この記事は Dave Burke による Android Developers Blog の記事 " Android 13 Beta 3 and Platform Stability " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
2022 年 6 月 8 日、3 回目の Android 13 ベータ版をリリースしました。これでサイクルの最終フェーズに入り、作業の中心は機能の洗練とパフォーマンスの向上となります。Android 13 は、プライバシーとセキュリティ、デベロッパーの生産性、タブレットと大画面のサポートという中核テーマに基づいて構築しています。
Android 13 には注目すべきたくさんの機能があります。まずは、新しい通知パーミッションや写真選択ツールなどのプライバシー機能です。そして、テーマ対応アプリアイコン、アプリごとの言語サポートなどの生産性機能があります。さらに、HDR 動画、Bluetooth LE オーディオや MIDI 2.0 over USB といった最新の標準も導入されます。そのうえ、12L で行った新たなアップデートを拡張し、ツールを改善して現在使われている 2 億 7,000 万台のタブレットと大画面デバイスを活用できるようにしています。
ベータ版 3 で、Android 13 は プラットフォームの安定版 になります。つまり、デベロッパー API とアプリに関連するすべての動作が確定したことになります。皆さんが寄せてくださったフィードバックに感謝いたします。おかげでここまで来ることができました。今年予定されている正式リリースに向けてデベロッパーの皆さんがアプリを準備する作業の中心は、互換性テストと品質に移ります。
こちら (英語) から登録すると、Pixel デバイスで無線 (OTA) によってベータ版 3 を入手できます。すでに登録している方は、自動的に今回のアップデートを受け取ります。いくつかのパートナーのデバイスの一部でも Android 13 ベータ版を試すことができます。詳細は android.com/beta (英語) をご覧ください。アプリを準備する方法は以降で簡単に説明します。または、Android 13 デベロッパー サイトで詳細をご覧ください。
ベータ版 3 をもって Android 13 は プラットフォームの安定版 に到達しました。これは、正式な API レベル 33 SDK と NDK API を含め、アプリに関連するすべての動作と API が確定したことを示すマイルストーンです。ベータ版 3 以降では、プラットフォームが変更されないことがわかっているので、安心して互換性アップデートを開発し、リリースできます。
すべてのアプリとゲームデベロッパーは、最終リリース前にできるだけ早く最終の互換性テストを開始し、互換性アップデートを公開する準備をしてください。
特にすべての SDK、ライブラリ、ツール、ゲームエンジンのデベロッパーの皆さんは、今すぐテストを始めて、できる限り早く互換性アップデートをリリースすることが重要です。下流のアプリやゲームのデベロッパーが、皆さんのアップデートを受け取るまで作業できない可能性があるからです。そのため、互換性アップデートをリリースしたら、デベロッパーに向けてアナウンスしてください。
アプリの互換性とは、新しいバージョンのプラットフォームでアプリが意図したとおりに動作することを意味します。私たちはリリースごとにプラットフォームに必要な変更をし、プライバシーやセキュリティを改善したり、OS 全体のユーザー エクスペリエンスを向上させたりしています。これにより、アプリに影響が生じる可能性もあります。そのため、すぐにアプリをテストし、必要なアップデートをし、最終リリース前に互換性のあるアップデートをユーザーに公開することが重要です。これは基本的なことですが、Android 13 の新機能を探るユーザーに高く評価される重要な品質レベルです。
アプリの互換性テストは、Android 13 ベータ版 3 を実行しているデバイスに Google Play や他のソースから公開版のアプリをインストールするだけで行うことができます。そしてアプリのすべてのフローを試し、機能や UI の問題を探します。重点的にテストをするべき点については、動作の変更点を確認してください。特に注意すべき変更点は、以下のとおりです。
また、アプリのライブラリや SDK の互換性テストも忘れずに行ってください。問題を見つけた場合は、最新バージョンのライブラリまたは SDK にアップデートするか、デベロッパーに連絡してサポートを求めます。
現在のアプリの互換性のあるバージョンを公開したら、アプリの targetSdkVersion をアップデートするプロセスを開始できます。Android 13 をターゲットとしたアプリの動作の変更点を確認し、互換性フレームワークを使って問題をすばやく検知します。テストすべき変更点のいくつかを示します(これらは、targetSdkVersion を API 33 以降に設定したアプリのみに適用されます)。
Android 13 は、12L で導入されたタブレットの最適化がベースとなっています。そこでテストの一環として、アプリがタブレットなどの大画面デバイスで最適に表示されることを確認します。Android Studio で Android Emulator をセットアップすると、大画面機能をテストできます。または、Android 13 ベータ版パートナー (英語) の大画面デバイスを使うことができます。以下に、注意すべき点を示します。
Android 13 のタブレット機能とテスト内容の詳細は、こちら (英語) からご覧ください。
2022 年 6 月 8 日のベータ版リリースには、アプリをテストして Android 13 機能を試すために必要なものがすべてそろっています。Pixel デバイスを登録するだけで、無線 (OTA) でアップデートを入手できます。始めるには、Android 13 SDK をセットアップします。
いくつかのパートナーのデバイスでも、Android 13 ベータ版でアプリをテストすることができます。android.com/beta (英語) にアクセスすると、すべてのパートナーの一覧を確認できます。サポート対象のデバイスや、ベータ版 1 以降のベータ版ビルドについての詳細が記載されたサイトへのリンクも含まれています。登録やサポートはそれぞれのパートナーが担当し、ベータ版のアップデートも直接提供されます。さらに幅広くテストしたい場合は、Android GSI イメージ (英語) で Android 13 ベータ版 3 をお試しください。デバイスをお持ちでない場合は、Android Emulator でテストできます。
Android 13 ベータ版の詳細については、Android 13 デベロッパー サイトをご覧ください。
Reviewed by Mari Kawanishi - Developer Marketing Manager, Google Play
この記事は Dave Burke による Android Developers Blog の記事 " The Beta for Android 13 is out now: Android 13 Beta 1 " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
私たちは Android 13 の機能と安定性を向上させる作業を着実に進めています。Android 13 では、プライバシーとセキュリティ、デベロッパーの生産性、タブレットと大画面のサポートという中核テーマを主眼に置いて開発しています。2022 年 4 月 26 日、その作業がサイクルの次の段階に入り、Android 13 最初のベータ版をリリースしました。
Android 13 には、デベロッパーが注目すべきたくさんの機能があります。まずは、新しい通知パーミッションや写真ピッカーなどのプライバシー機能です。そして、テーマ対応アプリアイコン、クイック設定タイルの配置、アプリごとの言語サポートなど、魅力的なエクスペリエンスを開発するために役立つ API があります。さらに、Bluetooth LE オーディオや MIDI 2.0 over USB といった機能も導入されます。ベータ版 1 では、メディア ファイルへのアクセスを細分化した新しいパーミッションの追加、オーディオ ルーティング API の改善などをしています。5 月 11~12 日の Google I/O では、さらに多くのことをお知らせしましたので、ぜひごアーカイブをご覧ください!
