この記事は Vitaldevara による Android Developers Blog の記事 " Launching Data safety in Play Console: Elevating Privacy and Security for your users " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
ユーザーは、自分のデータをコントロールできている時に、オンラインを安全だと感じることができます。私たちが日々、データの取り扱いに関して、ユーザーが高度なセキュリティやプライバシーの管理 (英語) を行えるようにし、ユーザーの主体性を高めることに取り組んでいるのはそのためです。新しいデータ セーフティ セクションは、アプリがユーザーデータの収集、共有、保護を行うかどうか、またどのように行うかを、ユーザーがアプリをインストールする前に、デベロッパーが透明性の高い形で示せるようにするものです。
2021 年 10 月 18 日 (日本時間: 10 月 19 日)より、Google Play Console データ セーフティ フォームが導入されました。また、皆さんからのフィードバックを踏まえて、デベロッパー向けの追加のガイダンスを提供するため、ヘルプセンター、デベロッパー ガイド、Play アカデミーのコースなどで有用な情報を共有します。通常の慣例に従い、段階的な展開を開始し、2 週間以内にすべての人がアクセスできるようになる予定です。
Google Play Console で [アプリのコンテンツ] に移動し、[データ セーフティ] という新しいセクションを探してみてください。ガイドラインを確認して、早めにフォームを提出することをお勧めします。早めに対応をすることで、フォームが却下されてもフィードバックを確認して変更できるので、新しいアプリのアップデートの公開が妨げられることがありません。デベロッパーの皆さんからは、2022 年 2 月にデータ セーフティ セクションがユーザーに表示される前にフォームに正しく入力できるように、早い段階でフィードバックがほしいという声をお寄せいただきました。フォームの承認を受けていないアプリに制限が課されるのは、2022 年 4 月からです。
フォームへの入力には、それなりの作業が必要になることは認識しています。そこで、デベロッパーの皆さんからのフィードバックを踏まえてプロダクトやスケジュールを作成し、プロセスをできる限り効率化しました。さらに、複数のアプリがある場合に、簡単に情報をインポートできるようにしてほしいという声もありました。そこで、あらかじめ作成しておいたファイルからインポートするオプションを追加しました。
ストア掲載情報では、アプリのストア掲載情報ページに、新しいサマリー欄が表示されます。そこには、アプリが収集または共有するデータについてのデベロッパーによる説明のほか、安全性に関連する以下のような情報が表示されます。
ユーザーがサマリーをタップすると、次のような詳細情報が表示されます。
ユーザーからは、この情報によってアプリがユーザー情報をどのように扱うのかを理解しやすくなった、特定のアプリに安心感を覚えるようになったという声をお寄せいただきました。
日程は変更される可能性があります
デベロッパーの皆さんが、早期レビューのフィードバックを受けるために、Google Play Console 上で、データ セーフティ フォームの送信ができるようになりました。なお、セーフティ プロファイルを提出するために、アプリのアップデートを行う必要はありません。
2022 年 2 月には、この機能を Google Play ストアにリリースします。情報が承認されると、ストア掲載情報は自動的に更新され、データ セーフティ情報が反映されます。情報が送信されていない場合や却下された場合は、公開されている情報がない旨がユーザーに表示されます。
2022 年 4 月までに、すべてのアプリがデータ セーフティ セクションの承認を受ける必要があります。できるだけ多くのアプリが 2022 年 2 月のユーザーへのローンチに対応していただきたいと考えていますが、アプリの評価や複数のチームにまたがる調整が必要になるため、アプリの確認を行ったり、複数のチームと調整を行う関係で、さらに準備に時間が必要になるデベロッパーもいらっしゃると思います。
また、すべてのアプリは、4 月までにプライバシー ポリシーを提供する必要もあります。これまでは、個人データや機密性の高いユーザーデータを収集するアプリのみがプライバシー ポリシーを共有する必要がありました。データ セーフティ セクションまたはプライバシー ポリシーが承認されていない場合、新しいアプリの送信やアプリのアップデートは拒否される可能性があります。今後、以上の内容に従っていないアプリには、追加の制限が課される可能性があります。
最後になりましたが、Google Play が誰にとっても安全で、信頼できるアプリとゲームの提供元であり続けるため、ご協力いただきますよう、お願いします。
この記事は Krish Vitaldevara による Android Developers Blog の記事 " Announcing Policy Updates To Bolster Privacy and Security " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
