この記事は Greg Hartrell による Android Developers Blog の記事 " Things to know from the 2022 Google for Games Developer Summit " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
私たちはこの数年間、アプリやゲームは単なるエクスペリエンスではなく、皆さんのような才能のある人々が主導するビジネスであることを実感しています。そのため、私たちの目的は、皆さんがさらなる高みへ到達できるように、ビジネスを支え続けることです。Google のさまざまなチームは高品質なエクスペリエンスから収益化できるように次世代のサービス、ツール、機能を作ったり、皆さんのニーズに合ったプログラムやベスト プラクティスが記載された教育リソースなどの作成を続けています。先日開催された Google for Games Developer Summit では、その内容についてお知らせしました。基調講演、各セッション動画はこちら (英語) から日本語字幕付きでご覧いただけます。
私たちは、高品質なゲームを簡単に開発できるようにし、すばらしいエクスペリエンスをますます多くのユーザーやデバイスに提供できるようにすることで、ゲーム開発ライフサイクル全体にわたって皆さんをサポートしたいと考えています。
私たちは、ゲームを新しい画面やデバイスに対応させて、プレーヤーがどこにいてもゲームをプレイできるようにしたいと考えています。
私たちは、高品質な Android ゲームの開発をサポートすることに尽力しています。自前のネイティブ C/C++ エンジンを含むゲームエンジンとも連携しつつ、開発を簡単にするツールや SDK への注力、ゲームについての知見の提供を続けています。昨年は、Android ゲーム開発の効率を上げるために役立つツールとライブラリを集めた Android Game Development Kit(AGDK)をリリースし、デベロッパーの皆さんからのフィードバックに基づいて継続的なアップデートも行いました。 注: 以下、リンク全て英語。
Google Play Console は、ゲームのライフサイクルに役立つ貴重なリソースで、リリースの前後に利用できるさまざまなツールや知見が提供されます。
Google for Games Developer Summit (英語) でお知らせしたすべての内容を知りたい方は、g.co/android/games からその他のリソースやドキュメントをご覧ください。私たちは今後も、デベロッパー エコシステムをサポートすることに尽力します。皆さんからの恒常的なフィードバックと、世界中のプレーヤーのために高品質なゲーム エクスペリエンスを作成しようとする取り組みに深く感謝します。
Reviewed by Mari Kawanishi - Developer Marketing Manager, Google Play
この記事は Lidia Gaymond、Vicki Amin による Android Developers Blog の記事 " Freeing up 60% of storage for apps" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
ユーザーがアプリをアンインストールする主な理由の 1 つが、容量を空けるためです。そこで、不要なアンインストールを防ぎ、ユーザーがデバイスでできることを増やすために、アプリをアーカイブできるようにする新機能の開発を始めています。
アーカイブとは、アプリを完全にアンインストールするのではなく、その一部を削除することで、ユーザーがアプリのストレージの最大 60% を一時的に取り戻せるようにする新機能です。アーカイブしたアプリはデバイスに残り、互換性のある最新バージョンを簡単に復元できます。ユーザーのデータは保持されます。
まもなく迎える Bundletool バージョン 1.10 のリリースは、すべてのデベロッパーが App Bundle を使ってアーカイブを利用できるようにするための第一歩になります。私たちは、Android Gradle プラグイン 7.3 でビルドしたアプリ用に、新しいタイプの APK である「アーカイブ APK」の生成を開始します。アーカイブ APK は、アプリが復元されるまでユーザーのデータを保持しておくための非常に小さな APK です。なお、今回私たちはアーカイブ APK の作成を開始しますが、今年後半にアーカイブ機能が一般向けにリリースされるまでは動作しません。
アーカイブ機能がリリースされると、ユーザーとデベロッパーの双方にとって、大きなメリットをもたらします。ユーザーは、アプリをアンインストールするのではなく、「アーカイブ」できるようになります。すると、一時的に容量を空けつつ、すばやく簡単にアプリを復元できます。デベロッパーには、アンインストール数が減り、お気に入りのアプリを取り戻してもらう際の手間が大幅に減るというメリットがあります。
これまでと同様に、生成されたすべての APK は、生成済み APK API や Google Play Console の App Bundle エクスプローラからダウンロードや調査できます。この機能はオープンソースなので、デベロッパーはコードを調べることができます。また、他のアプリストアもこの機能を利用できます。
アーカイブ APK の生成をオプトアウトしたい場合は、プロジェクトの build.gradle ファイルを次のように変更します。
android { bundle { storeArchive { enable = false } }}
android {
bundle {
storeArchive {
enable = false
}
または Gradle を使わずにアプリをビルドしている場合は、BundleConfig の新オプションを使ってオプトアウトできます。
{ "optimizations": { "storeArchive": { "enabled": false } }}
{
"optimizations": {
"storeArchive": {
"enabled": false
アプリのアーカイブに関する情報は今後も Android Developers Blog でお伝えしますので、ご注目ください。
