2022 年に日本で人気を集めた Google Play のコンテンツを紹介する Google Play ベスト オブ 2022 は、アプリおよびゲームの部門賞と各部門の大賞を本日発表しました。
2022 年は、緊急事態宣言が発令されず、久しぶりに行動制限が無い長期休暇になるなど、社会情勢が新型コロナウイルス感染症の拡大以前の生活に徐々に戻ってきた一年でした。アプリでは、コロナ禍でも人気を博したオンラインで楽しく過ごせるエンターテイメントアプリに加えて、心身の健康を育むアプリや日々の生活に役立つ家計簿アプリなど、多種多様なアプリに関心が集まりました。また、今年からウェアラブル部門とタブレット部門、そして社会貢献部門を新設し、マルチデバイスでのアプリ体験やアプリを通じた社会問題の解決なども注目を集めました。
ゲームにおいては、今年も素晴らしいモバイルゲームが数多く生まれましたが、新しさのなかでも、どこか親しみのあるタイトルが注目を集めました。日常を取り戻しつつも、不安定な日々が続いた 2022 年。慣れ親しんだキャラクターやアニメ的な世界観が、私たちの心に安心感を与えてくれたのかもしれません。中でも、ゲーム初心者にも分かりやすい UI やゲーム好きも楽しめる幅広い機能性まで網羅したタイトルが特に人気を集めました。
また、アプリと同様に、マルチデバイスでのゲーム体験を表彰するタブレット部門と Chromebook 部門に加えて、機能のアップデートや様々なイベントによって、常に新鮮なゲーム体験を提供し、長年愛される人気タイトルを表彰するオンゴーイング部門、今年から提供開始した Google Play Pass で特に人気を博したアプリを表彰する Play Pass 部門、そしてゲームの世界に入り込んだような気分を味わえるタイトルを表彰するストーリー部門を新設しました。
そんな 2022 年という年に、日本の Google Play ベスト オブ 2022 を受賞した作品をご紹介します。受賞された皆様、おめでとうございます!
ベストアプリ 2022
U-NEXT/ユーネクスト:映画、ドラマ、アニメなどが見放題
ユーザー投票部門
大賞
ダイエットアプリ あすけん カロリー計算・食事記録・体重管理
トップ 3
エンターテイメント部門
HykeComic-ハイクコミック:フルカラー漫画(マンガ)
部門賞
生活お役立ち部門
B/43(ビーヨンサン) - 家計簿プリカ
自己改善部門
隠れた名作部門
Awarefy - 認知行動療法アプリ
社会貢献部門
ピリカ - ごみ拾いアプリで社会貢献
タブレット部門 アプリカテゴリ
ウェアラブル部門
LINE(ライン) - 通話・メールアプリ
ベストゲーム 2022
ヘブンバーンズレッド
トップ 5
エキサイティング部門
遊戯王 マスターデュエル
キュート&カジュアル部門
ドラゴンクエストけしケシ!
