この記事は Bethel Otuteye による Android Developers Blog の記事 " Giving Users More Transparency and Control Over Account Data " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Google Play では、デベロッパーがユーザーの信頼を得ることができるようにするために、最近もたくさんの取り組みを始めています。具体的には、アプリのプライバシーやセキュリティ方針をシンプルでわかりやすく示しています。2023 年 4 月 5 日、この作業を土台に、ユーザーに対してアプリ内データの透明性と制御性を向上させることを目的として、新しいデータ削除ポリシーを導入したことをお知らせします。
アカウントを作成できるアプリでは、近日中に、アカウントとデータの削除を開始できるオプションの提供が義務づけられます。これはアプリ内からオンラインで行える必要があります。特に重要になるのがウェブ要件です。ユーザーがアプリを再インストールしなくてもアカウントとデータの削除を依頼できるように、データ セーフティ フォームにリンクします。
Google Play のデータ セーフティ セクションでは、すでにデベロッパーがデータ削除オプションについて説明できるようになっています。しかし、ユーザーはそれよりも簡単に、かつ一貫した方法で、削除を依頼できることを望んでいます。このポリシーによって、さらに直感的に操作できるようにすることにより、どのようなデータ制御ができるのかを私たちが共有するユーザーに知ってもらい、アプリと Google Play の信頼をさらに広げたいと考えています。
新しいポリシーで謳われているように、アカウントの削除依頼に対応するときは、そのアカウントに関連するデータも削除しなければなりません。そのため、デベロッパーが提供する選択肢が増えることにもなります。完全にアカウントを削除したくないユーザーは、その他のデータ(活動履歴、画像、動画など)のみを削除することもできます(該当する場合)。セキュリティ、不正防止、規制への準拠などの正当な理由で一部のデータを保持しなければならないデベロッパーは、データの保持期間を明示する必要があります。
ユーザーがデータを制御できる範囲が広がるのはすばらしいことですが、デベロッパーにはその準備を整える時間が必要になることも承知しています。特に既存の削除機能やウェブ版がない場合は、それが当てはまります。今回、情報とリソースを共有しているのはそのためです。
第一段階として、デベロッパーの皆さんには、12 月 7 日までにアプリのデータ セーフティ フォームでデータの削除に関する新しい質問に回答することをお願いいたします。Google Play ユーザーには、来年の早い段階で、ストアの掲載情報に変更が反映されます。データ セーフティ セクションと新しいデータ削除エリアに表示される更新版のデータ削除バッジもその 1 つです。
さらに時間が必要なデベロッパーは、ポリシー準拠の期限を 2024 年 5 月 31 日まで延長する申請を Google Play Console から行うことができます。
2023 年 4 月 5 日にお知らせしたデータ削除などのポリシー変更の詳細については、以下の方法でご確認ください。
いつもながら、Google Play を全員が信頼できる安全なプラットフォームにすることにご協力いただき、ありがとうございます。
Reviewed by Mari Kawanishi - Developer Marketing Manager, Google Play
この記事は Android App Safety、Senior Director, Product Management, Android App Safety、Bethel Otuteye による Android Developers Blog の記事 "Keeping Android and Google Play safe with our key 2023 initiatives" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
デベロッパーの皆さんがビジネスを成功させ、世界中の何十億人のユーザーに質の高いアプリやゲームを提供できるよう、Android と Google Play の安全性を維持することは、Google の最優先事項です。過去数年間、アプリの保護 (英語) に役立つツールを増やしたり、ユーザーやその家族 (英語) の安全と安心を守るためのポリシーを進化させ、皆さんと協力して、よりプライバシーに重視した広告テクノロジーを構築 (英語) などを行いました。
私たちは、デベロッパーの皆さんにとって、急速に変化しているプライバシーとセキュリティの状況への対応が難しいことを理解しています。そこで私たちは、プロダクトやポリシーのサポート、現在進行中の取り組みについての最新情報の共有、プロダクトの変更についての事前予告などをより多く共有しました。昨年に引き続き、主要な優先事項のプレビューを共有します。私たちが皆さんとの連携を継続することで、これからもデベロッパーの皆さんと Google 間の共通のユーザーに貢献できることを楽しみにしています。
よりプライバシーに配慮した広告アプローチを構築
2022 年、Google は、ユーザーのプライバシーの水準を高め、無料のコンテンツやサービスへの継続的なアクセスを確保するための業界全体の取り組みである Android 向けのプライバシーサンドボックスを発表しました。ウェブでの取り組みをベースに、ユーザー データの共有を制限し、アプリ間の識別子に依存しないデジタル広告ソリューションの開発を進めています。私たちは、業界と密接に連携しながら、これらの新しい技術へのフィードバック収集とテストを実施しています。
そして今、私たちはこの取り組みの次のフェーズに入ろうとしています。Android 向けのプライバシー サンドボックスの最初のベータ版を、ごく一部の Android 端末に展開します。このベータ版を通して、ユーザーとデベロッパーの皆さんは、実際の環境で新しいソリューションを体験し、評価することができます。ベータ版に参加する方法は、デベロッパー ガイドをご覧ください。定期的に最新情報を確認したい方は、プライバシー サンドボックス ブログをフォローしてください。プライバシーを重視したモバイル エコシステムへの移行に向け、デベロッパー、パブリッシャー、規制機関と引き続き連携して作業を進めていきます。
ユーザーが自分のデータをよりコントロールできるようにする
デベロッパーの皆さんから、複数プラットフォーム間で共通して利用するデータの取り扱い方について、シンプルかつわかりやすく示すことで、ユーザーの信頼を得たいという声を頂戴しました。私たちはここ数年にわたって、デベロッパーによるユーザーのデータの収集、共有、保護をするかどうか、そして、その方法について、透明性 (英語) を向上する取り組みを続けています。2023 年も Google Play のデータ セーフティ セクションの改善を続け、新機能とポリシーを追加してデータ削除に関する明確化とユーザー制御の強化を図る予定です。
