この記事は Android デベロッパー エクスペリエンス、デザインリード、Adhithya Ramakumar、および Android、シニア デベロッパー リレーションズ エンジニア、Rebecca Gutteridge による Android Developers Blog の記事 " Introducing the Android Design Hub: The ultimate resource for building exceptional user interfaces across all form factors " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Android Medium からのクロス投稿
さまざまなフォーム ファクタで魅力的な UI を簡単に作成するための Android Design Hub (英語) について紹介します。
Design Hub は、こだわり抜いたガイドを集めた包括的なリソースです。皆さんのようなデザイナーやデベロッパーが、魅力的でユーザー フレンドリーな Android アプリのインターフェースを作る際の参考となるように考慮されており、ポイント、サンプル、推奨事項と禁止事項、Figma スターター キット、UI サンプル、アイデア ギャラリーなどが含まれています。この道のりは始まったばかりですが、ぜひ皆さんにも参加していただきたいと考えています。
アプリの成功には、優れたデザインの UI が不可欠です。そこで、すべての Android フォーム ファクタで卓越したユーザー インターフェースを作成できるように、1 か所ですべてを確認できる場所を作りました。(以下、リンク全て英語)
モバイル
Wear OS
大画面
TV
Design Hub は、Android のデザインの意味に深く迫るものであるとともに、マテリアル デザイン オープンソース デザイン システムを補完して拡張するものでもあります。Android エコシステムのデバイスが多様化するにつれて、ユーザーにシームレスに適応するエクスペリエンスを提供することの重要性もますます高まっています。Android UI Design Hub は、スマートフォンやタブレットから、折りたたみ式やウェアラブル、TV に至るまで、さまざまなデバイスでの UI デザインとその実現方法を習得するための包括的なリソースです。
ここでは、Design Hub の内容について、少しだけ紹介します。
各フォーム ファクタ向けのガイド、デザイン テンプレート、サンプル プロジェクトなどが集められています。このようなリソースをすぐに利用できるので、あらゆるカテゴリのデバイスでひときわ優れた UI エクスペリエンスを作成するために必要なものがそろいます。
創造性を刺激するため、Android アプリのデザイン コレクションを確認しましょう。コレクションは、ソーシャル、生産性、健康とフィットネス、ショッピングなど、さまざまな一般的なアプリのカテゴリごとにまとめられています。厳選されたサンプルからインスピレーションを得て、次のようなフォーム ファクタで発生するデザイン上のよくある課題を解決するデザイン パターンを見つけることができます。
Wear OS (英語)
システムバー、ナビゲーション モード、テーマ設定などを題材に、Android のデザイン原則を細部まで確認し、高品質な Android デザインを実現する方法やアプリのレイアウトについて学びます。この包括的なドキュメントに従えば、アプリのデザインを最高の水準や最新のマテリアル デザインガイドに準拠することができます。
ガイド (以下、リンク全て英語) :
Android 開発に特化したさまざまなデザインツール、テンプレート、リソースを活用しましょう。ワークフローを効率化し、効率的にアプリのアイデアを実現できます。
WearOS Figma キット
Android モバイル Figma キット (英語)
TV Figma キット (英語)
対応する Figma キットのコードサンプルもご確認ください。(以下、リンク全て英語)
Now in Android 事例紹介
TV サンプル
Android Design Hubは、経験豊富なデザイナーの方にとっても、デザインスキルを高めたいデベロッパーの方にとっても、その道のりをサポートするガイドになります。
もうためらう理由はありません。さっそく Android UI Design Hub にアクセスし、ユーザーを引きつけて強い印象を残せるように、ひときわ優れたユーザー インターフェースを作り始めましょう。デザインをお楽しみください! 🚀
Reviewed by Mari Kawanishi - Developer Marketing Manager, Google Play