2022 年 3 月 9 日にマンガアプリ カテゴリに特化した Google Play のカテゴリ イベント、マンガアプリ DAY を開催いたしました。近年マンガアプリを取り巻く環境は変化を続け、マンガアプリ自体も大きな進化を遂げています。 その中で、業界の活性化に貢献できるイベントをご提供できないかと考え、「コンテンツ戦略」をテーマの軸としイベントを実施しました。
この記事では、Google Play 担当者がイベント内で解説した「ゲーム手法から考えるコンテンツ戦略」というセッションの内容を一部ご紹介いたします。
一見マンガアプリとはあまり関係のなさそうなゲームですが、実はコンテンツ流通の最大化を目指す点などマンガアプリでも参考にできるような共通点があります。イベントでは、ゲームアプリで使われるコンテンツ戦略の考え方や手法を Google Play 担当者よりご紹介いたしました。
こういった形で、ゲームアプリは、コンテンツの需要を高めたり、それにまつわる通貨資産の管理を行っています。ゲームアプリとマンガアプリには類似点があることから、マンガアプリにも活用できるようなポイントがあるのではないでしょうか。
“ゲームの成功体験やメカニズムから、隣接であるマンガアプリの発展に結びつけようという企画が良かった”
“他のサービスにも展開しやすい形に噛み砕いていただいたので、各アプリでどう組み込んでいくかが考えやすいものになっていたと思いました”
このように、デベロッパーの皆さまが持続可能なビジネスを構築できるよう支援することは Google Play のミッションです。業界に特化したイベントを開催することで、業界の活性化や、デベロッパーの皆さまのビジネスをサポートすることを引き続き目指してまいります。
この記事の一部は、ココネ株式会社に寄稿いただいたゲスト記事です。
ココネ株式会社より「長年ユーザーに愛されるコンテンツやプロダクトに必要なサービス設計とは」をテーマに、お客様が愛着を持てる「世界設定」などサービス戦略についてお話しいただきました。この記事では、ココネ株式会社 冨田様・井出様より寄稿いただいたプレゼンテーションサマリーをご紹介します。
※ココネ株式会社
複数のアバターサービスを運営。アバターを武器に日本発のメタバースへ挑戦中の企業。『ポケコロ』は2021年で10周年、『リヴリーアイランド』はブラウザ版も含めると2022年で20周年など、長期間お客様に愛されるサービス運営に強みがあります。
はじめにココネが考えるサービス設計(思想)について。
次にサービス作りで大切にしている、世界設定・体験・つながりの 3要素について、『リヴリーアイランド』の事例を元に、お話しました。
アプリ内表現の例
実際のお買い物体験を目指したガチャ画面
“体験を変えていくことを考えるきっかけになりました”
“マンガアプリ以外での視点だったことが特に良かった。広い視野で改めてマンガアプリについて考えることができました”
この記事は Phalene Gowling による Android Developers Blog の記事 " Grow your game’s revenue with Google Play Console’s new strategic guidance " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
2021 年のモバイルゲームへの消費者支出は7.3% 増の 932 億ドル (英語) に達し、勢いが衰える気配はありません。競争が激しいこの成長市場で、効率的に収益を上げることはこれまでになく重要になってきています。しかし、戦略コンサルタントを利用しない限り、どのように自社の収益化戦略を強化すべきか判断することが難しいのではないでしょうか。
このような課題を支援するため、Google Play は Play Console の一連のツールを拡張し続けています。2021 年には、皆さんのビジネス拡大に役立てていただくため、統計情報のページに新しいエンゲージメントと収益化の指標をリリースしました。そして今回、収益化の成功に役立つ新たな戦略的ガイダンス ツールを発表しました。
ゲームの収益化の向上を支援するため、指標に基づいたガイダンスが表示されたことで以下が可能になります。
戦略的ガイダンス指標の階層(詳細は Google Play アカデミーの KPI のモニタリング もしくはこちらのブログ (英語) をご確認下さい)
Google はこの数年間、一部のパートナーとともにダッシュボードをテストし、このガイダンスを完成に近づける作業をしてきました。この戦略的ガイダンスに対するフィードバックは好意的なものでした。皆さんも、ぜひご活用ください。
「この機能は本当に便利です!このような種類のインサイトは、まさに私たちが Google に期待していたものです。なぜなら、これらは私たちのビジネスを拡大するために非常に役立つものだからです。」
- Gameloft のプロダクト マネージャー
戦略的ガイダンスは、Google Play Console の売上レポートから確認できます。モバイルゲームの成長に関するエキスパートの協力のもと、簡単に類似アプリとパフォーマンス比較ができるよう、主要な収益化指標(新しい指標を含む)とその相関関係を追加しました。すべての指標は ヘルプセンターの記事 で確認できます。
この指標階層は、ゲームのどの下位指標(購入者のコンバージョンなど)を改善すると全体の収益増加に最も効果的かを理解するうえで役立つツールです。 類似アプリグループのベンチマークや国別の内訳を利用すると、どの市場では不調で、どの市場ではマーケット リーダーであるかなどの成長機会をすばやく特定することができます。
指標を選択して詳細を確認し、時系列でパフォーマンスを追跡してみましょう。戦略的ガイダンスでは、選択した指標の地域別の内訳が表示されるので、ゲームをグローバルに展開する機会を見出すのに役立ちます。また、詳細な指標分析を活用することにより、小さな投資で大きな効果を得られるところを特定できます。
一日あたりの購入者比率を改善するための戦略的ガイダンスの指標提案例
カジュアル ゲームから RPG まで、各指標個別の推奨事項は、さまざまなゲーム デベロッパーの皆さんに役立つ多くのインサイトを得られるように設計されています。プロモーション コンテンツの多様化、ゲームの仕組みの改善、購買力平価を実現するための新しい価格帯のテストなどにご活用ください。