インディー部門
SOULVARS
ストーリー部門
鋼の錬金術師 MOBILE
オンゴーイング部門
パズル&ドラゴンズ(Puzzle & Dragons)
Play Pass 部門
FINAL FANTASY VII
タブレット部門 ゲームカテゴリ
Chromebook 部門 ゲームカテゴリ
Roblox
この記事は Lauren Mytton による Android Developers Blog の記事 " Raising the bar on technical quality on Google Play " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
アプリの品質は、Google Play が行うあらゆる施策の基盤です。Android ユーザーは、ダウンロードするアプリやゲーム上での優れた体験を期待しています。そのため、Google Play ストアでは、品質の高いタイトルをより見つけやすくするとともに、品質の低いタイトルからユーザーの目を遠ざけています。ユーザーの期待に応えるため、私たちの品質基準を満たさない一部のアプリやゲームは、「おすすめ」などの目立つ発見手段から除外されたり、ストアの掲載情報に警告が表示されることがあります。
アプリの品質を高め、より多くのユーザーを惹きつけるための最も重要な方法の 1 つは、技術的な品質に注力することです。この記事では、Google Play が技術的な品質の定義をよりユーザーの体験に沿ったものに進化させることを説明し、デベロッパーの皆さんが、技術的な問題や機会を監視測定し、対処するために役立つ Android Vitals の新機能を紹介します。
Android Vitals は、現場から上がってくる安定性やパフォーマンスの指標など、Google Play での技術的品質をモニタリングするための 1 番の近道です。最も重要な指標は core vitals と呼ばれ、Google Play ストアでのアプリの可視性に影響します。
今後、既存の core vitals の指標を、よりユーザーに焦点を当てた新しい指標に置き換える予定です。私たちは、これらの指標が、ユーザー エクスペリエンスを反映していると信じており、アンインストールとの相関もより強いことが確認されています。
全体的な品質を向上するために、引き続き全体的な不正な動作のしきい値を適用します。全体的なしきい値は新しい指標を使用しますが、ユーザーが認識したクラッシュ率は 1.09%、ユーザーが認識した ANR 率は 0.47% のままで変更されません。Google Play でタイトルの可視性を最大化するには、これらのしきい値を下回るようにすることが重要です。
技術的な品質は、デバイス間によって異なることがあります。例えば、あるスマートフォンのデバイスではアプリが安定していてスムーズでも、別のデバイスではそうでないことがあります。これを考慮し、スマートフォンのモデル(例:Pixel 6)ごとに評価される新しい不正な動作のしきい値を導入します。ローンチ時には、このしきい値は、ユーザーが認識したクラッシュ率とユーザーが認識した ANR 率の両方について 8% に設定される予定です。
皆さんのタイトルが特定のスマートフォン モデルの core vitals でデバイスの不正な動作のしきい値を超えた場合、Google Play はそのスマートフォン モデルのユーザーに対するタイトルの可視性を低下する場合があります。たとえば、一部の 検出サーフェスからタイトルを除外したり、場合によっては、ストアの掲載情報に警告を表示して、アプリがお使いのスマートフォンで正常に動作しない可能性があることをユーザーに示すことがあります。Google Play ストアは、2022 年 11 月 30 日からストアの掲載情報の警告の適用を開始する予定です。
2022 年 11 月 30 日以降、ユーザーが所有するデバイスにおいて、ユーザーが認識したクラッシュ率またはユーザーが認識した ANR 率が 8% を超えるタイトルがある場合、ストアの掲載情報で警告が表示される場合があります。なお、警告文は変更される可能性があります。
この新しい品質ガイドラインに対応するため、Android Vitals では、問題の監視と対処を容易にするためのさまざまな新機能をリリースしました。
新しい指標は、Google Play Console の Android Vitals で利用できるほか、Play Developer Reporting API (英語) も利用できます。既存の指標は、引き続きコンテキストとして利用できます。
Android Vitals で、全体的な不正な動作のしきい値に対するタイトルの状態をモニタリングすることができます。さらに、Android Vitals は、デバイスごとのしきい値を超えている場合は警告を表示します。また、どのデバイスで、何人のユーザーに影響を及ぼしているかも表示されます。
ユーザーが認識したクラッシュ率や ANR 率に対する技術的な品質問題の原因を理解するには、これらの率の原因となるクラッシュや ANR のクラスターを調べましょう。これらは、Android Vitals の [クラッシュと ANR] ページで、全体または特定のスマートフォン モデルについて見ることができます。多くのユーザーに影響を及ぼしている問題から順番に対処することで、問題発生率をより迅速に低減することができます。
