この記事は Chet Haase による Android Developers - Medium の記事 "Now in Android #32" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Android 開発の最新ニュースやトピックをご紹介する Now in Android。今回はKotlin と Jetpack の API、Navigation についての新コース、最近公開されたブログ記事・動画・関連ドキュメント、ポッドキャスト エピソードなどをご紹介します。
最先端の Android 開発に関する技術コンテンツを扱う連載シリーズ MAD Skills の新しいミニシリーズ Kotlin で Jetpack API を使用する が順調に進んでいます。最初のエピソードを紹介した前回以降、3 つのエピソードが追加されました。この 3 つのエピソードでは、大まかに言えば Room ライブラリと WorkManager ライブラリの使い方に関する情報をお届けしていますが、コルーチンなどの Kotlin 機能を使ってコードをシンプルにする具体的な方法にも触れています。
このエピソードでは、Florina Muntenescu が、Room Kotlin API を使ってローカル データベース ストレージ要件を実現し、それをテストする方法について説明します。
ブログ記事(英語)でもご覧いただけます。
このエピソードでは、Florina が WorkManager を使って非同期作業をスケジュールする方法を説明します。これは、すぐに実行することも、遅延実行することもできます。
Android の Google Developer Expert の Magda Miu さんとチームメンバーは、Kotlin を使ってわかりやすく、メンテナンスしやすい CameraX のベンダー拡張機能を記述しています。その方法について動画で説明してくれました。
Kotlin と Jetpack シリーズの締めくくりとして、1 月 15 日にからもう一度リアルタイム Q&A を開催しました。
1 月 18 日の週から、新しい MAD Skills シリーズが始まっています。連載中のコンテンツは、YouTube の MAD Skills プレイリスト、Medium の記事、またはすべてのリンクが掲載されているランディング ページからご覧いただけます。
Android Basics in Kotlin コースに新しいユニット「Unit 3: Navigation」が追加されました。
このユニットでは、Navigation コンポーネントや Android アーキテクチャ コンポーネント ライブラリのその他の API に関するチュートリアルとサンプルを確認できます。
Isai Damier が暗号と認証、セキュリティについての新しい記事(英語)を公開しました。暗号に関するさまざまな興味深い背景を取り上げながら、暗号を利用した安全なソリューションで生体認証が用いられることが多い理由について説明しています。
Florina Muntenescu が、Kotlin を使えば生産性が上がるという記事を公開しました。既にたくさんの Kotlin コードを書いている方なら、おそらくご存知のことでしょう。しかし、仕事で Kotlin を使うべきか迷っている方や、プロジェクトの他のメンバーを説得する方法を探している方なら、この記事に書かれている具体的な内容が役立つかもしれません。
Meghan Mehta が RecyclerView に関する連載シリーズの第 3 回目のブログ記事(英語)を公開しました。RecyclerView でよくある要件の 1 つが、ユーザーのクリックへの対応です。リストの項目をクリックすれば、通常は何かが起こります。記事では、この機能を扱うおすすめの方法を紹介します。
前回の Now in Android 以降、Android Developers Backstage に新しいエピソードが投稿されています。以下のリンクまたはお気に入りのポッドキャスト クライアントでご確認ください。
2020 年末、Tor Norbye と Romain Guy、そして私がこのエピソードを収録しました。昨年、それまでとは違う働き方を模索する中で起きたことや、Android のツールやプラットフォームの最新機能について解説しています。
今回は以上です。次回も Android デベロッパーの世界の最新アップデートをお届けします。お楽しみに。
Reviewed by Yuichi Araki - Developer Relations Team and Hidenori Fujii - Google Play Developer Marketing APAC
https://play.google.com/apps/test/<package name>/<version code>
この記事は Florina Muntenescu による Android Developers Blog の記事 "MAD Skills Kotlin and Jetpack: wrap-up" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
今回は MAD Skills シリーズの 1 つ、Kotlin と Jetpack についての動画と記事をまとめました。Android コードの表現力と簡潔さ、安全性を向上させ、Kotlin で非同期コードを実行しやすくするさまざまな方法を取り上げています。
それぞれのエピソードから、Kotlin と Jetpack についての最新情報をご確認ください。いくつかの具体的な API を取り上げ、API の使い方だけでなく、API が内部的にどのように動作しているか解説しています。また、すべてのエピソードには対応するブログ投稿があり、そのほとんどにサンプルか Codelab へのリンクが含まれているので、実際に試してみたり、コンテンツに関する理解を深めたりできます。また、Jetpack や Kotlin のエンジニアが登場するリアルタイム Q&A も実施しました。