広告のみのマネタイズからアプリ内購入 (IAP)へとビジネスモデルをシフトするデベロッパーが増える中、Google は、 IAP による収益化を全体の戦略の中に組み込んでいるデベロッパーの皆さんのために戦略的ガイダンスを開発しました 。今回のローンチにより、このようなゲーム デベロッパーの皆さんに、グロース コンサルティングの機会を幅広く提供できることを嬉しく思います。2022 年も皆さんの収益拡大を支援するために、さまざまなローンチを予定しておりますので、ご期待ください。
この記事は Purnima Kochikar による Android Developers Blog の記事 "Launching Notes from Google Play | A year of evolution" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
2021 年 12 月 14 日 (日本時間 15 日) に Notes from Google Play という新しいシリーズがスタートします。年に数回、デベロッパーの皆さんの創造性や皆さんがコミュニティーにもたらしたインパクトを祝福するとともに、重要なインサイトやベスト プラクティスを共有することで、皆さんがインスピレーションを得てより大胆に、より進化し、革新的なアプリやゲームを開発するきっかけを提供できればと考えています。
この 1 年を振り返ると、私たち全員にとって非常に変化の大きな年だったと感じます。そのような先行きが見えない中でも、みなさまの絶え間ない努力と挑戦により、Google Play のエコシステム全体を牽引してくださったことに、深い感謝と感銘を覚えています。皆さんのアプリやゲームは、Android 端末を利用している 25 億人以上の人々が学習し、つながり、リラックスやエクササイズをし、笑い、楽しむことを、さまざまな場面でサポートしてきました。その結果、Google Play の課金で毎月 100 万ドル以上を売り上げているデベロッパーや、月間アクティブユーザー数が 1,000 万人のデベロッパーは、今年 30 %増加しました。
この Notes from Google Play シリーズの初回の投稿では、デベロッパーの皆さんの創造性と絶え間ない努力を称え、その一例として Google Play に深い感動とインスピレーションを与えてくれたデベロッパーの Mohammed Kamara さんを紹介します。深い悲しみを乗り越えて、有色人種の女性のためにより良い世界を作ってくれた Mo さん、ありがとうございます。私たちは、Mo さんの InovCares に対するビジョンを実現するために僅かながらも貢献できたことを、とても光栄に思っています。
InovCares CEO / Founder の Mohamed Kamara さんが、彼の画期的なヘルスケア アプリの背景にあるストーリーについて語っています
また、 Google Play ベスト オブ 2021 と Indie Games Festival の受賞者の方々にも感謝しています。デベロッパーの皆さんがインスピレーションを与えてくれたおかげで、Google Playと Android を進化させることができ、また、デベロッパーの皆さんが素晴らしいアプリやゲームを作りビジネスを成功させることができるように努力し続けることができました。
デベロッパーの皆さんと皆さんの成功に注力した結果、2021 年には、ビジネスモデルの進化や新しい製品機能やツールなど、インパクトのある開発が実現できました。 Google Play では、 2 つの重要な目標に焦点を当てています。皆さんが持続可能なグローバルビジネスを構築し、成長させることを支援すること、そして Android と Google Play のプラットフォームの機能、ツール、エコシステムに投資することで、皆さんがより革新的なアプリやゲームを開発し続けることを可能にすることです。
また、Google Play では、ユーザーの獲得、維持、リピート率を支援するプログラムへの投資を続けています。
Google Play は、デベロッパーの皆さんのクリエイティブなアイデアを優れたアプリやゲームに変換できるように支援することをミッションとし、高品質なアプリやゲームを提供するためのツールとガイドラインを作成しました。以下の 3 つの主要な機能/ガイドラインに注目してください。
このような取り組みのために、主要なインフルエンサーやステークホルダー、業界や政府のリーダーたちが一緒に投資をしてくださり、本当に感激しています。Google Play で最も成功しているデベロッパーたちが、時間と労力を費やして、Indie Games Accelerator を通じてインディー デベロッパーのメンターとなり、指導し、成長させてくれました。韓国やインドなどのスタートアップのエコシステムをサポートするために、政府のリーダーが Google Playと提携を行いました。韓国の ChangGoo プログラムは、Ministry of SMEs and Startups (MSS) と Korea Institute of Startup & Entrepreneurship Development (KISED) とのパートナーシップにより設立され、その一方で、インドの App-scale Academy は Ministry of Electronics and Information Technology (MeitY) とのパートナーシップにより設立されました。皆さんのイノベーションとアプリ エコシステムへのコミットメントに感謝します。
インド全土のスタートアップ企業の成長と開発を支援する Appscale Academy 概要をご覧ください
この 2 年間、皆さんと直接お会いできなかったことがとても残念でした。新型コロナウイルス感染症(COVID-19) という大変な経験を通し、つながりを保つための新しい方法を見つけることができました。皆さんの多くは、バーチャル セッションを通じて、新しい市場機会を学んだり、仕事の未来、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン、ビジネス促進、グローバル展開戦略などの、さまざまなトピックについて深いオンライン ディスカッションを交わしました。一部の方からは、オンライン イベントの疲れを感じているという声もありましたので、2021 年は、ソート リーダーシップやベストプラクティス、Play Academy の e ラーニングコースなど、ご自身のペースでご利用いただけるコンテンツにも投資しました。また、ストア掲載のためのツールや機能を最大限に活用していただくために、初の認定証も発行しました。