私たちは常に、Google Play での体験が、デベロッパーやユーザーにとって安全で信頼性の高いものであることを目指しています。本日は、ユーザーが自身でデータをコントロールでき、プライバシー、セキュリティを高めるための新しいポリシー更新情報についてお知らせします。
Google Play に新しく「セーフティセクション」が追加されます。このセクションに関する新しいポリシーを、データの定義などの追加情報と併せて発表しました。詳細はこちらをご覧ください。
Google は長期にわたり、ユーザーが広告 ID をコントロールできる方法を提供してきました。たとえば、ID はいつでもリセットでき、ID を使った広告のカスタマイズをオプトアウトできるようにしています。今年は、さらに多くの管理方法を追加します。
2021 年 6 月 2 日にデベロッパーの皆さんに先行してお知らせしたように、Google Play 開発者サービスの更新の一環として、2021 年後半に技術的な変更を行います。ユーザーがインタレストベース広告や広告のカスタマイズをオプトアウトすると、広告 ID が削除され、ゼロの文字列が返されます。なお、この Google Play 開発者サービスの変更は、段階的にロールアウトされる予定です。2021 年後半から Android 12 デバイスで実行されるアプリに反映され、2022 年初頭には Google Play をサポートするデバイスで実行されるすべてのアプリに展開されます。また、ターゲット API レベルを Android 12 にアップデートするアプリで広告 ID を使うには、マニフェスト ファイルで新しい Google Play 開発者サービスの権限 (英語) を宣言する必要があります。
さらに、ユーザーがオプトアウトを希望することをデベロッパーと広告/分析サービス プロバイダに通知する新機能のテストも行います。この機能によりデベロッパーは、ユーザーの選択を反映し、既存のポリシー制限に、広告 ID が、どのように使用されるか追加できるようになります。ユーザーが広告 ID を削除すると、デベロッパーは通知を受け取り、使えなくなった広告 ID を速やかに消去できます。
加えて、永続デバイス ID を個人データや機密性の高いユーザーデータ、またはリセット可能なデバイス ID にリンクすることを禁止します。このポリシーは、ユーザーがデバイス ID をリセットしたり、アプリをアンインストールしたりしたときの追加のプライバシー保護のためのレイヤーとなります。
そして最後に、アプリセット ID (英語) のデベロッパー プレビューを提供します。この機能は、分析や不正防止などの重要なユースケースに活用できます。アプリセット ID は一意の ID です。任意のデバイスでこの ID を利用することにより、組織が所有する複数のアプリ間で利用状況や操作を相互に関連付けることができます。アプリセット ID は、広告のパーソナライズや広告の測定に使うことはできません。また、デバイスでそのデベロッパーのアプリがすべてアンインストールされるか、13 か月間どのアプリも ID にアクセスしなかった場合、自動的にリセットされます。
分析や不正防止のためにアプリセット ID を導入するとともに、子ども向けのプライバシーをさらに強化するための変更も行います。アプリが主に子ども向けである場合、広告 ID などの ID を送信することはできません。アプリの対象が子どもと大人の両方である場合、子どもに向けて ID を送信しないようにする必要があります。
スムーズに移行できるように、今後数か月間で詳しい情報を提供する予定です。
プラットフォーム全体のプライバシーを実現する上で、セキュリティは欠かせない要素です。ユーザーのデータを安全に保つために、いくつかのポリシーの更新をお知らせします。
まずはじめに、デベロッパーの皆さんがアプリを積極的に保守を行うことによって、Google Play は安全なエコシステムであり続けることができます。そこで、1 年間利用されていないアカウントや放置されているアカウントを閉鎖します。これには、1 年間 Google Play Console にアプリをアップロードしなかったアカウントや、アクセスがなかったアカウントも含まれます。
積極的に成長しているアプリを開発しているデベロッパーの皆さんへのサポートは継続します。1000 以上のインストールがあるアプリや、直近 90 日間にアプリ内購入があるアプリのアカウントは例外とします。アカウントが閉鎖されたデベロッパーは、その後も新しいアカウントを作ることはできますが、古いアカウント、アプリ、データを再度アクティブ化することはできません。
次に、ユーザーにとって重要なのは、安全でユーザーが利用しやすいアプリやゲーム体験です。そこで、AccessibilityService API と IsAccessibilityTool (英語) の利用方法に関する新しい要件を追加します。多くの場合、ユーザー補助機能が備わった体験を構築するには、ユーザーのデータやデバイスの機能にアクセスすることが必要です。上記のツールは、それを実現するうえで役立ちます。現在、AccessibilityService API を利用するすべてのアプリは、Google Play Console でデータへのアクセスと目的について開示し、承認を得る必要があります。詳細はこちらをご覧ください。