このエピソードでは、Jetpack KTX 拡張機能を使って、Android と Jetpack のコーディングを簡単、快適、そして Kotlin らしくする方法を取り上げました。現在のところ、20 以上のライブラリに KTX 版があり、その中から特に重要なものを紹介します。core-ktx は、Android プラットフォームに由来する API を Kotlin らしく書けるようにする機能を提供しています。また、LiveData や ViewModel などの API と組み合わせてユーザー エクスペリエンスの向上を図れるいくつかの Jetpack KTX ライブラリも紹介します。
動画またはブログ記事(英語)をご覧ください。
エピソード 2 では、コルーチンと Flow を使って API をシンプルにする方法と、suspendCancellableCoroutine API と callbackFlow API を使って独自のアダプタを作る方法について説明します。このトピックを実際に試してみたい方は、Kotlin 拡張機能ライブラリの作成 Codelab をご覧ください。
動画を視聴するか、ブログ記事(英語)でご確認ください。
このエピソードでは、実際に Room を使ってみます。その上で、Kotlin を使って Room のテーブルやデータベースを作る方法、挿入などの 1 回限りの suspend 操作を実装する方法、Flow を使った監視可能クエリーについて簡単に確認します。コルーチンと Flow を使うと、Room はすべてのデータベース操作をバックグラウンド スレッドに移してくれます。Room のクエリーの実装方法やテスト方法については、動画またはブログ記事(英語)をご覧ください。実際に試してみたい方は、ビューで Room を使う Codelab をご覧ください。
エピソード 4 では、WorkManager を使って作業を簡単にする方法について説明します。この機能を使うと、非同期タスクのスケジュールを設定して、アプリが閉じられた場合や、デバイスが再起動した場合にも実行されることが期待されるタスクを、即時実行または遅延実行できます。このエピソードでは、WorkManager の基本について説明し、CoroutineWorker などの Kotlin API についても解説しています。
こちらの動画またはこちらのブログ記事(英語)をご覧ください。また、ぜひ WorkManager Codelab で実際に体験してみてください。
エピソード 5 では、Android の Google Developer Expert の Magda Miu さんが Kotlin の基本 API と CameraX を使った経験についてお話ししています。
最後のエピソードでは、リアルタイム Q&A を実施しました。司会の Chet Haase のほか、ゲストとして Architecture Components テックリードの Yigit Boyar、Kotlin プロダクト マネージャーの David Winer、そしてデベロッパー リレーションズ エンジニアの Manuel Vivo と私が参加し、YouTube、Twitter などから寄せられた質問に回答しています。
この記事は Florina Muntenescu による Android Developers - Medium の記事 "More productivity with Kotlin" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Kotlin は簡潔なプログラミング言語として知られています。そしてそれは、高い生産性を意味します。そして実際に、Kotlin を使っている Android デベロッパーの 67% が、生産性が向上したと述べています。このブログ投稿では、Kotlin を使ってパートナーのエンジニアたちが生産性を向上させた方法をいくつか共有し、そのために役立つ Kotlin の機能も紹介します。
レビューやメンテナンスの担当者は、読むコードが少なくなるので、コードが行っていることを理解しやすくなります。そのため、レビューやメンテナンスが楽になります。
その一例として、Flipkart のチームを紹介しましょう。
「弊社の社内調査によると、デベロッパーの 50% が、Kotlin でモジュールを書くと [機能を完成させるまでの] 見積りが小さくなると回答しました」(Flipkart)
Kotlin の機能のほとんどは、簡潔さと高い可読性を持つため、高い生産性につながります。特によく使われる機能について見てみましょう。
Java プログラミング言語では、コンストラクタのパラメータが省略可能な場合、一般的に次の 2 つの方法のどちらかを利用します。
Kotlin ではデフォルト引数を利用できるので、どちらも必要ありません。デフォルト引数を使うと、ボイラープレートを追加することなく、関数のオーバーロードを実装できます。
Cash App チームが Kotlin を使い始めたとき、多くのビルダーを削減し、書く必要があるコードの量を減らすことができました。場合によっては、コードのサイズが 25% 少なくなりました。
たとえば、以下の一例は、 Task オブジェクトの実装で、タスクの名前のみが必須パラメータになっています。ビルダーを使った場合と、デフォルト引数を使った場合でそれぞれどうなるかを示しています。
/* Copyright 2020 Google LLC. SPDX-License-Identifier: Apache-2.0 */- public class Task {- private final String name;- private final Date deadline;- private final TaskPriority priority;- private final boolean completed;-- private Task(String name, Date deadline, TaskPriority priority, boolean completed) {- this.name = name;- this.deadline = deadline;- this.priority = priority;- this.completed = completed;- }-- public static class Builder {- private