このリリースについてのフィードバックを提供してくださる先行ユーザーの皆さんが増えることは大歓迎なので、ぜひベータ版 1 を試してみてください。Android 13 ベータ版 1 は、2022 年 4 月 26 日からサポート対象の Pixel デバイスで試すことができます。こちら (英語) から登録すると、無線(OTA)アップデートを受け取ることができます。すでに Android 13 のデベロッパー プレビューをお使いの方には、今回のアップデートや今後のアップデートがデバイスに無線(OTA)で自動配信されます。いつものように、Pixel と Android Emulator 用のダウンロードも利用できます。アプリの開発やテストを開始する詳しい方法は、Android 13 デベロッパー サイトに掲載されています。
ベータ版 1 では、プライバシーとセキュリティへの注力を続けつつ、ユーザーにとって魅力的なエクスペリエンスを開発するために役立つ新しい API を提供しました。ベータ版 1 には、新しい通知パーミッション、写真ピッカー、テーマ対応アプリアイコン、ローカライズや言語サポートの強化など、以前にお知らせした機能への最新アップデートが含まれています。また、少数の新機能も導入されるので、ぜひ試してみて感想をお聞かせください。
メディア ファイルにアクセスするパーミッションの細分化 - これまで、ローカル ストレージの共有メディア ファイルを読み取るアプリは、READ_EXTERNAL_STORAGE (英語) パーミッションをリクエストする必要があり、このパーミッションが付与されると、すべての種類のメディア ファイルにアクセスできるようになっていました。今回は、透明性とユーザーの制御を向上させるため、アクセスできる共有メディア ファイルのスコープを細分化した一連のパーミッションを新たに導入します。
新しいパーミッションでは、共有ストレージ内の特定の種類のファイルへのアクセスをリクエストすることになります。 (以下、全て英語)
My App が、このデバイスに格納されている音楽などのオーディオ ファイルにアクセスすることを許可する
ユーザーがパーミッションを付与すると、アプリはそれぞれの種類のメディア ファイルに読み取りアクセスできるようになります。シンプルなユーザー エクスペリエンスを実現するため、アプリが READ_MEDIA_IMAGE と READ_MEDIA_VIDEO を同時にリクエストした場合、両方のパーミッションを付与するダイアログを 1 回だけ表示します。アプリから共有メディア ファイルにアクセスしている方は、アプリのターゲットを Android 13 にする際に、新しいパーミッションに移行する必要があります。詳しくはこちらをご覧ください。
Keystore と KeyMint のエラー報告の改善 - 鍵を生成するアプリに対して、Keystore と KeyMint がこれまでよりも正確で細かいエラー インジケーターを提供します。具体的には、java.security.ProviderException (英語) の下に例外クラス階層を追加し、Keystore/KeyMint のエラーコード (英語) や再試行可能なエラーかどうかを含む Android 固有の例外を提供します。また、鍵生成、署名、および暗号化のメソッドを変更して、新しい例外を投げるようにすることも可能です。改善版のエラー報告では、鍵生成の再試行に必要な内容が提供されます。
オーディオ ルーティングの予測 - メディアアプリでオーディオがどのようにルーティングされるかを把握しやすくするため、AudioManager (英語) クラスに新しいオーディオ ルーティング API を追加しました。新しい getAudioDevicesForAttributes() (英語) API を使うと、指定したオーディオの再生に使われる可能性があるデバイスのリストを取得できます。また、オーディオ ストリームを直接再生できるかどうかを把握しやすくするため、getDirectProfilesForAttributes() (英語) API を追加しました。以上の新 API を使うと、オーディオ トラックに最適な AudioFormat (英語) を判断できます。
まだ Android 13 でアプリの互換性テストをしていない方は、ぜひこのタイミングで行っておきましょう!Android 13 がベータ版になったので、デベロッパーだけでなく、先行ユーザーもアクセスできるようになります。つまり、これから数週間のうちに、Android 13 で皆さんのアプリを試すユーザーが増え、見つかった問題が報告される可能性があります。
互換性テストをするには、Android 13 ベータ版を実行しているデバイスかエミュレータに、Google Play などのソースで公開しているアプリをインストールし、アプリのフローをすべて試します。特に注意してテストをするべき点については、動作の変更点を確認してください。見つかった問題を解決できたら、できる限り早くアップデートを公開しましょう。
ベータ版を公開したことで、2022 年 6 月の Platform Stability に近づいています。その時点で、アプリに関連するシステムの動作、SDK/NDK の API、非 SDK リストが確定します。このタイミングで最終的な互換性テストを終え、完全に互換性があるバージョンのアプリ、SDK、ライブラリをリリースしてください。デベロッパー向けのタイムラインの詳細は、こちらをご覧ください。
ベータ版 のリリースには、Android 13 の機能を試し、アプリをテストしてフィードバックを提供するために必要なすべてのものが含まれています。こちら (英語) からサポート対象の Pixel デバイスを登録するだけで、今回と今後の Android 13 ベータ版やフィーチャー ドロップのベータ版アップデートを無線(OTA)で受け取ることができます。すでにデベロッパー プレビュー ビルドをインストールしている方は、自動的にアップデートを受け取ります。開発を始めるには、SDK をセットアップが必要です。
サポートされている端末で幅広くテストしたい場合は、Android GSI イメージ (英語) の Android 13 ベータ版をお試しください。デバイスをお持ちでない場合は、Android Studio の SDK Manager から最新のエミュレータ システム イメージをダウンロードするだけで、Android Emulator でテストできます。
ベータ版の入手方法の詳しい説明は、Android 13 デベロッパー サイトをご覧ください。
この記事は Dave Burke による Android Developers Blog の記事 " Android 13 Developer Preview 2 " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
2022 年 3 月、2 億 5,000 万台以上の大画面 Android デバイスをさらに活用してもらうための 12L フィーチャー ドロップが、Android オープンソース プロジェクト(AOSP)にアップされました。そしてその直後、今回のリリースを迎えました。Android 13 やタブレット、Jetpack Compose でのデベロッパーの生産性向上の詳細については、#TheAndroidShow の最新エピソードをご覧ください。
デベロッパー プレビュー 2 の説明に入る前に、先ほどの話をしましょう。12L フィーチャー ドロップが正式に AOSP にリリースされ、今後数週間のうちにサポート対象のすべての Pixel デバイスにロールアウトされます。12L には、アプリをドラッグ&ドロップしてすばやく分割画面モードに切り替えることができる新しいタスクバー、通知シェードとロック画面の新しい大画面レイアウト、アプリの互換性モードの改善などのアップデートが含まれ、タブレットでの Android 12 がさらに改善されています。詳細についてはこちら (英語) を参照してください。
12L は、年内行われるアップデートによって、Samsung、Lenovo、Microsoft のタブレットや折りたたみ式デバイスで利用できるようになる予定です。そのため、今のうちにアプリの準備も整えておくようにしましょう。さまざまなウィンドウ サイズの分割画面モードや異なる画面の向きでアプリをテストし、該当する場合は新しい互換性モードの変更点を確認することを強くおすすめします。デベロッパー向けの 12L の説明はこちら (英語) をご覧ください。
最も良いのは、12L の大画面機能が Android 13 の土台となっていることです。そのため、Android 12L を搭載したタブレットのベースもカバーできることを認識したうえで、Android 13 の開発やテストをすることができます。私たちは、大画面機能を Android の将来にとって重要な機能と位置付けています。そのため、皆さんがタブレットや Chromebook、折りたたみ式デバイスで優れたエクスペリエンスを構築するために必要になるツールを提供できるように、今後も注力を続けます。詳細については大画面向けの最適化を始める方法や大画面デベロッパー リソースをご覧ください。
それでは、今回の Android 13 デベロッパー プレビュー 2 の新機能の紹介に入りましょう。
ユーザーは、重要な個人情報や機密情報、リソースを安心してデバイスに預けることができる OS やアプリを求めています。プライバシーとユーザーの信頼は Android の製品理念の中核です。Android 13 では、すべての人に対して高品質で責任あるプラットフォームを構築することに引き続き重点を置いています。それを実現するため、デバイスでより安全な環境を実現し、ユーザーがより多くのことを制御できるようにします。デベロッパー プレビュー 2 の新機能は以下のとおりです。
通知権限 - ユーザーが最も重要な通知に集中できるようにするため、Android 13 にはアプリから通知を送信する新しい実行時の権限として、POST_NOTIFICATIONS (英語) が導入されます。Android 13 を対象とするアプリは、通知を送信する前に、ユーザーに対してこの通知権限をリクエストする必要があります。Android 12 以前を対象にするアプリでは、システムがアップグレード フローを処理します。このフローは、今後も微調整が続けられる予定です。ユーザーが自身でコントロールできる範囲を増やすため、できる限り早くアプリの対象を Android 13 に変更し、通知権限をリクエストすることをおすすめします。詳しくはこちら (英語)をご覧ください 。
Android 13 の通知権限 ダイアログ
デベロッパーがダウングレードできる権限 - アプリによっては、以前にユーザーが許可した特定の機能を有効にするための権限や、古い Android バージョンで取得した機密性の高い権限が不要になることがあるかもしれません。Android 13 では、以前に許可された実行時の権限をダウングレードしてユーザーのプライバシーを保護できるよう、新しい API (英語) を提供します。
コンテキスト登録されたレシーバの安全なエクスポート - Android 12 では、デベロッパーがマニフェストで宣言されたインテント レシーバをエクスポートするかどうか、明記することを義務付けました。Android 13 では、コンテキスト登録されたレシーバについても同様に求められます。つまり、システム以外のソースのレシーバを登録する際に、RECEIVER_EXPORTED (英語) フラグか RECEIVER_NOT_EXPORTED (英語) フラグを追加します。これにより、明示的に指定しない限り、他のアプリがレシーバを使ってブロードキャストを送信することはできなくなります。Android 13 では必須ではありませんが、アプリのセキュリティ強化の一環として、エクスポートするかどうかを宣言することをおすすめします。
Android 13 では、洗練されたエクスペリエンスと高いパフォーマンスをユーザーに提供していただけるよう、さらにツールを充実させる作業を続けています。ここでは、今回のリリースに含まれるアップデートの一部を紹介します。
日本語テキストの折り返しの改善 - TextView でテキストを文字ではなく、文節(自然に感じられる言葉の最小単位)やフレーズで折り返すことができるようになり、日本語のアプリで洗練性と読みやすさが向上します。TextView で android:lineBreakWordStyle="phrase" (英語) を指定すると、この折り返し設定を利用できます。
android:lineBreakWordStyle="phrase"
phrase スタイルを有効にして折り返した日本語テキスト(下)と、有効にしていない日本語テキスト(上)
非ラテン文字の行の高さの改善 - Android 13 では、非ラテン文字(タミル文字、ビルマ文字、テルグ文字、チベット文字など)の表示が改善され、各言語に応じた行の高さが利用されます。新しい行の高さになることで、文字が欠けることがなくなり、文字の位置も改善されます。この改善は、アプリの対象を Android 13 にするだけで反映されます。この変更は非ラテン言語の UI に影響する可能性があるため、新しい行間を使う場合は、必ずアプリのテストをするようにしてください。
Android 13 をターゲットにしたアプリでの非ラテン文字の行の高さの改善(下)
テキスト変換 API - 日本語や中国語などを話す人は、ふりがなで入力します。そのため、検索やオートコンプリートなどの機能をすばやく使用できないことがあります。Android 13 では、新しいテキスト変換 API (英語) を呼び出すことで、ユーザーが探しているものをすばやく簡単に見つけられるようになります。たとえば、日本語ユーザーが検索をする場合、これまでは(1)検索語句(場所やアプリ名など)の発音をひらがなで入力する(2)キーボードを使ってひらがなを漢字に変換する(3)漢字を使って再検索する(4)検索結果を取得する という手順を踏む必要がありました。新しいテキスト変換 API を使うと、日本語ユーザーがひらがなを直接入力するだけで、漢字の検索結果が直接表示され、手順 2 と 3 を省くことができます。
