日本のデベロッパーの方へ Google Play や Android に関する最新情報をお届け
インディーゲームコンテスト Google Play | Indie Games Festival 2020 の開催が決定しました
2019年12月17日火曜日
2018 年より日本で開催している Google Play 主催の Indie Games Festival は、世界中のインディーゲームデベロッパーの情熱とイノベーションを称えるイベントです。
今年の Indie Games Festival 2019
では、数多くのインディーゲーム作品をご応募いただきました。
来年 2020 年 に、本コンテストの 3 回目となる Google Play | Indie Games Festival 2020 の開催が決定しました。募集開始時期や詳細なスケジュールおよびルールは年明け 1 月上旬にお知らせします。なお、ファイナルイベントは 4 月下旬の開催見込みです。どうぞご期待ください。
Posted by Hidenori Fujii - Google Play Developer Marketing APAC
子供そしてファミリーにとってより安全な Google Play へ
2019年9月3日火曜日
この記事は Kanika Sachdeva による Android Developers Blog の記事 "
Committed to a safer Google Play for Families
" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
先日お知らせしたとおり
、Google Play のポリシーにおいて、子供やファミリー向けの保護機能をさらに強化しました。
このポリシーの変更に伴い、すべてのデベロッパーの皆さまへ
Google Play Console
の新しい
ターゲット ユーザーおよびコンテンツのセクション
への記入を 2019 年 9 月 1 日までに完了していただくようお願いしていました。もしまだ完了していない方は、できる限り速やかに
デベロッパー向けガイドライン
をご確認のうえ登録をお済ませください。
新しいポリシーにアプリが準拠しているか審査を慎重に行っているため、一部のアプリは通常時と違い完了まで最大 7 日程度かかっています。なお、例外的にそれ以上の時間をいただくこともあります。また、ターゲット ユーザーおよびコンテンツのセクションで不正確な回答をされた場合も審査に時間がかかります。アプリの公開については、
こちらのヘルプ
をご覧ください。
今回の Google Play のポリシー変更について
動画
で詳しくご説明しています。
オンラインのトレーニングコース
から「ファミリー向けのポリシーへの準拠」を受講すると、より実務に沿った情報が得られます。
デベロッパーで必要な対応
配信しているアプリが、子供を対象にしているかどうかを慎重に検討する。
対象ユーザーに子供が含まれる場合、アプリは
コンテンツや個人を識別できる情報の扱い方についてのポリシー要件
を満たす必要があります。
子供に表示されるアプリ内広告は、適切なものでなければなりません。そのためファミリー ポリシーに関する
コンプライアンス認定を受けている広告ネットワーク
から配信されている必要があります。
アプリの対象ユーザーに子供が含まれない場合は、アプリが子供の興味をひかないようにする必要があります。Google Play では、アプリのマーケティングに使用する画像や動画、ストア掲載の文言をダブルチェックします。必要な場合は、修正をお願いすることがあります。
審査期間を考慮し、リリース・アップデートのスケジュールを組んでいただくことをお願いします。アプリの審査時間が皆様のビジネスに影響があることを理解しております。既存アプリをアップデートするたび、Google Play の審査に時間がかかります。重要で大きなリリースまたはアップデートをされるときは、その公開日より最低でも 1 週間前に Google Play Console へ登録されることをおすすめします。また、緊急時以外審査中にアプリのアップデートを再送信しないようご注意ください。
Google Play をユーザーのみなさまに安心してご利用いただくため、ご理解とご協力をお願いします。
Posted by Misako Terazawa - Google Play International Ops Manager
Google Playのお子様向けアプリに関するポリシーが変更されます
2019年7月8日月曜日
この記事は
Kanika Sachdeva
による Android Developers Blog の記事 "
Building a safer Google Play for kids
" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Google Play は、お子様やファミリーにポジティブで安全な環境を提供する努力を続けています。ここ数年にわたって、保護者がファミリー向けプログラムからファミリー向けのコンテンツを見つけやすくして、
ファミリー リンク
の保護者による使用制限で、ファミリー向けのデジタル基本原則を設定できるようにしました。