最後になりましたが、次回の連載までの間、お体にお気をつけて良いお年をお迎えください。デベロッパーの皆さんが、Google Play を通してユーザーを喜ばせ、デベロッパーの皆さんのファンを拡大し、ビジネスを成長させるためのパートナーとして見ていただけることを祈っております。
素敵な年末をお過ごしください。
Purnima Kochikar,
Vice President, Google Play Partnerships
今後の記事のアップデートを見逃さないためにも、私 または チームの Twitter をフォローするか、Android の月刊ニュースレターに登録してください。
Reviewed by Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Google Play
この記事は Alex Musil による Android Developers Blog の記事 " Google Play updates from #AndroidDevSummit " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
今年の Android Developer Summit (英語) では、信頼性や安全性の強化、アプリの品質改善や収益化向上のためのツール、ゲーム向けのアップデート、アプリやゲームのマーケティング向けの新たな認定制度など、Googe Play のプラットフォームでの成功を支援するために開発してきた新機能について紹介しました。
ご興味のある方は、以下のセッション動画を視聴するか、この記事でハイライトをお読みください。
*日本語字幕は、YouTube の自動字幕機能から日本語を選択してください
あらゆる種類のビジネスが Google Play で成功できるように、重要な変更を行いました。デベロッパーには、アプリの購入価格、またはアプリ内でのデジタル購入の一定割合に対して、Google Play のサービス手数料が適用されます。Google Play 上のアプリのデベロッパーのうち、わずか 3 % のデベロッパーにのみサービス手数料が適用されており、残りの 97% のデベロッパーは、Google Play が提供しているサービスを無料で利用しながら、アプリを配信しています。現在、アプリのエコシステムをサポートするために複数のプログラムが用意されており、サービス手数料が適用されるデベロッパーの 99% が 15% 以下のサービス手数料で Google Play を利用できるようになっています。
先日、2022 年 1 月 1 日から Google Play のすべての定期購入のサービス手数料を 30% から 15% に引き下げることをお知らせしました。さらに、Google Play メディア エクスペリエンス プログラムを変更し、E ブックスとオンデマンドの音楽ストリーミングサービスを対象に、サービス手数料を 10 % を下限として 引き下げます。
サービス手数料の詳細については、よくある質問をご覧ください。
今年の前半に、Google Play ストアにローンチする予定となっているデータ セーフティ セクションについて詳しくお知らせしました。これにより、ユーザーはアプリがどのようなデータを収集し、共有するか、そのデータがどのように使われるかを知ることができます。プライバシーとセキュリティへのアプローチの方法を提示することで、信頼を築くだけでなく、ユーザーがインストールして使うアプリについて情報を得て判断できるように支援しています。
ユーザーには、2022 年 2 月から Google Play ストアで新しいデータ セーフティ セクションが表示されます。デベロッパーは各アプリについて、2022 年 4 月までにこのセクションを入力して承認を受けてください。また、Google Play Console から必須となるデータ セーフティ フォームを今すぐ入力することをお勧めします。フォームの入力方法のガイダンスなど、詳細については、Get prepared for the Data safety section(Google Play の新しいデータ セーフティ セクションに対する準備について)セッションをご覧ください。
Google Play は、安全で信頼できるようなプラットフォームにするため、定期的にポリシーを改定しています。2021 年 10 月末の更新に関する内容は、ポリシーセンターかこちらの PolicyBytes 動画をご確認ください。
デベロッパーとユーザーを保護するもう 1 つの方法が、アプリやゲームを不正使用や攻撃から守ってくれる新たなデベロッパー ツールに注力することです。このツールによって、ユーザーに意図したとおりの体験を提供することができます。新しい Play Integrity API では、Google Play の各種サービスを利用している本物の Android デバイスであり、Google Play からインストールした本物のアプリのバイナリを実行しているかどうかを判断することができます。そうでない場合は、アプリに何らかの障壁を追加してリスクを減らすための最適な方法を決めることができます。
Play Integrity API は、今後数か月のうちにすべてのデベロッパーにロールアウトされる予定です。詳しくは、Play Integrity API セッションをご覧ください。早期アクセスへの希望を申請ください。
アプリのパフォーマンスの改善に役立つ複数のアップデートをリリースしました。
まず、Android Vitals を改善し、新しい問題を簡単に発見して修正できるようにしています。最新のデータがすぐに問題を発見できるようにより明確になり、問題の原因をすばやく特定できるように、トレンド、フィルタ、アプリのバージョン情報を追加しました。
さらに、先日は Google Play Console にリーチとデバイスという新ツールをリリースし、Google Play のユーザーにどの機能や修正が役立っているかを把握できるようにしました。ユーザーや問題の分布を理解することで、実装する仕様、リリースする地域、最も高い効果を得るために何をテストするかについて、よりよい判断を行うことができます。