final String name;- private Date deadline;- private TaskPriority priority;- private boolean completed;-- public Builder(String name) {- this.name = name;- }-- public Builder setDeadline(Date deadline) {- this.deadline = deadline;- return this;- }-- public Builder setPriority(TaskPriority priority) {- this.priority = priority;- return this;- }-- public Builder setCompleted(boolean completed) {- this.completed = completed;- return this;- }-- public Task build() {- return new Task(name, deadline, priority, completed);- }- }-}+ data class Task(+ val name: String,+ val deadline: Date = DEFAULT_DEADLINE,+ val priority: TaskPriority = TaskPriority.LOW,+ val completed: Boolean = false+)
/* Copyright 2020 Google LLC.
SPDX-License-Identifier: Apache-2.0 */
- public class Task {
- private final String name;
- private final Date deadline;
- private final TaskPriority priority;
- private final boolean completed;
-
- private Task(String name, Date deadline, TaskPriority priority, boolean completed) {
- this.name = name;
- this.deadline = deadline;
- this.priority = priority;
- this.completed = completed;
- }
- public static class Builder {
- private Date deadline;
- private TaskPriority priority;
- private boolean completed;
- public Builder(String name) {
- public Builder setDeadline(Date deadline) {
- return this;
- public Builder setPriority(TaskPriority priority) {
- public Builder setCompleted(boolean completed) {
- public Task build() {
- return new Task(name, deadline, priority, completed);
-}
+ data class Task(
+ val name: String,
+ val deadline: Date = DEFAULT_DEADLINE,
+ val priority: TaskPriority = TaskPriority.LOW,
+ val completed: Boolean = false
+)
デフォルト引数の詳細については、連載シリーズ Kotlin Vocablary のブログ記事「Kotlin のデフォルト引数」をご覧ください。
おそらく、シングルトン パターンはソフトウェア開発で特によく使われるパターンの 1 つでしょう。オブジェクトのインスタンスを 1 つだけ作成し、他のオブジェクトから共有してアクセスできるようにしたい場合に役立ちます。
シングルトンを作るには、インスタンスが 1 つだけ存在するようにオブジェクトの作成方法を制御し、コードがスレッドセーフであることを保証する必要があります。Kotlin では、object キーワードだけでこれを実現できます。
/* Copyright 2020 Google LLC. SPDX-License-Identifier: Apache-2.0 */ - public class Singleton{- private static volatile Singleton INSTANCE;- private Singleton(){}- public static Singleton getInstance(){- if (INSTANCE == null) { // Single Checked- synchronized (Singleton.class) {- if (INSTANCE == null) { // Double checked- INSTANCE = new Singleton();- }- }- }- return INSTANCE;- }- private int count = 0;- public int count(){ return count++; }- }+ object Singleton {+ private var count = 0+ fun count(): Int {+ return count+++ }+ }
- public class Singleton{
- private static volatile Singleton INSTANCE;
- private Singleton(){}
- public static Singleton getInstance(){
- if (INSTANCE == null) { // Single Checked
- synchronized (Singleton.class) {