ユーザーやデベロッパーからのフィードバックをもとに、Google Play のポリシーを進化させ、お子様やファミリー向けの保護機能をさらに強化していきます。今回のポリシーの変更は、お子様向けアプリに適切なコンテンツが含まれており、適切な広告が表示され、個人を識別できる情報が正しく扱われることを保証するという、今までの取り組みをベースにしたものです。さらに、お子様向けでないアプリが意図せずお子様の目に触れる機会を減らします。
今後数か月間で、保護者がお子様向けアプリをインストールするにあたり、情報に基づいて選択できるように、追加機能をロールアウトする予定です。
デベロッパーで必要な対応
お子様がターゲット ユーザーに含まれるかどうかを慎重に検討することを、
すべてのデベロッパー
にお願いしています。
ターゲット ユーザーにお子様が含まれる場合、アプリはコンテンツや個人を識別できる情報の扱い方についての
ポリシー要件
を満たす必要があります。
お子様に表示されるアプリ内広告は、適切なものでなければなりません。また、ファミリー ポリシーに関する
コンプライアンス認定を受けている広告ネットワーク
から配信されている必要があります。
ターゲット ユーザーにお子様が含まれない場合は、アプリが意図せずにお子様の目に触れないようにする必要があります。私たちは、アプリのマーケティングをダブルチェックしてこの点を確認します。必要な場合は、修正をお願いする場合があります。
ターゲット ユーザーを宣言する
新しいポリシーの一環として、
すべてのデベロッパー
に、
Google Play Console
の新しい
ターゲット ユーザーおよびコンテンツのセクション
への記入が義務づけられます。
Google Play Console の新しいターゲット ユーザーおよびコンテンツのセクション
ほとんどのデベロッパーは、ターゲット ユーザーにお子様を含めません。そのため、このセクションはかなり短時間で記入を終えることができます。ターゲット ユーザーにお子様が含まれている場合は、補足の質問があります。
Google Play Console に入力された情報は、Google によるアプリのマーケティング アセットの確認結果と合わせて、アプリの分類に使用します。また、お子様、お子様とそれ以外のユーザー、それ以外のユーザーというターゲット ユーザー グループに基づいて、適切なポリシーが適用されます。*
ターゲット ユーザーおよびコンテンツのセクションの設定を始める前に、
新しいポリシー
、
デベロッパー ガイド
、
こちらのトレーニング
を確認して回答の意味をしっかり理解しておくことをおすすめします。
今後のスケジュール
以上の変更点は、Play のすべてのデベロッパーに影響します。そのため、既にアプリを Google Play ストアに登録している方のために、必要なアップデートを行う時間を提供します。以下に、覚えておくべき重要な日付を記載します。
2019 年 5 月 29 日
:
Google Play Console
でターゲット ユーザーおよびコンテンツのセクションが利用できるようになります。すべての新しいアプリは、アップデートされたポリシーに準拠する必要があります。
2019 年 9 月 1 日
: すべての既存アプリは、新しいターゲット ユーザーおよびコンテンツのセクションへの記入を終え、アップデートされたポリシーに準拠する必要があります。
皆さんとのお約束
私たちは、皆さんが以上の変更点を理解して実装するために必要なリソースを提供することをお約束します。詳しい情報は、
Android Developers ウェブサイト
でご覧いただけます。また、
Google Play のアプリ開発を成功させるためのアカデミー
で、新しいポリシーに関するトレーニングにアクセスすることもできます。また、スタッフを増員するとともに、必要な変更点についてタイムリーに判断や理解ができるよう、アプリのレビューや申し立てのプロセスでのコミュニケーション方法を改善しました。
本件の対応につきまして、どうぞよろしくお願いいたします。私たちは、皆さんのフィードバックに耳を傾け続け、アップデートのロールアウト方法やデベロッパー コミュニティとのコミュニケーション方法の改善に役立ててまいります。
*注: 「お子様」という言葉は、言語や地域、状況により、異なる意味になる場合があります。アプリの対象国で適用される可能性がある義務や年齢ベースの制限にどのようなものがあるかを判断することが重要です。
Reviewed by
Yuichi Araki - Developer Relations Team
Google Play Console の新しいレポートで定期購入を最適化
2019年6月17日月曜日
この記事は Daniel Schramm による Android Developers Blog の記事 "
Optimize your subscriptions with new insights in the Play Console
" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
