この記事は Dave Burke による Android Developers Blog の記事 " Android 12 Beta 4 and Platform Stability " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
デベロッパーの皆さんにとって、Beta 4 は プラットフォームの安定版 を意味します。つまり、Android 12 の API とアプリに面する動作がすべて確定します。アプリやゲームにとっては、互換性と品質に注力していただく時期です。今年後半の公式リリースに間に合うように、互換性のあるアプリやゲームへのアップデート準備をお願いいたします。
Beta 4 は、Pixel デバイスで試すことができます。こちらから登録 (英語) するとOTA (無線)アップデートを受け取ることができます。以前登録している方は、自動的に今回のアップデートを受け取ります。ASUS、OnePlus、Oppo、realme、シャープ、ZTE など、いくつかのパートナーの一部のデバイスでも Android 12 Beta 4 を試すことができます。詳しくは android.com/beta をご覧ください。使用を開始する方法についての詳細は、Android 12 デベロッパー サイトにアクセスしてください。
Android 12 Beta 4 は、プラットフォームの安定版 に到達しました。これは、Android 12 のアプリに面する部分とその動作がすべて確定したことを示すマイルストーンです。公式の SDK と NDK API だけでなく、アプリに影響する可能性がある非 SDK インターフェースでも、アプリに面するシステム動作や制限が確定します。Beta 4 以降では、プラットフォームが変更されないことがわかっているので、安心して互換性アップデートをリリースできます。スケジュールの詳細はこちらをご覧ください。
すべてのアプリとゲームのデベロッパーは、最終リリース前にできるだけ早く最終の互換性テストを開始し、互換性アップデートを公開する準備をしてください。
すべての SDK、ライブラリ、ツール、ゲームエンジン デベロッパーの皆さんは、今すぐテストを始めて、できる限り早く互換性アップデートをリリースすることが非常に重要です。下流のアプリやゲームのデベロッパーは、皆さんのアップデートを受け取るまで作業できないかもしれません。互換性アップデートをリリースしたら、デベロッパーに向けてアナウンスしてください。
Android アプリの互換性とは、新しいバージョンのプラットフォームでアプリが意図したとおりに動作することを意味します。アプリの互換性は、デバイスかエミュレータに公開版のアプリをインストールしてテストするだけで確認できます。アプリの表示が問題なく、正しく動作すれば、それで終了です。そのアプリには互換性があります。
アプリの互換性テストは重要です。なぜなら、リリースごとにプラットフォームに必要な変更を行い、プライバシーやセキュリティを改善したり、OS 全体のユーザー エクスペリエンスを向上させたりしているからです。これにより、アプリに影響が生じる可能性もあります。そのため、すべてのアプリの動作の変更点についてのドキュメントを確認してテストし、ユーザーに互換性アップデートを公開する必要があります。アプリで優れたユーザー エクスペリエンスを確保するために、このレベルの品質は基本的かつ不可欠です。
デバイスを Android 12 にアップデートしたユーザーは、最新バージョンの Android やお気に入りのアプリやゲームを試してみたくなるでしょう。アプリやゲームが正しく動作しないと、大きな問題になり、結果的にアンインストールにつながります。
利用できる新しい API や機能はたくさんありますが、まずは現在のアプリをテストし、互換性アップデートをリリースするところから始めましょう。
Android 12 でのアプリの互換性テストは、Android 12 Beta 4 を実行しているデバイスに Google Play や他のソースから公開版のアプリをインストールするだけで行うことができます。そしてアプリのすべてのフローを試し、機能や UI の問題を探します。すべてのアプリが対象となる Android 12 の動作の変更点を確認し、集中的にテストを行ってください。特に注意すべき変更点は、以下のとおりです。
アプリのライブラリや SDK の互換性テストも忘れずに行ってください。問題を見つけた場合は、最新バージョンの SDK にアップデートするか、デベロッパーに連絡してサポートを受けるようお願いします。
現在のアプリの互換性のあるバージョンを公開したら、アプリの targetSdkVersion をアップデートするプロセスを開始できます。Android 12 をターゲットとするアプリの動作の変更点を確認し、互換性フレームワークを使って問題をすばやく検知します。以下に、テストが必要な変更点の一部を記載します(targetSdkVersion が 31 以上のアプリに適用されます)。
SCHEDULE_EXACT_ALARM
android:exported
テストでは、制限されている非 SDK インターフェースが使用されていないかも確認し、存在する場合は同等のパブリック SDK に移行します。制限されている API については、こちらをご覧ください。
今回のベータ版リリースには、Android 12 の機能を試し、アプリをテストしてフィードバックを提供するために必要なすべてのものが含まれています。サポート対象となっている Pixel デバイスを登録するだけで、OTA(無線)でアップデートを入手できます。また、Android 12 に対応したアプリの開発を行うために、Android 12 SDK をセットアップしてください。
ASUS、OnePlus、Oppo、realme、シャープ、ZTE など、いくつかの主要メーカーのデバイスでも Android 12 Beta 4 を試すことができます。Android 12 Beta に対応しているデバイスとパートナーの全リストは、android.com/beta に掲載されています。さらに幅広くテストしたい場合は、Android GSI イメージで Android 12 Beta 4 をお試しください。デバイスをお持ちでない場合は、Android Emulator でテストできます。
Beta 4 は Android TV でも利用できるので、ADT-3 デベロッパー キットを使って、最新の TV 機能を確認したり、新しくなった Google TV エクスペリエンスでアプリをテストしたりできます。詳しくはこちらをご覧ください。(英語)
数週間後には、最終テスト用のリリース候補として、最後のベータ版をお届けする予定です。
Android 12 Betaの詳細については、Android 12 デベロッパー サイトをご覧ください。
Reviewed by Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Google Play