この記事は Ryan Fitzgibbon による Android Developers Blog の記事 " Preparing for the Android Privacy Sandbox Beta " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
プライバシーを重視した新たなモバイル向け広告ソリューションを導入するという目的のもと、Android のプライバシー サンドボックスについてお知らせしたのは 昨年 2022 年 2 月のことでした。
そして 2022 年を通して、デザイン案を公開し、たくさんのデベロッパー プレビューをリリースしてきました。皆さんからのすべてのフィードバックに感謝いたします。そのおかげで、提案を改善することができました。
デベロッパーの皆さんが新しいソリューションの次の段階のテストに進めるように、本年より、Android 13 のモバイル デバイスを対象に、プライバシー サンドボックスの最初のベータ版を配信し始めます。配信は一部のデバイスから始め、徐々に数を増やしていきます。デベロッパー プレビューのリリースも継続される点に注意してください。新機能はまずデベロッパー プレビューとして提供し、初期フィードバックを集めた後、実環境のデバイスにリリースします。
この記事では、デベロッパーの皆さんが準備を整えられるように、プライバシー サンドボックス ベータ版の詳細についてお知らせしました。
ベータ版リリース以降、今後のデベロッパー プレビューを含め、広告関連の API(Topics、FLEDGE、アトリビューション レポートなど)を使えるのは、登録を済ませたデベロッパーのみとなります。この登録によってデベロッパーの身元を確認し、API に必要なデベロッパー固有のデータを収集します。登録方法の詳細はこちらをご覧ください。
プライバシー サンドボックス ベータ版は、ソリューションの一部として広告関連の API をテストしたいと考えている広告技術デベロッパーおよびアプリ デベロッパーが利用できます。
所有する Android 13 デバイスでベータ版をテストしたい組織がベータ版プログラムに参加するには、デバイス数限定のアクセスをリクエスト (英語) したうえで、サンドボックス API を使うアプリを登録する必要があります。
SDK ランタイムについては、デベロッパー向けのクローズド ベータ版があり、一部のアプリにランタイム対応 SDK を配布してテストを行います。SDK ランタイムのテストには実環境のデバイスとの連携が必要であるため、今回のベータ版では、このテストに対応できるリソースがある一部のパートナーとともに進めることを考えています。参加に興味がある方は、こちらから登録をお願いします (英語) 。
ベータ版リリースを使いたいデベロッパーは、昨年末に公開された API レベル 33 SDK 拡張機能アップデートでソリューションをコンパイルする必要があります。
多くの広告主やサイト運営者から、この新技術のテストで自分たちが果たせる役割に関する質問が寄せられています。サードパーティ製ソリューションを使って広告の提供や管理を行っている企業には、プロバイダと連携して、テストのロードマップやプライバシー サンドボックスの初期テストへの参加方法について理解しておくことをおすすめします。
Android のプライバシー サンドボックスに関わるすべての方に感謝します。次のテストフェーズに入るにあたり、今後も継続的にフィードバック (英語) をお寄せいただけますと幸いです。
Reviewed by Mari Kawanishi - Developer Marketing Manager, Google Play