また、ユーザーの安全性は、ユーザーデータにアクセスするための権限のリクエストを減らすことでも高めることができます。多くの場合、アプリではプライバシーを保護しながらユースケースを実現する方法が使われています。たとえば、実行時の権限を使ってデバイス上のすべての写真にアクセスする権限をリクエストするのではなく、写真選択ツールのインテントを使ってユーザーが個々の写真を選択してアプリと共有できるようにします。Android 14 デベロッパー プレビュー 1 では、強化されたプライバシー、セキュリティ、透明性のテストも可能です。さらに詳しい情報は近日中にお伝えしますので、Android 14 (英語) と Google Play ポリシーのアップデートにご注目ください。
不正使用や攻撃からアプリを守る
デベロッパーの皆さんからは、ビジネス、ユーザー、IP を守るためのサポートを強化してほしいという声が寄せられています。そこで、リスク検知とリスクからの保護、不正使用対策戦略の強化を目的として、Play Integrity API と完全性の自動保護機能の改善 (英語) を継続します。これらのプロダクトを使用しているデベロッパーの皆さんは、アプリやゲームへの不正アクセスが平均 50% 以上減少していることが確認できています。Play Integrity API は、すぐに使用できます。また、完全性保護に対して特にリクエストが多かった機能をアップデートするほか、完全性の自動保護機能へのアクセスを拡大する予定なので、今後にご期待ください。
詳細な SDK 情報を提供する
デベロッパーの皆さんから、信頼性が高く、安全に利用できる SDK を判断する情報がほしいという声も寄せられています。そこで、特定の SDK バージョンに含まれる重要な問題や SDK 関連のクラッシュを修正する方法などについて、SDK プロバイダが Google Play Console や Android Studio を通して直接メッセージを送る方法を設けました。また、Google Play SDK Index を公開し、Google Play で特によく使われている 100 以上の商用 SDK の知見や使用状況データを提供しています。近日中に、SDK が使用する可能性のある機密性の高い権限や、特定の SDK バージョンが Google Play ポリシーに違反する可能性があるかどうかについて、さらに多くの情報を共有する予定です。SDK プロバイダと連携し、安全な SDK を構築し、幅広い知見を提供することで、デベロッパーやユーザーが混乱やリスクを回避できるようにしたいと考えています。
子どもやファミリー向けの保護を強化する
デベロッパーの皆さんとともに、Google Play はご家族の皆さんにとって、子どものための教育的で楽しい体験を提供できる信頼性の高い場所になっていることを誇りに思っています。アプリのエクスペリエンスを高め、プライバシーやセキュリティの保護を強化するため、この数年間を通して新機能をリリースし、プログラムを拡大し、ポリシーの進化を行いました。2023 年も、ご家族が優れたアプリを見つけやすくするための改善を Google Play に加えるとともに、子どもの安全を守るためのポリシー更新を続ける予定です。ポリシーメールと PolicyBytes 動画で最新情報をお届けします。
責任あるデータの収集と利用を推進する
Google は、デベロッパーとアプリが、アプリの機能に必要なデータのみを収集して利用し、質の高いユーザー エクスペリエンスを提供することを強調したいと考えています。2023 年も、新しい権限とポリシー要件が導入される予定です。ポリシーメールと PolicyBytes 動画で最新情報を入手しましょう。
デベロッパーのイノベーションを育みつつユーザーの安全性を守る
プラットフォームとして、Google は常にデベロッパーの皆さんが直面する課題を理解し、革新的なアイデアを実現するための支援をしたいと考えています。すでにさまざまなブロックチェーン関連アプリが Google Play 上で公開されていますが、デジタル アセットを NFT としてトークン化するなど、アプリやゲームにさらに Web3 コンポーネントを導入したいという声は高まる一方です。どんなに新しいテクノロジーでも、イノベーションとユーザーを保護する責任とのバランスを取る必要があります。そこで、デベロッパー パートナーの意見を聞きながら、検討中のポリシー変更がそのような機会に確実に対応ができるかどうかを評価しています。これまでどおり、プラットフォームを進化させ、デベロッパーの皆さんと Google の共通のユーザーのために安全性、透明性、信頼性の高いエクスペリエンスを維持するには、デベロッパーの皆さんとの協力関係が欠かせません。今後数か月間でさらに詳しい情報を提供したいと考えています。
ポリシーと Google Play Console のエクスペリエンスを向上
ポリシーに関するコミュニケーション、サポート、エクスペリエンスの改善を続けています。最近では、新しい Play Console 機能を導入し、アプリの審査プロセスの柔軟性と管理機能を向上 (英語) しました。2023 年は、機能とサポートをさらに強化します。
また、デベロッパーの皆さんから、質問をしたり、ほかのデベロッパーの声を聞いたりする場所がほしいという声が寄せられています。そこで 2023 年 2 月より、すべてのデベロッパーに英語版の Google Play デベロッパー コミュニティ (英語) を公開し、仲間内のエキスパート デベロッパーから助言をもらったり、ベスト プラクティスを共有したりできるようにしました。この新しいフォーラムには好意的なフィードバックが寄せられています。ぜひプロダクト エキスパートへの登録 (英語) もお願いします(プロダクトで Play Console を、言語で英語をそれぞれ選択してください)。
さらに、パイロット プログラムも拡張します。その一例が、ポリシーに関する直接電話サポートを提供する Google Play デベロッパー ヘルプライン パイロットです。現在、このパイロットは、26 か国の 60,000 名近くのデベロッパーにまで拡大しています。(2022 年 11 月 (英語) 以降に、9 か国と 16,000 名のデベロッパーが追加されました)。現時点で、デベロッパーとの間で 5,000 回近くのポリシー サポート セッションを実施しており、満足度スコアは 90% を達成しています。
そして最後に、Google Play Console の受信トレイに、今後の要件に関する通知やリマインダーをより多く発信することで、デベロッパーの皆さんがアプリのアップデートを検討する際に必要な情報が届くようにしました。2023 年は、アプリのアクセス権限について事前に計画する際に役立つ新機能も構築する予定です。
このような最新情報は、年間を通して今年も継続的にお届けする予定です。引き続き Android と Google Play をすべての人のために、安全で、信頼できるものとして維持するための取り組みへのご協力をお願いします。
Posted by Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Google Developer Marketing