また、ユーザーがアプリの品質を評価する方法も変更します。ユーザーが利用するアプリを決めるうえで特に重視しているのが、評価とレビューの確認です。そこで、2021 年 11 月より、スマートフォンのユーザーに対して、登録した国に応じた評価を表示します。その後、2022 年の早い段階で、ユーザーはタブレットや Chromebook、ウェアラブルといったフォーム ファクタなどの、使用するデバイスに応じた評価を見ることができるようになります。現時点でも、Google Play Console で場所やデバイスに応じた評価のプレビューができます。そして、Google Play ストアで新しい評価が反映される前に、必要なアプリの品質改善作業を行うことができますので、ぜひご確認ください。
アプリやゲームによる収益の向上に役立てていただくため、Google Play Billing Library のアップデートなど、プラットフォームの刷新への注力を続けています。2020 年 6 月にお知らせした Billing Library バージョン 3 には、新しい支払い方法、定期購入のプロモーション機能、ゲームでの購入起因についての機能、購入時の信頼性とセキュリティの改善などが含まれています。なお、2021 年 11 月 1 日までに、すべての既存のアプリのアップデートで Billing Library バージョン 3 以降の使用が必須となっていますのでご注意ください。Billing Library バージョン 3 以降へのアップデートの詳細は、リリースノートでご確認ください。コード更新については少しの対応で済みます。
さらに、 Billing Library の新機能、アプリ内メッセージングについてもお知らせしました。現在は、定期購入を行っているユーザーが支払いに失敗しても、そのことに気づかなかったり、支払い情報を修正するのに多くの手間がかかります。そこで、ユーザーの支払いが失敗しているかどうかを検知し、アプリ内で適切なメッセージを表示する新 API をリリースしました。これにより、ユーザーはアプリを離れて Google Play ストアに移動することなく、すぐに支払い情報を修正できます。何よりうれしいのは、1 行のコードを組み込むだけという、とても簡単な作業であることです。早期アクセス パートナーの平均では、メッセージを見たユーザーの定期購入の継続と消費が 99% 向上しています。アプリ内メッセージングは次回の Billing Library リリースで利用できるようになる予定なので、詳しい情報にご期待ください。
Google Play ゲームサービス (英語) のログイン API がアップデートされ、ログインの実装が大幅に簡素化されました。現在この API は、早期アクセスとして提供されています。新しい SDK では、1 行で実装できます。
加えて、ユーザーのセットアップも簡素化され、Google Play ゲームのインストールとプロファイルの作成が 1 つの手順で行えるようになっています。これにより、Google Play ゲームをインストールしていない場合でも、ユーザーはすばやくゲームに戻れるようになります。さらに、自動ログインへのオプトイン プロセスを効率化し、リターンユーザーにとっての操作をよりスムーズにしました。
それだけではありません。Google Play ゲームのアプリをインストールすることが必要となり、一部のユーザーにはご不便をおかけしているため、2022 年以降、Google Play ゲームサービスでは、このアプリのインストールが不要となる予定です。この変更により、20 億人のユーザーが、特に操作を必要とせずに、Google Play ゲームサービス対応のゲームにログインできるようになります。詳しい情報は、追ってお伝えします。デベロッパー サイトでは、早期アクセス プログラムへの参加をご申請 (英語)ください。
最後に紹介するのは、Google Play ストア掲載情報認定制度の開始についてです。この新しいプログラムは、Google Play ストアの掲載情報のベスト プラクティスに対するアプリのマーケティング担当者の習熟度とスキルを証明するものです。
アプリのマーケティング担当者は、認定を受けるために、Google Play でアプリやゲームのストーリーを最適な形で伝える方法を学ぶオンライン トレーニングを受講できます。ここで習得できる重要なスキルは、ポリシーに準拠した質の高いストア掲載情報を通して成長させるための重要なスキルを学ぶことができます。トレーニングを受講した後に、試験を受験すると有用な認定を得ることができます。
Google Play でのビジネスの成長を果たすために、以上の新機能や新プログラムを活用していただけることを期待しています。皆さんの成長に役立つツールを作成できるように、引き続きご意見をお聞かせください。Google Play コミュニティへのご参加ありがとうございます。
この記事は Vitaldevara による Android Developers Blog の記事 " Launching Data safety in Play Console: Elevating Privacy and Security for your users " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
ユーザーは、自分のデータをコントロールできている時に、オンラインを安全だと感じることができます。私たちが日々、データの取り扱いに関して、ユーザーが高度なセキュリティやプライバシーの管理 (英語) を行えるようにし、ユーザーの主体性を高めることに取り組んでいるのはそのためです。新しいデータ セーフティ セクションは、アプリがユーザーデータの収集、共有、保護を行うかどうか、またどのように行うかを、ユーザーがアプリをインストールする前に、デベロッパーが透明性の高い形で示せるようにするものです。
2021 年 10 月 18 日 (日本時間: 10 月 19 日)より、Google Play Console データ セーフティ フォームが導入されました。また、皆さんからのフィードバックを踏まえて、デベロッパー向けの追加のガイダンスを提供するため、ヘルプセンター、デベロッパー ガイド、Play アカデミーのコースなどで有用な情報を共有します。通常の慣例に従い、段階的な展開を開始し、2 週間以内にすべての人がアクセスできるようになる予定です。
