このシリーズでは、Android と Google Play の製品情報で、日本の皆さんに特に重要な記事を見やすくお届けするために、グローバルで発表された 2 週間分のブログ記事の URL を、1 つのブログ記事にまとめます。
*リンク先は英語の記事になります。お手数ですが Chrome ブラウザの翻訳機能などを使って、投稿を日本語でご確認ください。
Android
Now in Android #117 — Google I/O 2025 第 1 弾 (Now in Android #117 — Google I/O 2025 Part I)
Android 16 が登場 (Android 16 is here)
Android アプリをあらゆるデバイスに適応させるためのプロダクト マネージャー向けガイド (A product manager's guide to adapting Android apps across devices)
Google I/O 2025 で発表された、アダプティブで優れたアプリを作るうえで知っておくべき 3 つのアップデート (Top 3 updates for building excellent, adaptive apps at Google I/O ‘25)
デベロッパー プレビュー : コネクテッド ディスプレイによって強化されたデスクトップ上での Android 体験 (Developer preview: Enhanced Android desktop experiences with connected displays)
Android Studio の ベータ版 Google Play Policy Insights でスムーズなアプリ審査を実現 (Smoother app reviews with Play Policy Insights beta in Android Studio)
Wear OS のウォッチフェイスに関する今後の変更点 (Upcoming changes to Wear OS watch faces)
Google I/O 2025 で発表された Android 開発で AI を活用するうえで知っておくべき 3 つのこと (Top 3 things to know for AI on Android at Google I/O ‘25)
Now in Android #118 — Google I/O 2025 第 2 弾 (Now in Android #118 — Google I/O 2025 Part II)
Google Devs Japan の X (旧 Twitter) をフォローして、今後のアップデートをお見逃しなく!
Posted by Tamao Imura - Google Developer Marketing Manager, Japan
このシリーズでは、Android と Google Play の製品情報で、日本の皆さんに特に重要な記事を見やすくお届けするために、 グローバルで発表された 2 週間分のブログ記事の URL を、1 つのブログ記事にまとめます。
TrustedTime API : より信頼できるアプリの時刻管理の方法をご紹介 (TrustedTime API: Introducing a reliable approach to time keeping for your apps)
Android Studio チームをご紹介 : プログラム エンジニア Trevor Johns へのインタビュー (Meet the Android Studio Team: A Conversation with Staff Developer Programs Engineer, Trevor Johns)
Android 16 ベータ版 2 (The Second Beta of Android 16)
Android Studio チームをご紹介 : エンジニアリング ディレクター Tor Norbye へのインタビュー (Meet the Android Studio Team: A Conversation with Engineering Director, Tor Norbye)
Wear OS 向けの子ども向けアプリの体験を構築する (Build kids app experiences for Wear OS)
適応型の未来 : Android 16 における画面向きとリサイズ性能の API の更新 (The future is adaptive: Changes to orientation and resizability APIs in Android 16)
Android 16 の最初のベータ版 (The First Beta of Android 16)
Android Studio 10 周年記念 (Android Studio’s 10 year anniversary)
CameraX と Jetpack Compose でスポットライト エフェクトを作成 (Create a spotlight effect with CameraX and Jetpack Compose)
Now in Android #113 (Now in Android #113)
Vertex AI in Firebase を使用した Android 本番環境対応の生成 AI (Production-ready generative AI on Android with Vertex AI in Firebase)
Google Play