この記事は Google Play、エンジニアリング部門副社長、Dave Burke による Android Developer Blog の記事 " Android 14 Beta 3 and Platform Stability " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
今回の Android 14 ベータ版 3 のリリースから、Android 開発サイクルの次のフェーズに入ります。Android 14 は、プライバシー、セキュリティ、パフォーマンス、デベロッパーの生産性、そしてユーザーのカスタマイズ性を中核テーマに据えて開発されており、タブレットや折りたたみ式などの大画面デバイスのエクスペリエンス改善も継続しています。
ベータ版 3 で、Android 14 はプラットフォームの安定版になります。つまり、デベロッパー API とアプリに関連するすべての動作が確定し、レビューやアプリへの組み込みの準備が整ったことになります。皆さんからの継続的なフィードバックのおかげでこのマイルストーンに到達できました。
Android 14 には多くの機能が盛り込まれているので、アプリでテストすべき点はたくさんあります。ベータ版 3 で注目すべき機能には、非線形フォント スケーリングなどの新しいユーザー補助機能、写真や動画への部分的なアクセスなどのプライバシーのアップグレード、ジェスチャー ナビゲーションでの新しいアニメーションのサポート (英語) 、OpenJDK 17 LTS リリースとの整合性をさらに高める機能 (英語) などがあります。
ベータ版 3 でプラットフォームの安定版となったため、必要な互換性のアップデートを安心して開発し、リリースできる状態になりました。ベータ版リリースの残りの期間で貴重なフィードバックを集めることができるように、さっそく最終の互換性テストを始め、必要なアップデートを公開する準備をしてください。そうすることで、今年後半に予定されている Android 14 の最終リリース前に、スムーズなアプリ体験を保証できるようになります。
特にSDK やライブラリ、ツール、ゲームエンジンを開発している方は、今すぐテストすることが重要です。できる限り早く互換性のあるアップデートをリリースし、下流のアプリやゲームデベロッパーの作業が互換性の問題で止まることのないようにしてください。また、互換性のあるアップデートをリリースしたときは、デベロッパーに周知してください。
Android の毎回のリリースでは、プラットフォームに変更を加え、プライバシー、セキュリティ、全般的なユーザー エクスペリエンスを改善しています。このような変更によって、アプリが影響を受ける場合があります。アプリをテストするには、Google Play やその他の手段を利用して、本番環境で公開しているアプリを Android 14 ベータ版 3 を実行しているデバイスにインストールします。そしてアプリのすべてのフローを試し、機能や UI の問題を探します。重点的にテストするべき点については、動作の変更点を確認してください。アプリに影響する可能性がある変更点には、以下のようなものがあります。
非線形フォント スケーリング :
Android 14 以降では、デフォルトで最大 200% までのフォントのスケーリングがサポートされ、低視力のユーザーが Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) に対応した追加のユーザー補助オプションを利用できるようになります。最大のフォント サイズ (200%) を有効にして UI テストし、アプリがユーザビリティを損なうことなく大きなフォントサイズに対応しているかを確認してください。この機能を最大限に活用するには、Configuration (英語) や DisplayMetrics (英語) の sp 計算をハードコードせず、TypedValue (英語) の applyDimension() (英語) と deriveDimension() (英語) を使って sp と px を変換するようにします。
写真や動画への部分的なアクセス権の付与 :
アプリが Android 13 (API レベル 33) で導入されたビジュアル メディア権限 (READ_MEDIA_IMAGES (英語) または READ_MEDIA_VIDEO (英語))をリクエストすると、メディア ライブラリに部分的なアクセス権を付与できるようになります。アプリがバックグラウンド通信になるか、ユーザーが明示的にアプリを終了した場合、システムはこの権限を 1 回限りの権限として扱い、最終的にアクセスが拒否されます。アプリが権限のベスト プラクティスに従っている場合、この変更でアプリに問題が発生することはありません。Android 14 では、アプリがこの新しい変更に簡単に対応できるように、READ_MEDIA_VISUAL_USER_SELECTED (英語) 権限が導入されます。ユーザー エクスペリエンスをシームレスにするため、写真選択ツールを使うことをおすすめします。これを使うと、何の権限もないアプリでも、選択された画像や動画に安全にアクセスできます。