Google Play Console で [アプリのコンテンツ] に移動し、[データ セーフティ] という新しいセクションを探してみてください。ガイドラインを確認して、早めにフォームを提出することをお勧めします。早めに対応をすることで、フォームが却下されてもフィードバックを確認して変更できるので、新しいアプリのアップデートの公開が妨げられることがありません。デベロッパーの皆さんからは、2022 年 2 月にデータ セーフティ セクションがユーザーに表示される前にフォームに正しく入力できるように、早い段階でフィードバックがほしいという声をお寄せいただきました。フォームの承認を受けていないアプリに制限が課されるのは、2022 年 4 月からです。
フォームへの入力には、それなりの作業が必要になることは認識しています。そこで、デベロッパーの皆さんからのフィードバックを踏まえてプロダクトやスケジュールを作成し、プロセスをできる限り効率化しました。さらに、複数のアプリがある場合に、簡単に情報をインポートできるようにしてほしいという声もありました。そこで、あらかじめ作成しておいたファイルからインポートするオプションを追加しました。
ストア掲載情報では、アプリのストア掲載情報ページに、新しいサマリー欄が表示されます。そこには、アプリが収集または共有するデータについてのデベロッパーによる説明のほか、安全性に関連する以下のような情報が表示されます。
ユーザーがサマリーをタップすると、次のような詳細情報が表示されます。
ユーザーからは、この情報によってアプリがユーザー情報をどのように扱うのかを理解しやすくなった、特定のアプリに安心感を覚えるようになったという声をお寄せいただきました。
日程は変更される可能性があります
デベロッパーの皆さんが、早期レビューのフィードバックを受けるために、Google Play Console 上で、データ セーフティ フォームの送信ができるようになりました。なお、セーフティ プロファイルを提出するために、アプリのアップデートを行う必要はありません。
2022 年 2 月には、この機能を Google Play ストアにリリースします。情報が承認されると、ストア掲載情報は自動的に更新され、データ セーフティ情報が反映されます。情報が送信されていない場合や却下された場合は、公開されている情報がない旨がユーザーに表示されます。
2022 年 4 月までに、すべてのアプリがデータ セーフティ セクションの承認を受ける必要があります。できるだけ多くのアプリが 2022 年 2 月のユーザーへのローンチに対応していただきたいと考えていますが、アプリの評価や複数のチームにまたがる調整が必要になるため、アプリの確認を行ったり、複数のチームと調整を行う関係で、さらに準備に時間が必要になるデベロッパーもいらっしゃると思います。
また、すべてのアプリは、4 月までにプライバシー ポリシーを提供する必要もあります。これまでは、個人データや機密性の高いユーザーデータを収集するアプリのみがプライバシー ポリシーを共有する必要がありました。データ セーフティ セクションまたはプライバシー ポリシーが承認されていない場合、新しいアプリの送信やアプリのアップデートは拒否される可能性があります。今後、以上の内容に従っていないアプリには、追加の制限が課される可能性があります。
最後になりましたが、Google Play が誰にとっても安全で、信頼できるアプリとゲームの提供元であり続けるため、ご協力いただきますよう、お願いします。
2021 年 10 月 18 日に開催された、『DroidKaigi 前夜祭』に Google 関係者がパネリストとして登壇しました。
このイベントでは、2021 年に発表した Android/Google Play 関連の製品のお話や、I/O 以降に発表された製品・技術関連の最新情報についての内容を中心に Google 関係者が解説をしました。
この記事では、イベント内で解説した内容をまとめます。
Jetpack Compose は、ネイティブ UI をビルドするための Android の最新ツールキットで、Kotlin API を使用して、少ないコードで Android の UI 開発を簡素化し、加速することができます。Google I/O では、株式会社メルカリ様のケーススタディもリリースされ、UI 開発の生産性が 56 % 向上したという実例もございます。今回のイベントでは、その Jetpack Compose の最新アップデートである、1.1.0 についてお話をさせていただきました。
このセッションでは、Android IDE Android Studio (英語) の Android Gradle Plugin API (AGP) (英語) や Test framework についてについてお話をさせていただきました。公式の強力な Android IDE Android Studio Arctic Fox (2020.3.1) ベータ版 を I/O で発表したあと、7 月に安定版をリリースしました。UI 設計期間の短縮、新しいデバイスへのアプリ拡張、デベロッパーの生産性向上を目的としており、Compose と合わせて使うことで、最新の UI をすばやくデザインすることができます。
このセッションでは、Google Play と Multi Form Factor についてお話をさせていただきました。
Wear OS や大画面対応から、セキュリティ ツールなどのトピックまで幅広くカバーしました。
ご参加いただきました皆さん、ありがとうございました!Android Developer Summit の動画も、ぜひご視聴ください。
この記事は Sameer Samat による Android Developers Blog の記事 " Evolving our business model to address developer needs" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
「Google とのパートナーシップは、私たちのビジネスにとってパワフルなものであり、世界中の女性に力を与えるという私たちの使命を推進する上で、私たちが規模を拡大し、最終的に重要な役割を果たすことを支援してくれています。Google が発表した価格変更は、製品に対するより良い投資やユーザーが自信を持ってオンラインでつながることを可能にします。」– Whitney Wolfe Herd, Founder and CEO, Bumble Inc.