この記事は Kobi Gluck, Director, Product Management, Google Play Developer による Android Developers Blog の記事 " New policy update to boost trust and transparency on Google Play" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Google Play を信頼性と透明性を高めるプラットフォームとして維持するための、さまざまな方法の 1 つとして、デベロッパーの本人確認とお支払い情報の確認を行います。これにより、マルウェアの侵入を事前に防ぎ、不正行為を減らすとともに、Google Play ストアをご利用の皆さんは、インストールするアプリの背景にいるデベロッパーの存在を理解しやすくなります。
たとえば、Google Play は、デベロッパーの皆さんにメールアドレスと電話番号の検証を義務付けることで、すべてのアカウントが実在するデベロッパーによって作られ、その連絡先情報が実際に存在することを確認しています。
2023 年 7 月 12 日に、Google Play Console 要件のデベロッパー検証要件を拡大することをお知らせしました。また、アップデートの一環として、アプリのストア掲載情報に表示するデベロッパーの詳細情報を増やします。これにより Google Play をご利用の皆さんが、どのアプリをインストールするかを決める際に、自信を持って判断することができるようになります。
こちらの投稿では、上記の新機能の概要を紹介します。
組織用の D-U-N-S ナンバーの提供を義務付ける
組織用として新規に Google Play Console にてデベロッパー アカウントを作成する場合、D-U-N-S ナンバーの提供が必須になりました。D-U-N-S ナンバーは、Dun & Bradstreet 社が割り当てる一意の 9 桁の識別子で、企業の検証に広く用いられています。
アカウント作成プロセスでは、D-U-N-S ナンバーを使って企業情報が検証されるので、デベロッパー アカウントを作成する前に Dun & Bradstreet 社の企業情報が最新の状態であることを確認することが重要です。また、情報の検証のために、正式な書類の提出が求められる場合もあります。
ご自身の組織に D-U-N-S ナンバーがあるかどうかわからない方は、Dun & Bradstreet 社に確認するか、無料で取得することができます。この手続きには最大で 30 日かかるため、早めに計画することをおすすめします。詳細はこちらをご覧ください。
情報に基づいた判断を推進してユーザーとの信頼関係を構築する
Google Play をご利用の皆さんがデベロッパーについて詳しく知ることができるように、アプリのストア掲載情報の『連絡先情報』セクションの名前を『アプリサポート』に改め、新たに『デベロッパーについて』というセクションを追加します。『アプリサポート』にはアプリのサポートをしているメールアドレスが表示され、ウェブサイトや電話番号を表示することもできます。これにより、氏名、住所、連絡先情報などの検証済みの識別情報が表示される場合があります。
個人アカウント(左)と組織アカウント(右)に表示される新しい『アプリサポート』セクションの例。この例は変更される可能性があります。
デベロッパー情報を最新に保つ
新しい Google Play Console デベロッパー アカウントを作り、情報の検証が終わると、Google Play でアプリを公開できるようになります。
いずれかの時点で正式名称や住所などの情報を Google が検証できなくなった場合は、Google Play からアプリが削除されることを防ぐため、情報の再検証をお願いする場合がございます。
タイムライン
新規 Google Play Console デベロッパー アカウントの作成要件は、2023 年 8 月 31 日より始まります。『デベロッパーについて』のセクションは、新しいアプリを公開したタイミングで Google Play ストアをご利用の方々に表示されます。私たちはこの機能が公開されてから数か月間、フィードバックの収集に努め、エクスペリエンスを調整する予定です。その後、同様のプロセスを既存のデベロッパーにも展開する予定です。
2023 年 10 月には、既存アカウントの更新や検証の方法について、既存のデベロッパーの皆さんに詳しくお知らせする予定です。
Google Play を Google Play ストアを利用する皆さんにとって、安全でより信頼できるプラットフォームにすることにご協力いただき、感謝します。
詳細情報
ポリシー全体を見る
PolicyBytes 動画を視聴する
Google Play Console デベロッパー アカウントを作成する場合に必要な情報を確認する
デベロッパー アカウント情報を常に最新の状態に保つ方法を学ぶ
Reviewed by Konosuke Ogura - Trust and Safety, Play and Android
この記事は Tom Grinsted による Android Developers Blog の記事 " Supporting and rewarding great Apps and Games on Google Play " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Google Play の使命は、Android ユーザーとアプリやゲームのデベロッパーの皆さんとの関係を促進し、世界中の何万ものビジネスがモバイル エコシステムで成長し繁栄することを可能にすることです。私たちは毎日、何十億ものユーザーが端末上で魅力的で役立つ豊かな体験を発見できるよう支援しています。だからこそ、私たちは Google Play ストアで提供する体験の品質を、大切にしています。
そのために私たちは、ユーザー獲得からエンゲージメント、リテンション、再獲得に至るまで、ライフサイクル全体を通じて高品質のタイトルの促進と支援を行う新しい方法を常に開発しています。今後数か月の間に、Google Play と Google Play Console の機能強化を実施します。それにより、Google Play 上での体験全体にデベロッパーの皆さんの主要なイベント、コンテンツ、オファーが組み込まれるようになります。これらの変更は、より多くのユーザーにリーチし、より質の高いタイトルの発見を向上させ、デベロッパーの皆さんのプレゼンスを最適化することにより、最大の効果を得ることを目的としています。
