この記事は Lauren Mytton による Android Developers Blog の記事 " Access Android vitals data through the new Play Developer Reporting API " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
品質は、Google Play でゲームやアプリが成功するための土台です。そして、Google Play Console の Android Vitals は、アプリのパフォーマンスをトラッキングする優れた方法です。実際、上位 1,000 デベロッパーの 80% 以上が、少なくとも月に 1 度は Android Vitals をチェックし、技術的品質のモニタリングやトラブルシューティングに役立てています。毎日チェックしているデベロッパーも少なくありません。
Google Play Console の Android Vitals の概要では、アプリやゲームの品質を一目で把握できます。しかし、Google Play Console 以外の場所からも Android Vitals データを扱いたいという要望が多くのデベロッパーから寄せられています。考えられるユースケースには、以下のようなものがあります。
2022 年 3 月 22 日より、新しい Google Play Developer Reporting API(英語) を使って、こういったユースケースを実現できるようになりました。
Google Play Developer Reporting API を使うと、Google Play Console 以外の場所で、デベロッパー アカウントからアプリレベルのデータを扱うことができます。今回の初回リリースでは、安定性と電池に関連する 4 つのコア Android Vitals 指標(クラッシュ発生率、ANR 発生率、過剰なウェイクアップの発生率、停止したバックグラウンド ウェイクロックの発生率)に加え、クラッシュと ANR に関連する問題とスタックトレースにアクセスできます。また、異常値、内訳(Android Vitals の新しい国フィルタも含む)、3 年間の指標の履歴も確認できます。
新しい Google Play Developer Reporting API へのアクセス設定は、Google Play Console の [API アクセス] ページから行う
API を有効化できるのは、Google Play Console デベロッパー アカウントのオーナーのみです。オーナーは、Google Play Console の [API アクセス] ページから数分でアクセスを設定できます。使い始めるうえで知っておくべきことは、すべてドキュメント(英語)に記載されています。
API ドキュメントには、サンプル リクエスト(英語)や公開されているエンドポイント(英語)の一覧が掲載されています(アルファ版とベータ版の両方について記載されています)。
API を有効化できたら、複雑なソリューションの実装に入る前に、手動でリクエストを送ってみましょう。そうすることで、API のリソースや操作についての感覚をつかむことができます。また、処理するデータ量によってクエリ時間が異なるので、それを確認するうえでも役立ちます。長期間を対象にしたクエリ、多くのディメンションにまたがるクエリ、巨大なアプリに対するクエリには、長い時間がかかります。
ほとんどの指標セットは、1 日に 1 回更新されます。リソースやリクエスト割り当てを無駄にすることがないように、提供されている手法を使ってデータが新しいかどうかをチェックし、新しいデータが利用できるようになっていることを確認してから、実際のクエリを発行することをおすすめします。
この機能をリクエストしてくださったすべてのデベロッパーの皆さん、どうもありがとうございます。この機能が、これからも皆さんのアプリやゲームの改善に役立つことを願っています。Android Vitals と Google Play Developer Reporting API についてもっと詳しく知りたい方は、Google for Games Developer Summit で私たちが発表したセッションをご覧ください。
Reviewed by Mari Kawanishi - Developer Marketing Manager, Google Play