この記事は Dan Galpin による Android Developers Blog の記事 " 3 things to know about Android Privacy, Platform & Security from Google I/O'22 " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。※一部 I/O 関連記事の翻訳が遅れております。内容が前後してしまい、申し訳ありません。
Google I/O では実にさまざまなことが紹介されましたが、その中でプライバシー、セキュリティ、Android プラットフォームに関して大きな発表がありました。以下で説明しますが、ぜひ YouTube (英語) でこのトピックのプレイリストもご覧ください。
2022 年 4 月に、Android のプライバシー サンドボックスの初めてのデベロッパー プレビュー (英語) 版を公開したので、SDK ランタイムと Topics API をいち早く確認できます。これは、無料のコンテンツやサービスへのアクセスを危険にさらすことなく、ユーザーのプライバシーを強化した新しい広告ソリューションの実現に向けた仕組みです。
これら新技術の予備テストをして、どのようにソリューションに採用できるかを評価してください。そしてフィードバックの提供をお願いします。詳しくは、Android のプライバシー サンドボックスの概要 (動画/英語) を説明したセッションをご覧ください。
新しい Google Play SDK Index は、特によく使われる 100 以上の商用 SDK を掲載したパブリック ポータルです。SDK がリクエストするアプリのパーミッション、使われているアプリの統計情報、最もよく使われている SDK のバージョンといった情報が含まれており、SDK がビジネスやユーザーにとって適切かどうかを評価できます。Android Studio Electric Eel では、Google Play SDK Index に基づいた依存関係インサイトを見ることができます。ライブラリの作成者が特定のバージョンに「古いバージョン」のマークを付けている場合、その依存関係定義を確認しようとすると、対応する lint 警告が表示されます。ブログ記事を確認し、Google Play の新機能 (英語) や Android 開発ツールの新機能 (英語) についてのセッションを視聴しましょう。
Android 13 の 2 回目のベータ版が公開 (英語) されています。アプリごとの言語設定のサポートやテーマ別アプリアイコンなどの Android 13 の機能でアプリを強化できます。システムの「戻る」の基本 (動画/英語) についてのセッションでは、Android 13 の新しいオプトイン API について説明しています。この API により、「戻る」を扱うことを事前にシステムに伝えることで、予想可能でスムーズな「戻る」操作を実現できます。
ユーザーのプライバシーを中心としたアプリの開発 (動画/英語) についてのセッションは、新しい通知パーミッション、プライバシーを保護する写真ピッカー、近くのデバイスとのペア設定やメディア ファイルへのアクセスの際の権限の改善など、アプリをプライバシーとセキュリティの最新機能に対応させる際の参考になります。
Android メディアの新機能 (動画/英語) に関するセッションは、HDR 動画や Bluetooth LE オーディオなどの最新の標準を組み込む際に役立ちます。また、Android カメラの新機能 (動画/英語) に関するセッションでは、動画キャプチャや WYSIWYG カメラ コントロールのサポートなど、現在 CameraX で行っていることの「スナップショット」についてお話しします。
こちらから Pixel デバイスを登録すると、すぐに試すことができます。Android 13 ベータ版は、ASUS、Lenovo、Nokia、OnePlus、Oppo、Realme、シャープ、TECNO、Vivo、Xiaomi、ZTE など、さまざまなデバイスでテストできます。詳しくは developer.android.com/13 (英語) をご覧ください。
ここで紹介したのは、私たちが行っている Android プラットフォーム、ユーザーのプライバシー、セキュリティの改善のごく一部です。詳しくは、プレイリスト (動画/英語) をご覧ください。
Google Play は、ユーザーとデベロッパーの皆さんのプライバシーと安全が、最も重要であると考えています。 そのため、大きなポリシーの改定に伴い、デベロッパーの皆さんに対応いただくことが必要となる場合に、その情報を広くお伝えするためのウェビナーを開催しています。
2022 年 8 月 17 日に開催されたポリシー ウェビナーでは、 2022 年 7 月末に適用となったポリシー変更の内容を中心にお伝えしました。本ウェビナーは、Google Play ストアに向けたアプリの開発やパブリッシングを担う企業や個人の皆さまを対象にした、オンライン ウェビナーで、事前にいただいた質問に回答する場も設けております。
この記事では、イベント内で解説した内容と、ご紹介した関連動画やリソースをまとめます。
アプリで定期購入アイテムを販売する場合、ユーザーが定期購入を管理または解約する方法を明確に開示しなければなりません。また、定期購入をオンラインで簡単に解約できる手段にアプリ内からアクセスできるようにすることも必要です。この要件を満たすには、アプリのアカウント設定(または同等のページ)に次の項目を追加してください。
または
審査プロセスを妨げ、不承認の理由ともなる、アプリのログイン認証の欠落のような、一般的な違反を回避するために、Google Play Console を通じて情報を送信する場合には、必ず以下のことを行ってください。
ユーザーがアプリに投稿したコンテンツが他のユーザーにも、または少なくともアプリユーザーの一部にも表示される、またはアクセスできるようになる場合、それをユーザー作成コンテンツ(UGC)といいます。アプリが UGC カテゴリに該当する場合、必要なモデレーションを実施しレポートシステムを実装する必要があります。
UGC ポリシー違反の例
UGC アプリに性的なコンテンツが表示されている場合でも、(1)主に性的でないコンテンツへのアクセスを提供しており、(2)性的なコンテンツを積極的に宣伝または推奨していない場合は、「偶発的」な性的コンテンツと見なされます。ただし、適用される法律で違法と定義されている性的なコンテンツや、児童を危険にさらすコンテンツは、「偶発的」とは見なされず許可されません。
以下のすべての要件を満たしている場合、その UGC アプリには偶発的な性的コンテンツが含まれている可能性があります。
以下にて、UGC ポリシーの要件について確認しましょう。UGC が含まれるアプリや UGC を提供するアプリは、次の項目を守る必要があります。