これらのアップデートをナビゲートするために、私たちが特に重要だと思う考え方や方向性をいち早くお伝えし、ユーザーのライフサイクル全体でデベロッパーの皆さんのさらなる成長を後押しする新機能を発表します。ぜひご一読ください。
私たちはデベロッパーの皆さんのパートナーとして、皆さんのさらなる成功を後押しすることに重点を置いています。現在のアプリやゲームのエコシステムでは、ロイヤリティとリエンゲージメントがかつてないほど重要視されています。私たちは、デベロッパーの皆さんが私たちのサーフェスを活用して、新規ユーザーを見つけるだけでなく、ユーザーとエンゲージし、ユーザーを再獲得する機会をさらに増やすことに注力をしています。
一部のタイトルでは、LiveOps は Google Play でユーザーに直接、お得なオファー、ローンチ、イベントを提供するための重要なチャネルとなっています。LiveOps は、Rise of Kingdoms、Paramount+、MyFitnessPal などのタイトルが、ユーザーを発見し、リエンゲージメントを行い、マネタイズを促し、エキサイティングな新コンテンツを追加することに役立っています。LiveOps を使用しているデベロッパーは、使用していない類似タイトルと比較して、平均で収益が +3.6%、28DAU が +5.1% 増加しています。個々のイベントは、すでに Google Play 上で魅力的な成果を達成しています。
Google Play のデータ : LiveOps によってもたらされた実際に起きたさらなる成長
分析 : 直近で実施された 70 以上の LiveOps のうち 90% vs. 信頼区間 0.9 の対照群
このパフォーマンスを加速するため、今後数か月の間に、インパクトのある新しいプレースメントやフォーマットを作成し、Google Play でのコンテンツの利用方法を拡大します。コンテンツは、ホームページから、検索や発見、タイトルのリスト、ディープリンクを介したアプリへの直接アクセスなど、ユーザーの体験に深く組み込まれるようになります。
新しいコンテンツフォーマットにより、ユーザーが高品質なコンテンツを発見・再発見し、楽しむことができるようになります。最終的なデザインは異なる場合があります。
Google Play 上のコンテンツがもたらす機会を最大限に活用していただくために、Google Play Console 上で重要な変更を実施します。まず、LiveOps の名称を「プロモーション用コンテンツ」に変更します。これは、現在 Google Play に投稿できるコンテンツの幅と、今後追加される新しいコンテンツ タイプを反映したものです。また、フォーマットのガイドラインや優先順位のクォータも更新され、データの一括ダウンロードも可能になりました。すでにプロモーション用コンテンツを利用している何千ものタイトルの 1 つである場合、Google Play Console の受信トレイにメッセージが表示され、詳細を確認することができます。2023 年は、さらに多くのアプリとゲームへのアクセスを拡大する予定です。
これらの変更により、イベントを活用してアクティブな視聴者と収益を拡大する機会がさらに増えることになります。Google Play での可視性とプロモーションは、タイトルと個々のコンテンツの品質にも左右されます。そのため、更新されたコンテンツのガイドラインと推奨事項を必ずご確認ください。
モバイルアプリやゲームのライフサイクルのもう 1 つの重要な要素は、以前タイトルを試したことのあるユーザーを呼び戻すことです。モバイルのエコシステムが成熟し、デベロッパーの皆さんが長期的な投資を続ける中、この成長チャネルの重要性は増すばかりです。
そこで、離脱したユーザー向けのストアのカスタム掲載情報を導入します。これにより、アプリやゲームを試したことがあるがその後アンインストールした Google Play 上のユーザーに対して、異なるストーリーを伝えることができます。ストアの掲載情報は、YouTube でアプリの広告を表示するときのオーバーレイのような体験を提供するため、カスタマイズされたユーザーの再獲得のためのメッセージが、さまざまな Google サーフェスでユーザーの目に触れることが可能となります。
また、今後数ヶ月の間に、Google Play が高品質で素晴らしいタイトルのユーザーの再獲得をどのように支援できるかを検討していく予定です。離脱したユーザー向けのストアのカスタム掲載情報は、2022 年の年末に展開される予定です。このフォーム (英語) にご入力いただくことで、いち早く、この新機能を使用することへのご関心をお知らせいただくことができます。
私たちは、Google Play でユーザーのためにエキサイティングで新鮮なユーザー ジャーニーを作り上げることに注力しています。さまざまな要素がある中、品質評価は私たちのチームの判断とエディトリアル関連の決断において考慮される要因の 1 つとなっています。ユーザーは素晴らしい体験を期待しており、私たちはその期待に応えてくれるタイトルを支援することを目指しています。
まず、アプリ内品質を考慮します。私たちは、以下のようなさまざまな要素に着目しています。タイトルが洗練されたデザインで、ユーザーを長期的に惹きつけるコンテンツであるかどうか。オンボーディングエクスペリエンスが明確であるか、広告が適切に統合されているか。直感的に操作できるナビゲーション、コントロール、メニューアクセスがあるかどうか。サポートするすべてのフォームファクターにおいて、機能的な動作のガイドラインを満たしているかどうか。また、誰にとっても使いやすいアプリやゲームになっているかどうか、などの要素を見ています。