7 年ほど前に Google Play が始まって以来、定期購入は維持可能なモバイルアプリ ビジネスを作る上で欠かせない要素であり続けています。アメリカの Google Play 収益トップ 100 アプリのうち、89 のプロダクトが定期購入を提供しています。マーケットが成熟する中で、成長を維持するためにますます重要になっているのは、デベロッパーが定期購入者のコンバージョン率と維持率の両方を最適化することです。それをサポートするために、Google Play Console から直接利用できる新しい分析機能を紹介します。
定期購入維持率レポート
Play Console での定期購入維持率レポート データの例。出典: Google 内部データ。
最近アップデートされた
定期購入維持率レポート
では、定期購入者をどのくらい維持できているかだけでなく、無料試用サービスやお試し価格からのコンバージョンや、1 回目から 2 回目の支払いへのコンバージョンも確認できます。
SKU、国、定期購入の開始日によって 2 つのコホートを設定できます。これは、A/B テストの成功度合いを評価する際に特に便利です。たとえば、無料試用サービス期間を変えた場合、それがどのようにコンバージョン率に影響するかを判断することができます。
Play Console での無料試用サービス コンバージョン データの例。出典: Google 内部データ。
キャンセル時アンケートの結果
既存の定期購入者の維持も、新しい定期購入者の獲得と同じくらい重要です。そこで、
定
期購入キャンセル レポート
をアップデートし、自発的なキャンセルと自発的でないキャンセルについて、細かい分析を提供するようにしました。
昨年のteセンターのリリースの際、キャンセル時アンケートが導入され、ユーザーがデベロッパーにキャンセルの理由をフィードバックできるようになりました。その結果は、Google Play Developer API から利用できます。これを簡単に確認して監視できるように、日次の集計結果を Play Console 内に直接表示するようにしました。さらに、書き込まれた内容を CSV でダウンロードすることもできます。
Play Console でのキャンセル時アンケート結果の例。出典: Google 内部データ。
ユーザーの復帰を後押し
ユーザーの支払いが失敗すると、自発的でないキャンセルが発生します。これは、キャンセル全体の 3 分の 1 を占めています。キャンセル レポートに新しく追加されたリカバリ パフォーマンス カードを見ると、猶予期間中のユーザーやアカウントがホールドされているユーザーをどのくらい効率的に復帰できているかを把握できます。また、定期購入に復帰するまでの日数もわかるので、復帰を後押しするメッセージの効率を評価する際に役立ちます。
Play Console でのアカウントのホールドからのリカバリ パフォーマンス カードの例。出典: Google 内部データ。
アプリには、猶予期間とアカウントのホールドを設定しておきましょう。猶予期間とアカウントのホールドの両方を使っているデベロッパーは、
定期購入ができない状態からの復帰率が 3 倍以上増加
し、10% から 33% になっています。
猶予期間
と
アカウントの一時停止
の詳細もご覧ください。
定期購入の維持率やキャンセルについてのレポートは、
定期購入
ページの下にあるリンクから確認できます。このページは、Play Console の
売上レポート
セクション内にあります。売上レポートにアクセスできない場合は、デベロッパー アカウントの所有者に
売上データの表示
パーミッションを付与してもらってください。
Play Console でのアカウントのホールドからのリカバリ パフォーマンス カードの例。出典: Google 内部データ。
以上の新しいレポートが、皆さんの定期購入ビジネスの最適化につながることを期待しています。
Reviewed by
Takeshi Hagikura - Developer Relations Team
フィードバックに基づくアップデート プロセスの改善
2019年4月26日金曜日
この記事は
Sameer Samat
による Android Developers Blog の記事 "
Improving the update process with your feedback
" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Android API や Play ポリシーのアップデートに関するフィードバックをお寄せくださった皆さん、どうもありがとうございます。私たちのもとには、改善リクエストとともに、いくつかの不満の声も届いています。ここでは、変更の経緯や理由、そして、皆さんのフィードバックに基づいてアップデートの公開やデベロッパー コミュニティへのお知らせの方法をどのように改善しているかについて、説明したいと思います。
当初より、Android は完全なオープンソース オペレーティング システムを目指して作成されています。また、プラットフォームをできる限り簡単に使ってもらえるように、下位互換性と API の整合性を保証するための努力も重ねてきました。このデベロッパー中心のアプローチとオープン性は、Android が生まれたころから中核をなす理念であり続けています。この点に変わりはありません。