- if (INSTANCE == null) { // Double checked
- INSTANCE = new Singleton();
- return INSTANCE;
- private int count = 0;
- public int count(){ return count++; }
+ object Singleton {
+ private var count = 0
+ fun count(): Int {
+ return count++
+ }+ }
Kotlin 言語の簡潔さとシンプルさは、演算子オーバーロード、分割代入、文字列テンプレートなどの機能から明らかです。そのため、コードはとても読みやすくなります。
たとえば、本を集めたライブラリがあるとしましょう。ライブラリから本を取り出し、そのタイトルだけを出力する場合、コードは次のようになります。
/* Copyright 2020 Google LLC. SPDX-License-Identifier: Apache-2.0 */fun borrow(){ library -= book val (title, author) = book println("Borrowed $title")}
fun borrow(){
library -= book
val (title, author) = book
println("Borrowed $title")
}
使われている Kotlin の機能は次のとおりです。
Kotlin を使うと、コードは読みやすく、書きやすくなります。シングルトンや委譲などのパターンが言語に組み込まれており、たくさんのコードを書く必要がないため、バグが紛れ込む確率が低くなり、メンテナンスの負荷も軽減されます。また、文字列テンプレート、ラムダ式、エクステンション関数、演算子オーバーロードなどの機能で、コードをさらに簡潔かつシンプルにできます。書くコードが少なくなれば、読むコードやメンテナンスするコードも少なくなり、エラーが減って生産性が上がります。
詳しくは、Kotlin と Android Kotlin でより優れたアプリを作成するをお読みください。また、各社のケーススタディをご覧ください。デベロッパーにとっての Kotlin のメリットが確認できます。世界で特に好まれている開発言語の 1 つである Kotlin を使ってみたい方は、入門ページをご覧ください。
この記事は Eric Bahna による Android Developers Blog の記事 "Opening the Google Play Store for more car apps" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
2020 年 10 月、Android Auto にナビゲーション、駐車場、充電スポット アプリを提供できるよう、ベータ版として Android for Cars App Library を公開しました。改善のため、これまでフィードバックを寄せていただいた皆様には改めて感謝いたします。そしてこのたび、次のステップに進む準備が整ったことをお知らせします。
2020 年 12 月 16 日(日本時間 12 月 17 日)より、Google Play ストアのクローズドなテストトラックにアプリを公開できるようになりました。この機能を使うと、アプリがどの程度アプリ品質ガイドラインを満たしているかについてのフィードバックを得られます。また、アプリを Android Auto テストユーザーに体験してもらう方法としても利用できます。継続的に問題が発生する場合は、パブリック Issue Tracker から問題の報告や機能リクエストを行ってください。
まもなく Play ストアのオープンテスト トラックが公開できるよう準備をしています。ぜひ、事前にクローズド テストトラックにアプリを公開してお待ちください。多くのデベロッパーのみなさんが開発した自動車用アプリがリリースされるのを楽しみにしております。
この記事は Christopher Katsaros による Android Developers Blog の記事 "What’s your MAD score?" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
MAD Skills シリーズを通して最先端の Android 開発(MAD)についてさまざまなことをお話ししてきました。そして今回は、皆さんの MAD スコアについてお知らせします。2020 年 12 月 15 日(日本時間 12 月 16 日)、MAD スコアカードを公開しました。これは、皆さんが使っている Jetpack ライブラリの数や、Kotlin でコーディングしているアプリの割合などを使い、皆さんの Andorid 開発がどれだけ最新であるかを示すスコアです。
MAD スコアカードは Android Studio を使って、アプリが Android App Bundle でどれくらいサイズを削減したかなどの情報を示します。また、特定の Jetpack ライブラリや Kotlin 機能など、皆さんが使う可能性がある主要な MAD テクノロジーにもそれぞれスポットライトを当てています。さらに、皆さんの最も MAD なスキルに基づいて、特別な MAD キャラクターも表示されます。
ご自身の MAD スコアは、新しい Android Studio プラグインを通じて確認できます。スコアカードを確認して共有する方法は、以下のとおりです。
スコアカードを確認できたら、MAD Skills の各エピソードもご覧ください。この動画と記事のシリーズでは、最先端の Android 開発の最新技術を使って、優れたアプリを簡単に作る方法を説明しています。ナビゲーション、Kotlin、Android Studio などの各トピックは、3 週間のシリーズとして構成されています。各トピックの最後には、Q&A で皆さんの質問に回答します。マテリアル デザイン コンポーネント、App Bundle、ナビゲーションなど、以前のトピックも確認できます。今後のトピックは、YouTube の Android Developers で公開します。
ここから MAD スコアカードを確認して、共有しましょう!
