SDK やライブラリ、ツール、ゲームエンジンを開発している方は、今すぐ必要なアップデートをリリースすることが特に重要です。下流のアプリやゲームのデベロッパーの作業が互換性の問題で止まることのないようにし、最新の SDK 機能をターゲットに指定できるようにしてください。Android 14 を完全サポートするためにアップデートが必要かどうかを、デベロッパーに周知してください。
アプリをテストするには、Google Play やその他の手段を利用して、本番環境で公開しているアプリを、Android 14 ベータ版 5 を実行しているデバイスにインストールします。アプリのすべてのフローを試し、機能や UI の問題を探します。重点的にテストを行うべき点については、動作の変更点を確認してください。Android のリリースの都度、プラットフォームに変更を加え、プライバシー、セキュリティ、全般的なユーザー エクスペリエンスを改善しています。その変更が、アプリに影響を与える可能性があります。特にテストしておくべき変更点は、以下のとおりです。
アプリで使っているライブラリや SDK でも、忘れずに互換性テストを行いましょう。現在の SDK バージョンのアップデートや、デベロッパーにサポートを求める必要があるかもしれません。
現行のアプリについて互換性のあるバージョンを公開すると、アプリの targetSdkVersion をアップデートするプロセスを開始できます。アプリのターゲットを Android 14 にしたときに適用される動作の変更点を確認し、互換性フレームワークを使って問題をすばやく検知しましょう。
Android 14 の利用を開始する
2023 年 8 月 10 日のベータ版 5 のリリースには、Android 14 の機能を試し、アプリをテストしてフィードバックをいただくために必要なすべてのものが含まれています。こちらからサポート対象の Google Pixel デバイスを登録すると、今回と今後の Android 14 ベータ版やフィーチャー ドロップのベータ版アップデートを無線(OTA)で受け取ることができます。64 ビット Android Emulator システム イメージは、近日中に Android Studio SDK Manager で公開されます。
Android 14 向けに最高の開発を行うには、Android Studio Hedgehog(英語)の最新リリースを使うことをおすすめします。セットアップの完了後にやるべきことは、以下のとおりです。
新しい機能と API を試してみる – 問題は、フィードバック ページのトラッカーで報告してください。
現在のアプリの互換性をテストする – アプリが Android 14 のデフォルト動作の変更による影響を受けるかどうかを確認します。Android 14 を実行しているデバイスかエミュレータにアプリをインストールし、幅広くテストします。
オプトインを変更してアプリをテストする – Android 14 では、新しいプラットフォームを指定した場合にのみアプリに影響するオプトインの動作の変更点があります。変更点を早めに把握し、評価することが重要です。簡単にテストできるように、変更点のオン、オフを個々に切り替えられるようになっています。
Android SDK アップグレード アシスタントでアプリをアップデートする - Android Studio Hedgehog の Android SDK アップグレード アシスタント(英語)を使うと、アプリに関連する特定の Android 14 API の変更点をフィルタリングして特定できます。さらに、targetSdkVersion をアップグレードする手順も説明してくれます。
ベータ版のシステム イメージは、Android 14 のリリース サイクル期間を通じて定期的にアップデートされる予定です。
すでに Android 14 ベータ版プログラムに登録しており、デバイスがサポートされている場合は、特に何もしなくても、無線(OTA)アップデートによってベータ版 5 が利用できるようになります。
ベータ版の入手方法の詳しい説明は、Android 14 デベロッパー サイトをご覧ください。
Reviewed by Mari Kawanishi - Developer Marketing Manager, Google Play