しかし、プラットフォームが拡大して進化しているので、決断はトレードオフも伴います。日々、世界中の何十億という人々が、皆さんの作ったアプリを使って大切な人々とつながったり、財務情報を管理したり、医師と連絡をとったりしています。ユーザーは、アプリがどのように個人情報を使っているかを理解し、それを制御したいと考えています。そして、プラットフォームとしての Android がそういった透明性や制御を提供してくれることを期待しています。私たちは、このようなユーザーに対する責任を常に重く受け止めています。そのため、私たちのプラットフォームやポリシーがその責任をどう反映しているかについて、総合的に確認しています。
パーミッションに注目する
今年の初めに Android Q のベータ版を
発表
しました。そこには、ユーザーに透明性や制御を提供し、個人情報の保護を強化するためのたくさんの機能や改善項目が含まれています。また、Q で導入されるシステムレベルの変更点とともに、
Play デベロッパー ポリシー
の見直しと改訂を行い、ユーザーのプライバシーについてさらに改善しました。これまでも、ユーザーがどのように情報が利用されているかについて理解できるように、デベロッパーの皆さんには、個人データの収集や利用を開示すること、そして、アプリの機能やサービスを提供するために実際に必要なパーミッションだけを使うことをお願いしてきました。また、昨年 10 月に
お知らせした
Project Strobe の一環として、各 Android
ランタイム パーミッション
についての具体的なガイダンスを公開する作業や、Google 製のアプリを同じ基準にする作業を進めています。
昨年後半には、SMS と通話履歴に関するパーミッションの変更に取りかかりました。これらのパーミッションによってプライベートなユーザーデータの保護を強化するため、ユーザーがデフォルトのテキスト メッセージ アプリに指定している場合など、一部のユースケースのみにアクセスを限定しました。このデータを使っているアプリの一部の機能が利用できなくなることは承知しており、中には、多くのユーザーが重宝している機能もあったため、可能な場合に代替方法を提供できるよう、皆さんと協力して作業を進めました。その結果、現在このプライベートな情報にアクセスするアプリの数は、98% 以上少なくなっています。これらのアプリの大半は、代替方法に切り替えたか、重要でない機能を削除しました。
デベロッパーのフィードバックから学ぶ
こういった変更は、ユーザーのプライバシー保護を強化する上で欠かせないことです。しかし私たちは、プラットフォームの進化によってデベロッパーに大きな負担がかかることを懸念しています。私たちには、デベロッパーの皆さんが変更点を理解してそれに対応するために必要になる詳細やリソースを確実に得られるようにする責任があります。その点で、まだ改善の余地があることは承知しています。たとえば、SMS や通話履歴に関する新しいポリシーを導入する際、多くのデベロッパーの皆さんが意思決定プロセスに関する不満を表明しました。ここで、多く寄せられたテーマをいくつかご紹介します。
パーミッション宣言フォーム:
パーミッション宣言フォームのユースケースについての説明が不明瞭で、正しく処理するのが難しいと感じた方がいました。
レビューと申し立てのプロセスにかかる時間:
アプリがポリシー要件を満たしているかどうかについて、答えが返ってくるまでにかかる時間が長すぎると感じた方がいました。また、異議を申し立てるプロセスが長く煩雑だと感じた方もいました。
Google の「本物の人間」からの情報:
Google の判断は人間が関与せず自動で行われているという印象を持った方もいました。また、ポリシー上の判断やデベロッパーが提案する新しいユースケースについて、詳細を教えてくれる人までたどり着くのが難しいと感じた方もいました。
これに対応して、次のようにプロセスを改善および明確化しています。
綿密なコミュニケーション:
ポリシーに関連するリジェクトや申し立ての際に送られるメールを改訂し、意思決定の理由、準拠するために必要なアプリの修正方法、申し立ての方法などの詳しい説明を追加しています。
評価と申し立て:
ポリシーに関するすべてのメールと申し立てフォームに、申し立ての手順を含める予定です。その際に、詳細は
ヘルプセンター
から確認できることも記載します。また、申し立てのプロセスの見直しと改善も行う予定です。
チームの拡大:
既に、注意を要する判断はすべてボットではなく人間が行っていますが、相手となる皆さんに合わせた応答になるようにコミュニケーションを改善しています。また、申し立てプロセスにかかる時間を短縮できるように、チームを拡大しています。
デベロッパー アカウントの評価
一部のデベロッパーの皆さんからは、アカウントがブロックされて Google Play でアプリを配布できなくなったという声が寄せられています。大半の Android デベロッパーは善良な人々ですが、皆さんのユーザーを守るためのポリシーに対して重大な違反行為を繰り返して停止されるアカウントがあることも事実です。多くの場合、悪意のあるデベロッパーは、新しいアカウントを作ったり他のデベロッパーの既存アカウントを使ったりしてこの措置を回避し、安全でないアプリを公開しようとします。私たちは可能な限りのオープン性を保つために努力しています。しかし、悪意のあるデベロッパーがシステムを操作してユーザーを危険にさらすことを避けるため、あるアカウントが別のアカウントと関係しているという結論について、必ずしも理由を明かせるとは限りません。