2021 年 7 月にお知らせしたように、ビジネスサイズの大小に関わらず様々なデベロッパーの皆さんからのフィードバックを慎重に検討した結果、お支払いポリシーに準拠する期限を 2022 年 3 月 31 日まで 6 か月間延長するリクエストを行えるようにしています。
Google Play が誰にとっても信頼できるアプリとゲームの提供元であり続けるためご協力いただきますよう、お願いいたします。
この記事は Suzanne Frey による Android Developers Blog の記事 " Preparing for Google Play’s new safety section " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
本日は、Google Play に追加されるセーフティ セクションについて、詳しい情報をお伝えします。Google では、ユーザーがオンラインで安全に過ごせるようにするために、デフォルトで安全で、プライバシーを考慮した設計となっており、ユーザーがデータをコントロールできるプロダクトを提供することが必要だと考えています。今回新たに追加されるセーフティ セクションは、デベロッパーにアプリの全体的な安全性を簡単に明示できる方法を提供します。また、ユーザーがアプリをインストールする前に、プライバシーやセキュリティの慣習に関する詳しい情報を提示したり、アプリが収集するデータやその理由を説明したりできます。
セーフティ セクションの情報は、Google Play ストアのすべてのアプリで必須になります。デベロッパーの皆さんがこの措置に対して準備をする十分な期間を設けるため、この新機能のデータの種類の定義、ユーザージャーニー、ポリシー要件について詳しくお伝えします。
これらの画像は方向性を示すものであり、変更される場合があります。
ユーザーには、アプリのストア掲載情報ページに、新しいサマリー欄が表示されます。そこには、アプリが収集または共有するデータについてのデベロッパーによる説明のほか、安全性に関連する以下のような情報が表示されます。
サマリーをタップすると、以下のような詳細情報が表示されます。
これらの機能をデザインするうえで、デベロッパーの皆さんがデータを扱う状況や、アプリがデータを自動収集するのか収集は任意なのかについて、より詳しくユーザーに伝えたいと考えておられることが、わかりました。また、ユーザーは収集されるデータが他社と共有されているかどうかや、その理由について理解したいと思っていることも、わかりました。
Google は、デベロッパーの皆さんと連携し、デベロッパーとユーザーの双方にとって最適な体験を設計できるように努めていますので、今後、最終的なデザインは変更される可能性があります。
本日、新しいユーザーデータ ポリシーについて発表しました。このポリシーは、ユーザーの透明性を向上させ、データがどのように収集、保護、利用されるかについて、十分な情報に基づいてユーザーが選択できるようにすることを念頭に置いて設計されました。
これは、Google 製アプリも含め、Google Play で公開されているすべてのアプリに適用されます。
デベロッパーの皆さんが準備をするにあたり、十分な時間とリソースを提供したいと考えています。
スケジュール(日付は変更される可能性があります)
2021 年 10 月より、デベロッパーは Google Play Console 上で情報の申告を行い、審査を受けることができます。本件に関して、デベロッパーの皆さんが作業を行っている途中で質問が生じる可能性もありますので、お早めに準備を開始されることをお勧めします。そして、2022 年初頭に、すべてのユーザーが Google Play で新しいセーフティ セクションを利用できるようになります。
この準備に向けて、アプリの確認を行ったり、複数のチームと調整を行う関係で、さらに準備に時間が必要になるデベロッパーもいらっしゃると思います。そこで、新規・既存のアプリのこのセクションの掲載情報の承認を得る期限を 2022 年 4 月とします。セクションが承認されていない場合、新しいアプリの送信やアプリのアップデートは不承認となる可能性があります。
2022 年初頭に、Google Play のセーフティ セクションがユーザーに公開される時点で、アプリの情報が承認されていない場合、掲載情報がない旨が表示されます。
今後数か月間で、具体的な日付などのガイダンスを提供する予定です。この機能をともに構築し、Google Play が誰にとっても安全で、信頼できるアプリとゲームの提供元であり続けるため、ご協力いただきますよう、お願いします。
Reviewed by Konosuke Ogura - Trust & Safety - Play & Android, Global Content Operations Lead, Naoki Oyama - Developer Support Lead, Google Play, APAC and Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Google Play