カラー ベクター フォント - Android 13 では、COLR バージョン 1(仕様 (英語) 、紹介動画 (英語) )フォントのレンダリングがサポートされ、システムの絵文字が COLRv1 形式にアップデートされます。COLRv1 は、非常にコンパクトな新しいフォント形式で、サイズを問わず高速にくっきりと表示できます。システムがすべての処理をしてくれるので、ほとんどのアプリでは何もしなくても動作します。デベロッパー プレビュー 2 より、アプリで COLRv1 をオプトインできるようになります。アプリでシステム フォントを使って独自にテキストをレンダリングしている場合は、オプトインして絵文字のレンダリングをテストすることをおすすめします。COLRv1 の詳細は、Chrome でのお知らせ (英語) をご覧ください。
COLRv1 ベクター絵文字(左)とビットマップの絵文字
Bluetooth LE Audio - LE(低電力)Audio は、従来の Bluetooth に代わる次世代ワイヤレス オーディオで、新しい使用例や接続トポロジーを実現します。これにより、オーディオを共有して友だちや家族にブロードキャストしたり、情報や娯楽、ユーザー補助を目的として一般公開されているブロードキャストを登録したりできるようになります。また、電池寿命を犠牲にすることなく、非常に再現性の高いオーディオを受信し、従来の Bluetooth では不可能だったユースケース間でシームレスな切り替えができるように設計されています。Android 13 は LE Audio をビルトインでサポートするので、デベロッパーは互換デバイスで新機能を無料で利用できます。
MIDI 2.0 - Android 13 は、新しい MIDI 2.0 標準をサポートします。これには、USB 経由で MIDI 2.0 ハードウェアに接続する機能も含まれます。この最新の標準では、コントローラの分解能の増加、西洋以外のイントネーションのサポート強化、音符単位のコントローラによる演奏の表現力向上などの機能が提供されます。
新しいバージョンのプラットフォームをリリースするたびに、アプリの互換性を優先し、迅速かつスムーズにアップデートできるように作業をしています。皆さんが時間に余裕を持てるよう、Android 13 ではアプリに関連する変更がオプトイン方式になっています。また、短時間で対応できるように、ツールやプロセスをアップデートしています。
リリースに一歩近づいたデベロッパー プレビュー 2 では、全般的な安定性を改善する作業を続けています。そのため、新機能や変更点を試してフィードバックを送るには、今が絶好のタイミングです。特に、API に関するご意見や、プラットフォームの変更点がアプリに与える影響に関して詳しい情報をお待ちしています。フィードバック ページ (英語) にアクセスし、感想の共有または問題の報告をお願いします。
また、今は互換性テストをして必要な作業を洗い出し始めるべきタイミングでもあります。Android 13 ベータ版 1 までに互換性のあるアップデートをリリースできるように、早めにこの作業をすることをおすすめします。現時点では、アプリの targetSdkVersion を変更する必要はありませんが、開発者向けオプションの動作変更切り替えを使うことをおすすめします。Android 13 の変更点をオプトインすることで、アプリがどのような影響を受ける可能性があるかについての予備知識を得ることができます。
2022 年 7 月に プラットフォームの安定版に到達すると、アプリに関連するすべてのシステム動作、SDK/NDK API、非 SDK リストが確定します。このタイミングで最終的な互換性テストを終え、完全に互換性があるバージョンのアプリ、SDK、ライブラリをリリースできます。デベロッパー向けのタイムラインの詳細はこちらをご覧ください。
開発者向けオプションでのアプリの互換性切り替え
デベロッパー プレビューには、Android 13 の機能を試し、アプリをテストしてフィードバック (英語) を提供するために必要なすべてのものが含まれています。Pixel 6 Pro、Pixel 6、Pixel 5a 5G、Pixel 5、Pixel 4a(5G)、Pixel 4a、Pixel 4 XL、Pixel 4 のいずれかにデバイス システム イメージを書き込むと、すぐに始めることができます。Pixel デバイスをお持ちでない方は、Android Studio Dolphin で 64 ビット システム イメージと Android Emulator を使うことができます。さらに幅広くテストできるように、GSI イメージも公開しています。すでにプレビュー ビルドを Pixel デバイスにインストールしている方は、今回のアップデートや、今後のプレビューやベータ版をすべて無線(OTA)で自動的に受け取ります。Android 13 を入手する方法はこちらをご覧ください。
その他、詳しい情報はAndroid 13 デベロッパー サイト (英語) でご覧いただけます。
この記事は Dave Burke による Android Developers Blog の記事 " The first developer preview of Android 13 " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
2022 年 2 月 10 日、Android 13 デベロッパー プレビュー 1 を公開しました。本日は、Android の次期リリースの概要を初めてお伝えします。Android 13 では、プライバシーとセキュリティ、デベロッパーの生産性という重要なテーマに取り組み続けます。また、12L で行った最新アップデートをベースとして、現在使われている 2 億 5000 万台以上の大画面 Android デバイスのメリットを活用していただけるようサポートします。
これは、Android 13 の始まりにすぎません。今後リリースに向けて作業を進める中で、さらに多くのことを共有する予定です。以下、新機能の概要について説明します。Pixel 向けのダウンロード (英語) やリリース スケジュール (英語) の詳細については、Android 13 デベロッパー サイト (英語) をご覧ください。いつものように、機能を最終リリースに含めるためには、早い段階でフィードバックを得ることが不可欠です。皆さんの感想を聞くのを楽しみにしています。そして、Android を誰もが使えるプラットフォームにするために、引き続き協力をお願いいたします!
ユーザーは、重要な個人情報や機密情報を安心して預けることができる OS やアプリを求めています。プライバシーは Android の製品理念の中核です。Android 13 では、デバイスで安全な環境を提供し、ユーザーが制御できることを増やす取り組みを通して、あらゆる人のために高品質で責任あるプラットフォームを構築することに主眼を置いています。2022 年 2 月 10 日 のリリースでは、ユーザーが写真や動画を安全にアプリと共有できる写真選択や、アプリが位置情報のパーミッションを取得する必要性を一層少なくするための新しい Wi-Fi パーミッションを導入します。新しい API を試し、変更によってアプリが受ける影響をテストしてみることをお勧めします。
写真選択と API - 写真や動画に関するユーザーのプライバシーを守るため、Android 13 にシステムレベルで写真選択機能を追加します。これは、ユーザーにとって、ローカルとクラウドベースの写真の両方を安全に共有する標準的で最適な方法になります。長年にわたって Android に搭載されているドキュメント選択機能を使うことで、デバイス上のすべてのメディア ファイルを参照するパーミッションを必要とせず、特定のドキュメントをアプリと共有できます。今回の写真選択では、この機能を拡張し、写真や動画を選択する便利な専用機能を追加します。アプリは、写真選択 API (英語) を使って共有された写真や動画にアクセスします。デバイス上のすべてのメディア ファイルを参照するパーミッションは必要ありません。Google Play システム アップデートを通じて、この写真選択をさらに多くの Android ユーザーに提供したいと考えています。Android 11 以降を実行するデバイス (Go デバイスは除く) を対象に、MediaProvider モジュールのアップデートとして提供する予定です。ぜひ写真選択 API を試してみて、フィードバックをお知らせください (英語) !
写真選択を使うと、一貫性のある安全な方法で、
特定の写真や動画へのアクセス権をアプリに与えることができる
ニアバイ デバイスの Wi-Fi パーミッション - Android 13 では、近くにあるアクセス ポイントへの Wi-Fi 接続を管理するアプリに対して、NEARBY_WIFI_DEVICES (英語) ランタイム パーミッション(NEARBY_DEVICES パーミッション グループの一部)を導入します。この新しいパーミッションは、多くの一般的な Wi-Fi API (英語) を呼び出すアプリに必要です。これを持つアプリは、位置情報のパーミッションがなくても、Wi-Fi で近くのデバイスを検出したり、それと接続したりできます。これまで、近くの Wi-Fi デバイスと接続する必要があり、デバイスの位置情報は必要としないアプリにとって、位置情報のパーミッション要件は高いハードルでした。Android 13 をターゲットにするアプリでは、そうする代わりに、NEARBY_WIFI_DEVICES パーミッションと “neverForLocation” フラグ (英語) をリクエストできるようになります。これにより、デベロッパーの手間を減らしつつ、プライバシー フレンドリーなアプリ設計が推進されます。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。
Android 13 では、デベロッパーの生産性を向上させる新機能やツールも導入されます。数十億台のデバイスで動作する美しいアプリを作る皆さんをサポートすることは、私たちの中核となるミッションの 1 つです。その点は、Android 13 の仕組みであろうと、愛されている Kotlin 言語や Jetpack のこだわりがある API をはじめとする最先端の Android 開発用のツールであろうと変わりません。皆さんの生産性を上げることで、開発コストを下げ、皆さんがこれからもすばらしいエクスペリエンスの開発に集中できるようにしたいと考えています。以下では、2022 年 2 月 10 日のリリースに含まれている新機能の一部を紹介します。
クイック設定配置 API - 通知シェードのクイック設定は、ユーザーがアプリから離れずに設定を変更したり、すぐにアクションを実行したりできる便利な方法です。カスタムタイル (英語) を提供するアプリのために、ユーザーが簡単にタイルを見つけてクイック設定に追加できるようにします。新しいタイル配置 API (英語) を使うと、カスタムタイルをアクティブなクイック設定タイルに直接追加するプロンプトをアプリから表示できます。新しいシステム ダイアログを使うと、わざわざクイック設定に移動してタイルを追加しなくても、アプリを離れずに 1 つの手順でタイルを追加できます。
テーマ対応アプリアイコン - Android 13 では、Material You のダイナミック カラーを Google アプリ以外にも拡大し、すべてのアプリアイコンで、壁紙などのテーマのプリファレンスの色合いを引き継いだアイコンをオプトインできるようにします。アプリで必要なのは、モノクロのアプリアイコン (英語) 通知ドローアブルなど) を提供し、アダプティブ アイコンの XML を微調整することだけです。オプトインしたユーザーに一貫性のあるエクスペリエンスを提供できるよう、すべてのデベロッパーの皆さんには、互換性のあるアイコンを提供することをお勧めします。テーマ対応アプリアイコンは、まず Pixel デバイスでサポートされます。現在、パートナーのデバイス メーカーと連携して、対応デバイスを増やす作業を進めています。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。
アプリごとの言語設定 - アプリによっては、多言語ユーザーのニーズを満たすため、ユーザーがシステム言語とは異なる言語を選べるようになっています。そのようなアプリでは、新しいプラットフォーム API (英語) を呼び出して、ユーザーの優先言語の設定や取得を行えるようになります。これにより、アプリのランタイム言語を設定する際のボイラープレート コードを減らし、互換性を向上させることができます。さらに互換性を向上させるため、同様の API を Jetpack ライブラリにも追加する予定です。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。
ハイフネーションの高速化 - ハイフネーションを行うと、折り返されたテキストが読みやすくなり、UI のアダプティブ性が増します。Android 13 では、ハイフネーションのパフォーマンスを最適化して 200% 近く向上させ、TextView で有効化してもレンダリング パフォーマンスにほとんど影響を与えなくなっています。ハイフネーションを高速化するには、setHyphenationFrequency() (英語) で、新しい頻度 fullFast (英語) または normalFast (英語) を使います。ぜひハイフネーションの高速化をお試しいただき、感想をお聞かせください!