このようなアカウントの停止は、99% 以上の判断が正当なものです。しかし、誤ってアカウントが無効になると重大な影響を与えることになるので、私たちはその点に非常に注意しています。私たちの判断に対しては、どのような場合でも即座に
申し立て
を行うことができます。すべての申し立ては、私たちのチームの人間の担当者が綿密に確認します。申し立てのプロセスで誤りがあったことがわかった場合、アカウントは再開いたします。
それとは別に、もう少し時間(数週間ではなく数日)をかけてまだ実績のないデベロッパーのアプリに対して、レビューを行う予定です。これにより、アプリが承認されてストアで公開される前に徹底的なチェックが行われ、デベロッパーのアカウントに対する誤った判断はさらに少なくなります。
Android を世界中の数十億の人々が使うさらに便利なプラットフォームにするために、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
Reviewed by
Yuichi Araki - Developer Relations Team
2018 年の悪質なアプリや悪意のあるデベロッパーとの戦いについて
2019年3月7日木曜日
この記事は
Andrew Ahn
による Android Developers Blog の記事 "
How we fought bad apps and malicious developers in 2018
" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Google Play は、何十億という Android ユーザーにお気に入りのアプリを見つけて楽しんでいただけるよう、安全かつ安心なプラットフォームを提供することに力を注いでいます。その責任を果たすため、昨年は不正使用の検知を行うテクノロジーやシステムの改善を行うとともに、悪者たちと戦うチームのプロダクト マネージャー、エンジニア、ポリシー エキスパート、オペレーション リーダーを大幅に増員しています。
2018 年は、新たな傾向の不正行為からユーザーを守るための新しいポリシーを導入したり、悪意のあるデベロッパーをすばやく検知して削除したり、Google Play ストアに入り込もうとする悪意のあるアプリを今まで以上に防いだりしてきました。アプリの提出を拒否した数は 55% 以上、公開を停止したアプリは 66% 以上増加しました。ここまで数が増えたのは、ポリシーを厳格にして Play ストアで有害なアプリの数を減らしたり、悪質なアプリを特定して取り締まるうえで重要になる自動保護や人間によるレビュー プロセスに力を入れたりしてきたためでしょう。
悪質なアプリを特定して Play ストアに入り込まないようにしているだけではありません。ユーザーの端末で毎日 500 億以上のアプリをスキャンしている
Google Play プロテクト
システムは、端末にインストールされたアプリによる有害な動作を防いでいます。このような保護のおかげで、Google Play のアプリがユーザーの端末で有害な動作をする可能性は、その他のソースの Android アプリに比べて 8 分の 1 に留まっています。
以下では、昨年から力を入れ、2019 年にも優先的に対応する予定となっているいくつかの領域について説明します。
ユーザーのプライバシー保護
ユーザーのデータとプライバシーを守ることは、ユーザーの信頼を得る上で非常に重要です。私たちは従来より、アプリの機能に必要なものに限って端末のパーミッション リクエストを行うよう、デベロッパーに求めています。また、データがどのように使われるかをユーザーに理解してもらうため、プライベートなユーザーデータの収集や利用についてはっきりと開示することも求めています。昨年は、ユーザーデータやプライバシーに関する Play のポリシーに準拠していない数万個のアプリを拒否または削除しています。
2018 年 10 月には、SMS と通話履歴のパーミッションの利用を一部の場合(通話やテキスト メッセージ送信のデフォルト アプリとして選択されている場合など)に限るという新しいポリシーを
発表しました
。先日より、このポリシーに違反しているアプリを Google Play から削除する作業を始めています。2019 年には、端末のパフォーマンスやユーザーデータに関する別のポリシーも導入したいと考えています。
デベロッパーの健全性
重大なポリシー違反の 80% 以上は、常習犯や悪質なデベロッパー ネットワークによるものであることがわかっています。悪意のあるデベロッパーを追放しても、多くの場合、新しいアカウントを作ったり、ブラック マーケットでデベロッパー アカウントを購入したりして、Google Play に戻ってきます。そこで、クラスタリングやアカウント マッチングのテクノロジーをさらに強化しつつ、こういったテクノロジーと人間のレビューアーの専門知識を組み合わせることにより、悪質なデベロッパー ネットワークのアプリをブロックし、そもそもそういったアプリが公開されないようにしています。そのため、悪質なアプリはさらにインストールされにくくなっています。
