この記事は Nick Butcher による Android Developers Blog の記事 " #AndroidDevSummit: Jetpack Compose now with Material You " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
先月の Android Dev Summit (英語) では、Jetpack Compose にたくさんのエキサイティングなアップデートが追加されたことをお知らせしました。その 1 つに、Google の新しいデザイン言語である Material You (英語) が Compose で利用できるようになったことがありました。ここでは、見逃してしまった方のために、すべてのお知らせをまとめて紹介します。
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Jetpack Compose 1.1 ベータ版がリリースされました。これによって 1.1 の新しい API が安定版になり、新機能が利用できるようになったほか、パフォーマンスが改善されています。1.1 には、フォーカス処理の改善、タッチ ターゲットのサイズ調整、`ImageVector` のキャッシュ、Android 12 のストレッチ オーバースクロールのサポートなどの新機能が含まれています。さらに、Compose 1.1 では、これまで試験運用版だったたくさんの API が安定版になっているほか、より新しいバージョンの Kotlin もサポートされています。既にサンプル、Codelab、Accompanist ライブラリもアップデートしており、Compose 1.1 と合わせて使えるようになっています。
compose-material3 もリリースされました。これは、Jetpack Compose で Material You の UI を作るためのまったく新しいアーティファクトです。ユーザーの壁紙から好みにあったカラーパレットを作成するダイナミック カラーのサポートを含め、コンポーネントやカラーシステムがアップデートされています。これが最初のアルファ版で、API への新機能の追加や改善作業を繰り返しているところなので、皆さんのフィードバックは大歓迎です。マテリアル デザイン 3 の詳細については、新しい m3.material.io (英語) ウェブサイトをご覧ください。Material Theme Builder (英語) など、ダイナミック カラーを使ってデザインや開発を行う際に役立つツールも公開しています。
Jetpack Compose のレイアウトや、アニメーションと状態について詳しく解説したたくさんのトークを公開しました。また、Wear OS、ホーム画面ウィジェット、大画面で Compose を使う方法を紹介し、3 つの code-along(初めての Compose アプリ、既存アプリの移行、Wear OS での Compose の使用について、ライブ コーディングで説明します)も公開しました。パネル ディスカッションを開催して、Jetpack Compose やマテリアルに関する皆さんからの熱い質問にもお答えしています。
Compose のドキュメントも充実させています。Jetpack Compose のフェーズ、アダプティブ レイアウトを作成するなどの新しいガイドを作成したほか、テーマ設定に関するガイドを拡充してマテリアル デザイン 3 などのガイドを追加しました。
Android Dev Summit では、Android Studio Bumblebee (英語) がベータ版になり、以下のような高度な Jetpack Compose サポートが追加されたことをお知らせしました。
Android Studio Chipmunk のカナリア版には、Compose 用のマテリアル デザイン 3 アプリのテンプレートも新しく追加されています(ビューベースのテンプレートもあります)。
最後になりますが、デザインのハンドオフに利用できる新ツールを一足先に紹介 (英語) しました。これは、Figma でデザインしたコンポーネントをエクスポートして、Jetpack Compose らしいコードを生成できるツールです。デザインの修正を繰り返したり、新しい変更を取り込んだり、生成されたコードを安全に編集したりできます。このツールについて私たちと直接やり取りできる小規模なチームを探しています。興味がある方は登録してください。(英語)
Jetpack Compose は安定版になっており、本番環境で利用できます。私たちは、本番環境で何万ものアプリが Jetpack Compose を使い始めているのを見て感激しています。Compose を使って、皆さんがさまざまなデバイスで動作する優れたアプリを作れるようにするために、機能のロードマップに基づいて開発を続けてまいります。
Reviewed by Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Google Play