プログラマブル シェーダー - Android 13 では、プログラム可能な RuntimeShader (英語) オブジェクトがサポートされます。このオブジェクトの動作は、Android Graphics Shading Language (AGSL) で定義できます。AGSL は、構文は GLSL とほぼ同じですが、Android レンダリング エンジンの内部で動作して、Android キャンバスの描画やビュー コンテンツのフィルタリングをカスタマイズします。Android のリップル エフェクト、ぼかし、ストレッチ オーバースクロールは、内部的にこのシェーダーを使って実装しています。Android 13 では、皆さんのアプリでも同じような高度なエフェクトを作れるようになります。
AGSL アニメーション シェーダー
元になっているのはこちらの GLSL シェーダー
OpenJDK 11 アップデート - Android 13 では、Android のコア ライブラリを刷新して OpenJDK 11 LTS リリースに合わせる作業を始めています。これには、ライブラリのアップデートと、アプリおよびプラットフォーム デベロッパー向けの Java 11 プログラミング言語のサポートの両方が含まれます。また、Google Play システム アップデートにより、さらに多くのデバイスにコア ライブラリの変更を提供することも計画しています。このアップデートは、Android 12 以降を実行するデバイスを対象に、ART モジュール アップデートの一環として行う予定です。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。
新しいバージョンのプラットフォームをリリースするたびに、アプリの互換性を優先し、迅速かつスムーズにアップデートできるように作業を行っています。皆さんが時間に余裕を持てるよう、Android 13 ではアプリに関連する変更のほとんどがオプトイン方式になっています。また、短時間で対応できるように、ツールやプロセスをアップデートしています。
Google Play を経由した Android アップデートの促進 - Android 13 では、デバイスを問わず、一貫性のある安全な環境をアプリに提供するため、また新機能をユーザーに配信するため、Google Play システム アップデート (Project Mainline) 英語) への注力を拡大し続けます。今では、写真選択や OpenJDK 11 などの新機能を、既存モジュールのアップデートという形で古いバージョンの Android ユーザーに直接プッシュできます。Bluetooth や超広帯域無線 (UWB) などの新モジュールも追加され、Android でコア機能をアップデートできる範囲はさらに広がっています。
タブレット、折りたたみ式、Chromebook 向けの最適化 - タブレット、折りたたみ式、Chromebook などの大画面デバイスには勢いがあります。今こそ、アプリをこのようなデバイスに対応させ、どんな画面にも適応できる完全にアダプティブなアプリをデザインしましょう。タブレット向けの最適化ガイドから始めて、大画面向けの開発や折りたたみ式デバイス向けの開発の方法を学ぶことができます。
変更点のテストやデバッグの簡易化 - アプリに影響を与える可能性がある変更点を簡単にオプトインしてテストできるように、今年も多くの変更点を切り替え可能にしています。この切り替えを利用すると、それぞれの変更を開発者向けオプションや adb から強制的に有効化、無効化できます。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。
Platform Stability マイルストーン - アプリの互換性作業を計画する時間を長くとれるように、昨年と同様にかなり早いタイミングで Platform Stability マイルストーンをお知らせします。このマイルストーンでは、最終版の SDK や NDK API だけでなく、内部 API やアプリに関連するシステム動作の最終版を配信します。今年は、2022 年 6 月に Platform Stability に到達することを想定しています。その後、数週間の最終テストの期間を経て、公式リリースを迎える予定です。詳しいリリース スケジュールはこちら (英語) をご覧ください。
デベロッパー プレビューには、Android 13 の機能を試し、アプリをテストしてフィードバック (英語) を提供するために必要なすべてのものが含まれています。タブレットや折りたたみ式でアプリのテストを始める一番簡単な方法は、タブレットまたは折りたたみ式設定の Android Emulator を使うことです。完全な設定手順はこちらにあります。スマートフォンの場合は、システム イメージ (英語) を Pixel 6 Pro、Pixel 6、Pixel 5a 5G、Pixel 5、Pixel 4a(5G)、Pixel 4a、Pixel 4 XL、Pixel 4 のいずれかのデバイスに書き込むと、すぐに始めることができます。Pixel デバイスをお持ちでない方は、Android Studio で 64 ビット システム イメージと Android Emulator を使うことができます。さらに幅広くテストできるように、GSI イメージも公開しています。
セットアップ (英語) の完了後にやるべきことは、以下のとおりです。
プレビュー システム イメージと SDK は、Android 13 のリリース サイクル期間中、定期的にアップデートされる予定です。このプレビューの第 1 弾リリースは、デベロッパーのみを対象としています。日常的な使用やユーザーの使用を想定したものではありません。そのため、手動のダウンロードでのみ利用できます。プレビュー ビルドを手動でインストールすると、今後のプレビューやベータ版の無線 (OTA) アップデートをすべて自動的に受け取ります。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。
ベータ版リリースに近づいたら、ユーザーも招待して Android 13 を試していただく予定です。その際には、Android ベータ版プログラムへの登録もオープンします。現在のところ、Android 13 のベータ版はまだ利用できない点に注意してください。
完全な情報は、Android 13 デベロッパー サイト (英語) でご覧いただけます。
Java および OpenJDK は Oracle および、またはその関連会社の商標または登録商標です。
この記事は Dave Burke による Android Developers Blog の記事 "Android 12 Beta 2 Update" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
先月の Google I/O で、Android 12 最初のベータ版をリリースしました。Android 12 Beta 1 でリリースした注目の機能は、プライバシーとセキュリティを中核とした、ユーザーに適応する新しい UI や、パフォーマンスの向上が行われていることでした。デベロッパーにとって Android 12 は、スマートフォン、ノートパソコン、タブレット、ウェアラブル、TV、自動車で快適なエクスペリエンスを実現するための優れたツールです。
そして先日 2021 年 6 月 10 日(現地時間 6 月 9 日)、Android 12 Beta 2 をリリースしました。Android 12 Beta 2 では、プライバシー ダッシュボードなどの新しいプライバシー機能が追加されているほか、リリースを微調整する作業も継続しています。
Android 12 は、UI の再設計から、アプリ ウィジェット、高度な触覚機能、動画や画像の品質向上、おおよその位置情報などのプライバシー機能まで、あらゆる面で多くの変更が加えられました。関連する Google I/O セッションの要約は、後述の「Google I/O で発表した Android 12 関連情報」をご覧ください。
Android 12 Beta 2 は、 6 月 10 日より Pixel デバイスで利用でき、こちらから登録すると無線(OTA)アップデートを受信することができます。以前 Android 12 Beta 1 をインストールしているデバイスは、自動的に Beta 2 のアップデートを受信します。Android 12 Beta 2 は、一部のパートナーのデバイスでも利用できます。詳しくは、android.com/beta をご覧ください。
Android 12 Beta 2 をインストールする方法について、詳しくは Android 12 デベロッパー Web サイトをご覧ください。
今回の Beta 2 には、Google I/O でお話ししたいくつかの新しいプライバシー機能に加えて、機能、安定性、パフォーマンスを改善するためのさまざまな機能アップデートが含まれています。ここでは、いくつかのポイントをご紹介します。
プライバシー ダッシュボード - アプリがアクセスするデータについての視認性を向上させるため、プライバシー ダッシュボードを追加しました。このダッシュボードには、マイク、カメラ、位置情報にアクセスした最近のアプリが、シンプルで明確なタイムライン形式で表示されます。ユーザーはアプリに対して、プライベートなデータにアクセスする詳しい理由をリクエストできます。デベロッパーは、アクティビティで新しいシステム インテント ACTION_VIEW_PERMISSION_USAGE_FOR_PERIOD を利用してこの情報を提供できます。
アプリでこのインテントを活用し、指定された期間内のアクセスについてユーザーが理解できるよう積極的に対応することをお勧めします。自分のコードやサードパーティ製ライブラリのアクセスをトラッキングしたい場合は、Data Auditing API を利用できます。詳しくはこちらをご覧ください。
プライバシー ダッシュボードと位置情報アクセスのタイムライン
マイクとカメラのインジケーター - ステータスバーにインジケーターを追加し、アプリがデバイスのカメラやマイクを使っているときにユーザーがそれを認識できるようにしました。ユーザーがクイック設定に移動すると、どのアプリがカメラやマイクのデータにアクセスしているかを確認したり、必要に応じてパーミッションを管理したりできます。デベロッパーは、アプリでのマイクやカメラの使用について確認し、ユーザーが予期しない形で使用している場合はそれを削除するようにしてください。詳しくはこちらをご覧ください。