データ セーフティ情報がより可視化される (英語) :
Android 14 では、ユーザーのプライバシー強化の一環として、Google Play Console のフォームで宣言した情報を表示する場所を増やします。権限によっては、システムの実行時の権限ダイアログにクリック可能なセクションが含まれるようになり、そこにアプリのデータ共有内容が表示されます。システム ダイアログのこのセクションには、アプリがサードパーティとデータを共有する理由などの情報が含まれ、そこからアプリのデータへのアクセスを制御できる場所に移動することもできます。アプリの位置情報データ共有ポリシーを見直し、適用すべき変更がある場合は、アプリの Google Play のデータ セーフティ セクションを更新することをおすすめします。
アプリやゲームの互換性に影響する可能性があるすべての変更点を確認するには、動作の変更点セクションをご覧ください。アプリで使っているライブラリや SDK の問題が見つかった場合は、最新のライブラリや SDK のバージョンにアップデートして、必要に応じてデベロッパーに連絡してください。
現行のアプリについて互換性のあるバージョンを公開すると、アプリの targetSdkVersion をアップデートするプロセスを開始できます。Android 14 をターゲットとしたアプリの動作の変更点を確認し、互換性フレームワークを使って問題をすばやく検知することを検討してください。以下にテストすべき変更点のいくつかを示します (これらは、targetSdkVersion を API 34 以降に設定したアプリのみに適用されます) 。
フォアグラウンド サービスのタイプは必須 :
Android 14 をターゲットとするアプリでは、アプリ内のそれぞれのフォアグラウンド サービス (英語) について、少なくとも 1 つのフォアグラウンド サービスのタイプを指定することが義務づけられます。アプリのユースケースを表すフォアグラウンド サービスのタイプを選択してください。システムは、適切なフォアグラウンド サービスのタイプが使われているかをチェックし、アプリが適切な実行時の権限をリクエストして必須の API を使っていることを確認します。たとえば、FOREGROUND_SERVICE_TYPE_LOCATION (英語) タイプのフォアグラウンド サービスを使っているアプリでは、ACCESS_COARSE_LOCATION (英語) か ACCESS_FINE_LOCATION (英語) をリクエストする必要があります。Android 14 では、フォアグラウンド サービスのタイプとして、健康 (英語) とリモート メッセージ (英語) のユースケースが追加されます。さらに、システムでは、新しい種類としてショート サービス (英語) 、特殊用途、除外されたシステムが予約されています。アプリでのユースケースがどのタイプにも該当しない場合は、ロジックを WorkManager またはユーザーが開始するデータ転送ジョブに移行することを強くおすすめします。
OpenJDK 17 アップデート :
Android 14 では、最新の OpenJDK LTS リリースの機能に合わせるために、コアライブラリの更新が行われています。この変更のいくつかは、アプリの互換性に影響する可能性があります。たとえば、正規表現の変更、UUID の扱い、ProGuard に関する問題、java.lang.ClassValue (英語) の追加などです。
セキュリティの変更点 :
Android 14 をターゲットとするアプリでは、特定の暗黙的インテントを内部コンポーネントに送ることができなくなります。実行時に登録するブロードキャスト レシーバは、システム ブロードキャストのみを受け取る場合を除き、エクスポート動作を指定する必要があります。動的に読み込むコードファイルは、読み取り専用である必要があります。Zip ファイルのエントリ名に ".." が含まれている場合、または "/" で始まる場合は、Zip パス走査の脆弱性を防ぐため、ZipFile(String) (英語) とZipInputStream.getNextEntry() (英語) で ZipException (英語) がスローされます。バックグラウンドからのアクティビティの起動に関する追加の制限が設けられ、非 SDK インターフェース呼び出し制限の更新が行われています。