有害なアプリのコンテンツと動作
昨年の
ブログ投稿
でも触れたように、私たちはたくさんの偽装アプリや不適切なコンテンツを持つアプリ、
有害な可能性があるアプリ
(PHA)と戦っています。こういった種類のアプリとの戦いはこれからも続きますが、高度な機械学習モデルを適用して疑わしいアプリを見つけるだけでなく、静的解析や動的解析を行ったり、ユーザー エンゲージメントやフィードバックのデータをうまく活用したり、熟練した人間によるレビューを利用したりもしています。これらはいずれも、たくさんの悪質なアプリを高い精度で効率よく見つけることに貢献しています。
私たちは、悪質なアプリに対抗するために保護レイヤーの強化や追加を行っています。しかし、悪者たちが戦略を変え、悪質な動作を隠すことでこのシステムの目を欺こうとしていることも把握しています。このような悪意のある行動に対抗するために、これからも機能の強化を続けます。そして、安全で安心できるアプリストアをユーザーに提供できるように、懸命に努力を重ねてまいります。
Reviewed by
Yuichi Araki - Developer Relations Team
Google Play の新しい機能を使った定期購入の拡大と最適化
2018年8月1日水曜日
この記事は Google Play プロダクト マネージャー、Larry Yang、Angela Ying による Android Developers Blog の記事 "
Grow and optimize your subscriptions with new Google Play features
" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Google Play の定期購入は引き続き
大幅に拡大
しており、定期購入者は前年比で 80% 以上増加しています。
I/O 2018
では、定期購入の障壁を下げるためのいくつかのユーザー エクスペリエンスの改善や、自在なビジネス運営を実現できるツール群について発表しました。
定期購入者にとってさらに管理しやすく
定期購入によってたくさんの価値がもたらされます。しかし、私たちが行った調査から、キャンセルできずに定期購入から「抜け出せなくなる」ことに対する恐怖や、どのくらいの額を使っているかわからなくなるという不安が、ユーザーにとってアプリの定期購入を躊躇させる要因になっていることがわかりました。この恐怖に対処するため、ユーザーが Google Play の定期購入を一元的に管理できる新しい
定期購入センター
を先日リリースしました。
ユーザーは、この定期購入センターから以下のことができます。
すべての定期購入の詳細やステータスを見る
バックアップとなる支払い方法の設定を含む、支払い方法を管理および更新する
定期購入を更新する
キャンセルした定期購入を再開する
定期購入をキャンセルする
さらに、キャンセル理由をデベロッパーにフィードバックするため、ユーザーが定期購入をキャンセルした際に、
キャンセル時アンケート
が表示されるようになりました。今のところ、キャンセル時アンケートのデータは、
サーバーサイド API に対してクエリを実行する
ことで確認できます。
新しいサブスクリプション センターには、空の状態で [Get Started] リンクが表示されるので、ユーザーはローカライズされた選りすぐりの定期購入アプリを見つけることができます。
定期購入センターのリリースに合わせて、新しい
ディープリンク
もリリースしています。これを使うと、ユーザーはアプリ、メール、ウェブから直接定期購入の管理画面を開くことができます。これを実装するには、パッケージ名と SKU を使ってディープリンクを作成し、ボタンやリンクとしてアプリの好きな場所に追加します。詳細については、
Android のデベロッパー向けウェブサイト
をご覧ください。
デベロッパーのできることが増加
ユーザーのエクスペリエンス向上に加えて、デベロッパーの皆さんの
ビジネス運営の柔軟性向上
に役立つ新しいツール群もリリースしています。特に多くのリクエストが寄せられている機能に、価格の変更があります。近日中に、Google Play Console で簡単な操作をするだけで、価格の変更を受け入れるかどうかをユーザーに尋ねることができるようになります。まったく新しい SKU を設定する必要はありません。ユーザーには、Google Play からメール、プッシュ通知、アプリ内メッセージングで変更が通知されます。ユーザーが更新日までに同意しない場合、定期購入がキャンセルされます。この機能の早期アクセス プログラムへの参加を希望する方は、
こちらからお申し込みください
。
その他にも、定期購入関連のビジネス運営に役立つ次の機能が I/O でリリースされました。
ユーザーの有効期限を変えずに定期購入をアップグレードする
Play Console から一部払い戻しを行う