「人によって学び方が違うように、それぞれのデベロッパーにも違いがあります。私たちは、 Google がデベロッパーとプラットフォームの双方に通用するモデルを見つけるために、継続的にエコシステムとコラボレーションを行っていることをワクワクしながら見ています。この定期購入手数料の減額は、『すべての人に言語学習のチャンスを』という私たちのミッションを加速させることに役立ちます。」
- Luis von Ahn, Co-Founder and CEO of Duolingo.
「今回の Google Play のアップデートは、我々 BOOK☆WALKER にとってはもちろんのこと、電子書籍業界全体、そして出版業界にとって、ビジネスを更に大きく成長させるために意義あるものと捉えております。長らく直面していた決済周りの様々な課題を解決するものと信じており、今後も Android のアプリを通じて、より良いユーザー体験を提供していきたいと考えています。」株式会社KADOKAWA 執行役員 Chief Digital Officer株式会社ブックウォーカー 代表取締役社長 橋場 一郎 氏 「Google Play はローンチ当初より AWA をパートナーとして扱い、成長を継続的にサポートしてくださってます。今回のアップデートは、音楽業界が直面する課題を親身に考えてくださり、今後の成長のためにプラットフォーマーとしてできることをアクションに移してくだ さった新たな一例です。今回の変更を足がかりに、AWA は今後も時代に沿った新たな音楽体験とクリエイターの創造サイクルを作るために、これまで以上により良いユーザー体験を Play にて届けていきたいと思います。」AWA株式会社 代表取締役 CEO 冨樫 晃己 氏
この記事は Mike Yerou による Android Developers Blog の記事 " Improved Google Play Console user management: access requests, permission groups, and more " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
ユーザー管理は、あらゆる規模の企業にとって重要な業務です。難しいのは、業務を行うために必要な一連の権限を必要なチームメンバーに確実に付与する一方、不要な業務データを見せないように管理することです。
Google Play Console のユーザーと権限の管理ツールを強化し、効率的かつ確実に拡大に対応できるようにしてほしいという要望は、何年も前から寄せられていました。そこでこのたび Google Play Console を再設計することで、それを実現しました。インターフェースを整理して必要なものがすぐ見つかるようにし、さらにチームを簡単に管理できる新機能を追加しています。
権限の名前と説明を刷新し、ユーザーに何を許可するのか、何を許可しないのかがわかりやすくなっています。また、アカウント レベルとアプリレベルの権限を明確に区別して表示するようになっています。
新しく追加された検索、フィルタ、一括編集の機能を使うと、一部のユーザーをすばやく表示したり操作したりできます。
さらに、簡単に確認できるように、デベロッパー アカウントのユーザーリストを CSV 形式でエクスポートする機能も追加しました。
通常、ユーザーの権限を設定するのは管理者です。しかし、ワークフローに権限が必要であることがわかったときに、ユーザーが権限をリクエストできれば便利だという要望もありました。そして今回、それが可能になりました。管理者はリクエストを承認する必要がありますが、ユーザーが必要な権限を厳密に指定して依頼できるようになるので、管理者の作業時間を大幅に短縮できます。
Google Play Console では、サポートされているにもかかわらず権限がなくて実行できないアクションの隣に、[アクセス リクエスト] ボタンが表示されるようになります。ユーザーは、それが必要な理由を管理者に向けて記述するだけで、権限をリクエストできます。管理者には [受信トレイ] 経由で通知され、特定のユーザーやアプリに権限を付与したり、一度だけ拒否したり、ユーザーが機能を使用できないように永久的に拒否したりできます。現在のところ、この機能はアプリの権限でのみサポートされます。
ある程度の規模に達した企業では、複数の人が同じ役割(プロジェクト マネージャー、デザイナーなど)を担うことが珍しくありません。その場合、管理者が同じ一連の権限を何度も何度も割り当てなければならないこともあるでしょう。
その時間を節約できるように、権限グループを導入しました。管理者は一連の権限を持つグループを作成でき、ユーザーをそのグループに追加すると、権限が自動的に引き継がれます。グループの権限が一定期間後に失効するような設定も可能です。ユーザーを複数のグループに含めたり、グループ間で権限を重複させたりしても構いません。権限グループを活用すれば、日常業務を改善し、積極的に権限を委譲して、ユーザー管理の手間を減らせるはずです。
今回の変更によって管理者の生産性が向上し、チームが Google Play Console を最大限に活用できるようになることを期待しています。権限管理の詳細については、ヘルプセンターをご覧ください。
Reviewed by Sakura Teramae - Google Play Android Developer Support
この記事は Tom Grinsted, Scott Lin, and Tat Yang Koh による Android Developers Blog の記事 " Making Ratings and Reviews better for users and developers " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
評価とレビューは重要です。皆さんが提供しているアプリやゲーム、その他さまざまなサービスについて、ユーザーが体験したことを報告してもらえるため、貴重な定量的、定性的フィードバックです。そしてそれは、ユーザーが Google Play で何をダウンロードするかを決める際の指標の 1 つにもなります。