ベータ版 3 のリリースには、Android 14 の機能を試し、アプリをテストしてフィードバックを提供するために必要なすべてのものが含まれています。タブレットや折りたたみ式でアプリをテストする場合、パートナー製のデバイスを使うこともできますが、一番簡単な方法は、Google Pixel Tablet または Google Pixel Fold 構成の 64 ビット Android Emulator システム イメージを使うことです。これらは、Android Studio SDK Manager の最新プレビュー版から取得できます。こちらから新しい Pixel 7a などのサポート対象の Pixel デバイスを登録し、今回と今後の Android 14 ベータ版やフィーチャー ドロップのベータ版アップデートを無線 (OTA) で受け取ることもできます。
Android 14 向けに最高の開発を実施するには、Android Studio Hedgehog (英語) の最新リリースを使うことをおすすめします。セットアップの完了後にやるべきことは、以下のとおりです。
新しい機能と API を試してみる – 問題は、フィードバック ページのトラッカーで報告してください。
現在のアプリの互換性をテストする – アプリが Android 14 のデフォルト動作の変更による影響を受けるかどうかを確認します。Android 14 を実行しているデバイスかエミュレータにアプリをインストールし、幅広くテストします。
オプトインの変更点についてアプリをテストする – Android 14 では、動作の変更点はターゲットに新しいプラットフォームを指定した場合にのみアプリに影響するようになっており、それをオプトインすることができます。変更点を早めに把握し、評価することが重要です。簡単にテストできるように、変更点のオン、オフを個々に切り替えられるようになっています。
ベータ版のシステム イメージは、Android 14 のリリース サイクル期間を通じて定期的にアップデートされる予定です。
すでに Android 14 ベータ版プログラムに登録しており、デバイスがサポートされている場合は、特に何もしなくても、無線 (OTA) アップデートによってベータ版 3 が利用できるようになります。
ベータ版の入手方法の詳しい説明は、Android 14 デベロッパー サイトをご覧ください。
Java および OpenJDK は Oracle および/またはその関連会社の商標または登録商標です。
この記事は Google Play、エンジニアリングおよびプロダクト担当シニア ディレクター、Alex Musil による Android Developer Blog の記事 " I/O 2023: What’s new in Google Play " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
この 1 年間、Google はエキサイティングな新機能を開発し、皆さんの成功に役立つような大きな変更を実施してきました。このようなアップデートでは、以下の内容に重点を置いています。
ビジネスのライフサイクル全体を通して、ユーザーの拡大を支援する最高のパートナーであること
ユーザーを大規模かつ効果的に収益化するために役立つ、最高のプラットフォームであること
皆さんが心をこめて Android で開発したアプリやゲームを公開および配布するために、最も安全な場所であること
詳しくは、こちらの動画をご覧ください。ここでは、そのポイントを説明します。
あらゆるアプリビジネスの基本は、ユーザーを惹きつけることにあります。そしてその全ては、ストアの掲載情報から始まります。これらのアップデートは、より良い、よりパーソナライズされたコンテンツを作成し、より多くのユーザーの増加を促進することに役立つものです。
昨年は、すべてのタイトルでストアのカスタム掲載情報を 50 件以上作成できるようにしました。現在は、国や事前登録ステータスに合わせて掲載情報を作成するだけでなく、非アクティブ ユーザー向けに掲載情報をカスタマイズし、アプリやゲームをもう一度試すべき理由をアピールできるようにもなっています。
近日中に、Google 広告アプリ キャンペーンの広告グループ向けにストアのカスタム掲載情報をリリースする予定です。これにより、AdMob や YouTube の特定の広告からアクセスしてきたユーザーに、カスタム掲載情報を表示できるようになるので、Google 広告から Google Play に移動する際のユーザー エクスペリエンスがこれまで以上にシームレスになります。
このような新しいツールが提供されるため、管理する掲載情報が増えることになります。そこで、ストアの掲載情報グループを導入し、このプロセスを効率化しました。ベースの掲載情報を作成し、特定の要素をオーバーライドするだけで、異なる対象ユーザー向けの掲載情報を作ることができます。
皆さんが、ユーザーとユーザーの母国語で繋がるために、Google Play Console で、Google 翻訳による 10 言語の新しい機械翻訳モデルをリリースしました。アプリとストアの掲載情報を数分で翻訳でき、無料で使えます。