最新のものだけでなく、特定の定期購入の更新の払い戻しを行う
サーバーサイド API で注文 ID を使用する
Google Play Developer API と合わせて
Refund API
を使用する
これは、今年既に発表された、
テスト用の更新間隔の短縮
と
柔軟なお試し価格の設定
に続く改善です。
これらすべての機能を簡単に実装するには、I/Oで
バージョン 1.1
がリリースされた
Google Play Billing Library
を使います。この課金ライブラリは、AIDL ファイルの上位にあたる抽象化レイヤーです。ビルド依存関係ファイルをアップデートして次にアプリをコンパイルするタイミングで、API のアップデートが自動的に取得されます。価格の変更と、有効期限を変えないアップグレードおよびダウングレードは、この課金ライブラリでのみ利用できます。この点は、今後のリリースでも変わらない予定です。
すべての人にメリットを
すばらしいユーザー エクスペリエンスを構築することが、高品質の定期購入者ベースを作ることにつながると、私たちは強く信じています。この目的のため、ビジネスの運営を改善するツールやインサイトを提供いたします。それを活用すれば、ビジネスやお客様にとって最適なことを実現する柔軟性を手にすることができるでしょう。
Reviewed by
Hak Matsuda - Developer Relations Team
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Google Play
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Google Play Billing
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Google Play Billing Library
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Japanese
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Jetpack Compose
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JetpackCompose
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Model Maker
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monetization
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Play Console
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Policies
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Policy
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privacy
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Programming
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Resources
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safety
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Security
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stable
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TensorFlow Lite
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Tools
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training
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UI
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UX
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wear
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Wear OS
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wearos
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