技術的な品質も重要な検討事項です。技術的な品質は、ユーザーやデバイスによって大きく異なる可能性があるため、よりユーザーに焦点を当てたクラッシュと ANR の新しい指標を Android vitals に導入します。これらの指標は、デベロッパーの皆さんが、Google Play ストア上で受ける対応に影響を与えるようになります。特定のデバイスで劣悪な体験を提供する可能性があるタイトルからユーザーを遠ざけ、ユーザーが、より適切なタイトルに誘導されるようになります。また、一部のアプリやゲームでは、ストアの掲載情報に警告が表示される場合があります。
ユーザーが利用しているモバイル端末においてユーザーが認識したクラッシュ レートまたは ユーザーが認識した ANR 率 が 8% を超えるタイトルがある場合、2022 年 11 月 30 日以降ストアの掲載情報上に警告が表示される場合があります。なお、最終的なデザインやテキストは変更される可能性があります。
このような警告が Google Play で表示される前に、アプリに該当リスクがある場合は Android vitals で警告しますので、改善策を講じることが可能です。詳しくは、アプリの品質に関するブログポストをご覧ください。
最後に品質に関する話題に関連して、トップ ランキングを改善するために、レーティングの最低基準を 3.0 に設定することになりました。私たちはまず、2023 年 2 月に世界中の、すべてのフォームファクターにおいて、無料のトップ ランキングへのレーティング変更を開始する予定です。2023 年後半には、この変更を有料と売上のトップ ランキングにも導入する予定です。
Google Play Console には、評価のトリアージ、ユーザーが書き込んでいる上位の問題の深堀り、レビューへの直接の返信するためのツールが用意されています。詳しくはこちらをご覧ください。
Google Play をデベロッパーの皆さんにとって、より価値のあるプラットフォームにしていくために、私たちのサーフェスがデベロッパーの皆さんの成長に与えるポジティブな影響を明確化できるようにしたいと考えています。そこで、Google Play ストアのパフォーマンス レポートを更新し、ユーザーが Google Play で皆さんのタイトルをどのように発見しているかという情報を、よりよく反映するようにしました。これには、より多くの Google Play 以外のエクスペリエンスからのデータ、Google Play でのユーザーのオーガニックな行動や、有料とダイレクトトラフィックの区別、主要なディスカバリー ジャーニー(たとえば、「パズルゲーム」などのカテゴリーを検索)の探索トラフィックへの組み込みが含まれます。このアップデートが公開される際には、Google Play Console からメッセージでお知らせします。
これらの変更と、現在開発中のその他のエキサイティングな機能は、すべて連動しています。ユーザー体験の質の向上、サービスの進化、心が躍るようなイベントや魅力的なコンテンツに投資しているデベロッパーの方々にとって、Google Play は、皆さんのさらなる成長と成功を強力に後押しするプラットフォームであり、パートナーであり続けます。
Reviewed by Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Platforms and Ecosystems
この記事は Adarsh Fernando による Android Developers Blog の記事 " Android Studio Bumblebee (2021.1.1) Stable " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Android Studio チームは、Android 公式の IDE とビルドシステムの最新版である Android Studio Bumblebee (2021.1.1) 🐝 と Android Gradle プラグイン (AGP) 7.1.0 の安定版リリースに向けて取り組んできました。一般的なデベロッパー ワークフローの幅広い領域で機能強化をしました。具体的には、ビルドとデプロイ、プロファイリングと検査、そしてデザインです。
注目すべき追加機能をいくつか挙げてみましょう。Android Studio と継続的インテグレーション (CI) サーバー間での統合テストの実行 ✅、ADB over Wi-Fi をサポートするための便利なペア設定フロー 📲、アプリのジャンクを特定して分析する際に役立つプロファイラ ツールの強化 🕵️、アプリをデバイスにデプロイせずにアニメーションをプレビューしたり 🎥 UI インタラクションしたりする新たな方法などです。
今回のリリースも、プレビュー ユーザーの皆さんからの早期フィードバックがなければ実現できなかったはずです。以下では、今回の安定版の主な特長や新機能について紹介します。さっそく自分で試してみたい方は、公式ウェブサイトから Android Studio Bumblebee (2021.1.1) (英語) をダウンロードしてください。
以下では、Android Studio Bumblebee (2021.1.1) のすべての新機能を 3 つの主なテーマにまとめています。
デバイス マネージャ
ADB over Wifi によるデバイスのペア設定
異なるランナーを使うと、結果が一致しない
今回より、Android Studio は Gradle からインストルメンテーション テストを実行
CPU Profiler の詳細なフレーム ライフサイクル情報
<profileable android:shell="true"/>
Background Task Inspector でのジョブ、アラーム、ウェイクロックの検査
Compose プレビューを操作して動作を検証
