この記事は Jeremy Walker による Android Developers Blog の記事 " Watch out for Wear OS at Android Dev Summit 2021 " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
今年の Android Dev Summit (英語) では、Wear OS プラットフォームのいくつかの主要なアップデートなど、Android デベロッパー期待のお知らせがたくさんありました。Google I/O では、新しい Wear OS のリリースを発表しました。その後、Galaxy Watch4 シリーズに Wear OS Powered by Samsung が搭載されました。Strava、Spotify、Calm などの多くのデベロッパーが、既に最新バージョンの Wear OS 向けに便利なエクスペリエンスを作成しています。今後、デベロッパーの皆さんがスマートウォッチにどんな新しいエクスペリエンスをもたらしてくれるのか、とても楽しみです。詳細な情報を入手してスマートウォッチ向けの優れたアプリを作成したい方は、このままお読みください。API やデザインツール、Google Play ストアのアップデートについて説明します。
Jetpack Compose ライブラリを使うと、短時間で簡単に UI を開発できます。(英語) そして今回 Wear OS に Compose のサポートを追加します。皆さんは、スマートウォッチ向けになったおなじみの UI コンポーネントを使ってアプリをデザインできます。こういったコンポーネントには Material You が含まれているので、少ないコードで美しいアプリを作成できます。
Compose for Wear OS は、現在デベロッパー プレビュー段階です。詳しく知りたい方や試してみたい方は、以下を参考にしてください。
お試しいただき、こちらでフィードバックを共有、もしくは、Jetbrains Slack の #compose-wear チャンネルに参加して感想をお聞かせください。ベータ版で API が確定する前にお願いします!
ウォッチフェイスは、ユーザーがスマートウォッチで自分を表現する方法の中でも、特に特徴的なものものの 1 つです。ウォッチフェイスを作成すると、Wear OS のユーザーに皆さんのブランドをアピールできます。私たちは Samsung と連携し、ウォッチフェイス作成のツールを改善して、Wear OS エコシステムでのウォッチフェイスのデザインを簡単にしました。
Samsung が作成したデザインツール Watch Face Studio (英語) を使うと、コーディングなしで独自のウォッチフェイスを作成、配布できます。直感的なグラフィックス ツールが搭載されているので、簡単にウォッチフェイスをデザインできます。個人で使うためのウォッチフェイスを作ることも、Google Play Console にアップロードして API レベル 28 以上をサポートする Wear OS デバイスのユーザーと共有することもできます。
先日、たくさんの Android Jetpack Wear OS ライブラリ (英語) をリリースしました。これらは、ベスト プラクティスに従い、ボイラープレートを減らし、ユーザーが一目でわかる高パフォーマンスなアプリを作るうえで役立ちます。
現在、タイルはマーケットのほとんどのデバイスで有効で、予測どおりに動作し、一目で情報にアクセスしたりクイック アクションに使用したりできます。API は現在ベータ版です。ぜひお試しください!(英語)
ウォッチフェイスを(Watch Face Studio 以外の方法で)もっと細かく調整したいデベロッパーの皆さんのために、ゼロから Kotlin で開発した新しい Jetpack Watch Face API のベータ版をリリースしました。
新しい API では、たくさんの新機能が提供されます。
今こそ古い Watch Face Support Library から今回の新バージョンに移行を始める絶好のチャンスです。
Google Play ストアで、皆さんの Wear OS アプリを見つけやすくする取り組みも進めています。今年は既にウォッチフェイスを検索できるようにしたほか、ユーザーが Wear カテゴリのアプリを簡単に探せるようにもしました。さらに、スマートフォンの Google Play ストアから直接アプリをスマートウォッチにダウンロードする機能もリリースしました。この変更点の詳細は、こちら (英語) からご確認いただけます。
また、皆さんがユーザーの期待に応えることができるように、Wear OS 品質ガイドラインの更新版 (英語) も公開しました。合わせて、ユーザーがアプリの外見を深く理解できるように、新しいスクリーンショット ガイドライン (英語) も公開しています。2022 年には、フォーム ファクタと国に固有の評価を導入し、アプリがどのようなデバイスや国で利用され、どのように動作しているかを深く理解できるようにする予定です。
Wear OS の開発に関する詳しい情報は、デベロッパー ウェブサイト (英語)をご覧ください。
Reviewed by Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Google Play