デバイスのハードウェアやソフトウェアの特定の側面が、問題発生率に影響することがあります。このような問題を発見し解決するために、Android Vitals に新しい機能が追加され、関連性が見つかった場合に通知されるようになりました。また、[リーチとデバイスの概要]ページで、ご自身で関連性を調べることも可能です。
Android Vitals は、デバイスのハードウェアまたはソフトウェアに関連する可能性のある問題を警告します。
デバイスごとに取り組むべき品質の問題の優先順位を決める際には、既存ユーザーと、新規ユーザーに対する機会損失や影響の両方を考慮する必要があります。これを支援するために、インストールベース、収益、評価、レビューなどの統合デバイス情報へのワンクリックでのアクセスを Google Play Console 上で開始しました。この情報はサイドパネルに表示されるため、今見ているページを離れる必要はありません。
Google Play Console の新しいサイドパネルでは、統合されたデバイス情報を
コンテキストで提供します。
Android Vitals に関連のある方々全員にアクセス権を付与してください。新しい品質指標は Android Vitals で公開されており、全体的またはスマートフォンごとの技術的な品質問題が表示されます。Google Play Console で Android Vitals を定期的に確認するか、Play Developer Reporting API (英語) と統合して、データを、ご自身のワークフローに直接取り込むことをお勧めします。詳細については、Android Developer のサイト を参照してください。
しきい値は 8% からスタートしますが、デベロッパーの皆さんには、スマートフォンごとの安定性指標が 2% 以下になることを目指していただきたいと思います。このことを念頭に置き、2023 年の前半には、スマートフォンごとのしきい値が低くなる可能性があることを想定してください。将来的には、ユーザー エクスペリエンスの他の重要な側面を反映する新しい指標を追加するために、品質基準を拡張する可能性もあります。その場合も、事前にお知らせします。
ユーザーは端末上での素晴らしい体験を期待し、その期待に応えることができるデベロッパーの皆さんは Google Play でのさらなる成功を収めるでしょう。これらのアップデートは、ユーザーとデベロッパー両方の方々が最悪の体験を回避できるように設計されていますが、私たちの長期的な焦点は、優れたユーザー エクスペリエンスを増やすことです。そのためには、クラッシュや ANR 以外の技術的な品質への投資と、品質に関する非技術的な側面への投資が必要です。今後数か月間にわたり、このトピックの続報をお知らせする予定ですので、ご注目ください。
Reviewed by Maru Maruyama - Developer Relations Engineer, Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Platforms and Ecosystems
この記事は Seang Chau による Android Developers Blog の記事 " Android 13 is in AOSP! " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
8 月 15 日に、Android 13 のソースを Android オープンソース プロジェクト (AOSP) にプッシュし、Android の最新バージョンを正式にリリースしました。Android 13 のデベロッパー向け機能は、プライバシーとセキュリティ、デベロッパーの生産性という中核テーマに焦点を合わせており、ユーザーのために優れたエクスペリエンスを簡単に作れるようにします。また、Google は Android をタブレットや大画面にとって優れた OS にするための機能強化を続け、ツールの改善をして、世界中で使われている 2 億 7,000 万台以上の大画面デバイスを活用できるようにしています。ユーザー向けの Android 13 の機能の詳細は、The Keyword の記事 (英語 / 和訳はこちら) をご覧ください。
8 月 15 日より、Pixel デバイスへの Android 13 の配信が始まりました。今年中には、皆さんの Samsung Galaxy、ASUS、HMD (Nokia 製スマートフォン)、iQOO、Motorola、OnePlus、Oppo、realme、シャープ、Sony、TECNO、Vivo、Xiaomi などのデバイスにも Android 13 が配信されます。
いつものように、皆さんが寄せてくださったフィードバックに感謝いたします。また、アプリで 8 月 15 日のリリースへの互換性を確保する作業をしていただいたことにも感謝しています。Android があらゆる人のための偉大なプラットフォームであるのは、皆さんのサポートや貢献があってこそです。
ここでは、Android 13 の新機能の一部を紹介します。Android 13 デベロッパー サイトでは、すべての新機能について詳しく説明しているので、そちらもご覧ください。