2021 年末 Google Play の「性的なコンテンツと冒とく的な表現に関するポリシー」をアップデートしました。Google は、ユーザーにとっての性的なコンテンツの許容範囲が国によって違うことを認識しています。このアップデートでは、対象となるコンテンツが許容される一部の国ではアプリを公開できるが、対象となるコンテンツが許容されない国ではアプリを公開できなくなるということをポリシーに明記しました。
また、これに伴い、日本での文化的背景を鑑みた結果、これまで Google Play で禁止されてきたウェブ漫画における偶発的な性的描写を日本の Google Play ストアでは許可する旨のポリシーのアップデートを行いました。
今回のアップデートは、成人向けコンテンツを許容するものではございません。以下に該当する場合のみ、漫画アプリにおける性的描写が許容されます。
引き続き、性的なコンテンツをアクティブにプロモーションする行為、違法な性的コンテンツや児童を危険にさらすコンテンツは許可されません。
イベント内では、その他のアップデートに関しても説明を行いました。アーカイブ配信は、こちらのウェブサイトから登録後、いつでもご視聴いただけますので、イベントを見逃した方は、ぜひアーカイブ配信もご活用ください。
今後もお寄せいただいたご意見には真摯に向き合い、ポリシーの改善を続けていきます。引き続き Google Play を安全で、信頼できるプラットフォームにするために、ご協力をお願いします。
この記事は Fred Chung による Android Developers Blog の記事 " Privacy Sandbox Developer Preview 3: Support for conversion measurement, custom audiences, and ad selection " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Android のプライバシー サンドボックスは、ユーザーのプライバシーを保護しながら、アプリの効果的でパーソナライズされた広告エクスペリエンスを実現する新しいソリューションを開発することを目的としています。私たちは、最初のデベロッパー プレビュー (英語) 以降も、Google は、プロジェクトの進捗に関する最新情報をお伝えするとともに、デベロッパー プレビューのタイムライン、トピックの分類、SDK のバージョン管理など、あらゆることについて業界と連携を続けています。皆さんのフィードバックに感謝しています。
2022 年 6 月 22 日に、デベロッパー プレビュー 3 をリリースしました。これには、コンバージョン測定やリマーケティングのユースケースに対応する API やデベロッパー リソースが含まれています。以前リリースした SDK ランタイムや Topics API のプレビューに加え、今回初めて Android 版のプライバシー サンドボックスのすべての主要 API のテストと影響の評価を開始することができます。
これらの API により、広告のクリック イベントやビューイベントがコンバージョン(新しいゲームのダウンロードなど)につながるタイミングを測定できます。これらの API は、アプリとウェブを横断するアトリビューションの主要なユースケースをサポートし、クロスパーティのユーザー識別子への依存を排除することで、ユーザーのプライバシーを向上させます。
今回のリリースには、アトリビューション レポート ワークフローの主要部分に関するクライアント側とサーバー側のセットアップとインタラクションを理解するのに役立つ、デベロッパー ガイドとサンプルアプリが含まれています。
テストをしやすくするため、今回のリリースには報告期間を上書きできる ADB コマンドが含まれています。Android クライアント API の詳細については、API リファレンスをご覧ください。
これらの API は Android 版 FLEDGE の一部で、サードパーティのデータ共有なしで、過去のアプリのエンゲージメントに基づいてカスタマイズされた広告をユーザーに提供するためのビルディングブロックを提供します。以下のことを実現できます。
詳細については、Custom Audience API と Ad Selection API (英語) リファレンス ページや、 リリースノートをご覧ください。
初めてデベロッパー プレビューを試してみる方は、SDK ランタイムと Topics API のデベロッパー ガイドに記載されているサポート対象となる機能もご確認ください。
Android 版のプライバシー サンドボックスの主要テクノロジーを復習したい方には、こちらの概要の動画を視聴し、設計案を確認することをお勧めします。
(日本語字幕は YouTube の自動翻訳機能で日本語を選択してください)
2022 年 6 月 22 日のデベロッパー プレビュー リリースには、機能の早期テストを開始し、フィードバックを共有 (英語) するために必要なリソースが含まれています。開発を始めるには、エミュレータまたはサポート対象の Pixel デバイスで SDK とシステム イメージをセットアップする手順をご確認ください。
Android 版プライバシー サンドボックス デベロッパー プレビューの詳細については、デベロッパー サイトをご覧ください。ニュースレターに登録 (英語)すると、定期的に最新情報を受け取ることができます。
この記事は Dave Burke による Android Developers Blog の記事 " Android 13 Beta 3 and Platform Stability " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
2022 年 6 月 8 日、3 回目の Android 13 ベータ版をリリースしました。これでサイクルの最終フェーズに入り、作業の中心は機能の洗練とパフォーマンスの向上となります。Android 13 は、プライバシーとセキュリティ、デベロッパーの生産性、タブレットと大画面のサポートという中核テーマに基づいて構築しています。
Android 13 には注目すべきたくさんの機能があります。まずは、新しい通知パーミッションや写真選択ツールなどのプライバシー機能です。そして、テーマ対応アプリアイコン、アプリごとの言語サポートなどの生産性機能があります。さらに、HDR 動画、Bluetooth LE オーディオや MIDI 2.0 over USB といった最新の標準も導入されます。そのうえ、12L で行った新たなアップデートを拡張し、ツールを改善して現在使われている 2 億 7,000 万台のタブレットと大画面デバイスを活用できるようにしています。
ベータ版 3 で、Android 13 は プラットフォームの安定版 になります。つまり、デベロッパー API とアプリに関連するすべての動作が確定したことになります。皆さんが寄せてくださったフィードバックに感謝いたします。おかげでここまで来ることができました。今年予定されている正式リリースに向けてデベロッパーの皆さんがアプリを準備する作業の中心は、互換性テストと品質に移ります。
