この記事は Jolanda Verhoef による Android Developers Blog の記事 " Jetpack Compose 1.2 is now stable! " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
2022 年 7 月 27 日、Android の最新ネイティブ UI ツールキットである Jetpack Compose のバージョン 1.2 をリリースしました。そして、引き続きロードマップを構築しています。今回のリリースには、ダウンロード可能なフォント、遅延グリッドといった新機能に加え、フォーカス、マウス、入力ハンドリングの改善といった、タブレットや Chrome OS 向けの機能強化が含まれています。
スマートフォン、タブレット、折りたたみ式向けに新しい Android アプリを開発する場合、私たちは Compose を推奨しています。今回は Compose for Wear OS 1.0 (英語) もリリースしたので、Wear OS アプリ開発でも Compose が最適な手段になります。
Twitter エンジニアリング チームなどのデベロッパーは、Compose を使って開発のスピードを上げています。
「Compose によって生産性が劇的に向上しました。コンポーズ可能な関数を書くのは、カスタムビューを作成するよりもはるかに簡単で速く、デザイナーの要件もたやすく満たせます」
Compose 1.2 には、スマートフォン、タブレット、折りたたみ式向けのたくさんのアップデートが含まれています。試験運用版から安定版になった新しい API があり、新しいバージョンの Kotlin もサポートされています。サンプル、Codelab、Accompanist ライブラリ、MDC-Android Compose Theme Adapter はすでにアップデートされ、Compose 1.2 対応になっています。
注 : Compose Compiler ライブラリを 1.2 にアップデートするには、Kotlin 1.7.0 が必要です。今後、Compiler のリリースは他の Compose ライブラリのリリースから切り離されます。この点に関する詳しい説明は、Jetpack Compose ライブラリが独立したバージョニングに関するブログ記事をご覧ください。
複数の機能や API が安定版として追加されました。主なものを紹介します。
Compose に新機能を導入する作業も続いています。いくつかの主な機能を紹介します。
@OptIn (英語) を使って新しい API を試し、フィードバックをお寄せください!
コミュニティから報告されたたくさんの問題を修正しました。主なものを紹介します。
Issue Tracker にバグレポートや機能リクエストをお送りいただき、大変感謝しています。Compose の改善や、皆さんに必要な API を作るうえで役立っています。Compose をより良いものにするために、今後もフィードバックをお願いします!
次に登場するのは何でしょうか。現在検討中または作業中の機能は、更新版のロードマップで確認できます。たとえば、項目の遅延追加や遅延削除時のアニメーション、フロー レイアウト、テキスト編集の改善などです。
Jetpack Compose は、皆さんから寄せられた要望をもとに進化し続けます。すでに多くのアプリで Jetpack Compose が本番環境として使われているのを見て、とてもうれしく思っています。そして、Jetpack Compose でアプリ開発がどのように改善したかを、皆さんの多くが共有しています。皆さんの次のアプリのリリースを楽しみにしています!
Compose をお楽しみください!