テーマ対応アプリアイコン - Android 13 では、Material You のダイナミック カラーをすべてのアプリアイコンに拡張し、ユーザーが壁紙の色合いなどのテーマ設定を継承したアイコンを利用できるようにします。アプリで必要なのは、モノクロのアプリアイコンを提供し、アダプティブ アイコンの XML を微調整するだけです。詳しくはこちらをご覧ください。
アプリごとの言語設定 - Android 13 では、システム言語とは違う言語でアプリを使いたい多言語ユーザーを簡単にサポートできるようになっています。この機能をオプトイン (英語) したアプリには、標準の [App language] 設定パネルが表示されます。新しいプラットフォーム API (英語) を呼び出すと、実行時にユーザーが希望する言語 / 地域を取得したり設定したりできるので、ボイラープレート コードを減らして互換性の向上をすることができます。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。
テキスト サポートの改善 - Android 13 にはテキストと言語の改善が含まれており、さらに洗練されたエクスペリエンスを提供できます。ハイフネーションの高速化では、ハイフネーションのパフォーマンスを最適化して 200% 近く向上させ、TextView で有効化してもレンダリング パフォーマンスにほとんど影響を与えなくなっています。テキスト変換 API は、日本語や中国語などの表音文字入力を使う場合に、検索やオートコンプリートを高速化します。Android 13 では、非ラテン文字(タミル文字、ビルマ文字、テルグ文字、チベット文字など)の行の高さの改善も行っているので、表示の際に文字が切れることはなくなり、読みやすくなります。詳しくはこちらをご覧ください。
カラー ベクター フォント - Android 13 では、COLR バージョン 1 (仕様 (英語)、紹介動画 (英語) ) フォントのレンダリングがサポートされ、システムの絵文字が COLRv1 形式にアップデートされます。COLRv1 は、非常にコンパクトな新しいフォント形式で、サイズを問わず高速にくっきりと表示できます。システムがすべての処理をしてくれるので、ほとんどのアプリでは何もしなくても動作します。詳しくは こちら (英語) をご覧ください。
クイック設定配置 API - Android 13 では、カスタムのクイック設定タイル (英語) を提供するアプリで、ユーザーが簡単にタイルを見つけられるようになります。新しいタイル配置 API (英語) を使うと、アプリを離れることなく、1 つの手順でカスタムのクイック設定タイルを直接追加するプロンプトを表示できます。詳しくはこちらをご覧ください。
プログラマブル シェーダー - Android 13 では、プログラム可能な RuntimeShader (英語) オブジェクトが導入されます。このオブジェクトの動作は、Android Graphics Shading Language (AGSL) (英語) で定義できます。このシェーダーを使うと、アプリでリップル、ブラー、ストレッチなどの高度な効果を作成できます。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。
PlaybackState からのメディア コントロールの導出 - Android 13 をターゲットとしているアプリでは、システムが PlaybackState (英語) アクションからメディア コントロールを導出します。これにより、すべてのスマートフォンやタブレット デバイスで一貫した高度なコントロールが可能になり、Android Auto や Android TV などの他の Android プラットフォームとの整合性も向上します。詳しくはこちらをご覧ください。
Bluetooth LE Audio - 次世代ワイヤレス オーディオである LE (低電力) Audio (英語) は、友だちや家族にオーディオを共有またはブロードキャストしたり、情報や娯楽、ユーザー補助を目的として一般公開されているブロードキャストをサブスクライブしたりするといった新しいユースケースを実現します。また、電池寿命を犠牲にすることなく、非常に再現性の高いオーディオを受信し、ユースケース間でシームレスな切り替えができるように設計されています。Android 13 は LE Audio をビルトインでサポートするので、デベロッパーは互換デバイスで新機能を利用できます。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。
MIDI 2.0 - Android 13 は、新しい MIDI 2.0 規格 (英語) をサポートします。これには、USB 経由で MIDI 2.0 ハードウェアに接続する機能も含まれます。この最新規格では、コントローラの分解能の増加、西洋以外の音調のサポート強化、音符単位のコントローラによる演奏の表現力向上などの機能が提供されます。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。
OpenJDK 11 アップデート - Android 13 では、コア ライブラリを OpenJDK 11 LTS リリースに合わせています。これには、ライブラリのアップデートと、アプリやプラットフォーム デベロッパー向けの Java 11 プログラミング言語のサポートの両方が含まれます。また、Google Play システム アップデートにより、さらに多くのデバイスにコア ライブラリの変更を提供することを計画しています。このアップデートは、Android 12 以降を実行するデバイスを対象に、ART モジュール アップデートの一環として行う予定です。詳しくはこちらをご覧ください。