マイクとカメラの切り替え - マイクやカメラに対するアプリからのアクセスをすぐに簡単に無効化できるように、サポート対象のデバイスで、クイック設定に切り替え機能を追加しました。これをオフにすると、アプリからセンサーにアクセスしても、カメラや音声のフィードは空になります。その際にシステムは、アプリの機能を使うにはアクセスを有効化する必要があることを通知します。デベロッパーは、新しい API SensorPrivacyManager を使って、デバイスで切り替えがサポートされているかどうかを確認できます。
マイクとカメラの制御は、アプリのプラットフォームのターゲットにかかわらず、すべてのアプリに適用されます。詳しくはこちらをご覧ください。
クリップボード読み取り通知 - アプリがクリップボードを読み取っていることを明示的にするため、Android 12 では、アプリが getPrimaryClip() を呼び出すたびに画面下にトーストが表示されます。クリップボードにコピーしたのが同じアプリである場合、トーストは表示されません。アプリからのクリップボードの読み取りは最小限にとどめ、ユーザーが予測できる形でのみクリップボードにアクセスすることをお勧めします。詳しくはこちらをご覧ください。
接続エクスペリエンスの直感性向上 - ユーザーによるネットワーク接続の理解と管理を向上するため、ステータスバー、クイック設定、設定に、よりシンプルで直感的な接続エクスペリエンスを導入します。新しいインターネット パネルを使うと、ユーザーは簡単にインターネット プロバイダを切り替えたり、ネットワーク接続の問題のトラブルシューティングなどが行えます。
クイック設定による新しいインターネット コントロール
Android 12 のすべての新機能について知りたい方は、Android 12 デベロッパー Web サイトをご覧ください。
Google I/O では、Android 12 から最先端の Android 開発ツール、Wear や折りたたみ式デバイスなどの新しいフォーム ファクタ、Google Play まで、デベロッパー向けの Android の新機能についてお話ししました。ここでは、Google I/O の Android 12 関連の話題のうち、押さえておきたいトップ 3 をご紹介します。
#1 Android 向けの新しい UI - Android 12 では、Android 史上最大のデザイン変更が行われました。色、形状、明るさ、動きなど、エクスペリエンス全体を再考し、Material You と呼ばれる 1 つのデザイン言語によって Android 12 の表現力、ダイナミックさ、パーソナル性を高めています。
#2 パフォーマンス - Android 12 では、根本的なシステムのパフォーマンス、バッテリーの寿命、フォアグラウンド サービスの変更、メディアの品質とパフォーマンス、アプリを最適化するための新ツールなど、パフォーマンスを向上する大規模な変更を行っています。
#3 プライバシーとセキュリティ - Android 12 でも引き続き、ユーザーのデバイスとデータのセキュリティを保護しながら、透明性と制御性を高めることに努めています。
デベロッパー向けの Android 12 の機能概要を確認したい方は、今年の What's new in Android セッションをご覧ください。アプリの互換性テストに関する概要を確認したい方は、Top 12 tips to get ready for Android 12 セッションをご覧ください。Google I/O のすべての Android 関連のコンテンツは、こちらからご確認ください。
Pixel などの対応デバイスで Android 12 Beta を利用するアーリー アダプターやデベロッパーが増えてきた今が、アプリを Android 12 Beta 2 対応にする絶好のタイミングです。
アプリの互換性テストを行うには、Android 12 Beta を実行しているデバイスかエミュレータに、Google Play や他のソースで公開されているバージョンをインストールします。そしてアプリのすべてのフローを試し、機能や UI の問題を確認します。
特に注意してテストを行うべき点については、動作の変更点を参照してください。現時点でアプリの targetSdkVersion を変更する必要はありません。そのため、問題を解決でき次第、Android 12 Beta ユーザーのためにできる限り早くアップデートを公開しましょう。
Beta 2 をリリースしたので、Android 12 は 2021 年 8 月の Platform Stability に近づいています。その時点で、アプリに関連するシステムの動作、SDK/NDK の API、非 SDK リストが確定します。このタイミングで最終的な互換性テストを終え、完全に互換性があるバージョンのアプリ、SDK、ライブラリをリリースしてください。デベロッパー向けのタイムラインの詳細は、こちらをご覧ください。
今回の Android 12 Beta 2 リリースには、Android 12 の最新機能を試し、あなたのアプリの動作をテストしてフィードバックを提供するために必要なすべてのものが含まれています。サポート対象となっている Pixel デバイスを登録するだけで、OTA(無線)でアップデートを入手できます。また、Android 12 に対応したアプリの開発を行うために、Android 12 SDK をセットアップしてください。
Android 12 Beta 2 は、Sharp などの一部の主要メーカー パートナーのデバイスでも利用できます。Android 12 Beta に対応しているデバイス パートナーの全リストは、android.com/beta に掲載されています。さらに幅広くテストしたい場合は、Android GSI イメージで Android 12 Beta をお試しください。デバイスをお持ちでない場合は、Android Emulator でテストできます。
Beta 2 は Android TV でも利用できるので、最新の TV 機能を確認したり、新しくなった Google TV エクスペリエンスでアプリの動作をテストできます。ADT-3 デベロッパー キットをお使いください。詳しくはこちらをご覧ください。
Android 12 Beta の詳細については、Android 12 デベロッパー Web サイトをご覧ください。
Reviewed by Takeshi Hagikura - Developer Relations Team and Hidenori Fujii - Head of APAC Developer Marketing, P&E
この記事は Dave Burke による Android Developers Blog の記事 "What's new in Android 12 Beta" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
私たちが特に力を入れているのが、ユーザーの好みに適応し、よりパフォーマンスに優れ、セキュリティとプライバシーを重視した新しい UI です。デベロッパーの皆さんには、スマートフォン、ノートパソコン、タブレット、ウェアラブル デバイス、TV、車などを使用するユーザーに向けたすばらしいエクスペリエンスを提供するためのさまざまなツールも用意しています。
Beta 1 には注目すべき点がいくつもあります。まず、「Material You」というデザイン言語を採用し、Android 史上最大の変更が行われた UI です。さらに、おおよその位置情報を提供する設定など、ぜひ試していただきたい新しいプライバシー機能や、アプリとユーザーが高性能なデバイスを確認できる「パフォーマンス クラス」という新しい基準も導入しています。
Pixel デバイスに Android 12 Beta 1 をインストールする場合は、こちらの Web サイトをご覧ください。また、パートナーのデバイスメーカーが迅速なアップデートに取り組んでくださっているおかげで、ASUS、OnePlus、OPPO、Realme、シャープ、TCL、Transsion、Vivo、Xiaomi、ZTE などのデバイスでもBeta 1 をインストールできるようになりました。その他のデバイスも近々対応予定です。詳しくは android.com/beta をご覧ください。
この記事では、新機能のポイントについてさらに詳しく説明します。Android 12 全体の詳細情報や開発方法については Android 12 のデベロッパー向け Web サイトもご覧ください。
ユーザー向けのブログ記事で紹介したとおり、Android 史上最大のデザイン変更を行いました。Android 12 では、より表現力に富み、生き生きと動き、個人の好みに合うよう、色や形、光や動きに至るまですべてのエクスペリエンスを見直しました。私たちはソフトウェア チーム、ハードウェア チーム、マテリアル デザイン チーム間の密接な連携を通じてこの作業に取り組み、ソフトウェアとハードウェアのエコシステムを「Material You」という 1 つのデザイン言語の下で統合しようとしています。
この新しいデザイン言語はプラットフォーム全体にわたり、すべての UI 要素に採用されるので、アプリにはこれらのアップグレードが自動的に適用されます。
再設計されたウィジェット - Android 12 では、デザインとともに、アプリのウィジェットもより使いやすく、美しく、見つけやすく変更しました。
新しく追加されたチェックボックス、スイッチ、ラジオボタンなどのインタラクティブなコントロールによって、ウィジェットがよりカスタマイズしやすくなっています。Android 12 のウィジェットは角が丸くなり、ランチャーとホーム画面に合わせて自動的にパディングが調整されるようになったため、システム UI とテーマに美しく調和します。レスポンシブ レイアウトにより、スマーフォン、タブレット、折りたたみ式デバイスなどさまざまなスクリーンに合わせてウィジェットを変化させることができます。
また、動的なカラー API を使用することで、システムカラーを使用して、統一性を保ちながら独自のウィジェットの外観を作成できるようになりました。さらに、ウィジェットの選択機能が改善され、Assistant との連携性が高まり、ウィジェットがより見つけやすくなっています。サンプルコードをチェックし、新しくなったウィジェットをぜひお試しください。詳細はこちらをご覧ください。
ストレッチ オーバースクロール - システム全体に「ストレッチ」というオーバースクロール効果を追加しています。この効果を使うと、UI 内で利用可能なコンテンツの端までスクロールしたことがユーザーにわかりやすくなります。ストレッチ効果は縦方向と横方向のスクロールが止まることを自然な動作で知らせるものです。すべてのアプリに共通で使用され、プラットフォームと AndroidX のスクロール可能なすべてのコンテナでデフォルトで有効になっています。
