この記事は Luli Perkins による Android Developers Blog の記事 "#AndroidDevJourney spotlight - January edition" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
#AndroidDevJourney は、デベロッパー コミュニティの皆さんが、それぞれの Android デベロッパーとしての歩みを Google のソーシャル プラットフォームで共有できるようにするためにスタートしました。2021 年 1 月 から 6 月まで、Android Developers Twitter アカウントで新しいデベロッパーを取り上げていきます。本記事では、多くの皆さんから寄せられたインスピレーションあふれる情報から、さらにピックアップした内容をお届けします。
始まりは 2009 年の Google Developer Day でした。そこで、初めての Android デバイス、HTC Magic を手にしたのです。当時は大学生で、個人的に JavaFX でアプリケーションを書いていたので、Java にはなじみがありました。その後まもなく、そのアプリを Android へ移植し始めました。卒業後はソフトウェア会社に入り、仕事で Android アプリの開発を希望しました。ただ、その会社ではチャンスはなさそうでした。そこで、Android アプリを開発する小さな会社を作ったのです。
たくさんあります。1 つ選ぶとすれば、Android Studio でしょう。私は、Android アプリの開発を始めた時 Eclipse を使っていたので、Android Studio のすばらしさにはいつも感謝しています。加えて、Kotlin、RecyclerView、ConstraintLayout などがなければ日々の業務を円滑にすすめることはできないでしょう。
なくてはならない Android Studio のショートカットは、Command + B(宣言または使用場所)です。これを使うと、宣言と使用場所を行き来できます。Android プラットフォームでもライブラリでも、ソースコードを読む場合にとても役立ちます。
公式ドキュメントを読むこと、そしてプラットフォームや使っているライブラリのソースコードを読むことです。短時間で Android について学習する手段の 1 つは、最初から最後まで、つまり公式にリリースするまでアプリを作ってみることです。
また、特にアプリの構造全体に関わる部分では、ライブラリに依存しすぎないようにします。ライブラリより長続きするアプリになるかもしれませんからね。
Android デベロッパーの道を歩み始めたきっかけは、学部の 4 年生のときでした。GreenAppleSolutions というスタートアップ企業でインターンに参加したのです。そこで Android プロジェクトに最初から関わる機会があり、初めてのプロジェクトが Play ストアで公開されました。Android の面白さに気づいたのは、このインターンの期間中です。コードで書いたことすべてが、その場で自分のデバイスに表示されるのです。そこから Android が大好きになり、Android をキャリアパスにすることを決めました。
私は Android Lint の大ファンです。非推奨の呼び出しや API を手動で見つける手間を何度も省いてくれました。ベスト プラクティスに従う上でも役立つので、コードが最適化され、安全になり、パフォーマンスも高くなります。
2 つあります。
モバイルに関わる仕事は 2010 年に iOS から始めました。その後 2011 年に大学で携わった最後の土木関係のアプリのプロジェクトチームには、Mac を持っている人が誰もいなかったので Android を使いました。当時は政府関係者にテクノロジーを教えており、コーディングはそれほど行っていなかったのですが、このプロジェクトの後、ジュニア Android デベロッパーの仕事につきました。それ以降、このプラットフォームにとても惹かれて、離れられなくなりました。
Eclipse + ADT で Java を使ったり、Holo や ActionBarSherlock、あるいは初歩的なマテリアル デザインを使ったりしていましたが、Google I/O ’13 に参加した際、Google が Android Studio を発表しました。わからないことだらけではありましたが、関連する知識を数多く学べただけでなく、出会った人にも大いに助けられ、洞察に満ちた体験でした。
それ以来、10 年以上モバイルの仕事を続けており、そのほとんどは Android をに関わるものです。多くのブラジルのテック企業や有力新興企業の Android プロジェクトを手伝い、2016 年には Android の Google Developer Experts になりました。
また、デベロッパーやデザインのコミュニティも好きなので、できるかぎり関わるようにしています。私は GDG サンパウロの元オーガナイザーで、Kotlin Meetup サンパウロと Android Dev BR を創設してオーガナイザーを務めています。後者はブラジルとポルトガル語圏における最大の Android コミュニティで、7,500 名以上のメンバーが参加しています。
さらに、全国的なスタートアップ企業コミュニティにも関わっており、ACE Startups とブラジルの Google For Startups Accelerator プログラムでメンターを務めています。
Android Studio には、私が多用しているシンプルで強力なショートカットがあります。その機能とは、同じ語句の複数カーソル選択なのですが、Ctrl + G(macOS)、Alt + J(Windows + Linux)で同じ語句の増分選択、Ctrl + Cmd + G / Shift + Ctrl + Alt + J ですべての同じ語句の選択ができます。つまらないことのように思えますが、このショートカットはコーディングを進める上で、特にリファクタリングを行う場合は非常に役立ちます。私は毎日使っています!