Reviewed by Hidenori Fujii - Google Play Developer Marketing APAC
この記事は Chet Haase による Android Developers - Medium の記事 "Now in Android #31" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Android 開発の最新ニュースやトピックをご紹介する Now in Android。今回は連載シリーズ MAD Skills のコンテンツ、最近公開されたブログ記事・動画・関連ドキュメント、ポッドキャスト エピソードなどをご紹介します。
MAD Skills シリーズに少しインタラクティブ性をもたせ、あなたのアプリがどのくらい MAD か、スコアで可視化できるようになりました。あなたの MAD スコアを確認するには、Android Studio に MAD Scorecard プラグインをインストールして実行します。すると、カードが作成され、最先端の Android 開発の大事な 4 つのトピックにおいて、皆さんのアプリを評価したスコアが表示されます。この結果は、 #MADscore ハッシュタグを付けて Twitter で共有できます。
詳しくは、MAD Score サイトをご覧ください。Christopher Katsaro のブログ記事(英語)でも詳しく説明しています。
最先端の Android 開発に関する技術コンテンツを扱う連載シリーズ MAD Skills が続いています。先週は、マテリアル デザイン コンポーネント (MDC) のシリーズが完結しました。前回の Now in Android 以降、さらに 3 つのエピソードが投稿されています。
#4: マテリアル モーション
MDC 4 つ目のエピソードでは、Nick Rout がマテリアルに動きをつける 4 つのパターンと、アプリでそれを実装する方法についてお話ししています。実際の活用例を紹介するため、Reply サンプルアプリとそのアプリに基づいた Codelab を題材に解説します。
#5: Zarah Dominguez さんからのコミュニティ ヒント
5 つ目の MDC エピソードは、Google Developer Expert の Zarah Dominguez さんが、チームでマテリアル カタログアプリを使って、各コンポーネントが実際にどのような外観になるか、またその実装例としてどのようなソースコードになるかの両方を確認している方法について説明しています。
#6: リアルタイム Q&A
最後の MDC エピソードは、これまでの App Bundle やナビゲーションのシリーズと同じく、MDC のエキスパートであるデベロッパー リレーションズ チームとマテリアル エンジニアリング チームが登場して、リアルタイム Q&A を行いました。Twitter からだけでなく、Q&A の最中も YouTube からリアルタイムで質問が寄せられました。すべてに答える時間はありませんでしたが、マテリアルについて理解を深めていただけたのではないかと思います。
MDC シリーズのコンテンツを見逃してしまった方のために、Nick Rout がシリーズのまとめのブログ記事を投稿しました。対応する動画や記事に加え、関連するサンプルやドキュメント、Codelab などへのリンクも含まれています。
12 月 第 3 週から、Kotlin と Jetpack について取り上げる新しい MAD Skills のミニシリーズが始まりました。具体的には、Kotlin と多くの Jetpack API を組み合わせて使う方法について、Florina Muntenescu が紹介しています。
#1: Using KTX
ミニシリーズ最初のエピソードで取り上げるのは、KTX の使い方です。KTX は、さまざまなプラットフォームや Jetpack ライブラリに対するアプローチを改善して簡単に使えるようにした Kotlin エクステンションです。Florina が、プラットフォームと Jetpack API の両方の例を挙げて、LiveData と ViewModel を利用する場合の使い方を示しながら、KTX の概要について説明します。
このコンテンツはブログ記事(英語)でもご覧いただけます。
#2: コルーチンで API をシンプルに
この 2 つ目のエピソードでは、Manuel Vivo が、Kotlin コルーチンを使って既存の API を簡単に利用できるようにする方法について説明します。たとえば、コルーチンを使ってアダプタを作成すれば、複雑にネストしたコールバックをシンプルに整理できます。Fused Location Provider を使うための API をシンプルにする例を挙げ、実際にこれを行う方法を解説します。