アニメーション付きベクター型ドローアブルのプレビュー
以下、Android Studio Bumblebee (2021.1.1) に含まれる主な機能拡張と新機能をまとめます。
この記事は Jolanda Verhoef による Android Developers Blog の記事 "Creating custom Tiles on Wear OS by Google with the Jetpack Tiles library" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Wear OS by Google スマートウォッチのタイルは、2019 年に導入されてから、特に便利で有用な機能になっています。タイルは高速にアクセスでき、使い勝手が良く、手首から必要な情報や作業にスワイプでアクセスできるように設計されています。さらに、ユーザーは確認したい情報やアクションを自由に操作できます。
2021 年 3 月 12 日(日本時間 3 月 13 日)に、Jetpack Tiles ライブラリがアルファ版になったことをお知らせします。このライブラリを使うと、デベロッパーは Wear OS スマートウォッチでカスタムタイルを作成できます。なお、対応する Wear OS プラットフォームのアップデートが今春にロールアウトされた後、ユーザーはカスタムタイルを利用できるようになります。
タイルは、日々の活動の進捗状況をトラッキングする、すばやくワークアウトを始める、最近聴いた曲を再生する、お気に入りの連絡先にメッセージを送信するなど、たくさんのユースケースに利用できます。アプリが没入的な体験を提供できる一方、タイルは高速に読み込めるので、ユーザーはすぐに行いたいことに集中できます。ユーザーがさらに情報を必要としているなら、タイルをタップしてスマートウォッチやスマートフォンで関連するアプリを開き、細かい処理を行うことができます。
タイルは Wear OS アプリの一部として、Android Studio で作成できます。最初に Wear OS Tiles への依存関係を追加します。
dependencies { implementation "androidx.wear:wear-tiles:1.0.0-alpha01" debugImplementation "androidx.wear:wear-tiles-renderer:1.0.0-alpha01" }
1 つ目の依存関係には、タイルの作成に必要なライブラリが含まれています。2 つ目の依存関係は、アクティビティでタイルをプレビューするためのものです。
次に、TileProviderService を使ってタイルの表示に必要な情報を提供します。
TileProviderService
class MyTileService : TileProviderService() { override fun onTileRequest(requestParams: RequestReaders.TileRequest) = Futures.immediateFuture(Tile.builder() .setResourcesVersion("1") .setTimeline(Timeline.builder().addTimelineEntry( // For more information about timelines, see the docs TimelineEntry.builder().setLayout( Layout.builder().setRoot( Text.builder().setText("Hello world!") ) ) ) ).build()) override fun onResourcesRequest(requestParams: ResourcesRequest) = Futures.immediateFuture(Resources.builder() .setVersion("1") .build() ) }
このコードには、重要な部分が 2 つあります。
onTileRequest()
TimelineEntry
onResourcesRequest()
タイルをプレビューするには、簡単なアクティビティを作成します。このアクティビティは、デバッグおよびプレビューのみに利用するので、src/main ではなく、src/debug に追加します。
src/main
src/debug
class MainActivity : ComponentActivity() { override fun onCreate(savedInstanceState: Bundle?) { super.onCreate(savedInstanceState) setContentView(R.layout.activity_main) val rootLayout = findViewById<FrameLayout>(R.id.tile_container) TileManager( context = this, component = ComponentName(this, MyTileService::class.java), parentView = rootLayout ).create() } }
以上でタイルを公開する準備が整います。さらに詳しい手順を知りたい方や、タイルについてのさらに詳しい情報を確認するには、新しいガイドと、サンプルタイルの実例をご覧ください。
Jetpack Tiles ライブラリはアルファ版なので、API を改善するためのフィードバックをお待ちしています。それでは、コーディングをお楽しみください。
Reviewed by Yuichi Araki - Developer Relations Team and Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Platforms and Ecosystems