皆さんやユーザーの手間を省くため、AI のメリットを Google Play に導入します。アプリやゲームを最適な形で紹介することから、ユーザーが皆さんのタイトルを見つけられるようにすることまで、AI を活用した機能によって、皆さんのアプリの優れた点を簡単に強調できるようにします。
2023 年 5 月 10 日より、Google のジェネレーティブ AI 技術を使ってストアの掲載情報の下書きを作成 (*現時点では英語のみ利用可能) できます。これは、簡単に下書きコンテンツを作成する試験運用版機能です。AI ヘルパーを開き、対象ユーザーや重要なテーマなどを入力するだけで、下書きを作成してくれます。この下書きは、編集することも、破棄することも、そのまま使用することもできます。審査に提出して公開する内容は、常に完全にコントロールできます。
ユーザー同士がお互いから学び合い、アプリやゲームの特徴を一目で把握できるようにするため、Google のジェネレーティブ AI 技術を活用したレビュー サマリーをリリースします。まず英語から実験を始め、今年後半に対象範囲を拡大します。
Google Play は、皆さんと連携して重要なイベント、新しいコンテンツ、エキサイティングなオファーを宣伝することを通して、ユーザーを拡大するお手伝いもいたします。プロモーション用コンテンツを使って、イベントの実施タイミングをお知らせいただくことで、デベロッパーの皆さんの、さらなる成長を促進できます。すでに 25,000 近くのアプリやゲームが、プロモーション用コンテンツを使用しており、今年中に、この機能をさらに多くのタイトルに展開する予定です。
デベロッパーの皆さんのエキサイティングなコンテンツを最大限に紹介するため、Google Play 通知などを通した、複数の高トラフィックなサーフェスを新たにリリースします。参加しているゲームは、オーガニックな探索トラフィックの増加が 60% を超えたことで、Google Play ストア全体の獲得と再獲得が平均 20% 向上しています。
Google Play でのプロモーション用コンテンツの表示方法と場所を改善するため、レポートを更新して、イベントの直接的なパフォーマンスのトラッキングと最適化ができるようにします。Google Play Console の [プロモーション用コンテンツのレポート] をご覧ください。
こういった新たな成長のチャンスを活用するには、アプリやゲームが高品質で、ユーザーの期待に添った優れた体験を提供する必要があります。この点は非常に重要なので、品質に対する私たちの考え方と、その目標を実現するためのツールの改善についてお知らせします。
2023 年 5 月 10 日にアプリとゲームの品質に関する統合フレームワークを公開しました。これは、プロモーションやおすすめについて、さまざまな次元の品質をどのように評価するかを説明したものです。詳細については、こちらの記事 (英語) と Google Play の高品質タイトルとは (動画/英語 - 日本語字幕あり) の I/O セッションをご覧ください。(*日本語字幕は YouTube の自動翻訳機能で日本語を選択してください)
さらに、Google Play のリーチ、専門的な知見、テクノロジーを活用し、収益獲得の効率化を図る新機能も展開しています。
まもなく、Google Play Console から直接、アプリ内アイテムの価格テストができるようになります。さまざまな市場でさまざまな価格を試すことで、法外な価格になるタイミングや、アプリ内アイテムの過小評価しているタイミングを突き止めることができます。
同じく近日中に導入されるのが、「注目の商品」という新しい種類のプロモーション用コンテンツです。これを使うと、アプリ内アイテムを Google Play で直接販売できます。さまざまな国で特定のアプリ内アイテムを紹介したり、割引を提示してユーザーを盛り上げることでコンバージョンの増加に繋げます。
リーチの拡大、コンバージョンの増加、定着率の改善に貢献できるように、定期購入にも新たなアップデートがあります。今年、請求対象期間に応じた複数の価格を導入したことにより、さまざまな自動更新やプリペイド プラン価格を自在に提供できるようにします。たとえば、「VIP」ユーザーに何度も割引を適用することができます。
コマース プラットフォームは進化し続けています。購入者が新しい支払い方法を利用しやすくなったほか、ユーザー選択型決済の試験運用を通じて課金オプションの拡張が検討されています。また、安全な購入体験に向けた取り組みにより、2022 年に 20 億ドル以上に相当する不正行為や悪意のある取引が防止されています。
詳細は、Google Play Commerce で収益を拡大する (動画/英語 - 日本語字幕あり) についてのセッションをご覧ください。 (*日本語字幕は YouTube の自動翻訳機能で日本語を選択してください)
最後に、マーケティングからセールスまでのファネルの効率化にも取り組んでいます。