こちら (英語) から登録すると、Pixel デバイスで無線 (OTA) によってベータ版 3 を入手できます。すでに登録している方は、自動的に今回のアップデートを受け取ります。いくつかのパートナーのデバイスの一部でも Android 13 ベータ版を試すことができます。詳細は android.com/beta (英語) をご覧ください。アプリを準備する方法は以降で簡単に説明します。または、Android 13 デベロッパー サイトで詳細をご覧ください。
ベータ版 3 をもって Android 13 は プラットフォームの安定版 に到達しました。これは、正式な API レベル 33 SDK と NDK API を含め、アプリに関連するすべての動作と API が確定したことを示すマイルストーンです。ベータ版 3 以降では、プラットフォームが変更されないことがわかっているので、安心して互換性アップデートを開発し、リリースできます。
すべてのアプリとゲームデベロッパーは、最終リリース前にできるだけ早く最終の互換性テストを開始し、互換性アップデートを公開する準備をしてください。
特にすべての SDK、ライブラリ、ツール、ゲームエンジンのデベロッパーの皆さんは、今すぐテストを始めて、できる限り早く互換性アップデートをリリースすることが重要です。下流のアプリやゲームのデベロッパーが、皆さんのアップデートを受け取るまで作業できない可能性があるからです。そのため、互換性アップデートをリリースしたら、デベロッパーに向けてアナウンスしてください。
アプリの互換性とは、新しいバージョンのプラットフォームでアプリが意図したとおりに動作することを意味します。私たちはリリースごとにプラットフォームに必要な変更をし、プライバシーやセキュリティを改善したり、OS 全体のユーザー エクスペリエンスを向上させたりしています。これにより、アプリに影響が生じる可能性もあります。そのため、すぐにアプリをテストし、必要なアップデートをし、最終リリース前に互換性のあるアップデートをユーザーに公開することが重要です。これは基本的なことですが、Android 13 の新機能を探るユーザーに高く評価される重要な品質レベルです。
アプリの互換性テストは、Android 13 ベータ版 3 を実行しているデバイスに Google Play や他のソースから公開版のアプリをインストールするだけで行うことができます。そしてアプリのすべてのフローを試し、機能や UI の問題を探します。重点的にテストをするべき点については、動作の変更点を確認してください。特に注意すべき変更点は、以下のとおりです。
また、アプリのライブラリや SDK の互換性テストも忘れずに行ってください。問題を見つけた場合は、最新バージョンのライブラリまたは SDK にアップデートするか、デベロッパーに連絡してサポートを求めます。
現在のアプリの互換性のあるバージョンを公開したら、アプリの targetSdkVersion をアップデートするプロセスを開始できます。Android 13 をターゲットとしたアプリの動作の変更点を確認し、互換性フレームワークを使って問題をすばやく検知します。テストすべき変更点のいくつかを示します(これらは、targetSdkVersion を API 33 以降に設定したアプリのみに適用されます)。
Android 13 は、12L で導入されたタブレットの最適化がベースとなっています。そこでテストの一環として、アプリがタブレットなどの大画面デバイスで最適に表示されることを確認します。Android Studio で Android Emulator をセットアップすると、大画面機能をテストできます。または、Android 13 ベータ版パートナー (英語) の大画面デバイスを使うことができます。以下に、注意すべき点を示します。
Android 13 のタブレット機能とテスト内容の詳細は、こちら (英語) からご覧ください。
2022 年 6 月 8 日のベータ版リリースには、アプリをテストして Android 13 機能を試すために必要なものがすべてそろっています。Pixel デバイスを登録するだけで、無線 (OTA) でアップデートを入手できます。始めるには、Android 13 SDK をセットアップします。
いくつかのパートナーのデバイスでも、Android 13 ベータ版でアプリをテストすることができます。android.com/beta (英語) にアクセスすると、すべてのパートナーの一覧を確認できます。サポート対象のデバイスや、ベータ版 1 以降のベータ版ビルドについての詳細が記載されたサイトへのリンクも含まれています。登録やサポートはそれぞれのパートナーが担当し、ベータ版のアップデートも直接提供されます。さらに幅広くテストしたい場合は、Android GSI イメージ (英語) で Android 13 ベータ版 3 をお試しください。デバイスをお持ちでない場合は、Android Emulator でテストできます。
Android 13 ベータ版の詳細については、Android 13 デベロッパー サイトをご覧ください。
この記事は Krish Vitaldevara による Android Developers Blog の記事 " Progress on initiatives to keeping Google Play safe " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
皆さんが前もって計画し、新しいツールを使ってビジネスを安全に構築することができるように、2022 年に紹介したプライバシーとセキュリティの取り組みについて最新情報 (英語) をお伝えします。これまでの数か月間で、以下をリリースしました。
Google Play を誰もが信頼できる安全なプラットフォームにするためにご協力いただき、ありがとうございます。
この記事は Dave Burke による Android Developers Blog の記事 " The Beta for Android 13 is out now: Android 13 Beta 1 " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
私たちは Android 13 の機能と安定性を向上させる作業を着実に進めています。Android 13 では、プライバシーとセキュリティ、デベロッパーの生産性、タブレットと大画面のサポートという中核テーマを主眼に置いて開発しています。2022 年 4 月 26 日、その作業がサイクルの次の段階に入り、Android 13 最初のベータ版をリリースしました。
Android 13 には、デベロッパーが注目すべきたくさんの機能があります。まずは、新しい通知パーミッションや写真ピッカーなどのプライバシー機能です。そして、テーマ対応アプリアイコン、クイック設定タイルの配置、アプリごとの言語サポートなど、魅力的なエクスペリエンスを開発するために役立つ API があります。さらに、Bluetooth LE オーディオや MIDI 2.0 over USB といった機能も導入されます。ベータ版 1 では、メディア ファイルへのアクセスを細分化した新しいパーミッションの追加、オーディオ ルーティング API の改善などをしています。5 月 11~12 日の Google I/O では、さらに多くのことをお知らせしましたので、ぜひごアーカイブをご覧ください!
