この記事は Google Play、プロダクト マネージャー、Phalene Gowling による Android Developer Blog の記事 " Price in-app products with confidence by running price experiments in Play Console " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
今年の Google I/O では、Play Commerce で収益を拡大する (動画/英語 - 日本語字幕あり) についてのセッションで、最新の収益化ツールについて取り上げました。このツールは価格戦略の最適化に特化しており、Google Play に深く組み込まれています。アイテムやコンテンツの適正な価格設定はユーザーの生涯価値を向上するための基本であり、新しい購入者の獲得、コンバージョンの改善、再注文の増加にもつながります。これによって販売が成功するか、法外な価格設定になるかが決まってしまうかもしれません。場合によっては、価格設定によってアイテムの価値が損なわれたり、重要な販売機会が失われたりすることもあるかもしれません。
そこで、自信をもって価格を設定できるように、Google Play Console にアプリ内アイテムの価格テスト (英語) を導入します。この機能を使うと、大規模に価格をテストし、地域の購買力に合わせて価格を最適化できます。価格テストは今後数週間のうちにリリースされます。以下では、新ツールの詳細と、公開されたこの機能をフル活用する方法について説明します。
価格テストは Google Play Console の新しい専用セクションから簡単に実行できるようになります。このセクションは、[Monetize] > [Products] > [Price experiments] にあります。最初に、テストしたいアプリ内アイテム、マーケット、価格を決める必要があります。直感的なインターフェースでは、対象ユーザー、信頼レベル、感度を指定して実験の設定を微調整することもできます。実験が統計的に有意な状態に到達すると、選択したアイテムに対して、ツール内で勝者の価格を簡単に適用できます。すると、実験対象のマーケットとアイテムで、新しいデフォルトの価格が自動的に設定されます。必要な場合は、統計的に有意な状態に到達する前であっても、柔軟に実験を中止できます。
テストの内容と方法は完全にコントロールできるので、別々にテストを管理したり、外部ツールを使ったりする負荷をすべて省くことができます。いずれもコードは一切変更する必要はありません。
さっそく今から準備を始め、最初にどのような種類の価格テストをしてみたいかを考えておきましょう。指標に基づいたインスピレーションを得るために、ゲーム デベロッパーは戦略的ガイダンスをご覧ください。購入者のコンバージョンを実現するために、各国固有のチャンスを確認できます。または、Google Play アカデミー (英語) の新しいコースを受講して、アプリ内アイテムで効果的な価格テストをするための専門知識を身につけましょう。価格テスト (英語) は、今後数週間のうちにロールアウトされます。
Reviewed by Mari Kawanishi - Developer Marketing Manager, Google Play