このストレッチ オーバースクロールは、これまでのバージョンでサポートされていたグロー効果を用いたオーバースクロールに代わって使用されます。ご自身のアプリやコンテンツでこの新しいスクロール動作を必ずテストしてください。不要であれば無効にすることができます。詳しくはこちらをご覧ください。
よりスムーズな音声の遷移 - UI とは視覚的な要素だけではありません。音声フォーカスの処理も改善されています。
アプリが音声フォーカスを失うと、そのアプリの音量が自動的に小さくなります。音声を出すアプリからアプリへとスムーズに遷移し、アプリ同士で音声を妨げあうことがなくなります。特に、折りたたみ式デバイスやマルチスクリーンの Android 環境では重要な機能です。詳しくはこちらをご覧ください。
Android 12 では、システムとアプリを高速化する基本的なパフォーマンスの改善から、高性能なデバイスを特定し、デベロッパーによるデバイスのエクスペリエンス改善を支援する新しい基準の導入まで、大規模かつ詳細にわたるパフォーマンスの改良を行いました。
高速化と効率化を実現するシステム パフォーマンスの改善 - コアシステムのサービスを実行するのに必要な CPU 時間が 22% 削減されたため、デバイスがより高速に動作し、機敏に反応するようになります。またシステム サーバーによる大型(big)コアの使用が 15% 削減されたため電力効率がよくなり、デバイスの充電が長持ちするようになりました。
さらにロックの競合と遅延時間のばらつきを軽減して遷移とアプリの起動時間を改善し、アプリの読み込みが早くなるよう I/O を最適化しています。PackageManager では読み取り専用のスナップショットにより、ロックの競合が約 92% も減少しました。
Binder では、軽量なキャッシュによって、対象となる呼び出しの遅延時間が最大 47 倍も改善されています。I/O に関しては、dex、odex、vdex ファイルの高速化により、特にメモリ容量が少ないスマートフォンでのアプリの読み込み時間が改善されています。また通知トランポリンの制限により、通知からアプリを起動するときの遅延時間が短縮されました。たとえば、Google フォトアプリでは、通知トランポリンを行わなくなったことで、起動時間が 34% 短くなっています。
データベース クエリのパフォーマンスを改善するため、Binder のトランザクションに結果を埋め込むことで CursorWindow を最適化しました。小さなウィンドウの場合、CursorWindow は 36% 高速化しています。1000 行を超えるウィンドウでは改善率は 49 倍にも達します。
パフォーマンス クラス - Android エコシステムのパートナーと連携し、Android 12 から、高性能な Android デバイスを特定する共通の基準を導入することになりました。
「パフォーマンス クラス」と呼ばれるこの基準は、Android の基本的な要件からさらに進んだ高度な性能を定義します。パフォーマンス クラスの要件を満たすデバイスは、より厳しい条件のユースケースに対応し、より質の高いコンテンツを提供できます。デベロッパーは実行時にパフォーマンス クラスを確認することで、デバイスのパフォーマンスを最大限に活かした高度なエクスペリエンスを確実に提供できます。
当面は、メディアのユースケースに特化して、カメラの起動時の遅延時間、コーデックへの対応、エンコードの質、最小メモリ容量、画面解像度、読み取りと書き込みのパフォーマンスなどの要件を定義したパフォーマンスクラスを提供します。詳しくはこちらをご覧ください。
私たちは常にプライバシーを念頭に置いています。Android 12 でも引き続き、ユーザーのデバイスとデータのセキュリティを保護しながら、透明性と制御性を高めることに努めています。Beta 1 で追加されたプライバシー機能は以下のとおりです。
アプリの休止状態(ハイバネーション) - 昨年、Android に権限の自動リセット機能を追加しました。しばらく使用されず、ユーザーに存在を忘れられたアプリがユーザーのデータにアクセスできないようにするための機能ですが、ここ 2 週間で 850 万もの Android アプリが権限をリセットされています。Android 12 では、権限の自動リセットをさらに発展させ、長期間使用されなかったアプリを自動的に休止状態に切り替え、デバイスのストレージ容量、パフォーマンス、安全性をより改善する機能を導入します。
休止状態はユーザーが以前に許可した権限を取り消すだけでなく、アプリを強制停止してメモリやストレージ、その他の一時リソースを解放します。この状態になると、アプリがバックグラウンドでジョブを実行したりプッシュ通知を受け取ったりできなくなるため、ユーザーのデータが安全に保たれます。通常はユーザーに通知せずに休止状態を適用することをお勧めしますが、アプリで無効にする必要がある場合は、[Settings] からこの機能を無効にするようユーザーに通知してください。詳しくはこちらをご覧ください。
Android 12 では、位置情報の権限を得なくてもアプリで Bluetooth スキャンを実行して近くのデバイスを探せるようになりました。Android 12 をターゲットとするアプリでは、usesPermissionFlags=”neverForLocation” 属性を設定した BLUETOOTH_SCAN 権限を使用してスキャンを実行できます。デバイスとのペア設定が完了したら、BLUETOOTH_CONNECT 権限を使用して通信を開始できます。
usesPermissionFlags=”neverForLocation”
BLUETOOTH_SCAN
BLUETOOTH_CONNECT
これらの権限を使用することで、プライバシーに配慮した設計を採用しながら、アプリを利用する際のユーザーの抵抗感を減らすことができます。詳しくはこちらをご覧ください。
おおよその位置 - Android では最近、フォアグラウンドでのアクセスとバックグラウンドでのアクセスを別々に管理する設定や、「今回のみ」アクセスを許可するオプションなど、位置情報へのアクセスをきめ細かく管理する方法をいくつか導入しています。
Android 12 をターゲットとするアプリでは、「おおよその位置」を選択できるオプションが導入され、よりきめ細かい管理が可能になりました。アプリが正確な位置情報を要求した際に正確な位置情報とおおよその位置情報のどちらの取得を許可するかユーザーが選択できます。位置情報の正確さは [Settings] からいつでも変更できます。アプリで正確な位置情報(ACCESS_FINE_LOCATION)を要求する場合は、この変更点を考慮し、おおよその位置情報だけでもアプリが問題なく機能するようにしてください。
一般的な用途で位置情報を利用するのであれば、通常はおよその位置情報(ACCESS_COARSE_LOCATION)のみを要求することをお勧めします。詳しくはこちらをご覧ください。
Android 12 とアプリの互換性をまだテストしていない方は、ぜひ、早めに着手することをお勧めします。Android 12 Beta 1 は、Pixel デバイスやほかのデバイスで、先行登録したユーザーと、デベロッパーの皆さんが利用可能です。つまり、今後数週間にあなたのアプリを Android 12 上でより多くのユーザーが利用し、問題点を報告してくる可能性があるということです。
互換性をテストするには、Google Play やその他のソースから、Android 12 Beta 1 を実行するデバイスまたはエミュレータにインストールし、アプリのすべてのフローで動作を検証してください。動作の変更点を改めて確認することで、的を絞ったテストを実施できます。問題を解決したら、できるだけ早くアップデートを公開しましょう。
Beta 1 のリリースにより、私たちは 2021年 8 月に予定している Platform Stability の達成に一歩近付きました。プラットフォームの安定性が達成されると、アプリに関連するシステムの動作、SDK と NDK API、非 SDK のリストが最終的に決定されます。この時点で互換性の最終テストを完了し、完全な互換性が確認されたアプリ、SDK、ライブラリのバージョンをリリースできるようにしましょう。デベロッパー向けのスケジュールの詳細については、こちらをご覧ください。
リリースした Beta 1 には、Android 12 の機能を試し、アプリをテストし、フィードバックを送信するために必要なすべてのものが揃っています。ここからサポート対象の Pixel デバイスを登録して、OTA アップデートを受け取ってください。既にプレビュー ビルドをインストールしている場合は、Beta 1 のアップデートが自動で送信されます。開発を始めるには、SDK を設定してください。
Android 12 デベロッパー プレビューに参加している大手デバイスメーカー パートナーのデバイスにも、一部 Android 12 Beta 1 を使用できるものがあります。android.com/beta に、パートナーの一覧と、サポート対象のデバイスの詳細を説明したサイトへのリンクが記載されています。登録とサポートは各パートナーが管理しており、Beta 1 のアップデートもパートナーから直接提供されます。
サポートされている複数のデバイスを対象としたより広範囲なテストを行うには、Android GSI イメージで Android 12 Beta 1 を実行してください。デバイスをお持ちでない場合は、Android Emulator でテストを実行できます。Android Studio の SDK Manager から最新のエミュレータのシステム イメージをダウンロードしてください。
Beta 1 の入手方法の詳細については、Android 12 のデベロッパー向け Web サイトをご覧ください。
Reviewed by Yuichi Araki - Developer Relations Team and Hidenori Fujii - Google Play Developer Marketing APAC