Google Play ストアを利用しているユーザーとデベロッパーの皆さまから、評価とレビューの有用性をさらに向上させることができるという声をいただいています。特に、ある地域からの評価が全体に不当な影響を与える場合です。たとえば、1 つの国にのみ悪影響を及ぼすバグが全体の評価に影響してしまう場合や、タブレットでの体験が向上しているにもかかわらず、スマートフォンのユーザー数が多いため見落とされている場合などです。そこで、評価をパーソナライズして個々のユーザーに想定される体験を表せるように、またデベロッパーが簡単に評価を確認して利用できるように、今後数四半期にわたる改善プログラムを進めています。
多くのデベロッパーが、潜在的なユーザーが目にする評価を注視していることを私たちも理解しているので、今後の変更について皆さんに十分な案内を行うようにします。また、Google Play Console の機能強化も行い、特にフォーム ファクタ間の違いという点でも、評価やレビューを理解しやすくしました。
デベロッパーの皆さんが、ユーザーへのサポートをさまざまな種類のデバイスに拡大することは、ユーザー インターフェースにとって特に重要で影響の大きい変更です。タブレットに最適なレイアウトを追加したり、Chrome OS でマウスやキーボードのサポートを強化したりすると、ユーザー エクスペリエンスの質が段階的に変化し、それが評価やレビューに影響する可能性があります。
Google Play Console の評価の概要と内訳のページに、デバイスの種類による評価分析を新しく追加
さまざまなデバイス間でのチャンスを見つけやすくするため、また機能改善による変化を観測するため、デバイスの種類のディメンションを評価のページに新設しました。さらに、レビューにもデバイスの種類によるフィルタを追加し、タブレットのユーザーによる評価や、Chrome OS のユーザーによるレビューのコメントを簡単に確認できるようにしました。
多くのデベロッパーの方々から、これまで選択できたものよりも細かいデータにアクセスしたいという声が寄せられました。そこで、セグメンテーションのオプションを細かくし、さらに使いやすくしました。現在は、プロットしたい期間(直近 28 日からアプリの全期間まで)や評価データの集計方法(日ごと、週ごと、28 日ごと)を個別に選択できるようになっています。これにより、長期にわたる細かいデータを確認できるようになっています。
任意の時間範囲と集計期間を個別に選択し、必要な評価データを検索
加えて、平均データと評価の分布を CSV でダウンロードできるようにしました。これを新しいデータ選択オプションと組み合わせれば、多くのデータを簡単に照会してダウンロードし、オフラインで分析できます。たとえば、日ごとの評価の分布の履歴データをすべてダウンロードし、スプレッドシートでカスタマー サービスの連絡回数と関連付けることもできます。
概要ページから、評価の内訳を含む全データに直接アクセスしてダウンロードすることが可能
以上の変更点は、現時点ですべて Google Play Console に反映されています。評価の概要やレビューにアクセスすると、実際に確認できます。*
評価は、ユーザーがどのアプリをダウンロードするかを決める上で役立ちます。また、Google Play ストアでのおすすめや配置を決める上でも利用されます。しかし、アプリを通したエクスペリエンスはユーザーの地域やデバイスの種類によって異なる可能性があり、評価の総計が常に全体像を表すとは限りません。そこで、2021 年 11 月より、個々のユーザーに表示される評価を、ユーザーが登録した国や地域に応じた評価に変更する予定です。さらに今年中には、ユーザーが使用しているデバイスも考慮されます。
つまり、11 月以降、スマートフォンのユーザーには、自分が居住している国や地域に合わせた評価が表示されます。一例を上げると、日本のユーザーには、他の日本のユーザーが送信した情報から生成されたアプリの評価が表示されます。
来年初頭には、さらに評価をアップデートし、タブレット、折りたたみ式デバイス、Chrome OS、Wear、Auto など、ユーザーが Google Play を表示しているデバイスの種類が反映されます。これにより、ユーザーが使っているデバイスで想定されるエクスペリエンスについての情報が提供されるようになります。そのため、早い段階でフォーム ファクタの評価を確認することをお勧めします。特に、成長が著しいタブレットに注目し、ユーザー エクスペリエンスを最適化する投資を行うべきかを確認しましょう。
ユーザーに表示される評価が大きく変わる場合、デベロッパーの皆さんはそれを理解して先手を打ちたいと思うはずです。そのため、Google Play ストアで行われるすべての変更について、少なくとも 10 週間前に皆さんのアプリで想定される変更を自動分析し、主要なマーケット(ストアの掲載情報にアクセスしたユーザーが 5% を超えるマーケット)でいずれかの種類のデバイスの星が 0.2 個以上変化するデベロッパーに対して連絡いたします。これにより、アプリに大きな変更を加えたい場合でも、十分な時間を確保できればと考えています。
以上の Google Play 上の変更は、2021 年 11 月よりロールアウトし、国や地域に合わせた評価が表示されるようになります。これから年末までの期間中は、Google Play Console の受信トレイでの、評価に関するメッセージに注目してください。現在、既に国やデバイスの種類ごとで評価を確認できるようになっていることも忘れないようにしましょう。*
* リンクにアクセスするには、Google Play Console アカウントが必要です。
Reviewed by Naoki Oyama - Developer Support Lead, Google Play, APAC and Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Google Play