予測可能な「戻る」ジェスチャー - Android 13 には、「戻る」イベントを処理することを事前にシステムに伝えるための新しい API が導入されます。これは Ahead-Of-Time モデルと呼ばれる手法です。この新しいアプローチは複数年にわたる作業 (動画/英語) の一環であり、予測可能な「戻る」ジェスチャーをサポートできるようにします。今回のリリースではデベロッパー オプションからテストできるようになっています。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。
Android 13 は今年リリースした 12L アップデート (英語) を拡張したもので、タブレットでのエクスペリエンスがさらに改善されています。マルチタスク用ツールバーの強化、システム UI やアプリでの大画面向けのレイアウトや最適化の継続、アプリの互換性モードの改善などの機能が含まれています。タブレットや Chromebook、折りたたみ式ですばらしいエクスペリエンスを実現するツールを提供する取り組みは、現在も継続しています。詳細については、大画面向けの最適化を始める方法や、大画面デベロッパー リソースをご覧ください。
写真ピッカーと API - システムの新しい写真ピッカーが、プライバシーを保護しつつローカルやクラウドにある写真を共有する標準的な方法を提供します。写真ピッカーは、Android で長年使われているドキュメント ピッカーを拡張し、ユーザーが特定の写真や動画をアプリと簡単に共有できるようにします。デバイス上のすべてのメディア ファイルを参照できるパーミッションをアプリに付与する必要はありません。写真ピッカーでは写真や動画に特化した操作ができるようになっており、アプリから共有メディア ファイルにアクセスする API が含まれています。この写真ピッカーは、Google Play システム アップデートを受信している Android 11 以降のデバイス(Go デバイスは除く)で利用できます。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。
通知パーミッション - ユーザーが最も重要な通知に集中できるようにするために、Android 13 には新しい通知ランタイム パーミッション (英語) が導入されます。アプリは、通知を送信する前に、ユーザーに対してこの通知パーミッションをリクエストする必要があります。Android 12 以前をターゲットにするアプリでは、システムがアップグレード フローを処理します。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。
近くにあるデバイスの Wi-Fi パーミッション - Android 13 では、近くにあるアクセス ポイントへの Wi-Fi 接続を管理するアプリに対して、NEARBY_WIFI_DEVICES (英語) ランタイム パーミッションを導入します。新しいパーミッションは多くのよく使われる Wi-Fi API に必要で、Wi-Fi 経由で近くにあるデバイスを検出したり接続したりできるようにします。その際に、位置情報のパーミッションを取得する必要はなくなります。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。
メディア ファイルにアクセスする細かいパーミッション - 写真や動画を共有する場合は、ユーザー フレンドリーでパーミッションが不要なソリューションである写真ピッカーがお勧めですが、Android 13 では、まだ写真ピッカー (英語) に移行していないアプリやオーディオを扱うアプリのために、細かいメディア パーミッションを追加しています。この新しいパーミッションは READ_EXTERNAL_STORAGE (英語) パーミッションに替わるもので、イメージ、動画、オーディオなど、特定の種類のメディア ファイルにアクセスできます。可能な限り、アプリを写真ピッカーに移行することをお勧めしますが、それができない場合は、Android 13 をターゲットにするときに細かいメディア パーミッションをお使いください。詳しくはこちらをご覧ください。
デベロッパーがダウングレード可能なパーミッション - Android 13 より、ユーザーが以前に付与したパーミッションが不要になったアプリで、新しい API (英語) を使ってパーミッションをダウングレードできます。使わなくなったパーミッションを削除することで、必要最低限のパーミッションのみ使うことを示せるので、ユーザーの信頼が向上します。詳しくはこちらをご覧ください。
インテント フィルタの安全なエクスポート - Android 13 をターゲットにしたアプリでは、別のアプリからエクスポートされたインテント フィルタに明示的インテントを送る際に適用されるルールが厳格化されます。アクションを指定するインテントについては、受信側で宣言された <intent-filter> 要素にインテントが一致する場合にのみ、システムにより、エクスポートされたコンポーネントにインテントが送信されます。詳しくはこちらをご覧ください。