ブログ記事形式(英語)でもご覧いただけます。
これからの数週間で公開される Kotlin/Jetpack エピソードにご期待ください。YouTube プレイリストと Android Developers のブログ記事(英語)のどちらでもご覧いただけます。
連載中のコンテンツは、YouTube の MAD Skills プレイリスト、Medium の記事、またはすべてのリンクが掲載されている 便利なランディング ページ からご確認ください。
最近数回実施している Android のリリースでは、ユーザーによる制御やユーザーデータの透過性を重視することを続けているため、権限に関するいくつかの変更が行われています。場合によっては、最新のアップデートや動作の変更に追従するというデベロッパーの作業も伴います。そのため、そのプロセスをサポートするドキュメントの整備に取り組んでいます。
この作業の一環として、 Android の権限ガイドにいくつかの重要な改善を行いました。権限の仕組みに関するわかりやすいガイドのほか、アプリで権限を使う際のベスト プラクティスを確認できるようになりました。特に重要なのは、実際に権限の宣言が 必要かどうかを評価することです。多くの一般的なユースケースでは、権限は必要ではありません。
いくつかの Room ライブラリ ガイドを全面的に改訂し、一部の API の使い方をわかりやすく説明するようにしました。
Room DAO を使用してデータにアクセスするでは、組み込みのクエリーを使う方法や、@Query アノテーションを使うカスタムの方法など、DAO インターフェースの使い方の概要を説明しています。
Write asynchronous DAO queries では、UI スレッド以外で実行するクエリーの書き方についてさらに詳しく説明しています。データベースを操作する場合、この方法が求められることが非常に多くあります。このガイドでは、好みの言語や非同期 API に応じて利用できるいくつかの代替手段についても解説しています。
最近たくさんのアルファ版、ベータ版、RC 版の AndroidX ライブラリがリリースされましたが、安定版のリリース内容は次のとおりです。
Exifinterface 1.3.2、Media 1.2.1、Navigation 2.3.2 など、いくつかの安定版でもバグ修正リリースが行われています。
Jamal Eason が Android Studio の次期リリースについてのブログ記事(日本語)を投稿しました。現在、Canary チャンネルに Arctic Fox がリリースされ、試せるようになっています。このリリースについてまず注目すべき点は、新しい命名スキームとバージョニング スキームです。この記事では、その内容について詳しく説明しています。さらに、このリリースには、デバイスとペア設定して Wi-Fi デバッグを行うための UI(現在のところ MacOS のみ)、レイアウト検証ツール、継続的に行われている Jetpack Compose 開発のサポートなどが含まれています。なお、現段階のバージョンはかなり初期の状態です。Compose を利用する場合は常に Canary 版の Studio を使う必要がありますのでご注意ください。
Murat Yener も、新しい Android Studio に関するブログ記事(日本語)を投稿しました。この記事では、Android Gradle プラグインの新しいアルファ版リリースであるバージョン 7.0.0-alpha01 について説明しています。なお、AGP もバージョン名が変更されました。今後、AGP は Android Studio のバージョンと連動するのではなく、Gradle のリリース バージョンに追従する形になります。現在の 4.2 リリースからいくつかバージョン番号が飛んでいるように見えるのは、そのためです。この記事では、AGP 4.2 における最新 API のいくつかの変更点についても説明しています。
Meghan Mehta が、RecyclerView についてのシリーズにブログ記事を投稿(英語)しました。RecyclerView は新しいものではありませんが、おそらく、ほとんどの Android デベロッパーはすでにアプリで使っているはずです。一部の基本的なドキュメントやサンプルがドキュメントや記事の中で見つけにくいことがわかったので、基本から使い方を説明しています。さらに、実例を示すためのサンプルコードも提供します。
