この記事は Manuel Vivo による Android Developers - Medium の記事 "Now in Android #36" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Android 開発の最新ニュースやトピックをご紹介する Now in Android。今回は MAD Skills のミニシリーズ WorkManager、AndroidX、オーディオ、UX、Wear OS タイル、Jetpack Compose、コルーチン、#AndroidDevChallenge、最新のポッドキャスト エピソードなどをご紹介します。
今回の Now in Android は、動画とポッドキャストでもお届けします。内容は同じですが、読む量は少なくて済みます。この記事版(そのままお読みください!)には、取り上げているすべてのコンテンツへのリンクが掲載されていますので、ぜひご覧ください。
下のリンクをクリックするか、お気に入りのクライアント アプリでポッドキャストをサブスクライブしてください。
最先端の Android 開発に関する技術コンテンツを扱う MAD Skills シリーズが続いています。
WorkManager についてのミニシリーズには、2 つのエピソードが追加されました。
バックグラウンド処理: Android アプリでやってはいけないことがあるとすれば、それは UI スレッドのブロックです。このエピソードでは、Ben Weiss が WorkManager を使ってバックグラウンド処理を行う方法について、さまざまなアプローチを取り上げています。
WorkManager では、Executor、コルーチン、RxJava のどれを使うかによって、利用する API が違います。このエピソードでは、作業が完了したときに結果を返す方法についても説明しています。さらに Ben は、これまでの MAD 動画の中で最高級の “Let’s go” を披露しています。
高度な設定とテスト: さらに Ben は、WorkManager の初期化をカスタマイズする方法、複数のプロセスにまたがるアプリをサポートする方法、Worker をテストする方法について解説し、便利なデバッグ テクニックもご紹介しています。
今回の、 AndroidX リリースは、ほとんどがバグの修正です。
ご存知の通り、私は Hilt を担当しています。今回は広く、Hilt のベータ版をリリースしたことをお伝えしたいと思います!ViewModel、WorkManager、Navigation をサポートする Hilt の API と AndroidX 固有の API は、すべて安定版です。Hilt は Android で依存関係の注入を行う際の Jetpack の推奨ソリューションです。今回は、クイック リファレンスを公開しました。Hilt と Dagger のさまざまなアノテーションが行う処理の内容と、それを使う方法をすばやく調べることができます。
また、Jetpack Compose や Navigation コンポーネントを使い始めた方のために、hilt-navigation-compose ライブラリを新しくリリースしています。これを使うと、Navigation Compose で作成したナビゲーション グラフの遷移先がスコープになった ViewModel が Hilt から提供され、それを取得できます。詳しくは、こちらのドキュメントをご覧ください。
Don Turner が、Android のオーディオ レイテンシの改善と、それがリアルタイム オーディオ アプリに与える影響について解説しています。このブログ記事では、エコシステムでの変更内容と今後の計画、そして Oboe ライブラリを使って低レイテンシ オーディオ アプリを構築する方法を取り上げています。
Jetpack Compose は、常にユーザーを念頭に置いて開発されています。一番のユーザーは、デベロッパーの皆さんです。Android Studio の Compose プレビュー機能がどのように設計され、さまざまな UX の研究がそのデザインや機能にどのような影響を与えたのか、Preethi Srinivas と Paris Hsu がこちらのブログ記事(英語)で解説しています。
Wear OS Tiles が刷新されました。まだアルファ版ですが、カスタムタイルを作成できる新しい Jetpack Tiles ライブラリをリリースしました。Wear OS でタイルを使うと、アプリを開かずに情報やアクションにすばやくアクセスできます。なお、対応する Wear OS プラットフォームのアップデートが今春にロールアウトされた後、ユーザーはカスタムタイルを利用できるようになります。
Jetpack Compose チームが API ガイドラインを公開しました。Jetpack Compose API を使いこなすためのパターンやベスト プラクティス、スタイルのガイドラインがまとまっています。このガイドは Compose らしいコードを書くために参考になりますので、ぜひご確認ください。Compose API 全体の背景にある考え方を詳しく知りたい方もご一読ください。
Caren Chang と私が、Android でコルーチンを使う方法についてリアルタイム セッションで解説しました。コルーチンのドキュメントや基本の Codelab をご紹介しつつ、チャットで寄せられる質問に回答しました。
コルーチンについての学習をスタートする方は、Android Studio にアクセスし、この動画を見ながらコーディングしてみましょう。
数週間前に Jetpack Compose がベータ版になり、デベロッパー チャレンジが始まりました。その結果、1 週目には子犬の里親探しアプリが、2 週目にはカウントダウン タイマーがインターネットにあふれました。続いて 3 週目はスピード勝負、最終週の第 4 週はお天気アプリの課題にチャレンジしていただきました。
参加する時間がなかった方も、このチャレンジを活用して、ご自分のペースで Compose を試してみてください。
前回の Now in Android 以降、Android Developers Backstage に新しいエピソードが投稿されています 。以下のリンクまたはお気に入りのポッドキャスト クライアントでご確認ください。
ADB 158: Jetpack Compose… C’est bêta !
Chet Haase、Romain Guy、Tor Norbye が、Jetpack Compose チームから 4 名のゲスト Nick Butcher、Clara Bayarri、Leland Richardson、Adam Powell と「Compose がベータ版になったこと」の意味、コルーチン、マテリアル デザインの実装、ConstraintLayout などの Jetpack が提供する機能について話を聞きました。
今回は以上です。次回も Android デベロッパーの世界の最新アップデートをお届けします。お楽しみに。