この記事は Manuel Vivo による Android Developers - Medium の記事 "Now in Android #34" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Android 開発の最新ニュースやトピックをご紹介する Now in Android。今回は MAD Skills のミニシリーズ MotionLayout、マテリアル コンポーネント、KSP、AndroidX、コルーチンとインテントに関する最新のブログ記事・動画・関連ドキュメントなどをご紹介します。
今回の Now in Android は、動画とポッドキャストでもお届けします。内容は同じですが、読む量は少なくて済みます。このブログ記事版には、取り上げているすべてのコンテンツへのリンクが掲載されていますので、ぜひご覧ください。
下のリンクをクリックするか、お気に入りのクライアント アプリでポッドキャストをサブスクライブしてください。
MotionLayout についてのミニシリーズが終わりを迎えつつあります。4 回目のエピソードでは、Sean McQuillan が Motion Layout を使って折りたたみ可能なツールバーを作る方法について説明します。このようなツールバーは、この API が大活躍してくれる場所の 1 つです。MotionLayout を使ってカスタム属性をアニメーションさせる方法も習得できます。
最後のエピソードでは、デベロッパー リレーションズ チームとエンジニアリング チームからモーション レイアウトのエキスパートが参加し、リアルタイム Q&A を開催しました。
これまでのエピソードを見逃してしまった方は、MAD Skills ミニシリーズ MotionLayout のプレイリストをチェックしておきましょう。
material-components-android ライブラリの安定版として、バージョン 1.3.0 がリリースされました。MaterialTimePicker や ProgressIndicator などの新しいマテリアル コンポーネントが含まれています。その他、ダイアログなどのコンポーネント内の文字列の国際化とローカライズ、BadgeUtils クラスのパブリックへの公開も行われています。
すべての変更点は、リリースノートでご覧ください。
Kotlin で軽量コンパイラ プラグインを作成するツール、Kotlin Symbol Processing(KSP)がアルファ版になりました。アノテーション プロセッサに詳しい方向けに説明すると、KSP は KAPT に似たような機能を提供します。しかし、最大 2 倍高速で、Kotlin マルチプラットフォームを念頭において開発されています。
アノテーション処理を使っているライブラリ作成者の方は、ライブラリを KSP 互換にする方法に関するブログ記事をご覧ください。
さまざまな AndroidX ライブラリでたくさんの最新増分リリースが公開されています。また、以下の安定版リリースが含まれています。
安定版リリース以外では、Paging 3 が最初のベータ版リリースに到達しています。これは注目に値します。Paging 3 は、土台からコルーチンに対応している Kotlin を使って、大きく書き換えられています。この API は、beta01 で API 安定版に到達しました。
私は、コルーチンが Android ランタイムで実際にどのように実行されているのかを解説するブログ記事(英語)を投稿しました。Android のコルーチンは Java プログラミング言語で定義されているスレッドモデルを使うので、コードの同時実行の問題に注意する必要があります。
プライバシーは Android の最優先事項であり続けています。ユーザーの個人データの保護や、アプリがそのデータを使う際の透明性は、ますます重要になっているからです。Fred Chung の動画では、ユーザーの目に見える変更点もいくつか取り上げていますが、主にデベロッパーを対象に、新しい API、動作の変更、テストについて解説しています。1 回だけのアクセス許可オプションなどのアクセス許可の変更、ストレージ、パッケージの公開設定、個人データへのアクセスを特定する際に役立つツールなどをご紹介しています。
Nicole Borrelli が、アプリ内コールバックを実装する際に Intent ではなく PendingIntent を使うべき理由について説明しているブログ記事(英語)を投稿しました。PendingIntent を使わないと、アプリに脆弱性が残る可能性があります。
アプリの品質は、すべての人にとって重要です。Android Developers の ウェブサイトにアプリの品質セクションを新たに設けて、アプリの品質についての重要な最新情報や、高品質を実現して維持する際に役立つ情報を提供しています。アプリの中核品質チェックリストは、視覚的な体験、機能、パフォーマンスと安定性、プライバシーとセキュリティ、Google Play という観点でアプリを評価する参考になります。ユーザーから期待される水準を満たすため、このリストをデザインチームや QA チームと共有することもおすすめします。
今後は、このリストを定期的に更新して最新の状態を保つとともに、タブレットや WearOS などの他のフォーム ファクタにも拡大していく予定です。
アプリの品質については、こちらのブログ記事も併せてご覧ください。
私たちは、Android 開発をさらに多くの人に広めたいと考えています。そこで、Android 開発の教育者向けに、Kotlin による Android 開発の新しいカリキュラムを公開しました。講義のスライドから、ハンズオンの Codelab まで、必要なものをすべて含むたくさんの素材がそろっています。
グループで学びたい方のために、すべてのデベロッパーに Android Study Jams プログラムを公開しました。このコンテンツを使うと、グループのメンバーがオンライン カリキュラムを通して、好きなペースで一緒に Android を学ぶことができます。
今回は以上です。次回も Android デベロッパーの世界の最新アップデートをお届けします。お楽しみに。
Reviewed by Yuichi Araki - Developer Relations Team and Hidenori Fujii - Google Play Developer Marketing APAC