この記事は Dave Burke による Android Developers Blog の記事 "Android 12 Developer Preview 3" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Android 12 では、プライバシーとセキュリティを中核に据え、OS をよりスマートにし、使いやすさとパフォーマンスを向上させることに特化しています。また、ユーザーがスマートフォン、ノートパソコン、タブレット、TV、自動車のユーザーにすばらしい体験を提供できるように、新しいツールの開発も進めています。今回のリリースで注目すべき点は、新しいアプリ起動エクスペリエンス、下層ハードウェアのサポートを最大限に引き出す動画やカメラの新機能、電池を節約するために新しく導入された、正確なアラームのパーミッションなどです。
詳しい内容や Pixel へのダウンロード方法については、このブログ記事を読み進めるか、Android 12 デベロッパー Web サイトにアクセスしてください。既にデベロッパー プレビュー 2 のビルドを実行している方には、まもなく無線(OTA)アップデートが届きます。いつものように、ぜひフィードバックをお寄せください。
デベロッパー プレビュー 3 には、洗練されたエクスペリエンスと高いパフォーマンスを提供するために役立つ新しいツールが含まれています。主なアップデートは以下のとおりです。
アプリ起動エクスペリエンスの改善 - Android 12 では、アプリを起動するときの一貫性と楽しさが向上します。すべてのアプリに、新しいアプリ起動アニメーションとアプリアイコンを表示するスプラッシュ画面が追加され、その後にアプリ自体に遷移するようになります。この新しいエクスペリエンスでは、すべてのアプリが起動する際に共通のデザイン要素が導入されますが、アプリで独自のブランディングを継続できるように、カスタマイズも可能になっています。たとえば、新しいスプラッシュ画面 API や、スプラッシュ画面のウィンドウの背景色を管理するリソースを利用できます。静的なランチャー アイコンをカスタム アイコンやアニメーションで置き換えたり、ライトモードやダークモードを設定したり、終了アニメーションでアプリが登場するタイミングをコントロールしたりすることもできます。
デフォルトですべてのアプリで有効になりますので、新しいエクスペリエンスを活用するために必要なことは何もありません。できるだけ早いうちに、皆さんのアプリで新しいエクスペリエンスをテストすることをお勧めします。特に、既にスプラッシュ画面を使っている方は、忘れずにテストしてください。エクスペリエンスをカスタマイズしたい方は、新しい API を確認してフィードバックをお知らせください。詳しくはこちらをご覧ください。
新しい通話通知テンプレート - ユーザーにとって通話の着信と発信は重要で、簡単に確認および管理できる必要があります。Android 12 では、通話通知の視認性を高め、調べやすくし、他の通知コンポーネントとの整合性を向上させるための改善を行っています。電話アプリやビデオ通話に対応したチャットアプリなど、通話を扱うアプリでは、新しい CallStyle テンプレートを試すことができます。このテンプレートを使うと、着信、発信、スクリーニングされた通話の通知を作成できます。種類ごとに、デフォルトのアクションや、アプリに固有のカスタムのアクションなど、複数のアクションがサポートされています。また、大きなアバター イメージを添付したり、テキストを表示したり、ボタンの色のヒントを設定することもできます。通知シェードの一番上に表示するなど、OS は CallStyle 通知を目立つように表示します。詳しくはこちらをご覧ください。
CallStyle
正確なアラームのための新しいパーミッション - アラームは、アプリが作業をスケジューリングする際の重要な方法の 1 つです。ほとんどのアプリでは、正確でないアラームを使う必要があります。これにより、バッテリーに負荷をかけない処理が可能です。Android は Doze やアプリ スタンバイなどによってこのようなアラームを管理し、復帰の回数とバッテリーへの影響を最低限にとどめています。アラーム時計やタイマーなど、正確なタイミングが必要なアラームでは、正確なアラームを使うことができます。これは便利で信頼性が高いものですが、多用するとバッテリーの残量が急激に減る可能性もあります。そこで Android 12 では、ユーザーがさらに細かく制御できるように、いくつかの変更を加えています。
ターゲットが Android 12 で正確なアラームを使用するアプリは、新しいパーミッション SCHEDULE_EXACT_ALARM をリクエストする必要があります。これは通常のパーミッションなので、マニフェストで宣言すれば初回起動時に自動的に付与されます。ただし、ユーザーがこのパーミッションを持つアプリを確認したり、[Settings] の [Special App Access Permissions] からパーミッションの付与と取り消しを行ったりできるようになります。アプリで正確なアラームが必要な場合は、パーミッションがなくなった場合の処理を忘れないようにしてください。アプリのパーミッションの状態を確認できるようにするため、新しい API canScheduleExactAlarms() を追加しています。一般的には、可能な限り正確なアラームを使わないようにアプリを移行することをお勧めします。詳しくはこちらをご覧ください。
SCHEDULE_EXACT_ALARM
canScheduleExactAlarms()
ウェブリンクの改善 - Android 12 では、ユーザーがコンテンツを高速かつシームレスに取得できるようにするための変更を行っています。まず、Android アプリリンクを通して検証されないリンクや、ユーザーが手動で承認したリンクのデフォルトの処理を変更しました。新しい動作では、OS は選択ダイアログを表示せず、デフォルトのブラウザで直接リンクを開きます。また、リンクを使うアプリをユーザーが簡単に承認できるようにするため、[Settings] の [Open by default] を表示する新しい Intent を追加しました。自分のドメインのリンクを自分のアプリだけが処理できるようにしたい場合は、アプリリンクを利用できます。リンクの設定とテストに役立つ新しい adb コマンドも追加しています。詳しくはこちらをご覧ください。
adb
高度な触覚フィードバック - UI イベントに対する効果的な触覚フィードバック、ゲーム向けの迫力ある楽しい効果、生産性を高めるために注意を促す触覚フィードバックを作成するために提供しているツールを拡張し、低周波数の連続効果など、最新のアクチュエータの幅広い周波数帯域のメリットを活用した表現力の高い効果を追加しました。
ゲーム デベロッパーは、ゲーム用コントローラで種類の異なる複数のアクチュエータに個別にアクセスして同じ効果を同期的に生成したり、複数のアクチュエータ上で異なる触覚効果を生成したりできるようになります。デベロッパーの皆さんには、高度な触覚効果の構成要素として、定数とプリミティブを使うことをお勧めします。また、UI イベントを拡張する定数や、プリミティブを並べて複雑な効果を実現する触覚コンポーザも利用できます。
すべての API は、現在の Pixel 4 デバイスでテストすることができます。また、Android エコシステム全体のユーザーに最新の触覚サポートを提供するため、デバイス メーカーのパートナーとも連携を続けています。
動画エンコードの改善 - Android 12 では、動画の量子化パラメータ(QP)の範囲をコントロールする一連のキーを標準化します。これにより、デベロッパーはベンダー固有のコードを避けることができます。
この新しいキーは、MediaFormat API と NDK Media ライブラリで利用できます。動画が複雑な場合に、ユーザーが目にする動画の画質が極端に落ちないようにするため、動画エンコーダは、動画の最低画質しきい値を指定する必要があります。
Camera2 のベンダー拡張機能 - 多くのデバイス メーカーは、カメラに、ぼけ、HDR、ナイトモードなどのカスタム効果を組み込んでいます。そして、デバイスのエクスペリエンスを差別化できるように、その効果をアプリで使ってほしいと考えています。
このようなカスタム効果は、CameraX ライブラリのベンダー拡張機能を通して既にサポートされていますが、Android 12 では、このベンダー拡張機能をプラットフォームにも直接公開します。これにより、複雑な Camera2 の実装を伴うアプリは、以前のコードを大幅に変更しなくても、拡張機能を簡単に活用できるようになります。
Camera2
拡張機能の API では、CameraX とまったく同じ効果セットを公開しています。これらはさまざまなデバイスで既にサポートされているので、すぐに利用できます。詳しくはこちらをご覧ください。
Quad Bayer カメラセンサーのサポート - 現在の Android デバイスの多くには、Quad / Nona Bayer パターンなどの超高解像度カメラセンサーが搭載されています。これにより、画像の画質と低光量時のパフォーマンスで、高い柔軟性が実現しています。Android 12 では、サードパーティ製のアプリがこの多機能センサーをフル活用できるように、新しいプラットフォーム API を導入します。
新しい API は、こういったセンサー独自の動作をサポートし、フル解像度の「最大解像度」モードで動作している場合と「デフォルト」モードで動作している場合で、異なるストリームの構成と組み合わせをサポートすることも考慮します。
機械学習の高速化 - Android 12 では主要領域に注力し、デベロッパーが Neural Networks API を通して ML アクセラレータを限界まで活用し、常に最大限のパフォーマンスを発揮できるようにしています。パフォーマンスの改善に関しては、パディング、同期フェンス、再利用可能な実行オブジェクトなどの改善を導入することで、推論呼び出しのオーバーヘッドを半分以下にしました。
さらに、プラットフォームのリリースによらず、Google Play 開発者サービスを通して ML アクセラレータのドライバを更新できるようにしました。これにより、すべての対応デバイスで最新のドライバを簡単に活用できるようになるので、ML パフォーマンスの改善やバグの修正をこれまで以上に迅速にユーザーに届けることができます。
GPU 計算の標準化 - Vulkan や OpenGL などのクロスプラットフォームな GPU 計算ソリューションを優先し、RenderScript API を非推奨とします。これは、GPU ハードウェアで高パフォーマンスなワークロードを確実に実行できるようにするための対応です。既に RenderScript のみを CPU サポートした状態で出荷されたデバイスも多く存在するので、当面の間は既存の API も動作するようにします。