昨年は、ディープリンク専用の Google Play Console ページをリリースしました。このページでは、壊れたディープリンクにフラグを付け、状況に応じた修正方法を案内しています。近日中に、ウェブとアプリのマッピングを簡単に整理できるように、ディープリンクのステータスとトップ ウェブサイトの URL を便利な形で確認できるようにします。また、ディープリンクを検証しやすくするため、ある URL に対応するアプリとウェブの体験を並べ、簡単に比較する方法を追加します。
ディープリンクについての詳細は、ディープリンクでパフォーマンスとアプリ エクスペリエンスを最適化する (動画/英語 - 日本語字幕あり) に関するセッションをご覧ください。(*日本語字幕は YouTube の自動翻訳機能で日本語を選択してください)
ユーザーと皆さんの活動を守ることは、エコシステムの成功にとって不可欠です。そのため、プラットフォーム全体の保護を強化し続け、アプリの保護に役立つツールを増やします。
Google Play プロテクトは、数十億台の Android デバイスで毎日数十億のアプリをスキャンし、マルウェアや望ましくないソフトウェアなどの脅威からユーザーを守ります。昨年は、140 万のポリシー違反アプリが Google Play に入り込むことを阻止しました (英語) 。
Play Integrity API は、ユーザーのアクションやサーバー リクエストが、純正の Android デバイスの改変されていないアプリから送られたものであるかどうかをチェックします。現在、Play Integrity API の検証を 10 倍速くする新しいベータ版統合オプションを展開しています。また status.play.google.com (英語) を公開し、Play Integrity API のサービス ステータスを監視したり、問題があれば通知を受け取ったりできるようにしました。
また、改ざん対策や著作権侵害対策の保護を「1 クリック」で適用できるように、アプリやゲームの Automatic Integrity Protection へのアクセスを拡大します。バックエンド サーバーに API を組み込む必要はありません。こういったプロダクトを使用しているデベロッパーは、不正使用が平均 80% 減少しています。
さらに、アップデートを促すプロンプトを利用して、正しく機能しないバージョンのアプリをユーザーの目に触れにくくする新ツールを作成しています。1 点目として、フォアグラウンドでアプリがクラッシュし、そのバージョンよりも安定したバージョンが利用できる場合、そのアプリに対して自動アップデートするプロンプトを表示します。2 点目として、特定のアプリのバージョンに対して、アップデートを促すプロンプトを表示できるようにします。事前の組み込み作業は必要なく、今後数か月のうちに、App Bundle としてビルドされたすべてのアプリで利用できるようになります。
安全で信頼できる体験をユーザーに提供できるように、Google Play と Google Play Console の改善も継続的に行っています。
昨年は、アプリがどのデータを何のために収集または共有しているかを説明できるように、データ セーフティ セクションをリリースしました。リリース以降、この機能はたくさんのユーザーに毎日使われており、ユーザーがインストール前にアプリの安全性を評価する重要な方法になっています。今回は、この機能を強化するため、アプリの内部と外部の両方を対象としたデータ削除オプションとポリシー要件を新たに導入します。その目的は、信頼関係を構築し、ユーザーの透明性と制御性を向上することにあります。アカウント全体を削除するのではなく、アカウントを整理してアクティビティ履歴、画像、動画などのデータの削除をリクエストできるようにすることも可能です。
アプリのコンテンツ ページが再設計され、未完了のタスクがわかりやすく表示されます。ポリシーに準拠するために必要な作業がすぐにわかるようになります。また、時間をかけて計画を立てることができるように、近日中に申告要件と期限をお知らせします。
最後になりますが、最近のデベロッパーのニーズに合わせて Google Play Console アプリを再構築しました。新しいアプリはカスタマイズ性が向上しているので、特に注視している指標や Inbox をホームページに表示して、Google Play からの重要な最新情報をいつでも確認できます。オープンベータ版に参加して、ご意見を感想をお聞かせください。
モバイル ビジネスの構築と運営が、いかにエキサイティングかつ困難であるかを理解しています。私たちのチームは、アプリのライフサイクル全体を通して、皆さんが必要とするツールやチャンスを創出することに尽力しています。日頃より、ご協力いただき、ありがとうございます。これからも Google Play の未来を一緒に築き上げていくために、引き続きフィードバックをお寄せください。