このリリースについてのフィードバックを提供してくださる先行ユーザーの皆さんが増えることは大歓迎なので、ぜひベータ版 1 を試してみてください。Android 13 ベータ版 1 は、2022 年 4 月 26 日からサポート対象の Pixel デバイスで試すことができます。こちら (英語) から登録すると、無線(OTA)アップデートを受け取ることができます。すでに Android 13 のデベロッパー プレビューをお使いの方には、今回のアップデートや今後のアップデートがデバイスに無線(OTA)で自動配信されます。いつものように、Pixel と Android Emulator 用のダウンロードも利用できます。アプリの開発やテストを開始する詳しい方法は、Android 13 デベロッパー サイトに掲載されています。
ベータ版 1 では、プライバシーとセキュリティへの注力を続けつつ、ユーザーにとって魅力的なエクスペリエンスを開発するために役立つ新しい API を提供しました。ベータ版 1 には、新しい通知パーミッション、写真ピッカー、テーマ対応アプリアイコン、ローカライズや言語サポートの強化など、以前にお知らせした機能への最新アップデートが含まれています。また、少数の新機能も導入されるので、ぜひ試してみて感想をお聞かせください。
メディア ファイルにアクセスするパーミッションの細分化 - これまで、ローカル ストレージの共有メディア ファイルを読み取るアプリは、READ_EXTERNAL_STORAGE (英語) パーミッションをリクエストする必要があり、このパーミッションが付与されると、すべての種類のメディア ファイルにアクセスできるようになっていました。今回は、透明性とユーザーの制御を向上させるため、アクセスできる共有メディア ファイルのスコープを細分化した一連のパーミッションを新たに導入します。
新しいパーミッションでは、共有ストレージ内の特定の種類のファイルへのアクセスをリクエストすることになります。 (以下、全て英語)
My App が、このデバイスに格納されている音楽などのオーディオ ファイルにアクセスすることを許可する
ユーザーがパーミッションを付与すると、アプリはそれぞれの種類のメディア ファイルに読み取りアクセスできるようになります。シンプルなユーザー エクスペリエンスを実現するため、アプリが READ_MEDIA_IMAGE と READ_MEDIA_VIDEO を同時にリクエストした場合、両方のパーミッションを付与するダイアログを 1 回だけ表示します。アプリから共有メディア ファイルにアクセスしている方は、アプリのターゲットを Android 13 にする際に、新しいパーミッションに移行する必要があります。詳しくはこちらをご覧ください。
Keystore と KeyMint のエラー報告の改善 - 鍵を生成するアプリに対して、Keystore と KeyMint がこれまでよりも正確で細かいエラー インジケーターを提供します。具体的には、java.security.ProviderException (英語) の下に例外クラス階層を追加し、Keystore/KeyMint のエラーコード (英語) や再試行可能なエラーかどうかを含む Android 固有の例外を提供します。また、鍵生成、署名、および暗号化のメソッドを変更して、新しい例外を投げるようにすることも可能です。改善版のエラー報告では、鍵生成の再試行に必要な内容が提供されます。
オーディオ ルーティングの予測 - メディアアプリでオーディオがどのようにルーティングされるかを把握しやすくするため、AudioManager (英語) クラスに新しいオーディオ ルーティング API を追加しました。新しい getAudioDevicesForAttributes() (英語) API を使うと、指定したオーディオの再生に使われる可能性があるデバイスのリストを取得できます。また、オーディオ ストリームを直接再生できるかどうかを把握しやすくするため、getDirectProfilesForAttributes() (英語) API を追加しました。以上の新 API を使うと、オーディオ トラックに最適な AudioFormat (英語) を判断できます。
まだ Android 13 でアプリの互換性テストをしていない方は、ぜひこのタイミングで行っておきましょう!Android 13 がベータ版になったので、デベロッパーだけでなく、先行ユーザーもアクセスできるようになります。つまり、これから数週間のうちに、Android 13 で皆さんのアプリを試すユーザーが増え、見つかった問題が報告される可能性があります。
互換性テストをするには、Android 13 ベータ版を実行しているデバイスかエミュレータに、Google Play などのソースで公開しているアプリをインストールし、アプリのフローをすべて試します。特に注意してテストをするべき点については、動作の変更点を確認してください。見つかった問題を解決できたら、できる限り早くアップデートを公開しましょう。
ベータ版を公開したことで、2022 年 6 月の Platform Stability に近づいています。その時点で、アプリに関連するシステムの動作、SDK/NDK の API、非 SDK リストが確定します。このタイミングで最終的な互換性テストを終え、完全に互換性があるバージョンのアプリ、SDK、ライブラリをリリースしてください。デベロッパー向けのタイムラインの詳細は、こちらをご覧ください。
ベータ版 のリリースには、Android 13 の機能を試し、アプリをテストしてフィードバックを提供するために必要なすべてのものが含まれています。こちら (英語) からサポート対象の Pixel デバイスを登録するだけで、今回と今後の Android 13 ベータ版やフィーチャー ドロップのベータ版アップデートを無線(OTA)で受け取ることができます。すでにデベロッパー プレビュー ビルドをインストールしている方は、自動的にアップデートを受け取ります。開発を始めるには、SDK をセットアップが必要です。
サポートされている端末で幅広くテストしたい場合は、Android GSI イメージ (英語) の Android 13 ベータ版をお試しください。デバイスをお持ちでない場合は、Android Studio の SDK Manager から最新のエミュレータ システム イメージをダウンロードするだけで、Android Emulator でテストできます。
ベータ版の入手方法の詳しい説明は、Android 13 デベロッパー サイトをご覧ください。
この記事は Krish Vitaldevara による Android Developers Blog の記事 " Expanding Play’s Target Level API Requirements to Strengthen User Security " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
デベロッパー コミュニティは、Google Play を通して、革新的で信頼できる世界最高レベルのアプリを数十億人に配布しています。これは継続的なプロセスであり、エコシステム全体でアプリの安全性を向上する取り組みは絶え間なく続いています。
ユーザーに安全なエクスペリエンスを提供するうえで核となるのは、Google Play の機能とポリシーです。それに加えて、毎回の Android OS のアップデートでも、プライバシー、セキュリティ、ユーザー エクスペリエンスの改善が行われています。ユーザーがこのような改善をすべて実感できるよう、Google Play に期待される信頼性の高いエクスペリエンスを維持するため、私たちはデベロッパーの皆さんとともに、新しい Android バージョンでもアプリがシームレスに動作するようにしています。