高度に最適化されたプラットフォーム固有のコードを使う、組み込みぼかし処理など、RenderScript 固有の機能のライブラリは、オープンソース化しました。Vulkan を使ってイメージ処理を実装する際のサンプルと移行ガイドも公開しています。詳しくはこちらをご覧ください。
ネイティブ コードでのクラッシュのデバッグ機能の強化 - NDK 関連のクラッシュのデバッグを行うことが難しい場合があるという声が寄せられています。Android 12 では、アクションにつながる診断を増やすことで、このようなデバッグを簡単に行えるようにします。
プラットフォームでは、Tombstone と呼ばれるクラッシュ ダンプファイルを使ってネイティブ コードでのクラッシュをデバッグしています。このファイルには、ART による巻き戻し、fdsan との統合、GWP-ASan、HWASan、MTE のクラッシュに関するすべてのスタックの記録など、さまざまな問題の診断に必要な情報が含まれています。今回は、App Exit Reasons API を通して、アプリからこの Tombstone ファイルにアクセスできるようになります。アプリで `ApplicationExitInfo` と `REASON_CRASH_NATIVE` を利用し、`getTraceInputStream()` を呼び出すと、Tombstone データをプロトコル バッファとして取得できます。
バックアップ構成の柔軟性向上 - Android のバックアップ サービスを使うと、ユーザーは新しいデバイスに簡単にデータを復元または移行できます。この操作の中心となるのはアプリで、ユーザーは簡単にアプリデータを転送したり、中断したところから継続したりできます。バックアップ サービスは、Google ドライブへのクラウド バックアップと、デバイス間の転送の両方をサポートします。また、デベロッパーは最小限のアプリの変更だけでこの機能を活用できます。
今回、このサービスを改善し、Android 12 をターゲットとしたアプリの柔軟性とコントロールを向上させます。クラウド バックアップとデバイス間の転送で異なるルールを設定できるように、XML 構成フォーマットを更新しました。これにより、たとえばクラウド バックアップからは巨大なファイルを除外し、デバイス間の転送には含める、といったことが可能になります。バックアップと転送で暗号化要件を別々に設定することもできます。なお、デバイス間の転送で自動バックアップをオプトアウトしたい場合は、allowBackup マニフェスト属性ではなく、新しい構成フォーマットを使用してください。詳しくはこちらをご覧ください。
allowBackup
Android 12 の詳しい機能や動作の変更点は、こちらからご覧いただけます。
新しいバージョンのプラットフォームをロールアウトするにあたって、アプリの互換性を優先し、迅速でスムーズにアップデートできるように対応しています。皆さんがアプリの動作確認などになるべく長い時間が取れるよう、Android 12 ではアプリに関連する変更のほとんどがオプトイン方式になっています。また、意図しない動作となる場合でも、短時間で対応できるように、ツールやプロセスをアップデートしています。
デベロッパー プレビュー 3 は最初のベータ版リリースにさらに近づいており、安定性を向上させるための作業が続いています。新機能や変更点を試し、アプリがどのように動作したのか、引き続きフィードバックをお寄せください。
最初のベータ版のリリースが近づいているので、確実にアプリの準備ができるようにこのタイミングで互換性テストを開始し、今後数週間のうちに、互換性のあるアップデートをリリースすることをお勧めします。現時点では、アプリの targetSdkVersion を変更する必要はありませんが、動作の変更点の切り替えを利用できます。Android 12 の変更点をオプトインすることで、アプリがどのような影響を受ける可能性があるかについての予備知識を得ることができます。
2021 年 8 月に Platform Stability に到達すると、アプリに関連するすべてのシステム動作、SDK/NDK API、非 SDK リストが確定します。このタイミングで最終的な互換性テストを終え、完全に互換性があるバージョンのアプリ、SDK、ライブラリをリリースできます。デベロッパー向けの Android 12 リリース予定についての詳細は、こちらをご覧ください。
デベロッパー プレビュー 3 には、Android 12 に含まれる機能を確認し、アプリの動作をテストするために必要なすべてのものが含まれています。
Pixel 3 / 3 XL、Pixel 3a / 3a XL、Pixel 4 / 4 XL、Pixel 4a / 4a 5G、Pixel 5 デバイスにシステム イメージを書き込むか、Android Emulator を使うと、すぐに利用を開始できます。既に Pixel デバイスにプレビュー ビルドをインストールしている方は、自動的にこのアップデートを受け取ります。今後のベータ版のアップデートも無線(OTA)で提供されます。Android 12 を使う方法の詳細は、こちらをご覧ください。
すべての情報は、Android 12 デベロッパー Web サイトでご覧いただけます。
Reviewed by Yuichi Araki - Developer Relations Team and Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Google Play
先月は、Android の次期バージョンの初期プレビューとして、Android 12 デベロッパー プレビューを公開しました。今月、2021 年 3 月 17 日(日本時間 3 月 18 日)に Android 12 デベロッパー プレビュー 2 をリリースしました。このビルドでは、アプリでテストできる新機能や変更点がさらに追加されています。
初期 プレビュー プログラムは、オープン性とコミュニティの皆さんとのコラボレーションで改善を行う、私たちの中核的な理念に基づいて進められています。皆さんから寄せられた情報を元に、Android をデベロッパーやユーザーにとって、よりよいプラットフォームにするために引き続き開発していきます。ぜひ今後もフィードバックをお寄せください。
Android 12 では、プライバシーとセキュリティを中核に据え、OS をよりスマートにし、使いやすさとパフォーマンスを向上させることを目指しています。また、ユーザーがスマートフォン、ノートパソコン、タブレット、TV、自動車のどれを使っていてもすばらしい体験を提供できるように、新しいツールの開発も進めています。デベロッパー プレビュー 2 で注目すべき機能は、新しい角丸画面 API、ピクチャー イン ピクチャー API の改善、コンパニオン デバイス管理の改善、ぼかしや色フィルタなどのエフェクトの使い勝手の向上、アプリ オーバーレイ コントロールなどです。
デベロッパー プレビュー 2 には、注目すべき機能がたくさん含まれています。ここでは、そのいくつかをご紹介します。詳しい情報を確認したい方や Pixel にダウンロードしたい方は、Android 12 デベロッパー ウェブサイトをご覧ください。既にデベロッパー プレビュー 1 または 1.1 を実行している方は、無線(OTA)アップデートで最新のリリース データを受信することもできます。
私たちは、デバイスやデータを安全に保ちつつ、ユーザーにとっての透明性と制御を向上させることに注力し続けています。このリリースでは、実際に確認してアプリでテストできる新機能をいくつか追加しました。
上記の詳細やその他のプライバシーやセキュリティの変更点については、こちらをご覧ください。
view.setRenderEffect(RenderEffect.createBlurEffect(radiusX, radiusY, SHADER_TILE_MODE))
新しいバージョンのプラットフォームをロールアウトするにあたって、アプリの互換性を優先し、迅速かつスムーズにアップデートできるように作業を行っています。皆さんが Android 12 に対応する時間を長くとれるように、Android 12 ではアプリに関連する変更のほとんどがオプトイン方式になっています。また、短時間で対応できるように、ツールやプロセスをアップデートしています。
リリースに一歩近づいたデベロッパー プレビュー 2 では、全般的な安定性を改善する作業を続けています。今が新機能や変更点をテストする良いタイミングです。特に、API に関するご意見や、プラットフォームの変更点がアプリに与える影響に関する詳しいフィードバックをお待ちしています。フィードバック ページから、問題の報告をお願いします。
また、今は互換性テストを行って必要な作業を洗い出し始めるべきタイミングでもあります。Android 12 Beta 1 までに互換性のあるアップデートをリリースできるように、早めにこの作業を開始することを推奨しています。現時点では、アプリの targetSdkVersion を変更する必要はありませんが、動作の変更点の切り替えを使うと作業がスムーズに行なえます。Android 12 の変更点をオプトインすることで、アプリがどのような影響を受ける可能性があるかについての予備知識を得ることができます。
2021 年 8 月に Platform Stability に到達すると、アプリに関連するすべてのシステム動作、SDK/NDK API、非 SDK リストが確定します。このタイミングで最終的な互換性テストを終え、完全に互換性があるバージョンのアプリ、SDK、ライブラリをリリースできます。デベロッパー向けのタイムラインの詳細は、こちらをご覧ください。
このデベロッパー プレビューには、Android 12 の機能を確認し、アプリをテストしてフィードバックを私達にお送りいただくために必要なすべてのものが含まれています。Pixel 3 / 3 XL、Pixel 3a / 3a XL、Pixel 4 / 4 XL、Pixel 4a / 4a 5G、Pixel 5 のシステム イメージへダウンロードすると、すぐに利用を開始できます。Pixel デバイスをお持ちでない方は、Android Studio で 64 ビット システム イメージと Android Emulator を使うことができます。
今回のリリースでは、Android TV でアプリをテストしたり、まったく新しい Google TV エクスペリエンスを試したりすることもできます。詳細はこちらをご覧ください。開発を始めるには、ADT-3 デベロッパー キットを利用します。
開発に必要な詳細情報一式は、Android 12 デベロッパー ウェブサイトでご覧いただけます。