Android 13 では、ART ランタイムのアップデートにより、すべてのアプリのパフォーマンスと効率が向上しています。また、Google Play システム アップデートにより、さらに多くの Android ユーザーに改善を提供することを計画しています。このアップデートは、Android 12 以降を実行するデバイスを対象に、継続中の ART モジュール アップデートの一環として行う予定です。
ガベージ コレクションの改善 - 今後の Google Play システム アップデートで、Android 13 デバイスの ART に、Linux カーネル機能 userfaultfd に基づいた新しいガベージ コレクタを導入します。新しいガベージ コレクタでは、読み取りのバリアがなくなり、読み込まれたオブジェクト当たりの固定オーバーヘッドもなくなるため、メモリ負荷が減少し、コンパイル済みのコードのサイズが最大 10% 縮小します。圧縮が進むにつれてページが解放されるので、GC 時間の効率も上がります。新しいガベージ コレクタを使うと、電池の節約、GC 実行中のジャンクの回避、低メモリによるアプリ終了の防止といった全般的な効果を得ることができます。
ART の全般的な最適化 - Android 13 では、ART によってネイティブ コードとの間の切り替えや切り戻しが大幅に高速化され、JNI の呼び出しが最大 2.5 倍高速になっています。また、ランタイムの参照処理を再構築し、ほぼブロックが発生しなくなったことで、さらにジャンクが減少しています。新しいパブリック API である Reference.refersTo() (英語) も公開しました。この API は、到達不能なオブジェクトをすぐに再利用したい場合に役立ちます。また、クラスやメソッドの検索を最適化することで、インタープリタも高速化しました。さらに、ART が行うインストール時のバイトコード検証が増加しているので、実行時の検証コストが下がり、アプリの起動時間が短縮されています。詳しくはこちら (動画/英語)をご覧ください。
8 月 15 日、Android 13 が AOSP に一般公開リリースされたので、ユーザーがスムーズに Android 13 に移行できるようにするために、すべての Android デベロッパーの皆さんに互換性テストを終えて、できる限り早くアップデートを公開することをお願いします。
アプリの互換性をテストするには、Android 13 が動作するデバイスにインストールし、アプリのフローを確認して機能や UI の問題を探します。まず、Android 13 でのすべてのアプリが対象となる動作の変更点を確認し、現在のアプリが影響を受ける可能性がある領域を集中的にテストしてください。特にテストしておくべき変更点は、以下のとおりです。
アプリのライブラリや SDK の互換性テストも忘れずに行ってください。SDK の問題を見つけた場合は、最新バージョンの SDK にアップデートするか、デベロッパーに連絡してサポートを求めてください。
現行のアプリについて互換性のあるバージョンを公開すると、アプリの targetSdkVersion をアップデートするプロセスを開始できます。Android 13 をターゲットとしたアプリの動作の変更点を確認し、互換性フレームワークを使って問題をすばやく検知します。
Android 13 によってタブレットのエクスペリエンスが向上するので、アプリが最適な見栄えになるようにしてください。Android Studio で Android エミュレータをセットアップすると、大画面機能をテストできます。または、Android 13 ベータ版パートナー (英語) の大画面デバイスを使うことができます。以下に、注意すべき点を示します。
Android 13 のタブレット機能とテスト内容の詳細は、こちらからご覧ください。
8 月 15 日より、Pixel デバイスへの Android 13 の配信が始まりました。
現在 Android ベータ版プログラムに登録している方は、Android 13 の最終リリースを受け取ります。登録は今後も継続されるので、今年中に始まるベータ版アップデートで Android 13 の機能の追加を受信できます。デバイスをワイプせずにベータ版アップデートの登録を解除したい方は、Android 13 最終リリースを受け取ってから、Android 13 の機能の追加のベータ版を初めて受け取るまでの間に、Android ベータ版サイトにアクセスしてオプトアウトをしてください。
Pixel デバイス用のシステム イメージもこちら (英語) で公開しています。手動でダウンロードして更新する際に使用できます。最新の Android Emulator システム イメージは、Android Studio の SDK Manager から入手できます。Android 13 のソースを探している方は、Android オープンソース プロジェクトの Android 13 ブランチの下にあるリポジトリにあります。こちら (英語) をご覧ください。
繰り返しますが、早期プレビューやベータ版のプログラムにご参加いただき、ありがとうございました。Android 13 に対応した皆さんのアプリを楽しみにしています。
Java および OpenJDK は Oracle および/またはその関連会社の商標または登録商標です。