現在、新規アプリ、および、アプリのアップデートでは、最新のメジャー Android OS バージョンのリリース後 1 年以内に、その Android API レベルを対象にすることが義務づけられています。新規アプリやアプリのアップデートがこの要件を満たさない場合、Google Play で公開することはできません。厳密なスケジュールを確認したい方は、こちらのヘルプセンターの記事をご覧ください。
現在の新規アプリとアプリ更新のターゲット API レベル要件
2022 年 4 月 6 日、Google Play の最新のポリシー更新 の一環として、さらなる手段を講じることをお知らせしました。具体的には、ユーザーが最新のプライバシー機能やセキュリティ機能を搭載していない可能性があるアプリをインストールしてしまうことがないように、ターゲット API レベルの要件を追加します。
2022 年 11 月 1 日より、既存アプリは、最新のメジャー Android バージョンがリリースされた後、2 年以内に ターゲット API レベルにする必要があります。これをしない場合、既存アプリのターゲット API レベルより新しい Android OS バージョンを実行しているデバイスの新規ユーザーは、そのアプリを検索したり、インストールができなくなります。今後、新しい Android OS バージョンがリリースされると、要件の範囲もそれに応じて変わります。
11 月 1 日以降の既存アプリのターゲット API レベル要件
この変更の理由は簡単です。最新のデバイスを使っているユーザーや、すべての Android アップデートを適用しているユーザーは、Android が提供するすべてのプライバシーやセキュリティ保護を最大限に活用できると考えています。今回のターゲット API レベルの 要件を追加することで、保護が含まれていない可能性がある古いアプリがインストールされることを防ぎます。
朗報なのは、Google Play の大半のアプリがすでにこの基準を満たしていることです。そうでないアプリは、特に注意する必要があります。かなり早い段階でデベロッパーの皆さんにお知らせしているのはそのためで、必要なリソースも提供します。
デベロッパーの皆さんには、以下の対応をおすすめします。
Google Play で古いアプリをすでにインストールしている現在のユーザーは、そのアプリがサポートしている任意の Android OS バージョンが搭載されたすべてのデバイスで、引き続きそのアプリを検索、再インストール、使用が可能です。
2022 年 4 月 6 日にお知らせするポリシー更新は、ユーザーの保護と Google Play のユーザー エクスペリエンスを強化するためのものです。ターゲット レベル API ポリシーの厳格化は、その中の 1 つに過ぎません。この重要な作業の目的は、アプリの全般的なプライバシーやセキュリティ水準を上げ、Google Play や Android を誰にとっても安全なものにすることです。この件についての最新情報は、今後も継続的にお伝えします。
この記事は Dave Burke による Android Developers Blog の記事 " Android 13 Developer Preview 2 " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
2022 年 3 月、2 億 5,000 万台以上の大画面 Android デバイスをさらに活用してもらうための 12L フィーチャー ドロップが、Android オープンソース プロジェクト(AOSP)にアップされました。そしてその直後、今回のリリースを迎えました。Android 13 やタブレット、Jetpack Compose でのデベロッパーの生産性向上の詳細については、#TheAndroidShow の最新エピソードをご覧ください。
デベロッパー プレビュー 2 の説明に入る前に、先ほどの話をしましょう。12L フィーチャー ドロップが正式に AOSP にリリースされ、今後数週間のうちにサポート対象のすべての Pixel デバイスにロールアウトされます。12L には、アプリをドラッグ&ドロップしてすばやく分割画面モードに切り替えることができる新しいタスクバー、通知シェードとロック画面の新しい大画面レイアウト、アプリの互換性モードの改善などのアップデートが含まれ、タブレットでの Android 12 がさらに改善されています。詳細についてはこちら (英語) を参照してください。
12L は、年内行われるアップデートによって、Samsung、Lenovo、Microsoft のタブレットや折りたたみ式デバイスで利用できるようになる予定です。そのため、今のうちにアプリの準備も整えておくようにしましょう。さまざまなウィンドウ サイズの分割画面モードや異なる画面の向きでアプリをテストし、該当する場合は新しい互換性モードの変更点を確認することを強くおすすめします。デベロッパー向けの 12L の説明はこちら (英語) をご覧ください。
最も良いのは、12L の大画面機能が Android 13 の土台となっていることです。そのため、Android 12L を搭載したタブレットのベースもカバーできることを認識したうえで、Android 13 の開発やテストをすることができます。私たちは、大画面機能を Android の将来にとって重要な機能と位置付けています。そのため、皆さんがタブレットや Chromebook、折りたたみ式デバイスで優れたエクスペリエンスを構築するために必要になるツールを提供できるように、今後も注力を続けます。詳細については大画面向けの最適化を始める方法や大画面デベロッパー リソースをご覧ください。
それでは、今回の Android 13 デベロッパー プレビュー 2 の新機能の紹介に入りましょう。
ユーザーは、重要な個人情報や機密情報、リソースを安心してデバイスに預けることができる OS やアプリを求めています。プライバシーとユーザーの信頼は Android の製品理念の中核です。Android 13 では、すべての人に対して高品質で責任あるプラットフォームを構築することに引き続き重点を置いています。それを実現するため、デバイスでより安全な環境を実現し、ユーザーがより多くのことを制御できるようにします。デベロッパー プレビュー 2 の新機能は以下のとおりです。
通知権限 - ユーザーが最も重要な通知に集中できるようにするため、Android 13 にはアプリから通知を送信する新しい実行時の権限として、POST_NOTIFICATIONS (英語) が導入されます。Android 13 を対象とするアプリは、通知を送信する前に、ユーザーに対してこの通知権限をリクエストする必要があります。Android 12 以前を対象にするアプリでは、システムがアップグレード フローを処理します。このフローは、今後も微調整が続けられる予定です。ユーザーが自身でコントロールできる範囲を増やすため、できる限り早くアプリの対象を Android 13 に変更し、通知権限をリクエストすることをおすすめします。詳しくはこちら (英語)をご覧ください 。
Android 13 の通知権限 ダイアログ
デベロッパーがダウングレードできる権限 - アプリによっては、以前にユーザーが許可した特定の機能を有効にするための権限や、古い Android バージョンで取得した機密性の高い権限が不要になることがあるかもしれません。Android 13 では、以前に許可された実行時の権限をダウングレードしてユーザーのプライバシーを保護できるよう、新しい API (英語) を提供します。