私のアドバイスは、この 2 つの言葉に要約されます。学習と共有です。
学習では、できるだけ多く学ぶようにします。公式ドキュメントやコミュニティのドキュメントとして公開されているすばらしいコンテンツだけでなく、実際に手を動かす実習を欠かさず、失敗からも学びましょう。インターネットには多くの無料コンテンツがあり、Google や私のような GDEs(Google Developer Experts)によるコンテンツもあります。実習を続け、オンラインで知識を得るようにしましょう。
そして、学んだあとは共有することです。今の私があるのは、学習中に自分で見つけられなかったことを共有できたからです。ですからぜひ、皆さんの知識を共有してください。
Android コミュニティはすばらしく、あなたの大きな力になってくれます。Twitter や Reddit などで、使っている API やライブラリの作成者と実際に話せるのです。情報の共有は、ブログ記事を書いたり、ポッドキャストを録音したり、動画を収録したりなど、さまざまな方法が使えます。
インターネットという強力な学習と共有のツールを使って学習し、共有してみてください。機会があれば、もちろん私もサポートします!:)
Android デベロッパーになったのは、2015 年、初めて起業について考えていたときでした。学校に戻る余裕はなかったので、会社を始めて腕を試してみることにしました。ウェブ アプリケーションを作成しましたが、顧客はニーズを満たすためにネイティブ アプリも必要だと言って譲りませんでした。最初は経験豊富な人を探したのですが、最終的に Android アプリの作り方を自習することにしました。そして 2017 年には、共同創業者の Christian と一緒に自社の Android アプリ Qoins を Google Play ストアに公開しました。それ以来、たくさんの Android ユーザーにご利用いただき、何度か資金を調達しました。
仮想デバイスで Android ビルドをテストできるのは本当に助かります。さまざまな種類のデバイスで動作する Android アプリを作るには、さまざまなシナリオを考えなければなりません。Firebase Test Labs などのツールやその他の仮想デバイス サービスを使えば、自分が持っている物理 Android デバイスでは行えない特別なシナリオを作成し、実際にテストすることができます。
失敗しても大丈夫です。それもプロセスの一部なのです。
Android に関わるようになったのは 2014 年の初めです。その前は、在庫システムを構築している小さな会社でジュニア Java デベロッパーとして働いていました。ですが、その仕事に興味が持てず、Java の知識を活用して大きな仕事をする機会を探していました。初めて買ったスマートフォンは Nokia でしたが、そのアプリを見てどうやって作っているのだろうと思いました。調べてみたところ、実はアプリが Java で書かれていることを知りました。そこから私の挑戦が始まりました。
初めてのアプリ、Simple Math を作ったことを覚えています。フラグメントはなかったので、アクティビティだけで作りました。その後の進化には驚かされますね。Simple Math は 500 回ダウンロードされ、評価は 4.5 でした。それが、もっとアプリを作りたいというモチベーションになりました。その後、Grow With Google Scholarship(2018 年)を受けることができ、それでキャリアが一気に加速しました。1 年間の奨学金を受けているとき、Google Play ストアに 2 つ目のアプリ Budgeting Buddy を公開し、5,000 回以上のダウンロードと評価 4.5 を獲得しました。現在は Android エンジニアとして Streem に勤務しています。
Android について大好きなところは、これほどの進化を遂げ、年を重ねるごとにテクノロジーやメンテナンス性能が改善されてきたことです。特にエミュレータについての改善が著しいです。
欠かせないと思うショートカットは、[Options + Command + L] と [Options + Command + O] です。プルリクエストの処理をするときに、とても役立ちます。学んだコツの中でも特に素晴らしいのは、git のローカル履歴オプションです。本当に助かっています。自分が変更内容を忘れてしまったとしても、これがあれば大丈夫です。
モバイルに完全に移行したとき、私は生涯、この学習曲線に適応しなければならないと感じました。その考えがずっと役立っています。最新情報や推奨事項、それが必要になる理由を学び続けることで、他より一歩先んじることができます。たとえば、Room ができたことはすばらしい進化でした。今では、Dagger や Hilt などもあります。そこから転じて、新しいデベロッパーに助言するとすれば、学ぶことを厭わなければ Android 開発を楽しめる、ということです。
Android Developer コミュニティは、多様な人が参加し、そしてあらゆる背景や人生の段階にあるデベロッパーを歓迎しています。コミュニティの活動に興味をお持ちの方や、コミュニティに参加する方法を詳しく知りたい方は、developer.android.com や Android Developers のTwitter アカウント、Android Developers YouTube チャンネルをぜひご覧ください。
Google Developer Groups プログラムに参加すると、皆さんと同じようにテクノロジーに興味をもっている地元のデベロッパーと出会うことができます。GDG のミートアップ イベントでは、さまざまな技術トピックについてのトークが行われ、ハンズオン形式のワークショップで新たなスキルを習得できます。こちらから、お住まいの地域のコミュニティをぜひこちらから探してみてください。
2014 年に創立された Google の Women Techmakers は、コミュニティや広報、リソースを通じて、テック業界で活躍するすべての女性をサポートすることに全力を注いでいます。10 万人以上の女性デベロッパーが参加しており、すべての女性がテクノロジーで活躍できる世界を作るために、世界中のコミュニティと連携しています。
Google Developers Experts プログラムは、高度な経験をもち、イベントでの講演、コンテンツの作成、イノベーションあふれるアプリの開発を通してデベロッパーや企業、テック コミュニティを積極的にサポートしている、テクノロジー エキスパートやインフルエンサー、思想的リーダーによるグローバル ネットワークです。エキスパートは、イノベーションあふれるアプリの開発や公開を手伝うことで積極的に貢献し、世界中のデベロッパーやスタートアップ企業のエコシステムをサポートしています。プログラムの詳細はこちらからご覧ください。
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