバシーを尊重するアプリとプラットフォームを構築するため、ご理解とご協力をよろしくお願いします。
この記事は Andrew Ahn による Android Developers Blog の記事 "Developer tips and guides: Common policy violations and how you can avoid them" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Google Play では、安全でエンゲージメントが高く、便利で楽しいアプリのエコシステムを培いたいと考えています。そのようなアプリが、世界中の数十億人の Android ユーザーに愛され、使われることを期待しています。そのため、Google Play のデベロッパー ポリシーとデベロッパー販売/配布契約を定期的に改定し、アプリのコンテンツや機能の境界について詳しく記述したり、デベロッパーの皆さんがアプリの宣伝や収益化を行うための最新ガイドを提供しています。
Google Play Store で公開されているアプリがデベロッパーポリシーに準拠しているかどうかを分析したところ、デベロッパーの皆さんが犯しがちないくつかの誤りや違反があることがわかりました。この記事では、デベロッパー コミュニティの皆さんにそれらの点をお伝えするとともに、ポリシー違反によってアプリやデベロッパー アカウントが停止されるリスクを軽減できるように、違反を避けるためのヒントとガイドをご紹介します。
よくある誤りの 1 つは、Play Store にリンクしているボタンやメニューに多く見受けられます。リンク先は同じデベロッパーによるアプリだったり、連携している他社のアプリだったりしますが、それが広告や宣伝のリンクであるかを明らかにしていないことがよくあります。その場合、詐欺や偽装広告と見做されてしまう可能性があります。このような誤りを避ける方法の 1 つは、ボタンやリンクを明示的な名前にすることです。たとえば、「その他のアプリ」「その他のゲーム」「試してみる」「他のアプリをチェック」などです。
よく見られるもう 1 つの誤りは、あるキーワードやフレーズのランクを上げてアプリを見つかりやすくしようと、アプリの説明にキーワードを詰め込むことです。キーワードの繰り返しや、関係のないキーワードや参照を含むテキスト ブロックやリストは、ストアの掲載情報とプロモーションのポリシーに違反します。この違反を避ける最善の方法の 1 つは、ユーザーにとって読みやすくわかりやすいアプリの説明を書くことです。
不適切なストアの掲載情報を避ける方法や、人工的にアプリの視認性を上げる方法については、こちらの動画をご覧ください。
デベロッパーがかなり以前に公開し、既にメンテナンスされなくなったアプリも存在します。メンテナンスされていないアプリは、機能が動作しないなど、ユーザー エクスペリエンスの問題を生み出します。このようなアプリは、少ない星の数や否定的なユーザー レビューで評価されるリスクがあるだけでなく、最小限の機能を提供するというポリシーに違反しているとも認識される可能性があります。デベロッパーやアプリの評判が下がるのを防ぐためにも、そのようなアプリは Play Store で非公開にすることを検討してください。なお、非公開にしても、既にアプリをインストールしている既存ユーザーには影響しません。また、デベロッパーはいつでも問題を修正してアプリを再公開することができます。
また、既存ウェブサイトを Webview で見せているだけに過ぎないアプリもよく見かけます。こういったアプリのほとんどは、Android ユーザーにエンゲージメントの高いアプリのエクスペリエンスを提供するというよりは、単にトラフィックを上げるという目的で登録されています。このようなアプリは、Webview スパムと見なされ、Play から削除されます。アプリではウェブ以上の機能を提供することを検討し、ユーザー エクスペリエンスを高める関連機能を実装してください。
Play アカデミーの ‘Webview Spam’ コースを受講
ここで説明したのはよくある誤りの一部だけですが、ポリシーの最新情報については、Google Play デベロッパー ポリシー センターをご確認ください。また、最新のポリシー アップデートの詳細については、Comply with Google Play's Spam and Minimum Functionality policiesなどの Google Play アカデミーのポリシー トレーニングコースや Play PolicyBytes 動画をご覧ください。
Reviewed by Konosuke Ogura - Trust & Safety - Play & Android, Global Policy & Operations Lead and Hidenori Fujii - Google Play Developer Marketing APAC