コンテキスト登録されたレシーバの安全なエクスポート - Android 12 では、デベロッパーがマニフェストで宣言されたインテント レシーバをエクスポートするかどうか、明記することを義務付けました。Android 13 では、コンテキスト登録されたレシーバについても同様に求められます。つまり、システム以外のソースのレシーバを登録する際に、RECEIVER_EXPORTED (英語) フラグか RECEIVER_NOT_EXPORTED (英語) フラグを追加します。これにより、明示的に指定しない限り、他のアプリがレシーバを使ってブロードキャストを送信することはできなくなります。Android 13 では必須ではありませんが、アプリのセキュリティ強化の一環として、エクスポートするかどうかを宣言することをおすすめします。
Android 13 では、洗練されたエクスペリエンスと高いパフォーマンスをユーザーに提供していただけるよう、さらにツールを充実させる作業を続けています。ここでは、今回のリリースに含まれるアップデートの一部を紹介します。
日本語テキストの折り返しの改善 - TextView でテキストを文字ではなく、文節(自然に感じられる言葉の最小単位)やフレーズで折り返すことができるようになり、日本語のアプリで洗練性と読みやすさが向上します。TextView で android:lineBreakWordStyle="phrase" (英語) を指定すると、この折り返し設定を利用できます。
android:lineBreakWordStyle="phrase"
phrase スタイルを有効にして折り返した日本語テキスト(下)と、有効にしていない日本語テキスト(上)
非ラテン文字の行の高さの改善 - Android 13 では、非ラテン文字(タミル文字、ビルマ文字、テルグ文字、チベット文字など)の表示が改善され、各言語に応じた行の高さが利用されます。新しい行の高さになることで、文字が欠けることがなくなり、文字の位置も改善されます。この改善は、アプリの対象を Android 13 にするだけで反映されます。この変更は非ラテン言語の UI に影響する可能性があるため、新しい行間を使う場合は、必ずアプリのテストをするようにしてください。
Android 13 をターゲットにしたアプリでの非ラテン文字の行の高さの改善(下)
テキスト変換 API - 日本語や中国語などを話す人は、ふりがなで入力します。そのため、検索やオートコンプリートなどの機能をすばやく使用できないことがあります。Android 13 では、新しいテキスト変換 API (英語) を呼び出すことで、ユーザーが探しているものをすばやく簡単に見つけられるようになります。たとえば、日本語ユーザーが検索をする場合、これまでは(1)検索語句(場所やアプリ名など)の発音をひらがなで入力する(2)キーボードを使ってひらがなを漢字に変換する(3)漢字を使って再検索する(4)検索結果を取得する という手順を踏む必要がありました。新しいテキスト変換 API を使うと、日本語ユーザーがひらがなを直接入力するだけで、漢字の検索結果が直接表示され、手順 2 と 3 を省くことができます。
カラー ベクター フォント - Android 13 では、COLR バージョン 1(仕様 (英語) 、紹介動画 (英語) )フォントのレンダリングがサポートされ、システムの絵文字が COLRv1 形式にアップデートされます。COLRv1 は、非常にコンパクトな新しいフォント形式で、サイズを問わず高速にくっきりと表示できます。システムがすべての処理をしてくれるので、ほとんどのアプリでは何もしなくても動作します。デベロッパー プレビュー 2 より、アプリで COLRv1 をオプトインできるようになります。アプリでシステム フォントを使って独自にテキストをレンダリングしている場合は、オプトインして絵文字のレンダリングをテストすることをおすすめします。COLRv1 の詳細は、Chrome でのお知らせ (英語) をご覧ください。
COLRv1 ベクター絵文字(左)とビットマップの絵文字
Bluetooth LE Audio - LE(低電力)Audio は、従来の Bluetooth に代わる次世代ワイヤレス オーディオで、新しい使用例や接続トポロジーを実現します。これにより、オーディオを共有して友だちや家族にブロードキャストしたり、情報や娯楽、ユーザー補助を目的として一般公開されているブロードキャストを登録したりできるようになります。また、電池寿命を犠牲にすることなく、非常に再現性の高いオーディオを受信し、従来の Bluetooth では不可能だったユースケース間でシームレスな切り替えができるように設計されています。Android 13 は LE Audio をビルトインでサポートするので、デベロッパーは互換デバイスで新機能を無料で利用できます。
MIDI 2.0 - Android 13 は、新しい MIDI 2.0 標準をサポートします。これには、USB 経由で MIDI 2.0 ハードウェアに接続する機能も含まれます。この最新の標準では、コントローラの分解能の増加、西洋以外のイントネーションのサポート強化、音符単位のコントローラによる演奏の表現力向上などの機能が提供されます。
新しいバージョンのプラットフォームをリリースするたびに、アプリの互換性を優先し、迅速かつスムーズにアップデートできるように作業をしています。皆さんが時間に余裕を持てるよう、Android 13 ではアプリに関連する変更がオプトイン方式になっています。また、短時間で対応できるように、ツールやプロセスをアップデートしています。
リリースに一歩近づいたデベロッパー プレビュー 2 では、全般的な安定性を改善する作業を続けています。そのため、新機能や変更点を試してフィードバックを送るには、今が絶好のタイミングです。特に、API に関するご意見や、プラットフォームの変更点がアプリに与える影響に関して詳しい情報をお待ちしています。フィードバック ページ (英語) にアクセスし、感想の共有または問題の報告をお願いします。
また、今は互換性テストをして必要な作業を洗い出し始めるべきタイミングでもあります。Android 13 ベータ版 1 までに互換性のあるアップデートをリリースできるように、早めにこの作業をすることをおすすめします。現時点では、アプリの targetSdkVersion を変更する必要はありませんが、開発者向けオプションの動作変更切り替えを使うことをおすすめします。Android 13 の変更点をオプトインすることで、アプリがどのような影響を受ける可能性があるかについての予備知識を得ることができます。
2022 年 7 月に プラットフォームの安定版に到達すると、アプリに関連するすべてのシステム動作、SDK/NDK API、非 SDK リストが確定します。このタイミングで最終的な互換性テストを終え、完全に互換性があるバージョンのアプリ、SDK、ライブラリをリリースできます。デベロッパー向けのタイムラインの詳細はこちらをご覧ください。
開発者向けオプションでのアプリの互換性切り替え
デベロッパー プレビューには、Android 13 の機能を試し、アプリをテストしてフィードバック (英語) を提供するために必要なすべてのものが含まれています。Pixel 6 Pro、Pixel 6、Pixel 5a 5G、Pixel 5、Pixel 4a(5G)、Pixel 4a、Pixel 4 XL、Pixel 4 のいずれかにデバイス システム イメージを書き込むと、すぐに始めることができます。Pixel デバイスをお持ちでない方は、Android Studio Dolphin で 64 ビット システム イメージと Android Emulator を使うことができます。さらに幅広くテストできるように、GSI イメージも公開しています。すでにプレビュー ビルドを Pixel デバイスにインストールしている方は、今回のアップデートや、今後のプレビューやベータ版をすべて無線(OTA)で自動的に受け取ります。Android 13 を入手する方法はこちらをご覧ください。
その他、詳しい情報はAndroid 13 デベロッパー サイト (英語) でご覧いただけます。