この最新記事では、ListAdapter の使い方を重点的に説明します。ListAdapter を使うと、パフォーマンスの向上や項目の自動アニメーションなどのすばらしい機能を RecyclerView で簡単に実現できます。ListAdapter は DiffUtil を使って発生した具体的な変更を確認します。RecyclerView は、それを使ってパフォーマンスやアニメーションを最適化します。
私は引き続き、最近 1.0 に到達した AndroidX ライブラリである App Startup についての 2 回シリーズの記事(英語)で、起動時のパフォーマンスについて説明しています。パート 1 では、ライブラリのインスタンス化に Content Provider が使われることが多く、それによってアプリの起動時間に見えない影響が生じている点について説明しました。
パート 2 では、App Startup ライブラリを使って見えない Content Provider を取り除き、代わりにライブラリの遅延初期化リクエストをプーリングする方法について検討します。
Android Developers ブログには、位置情報のシステムと API に加えた改善について詳しく説明した記事(日本語)が投稿されています。この改善により、都市部で正確な位置情報を得られるようになります。この記事では、都市部で GPS 位置情報を取得する際の問題点について説明しています。GPS テクノロジーは、デフォルトで対象が見通し線上にあることを前提としているので、信号が高層ビルで反射する都市部ではうまく機能しない場合があります。Tor と私は、2014 年の ADB ポッドキャストで、位置情報チームの Marc Stogaitis から、「アーバン キャニオン」と呼ばれるこの現象について話を聞きました。
このチームは、精度の高い位置情報を得るために、主要都市の 3D 建造物モデルを統合しました。現在、一部の Pixel デバイスでこの技術のバージョン 2 を利用できます。初期バージョンはすでにエコシステムで広く使われており、来年の早いうちにこの最新バージョンも利用できるようになる予定です。
もちろん、この機能はユーザー機能で、Now in Android はデベロッパーが対象です。しかし、ここでこの機能を紹介したのは、(a)この記事と技術は興味深く、(b)デベロッパーは Fused Location Provider(FLP)を使って高度な位置情報データにアクセスすることが求められる場合があるからです。
さらに、FLP に新しい API が追加され、現在の位置情報をはるかに簡単に取得できるようになっています。具体的には、位置情報の変化をサブスクライブして最初の結果が得られたときにサブスクライブを解除するのではなく、現在の位置情報をリクエストして結果を得ることができます。詳しくは、FLP の getCurrentLocation() API のドキュメント、新しい CurrentLocationKotlin のサンプル、そしてブログ記事をご覧ください。
Chris Banes は、Tivi アプリを現在の UI Toolkit を使うアプリから、Jetpack Compose を使うアプリに移行しています。すべての UI を Compose 化し、移行作業の大部分を終えたところで、APK サイズ(大幅に減少)、メソッド数(減少)、ビルド時間(少し減少)について興味深い結果をブログ記事(日本語)で報告してくれました。
CameraX の CameraView API は、UI の制御から制御ロジックまで、あまりに多くのことを行い過ぎていました。そこで、ロジックをリファクタリングし、PreviewView と新しい CameraController クラスに分割しました。このブログ記事(英語)では、CameraController の使い方を説明するとともに、これまでの CameraView を使った機能との比較を行っています。
Romain Guy、Tor Norbye と私は、Square の Jesse Wilson 氏から、OkHttp、Okio、[Ok]Moshi など、同氏が手がけたいくつかの有名なオープンソース ライブラリについて話を聞きました。これらのライブラリのほかにも、Android、ライブラリ、フレームワーク、Kotlin 開発について語り合っています。また、機能リクエストや細かな問題を新しいオープンソース ライブラリを作るプロジェクトにしてしまう一部のエンジニアの厄介な癖に関する話題も登場しました。
Reviewed by Takeshi Hagikura - Developer Relations Team and Hidenori Fujii - Google Play Developer Marketing APAC