この記事は エンジニアリング部門副社長、Dave Burke による Android Developers Blog の記事 " Android 14 Beta 1" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Android は、年間を通して機能強化と新機能を提供します。Android の継続的改善においては、Android ベータ版プログラムのフィードバックが重要な役割を果たします。Android14 デベロッパー サイト (英語) には、Pixel にダウンロード (英語) する方法やリリース スケジュール (英語) など、ベータ版に関する多くの情報が掲載されています。皆さんの感想を聞く (英語) のを楽しみにしています。そして、Android を誰もが使えるプラットフォームにするために、引き続き協力をお願いいたします。
Android 14 は、これまでのリリースで行われたタブレットや折りたたみ式のフォーム ファクタをサポートするための作業が基礎となっています。また、デザイン アイデア集や開発ガイドなど、アプリのエクスペリエンスを洗練するためのツールやリソースも作成しています。
Android オペレーティング システムでは、等しく重要な 2 つの異なるパッケージによって機能を実現しています。それは、サービスを提供するフレームワークと、ユーザーがそのサービスを操作するために使うシステム UI です。システム UI は Android のリリースのたびに微調整していますが、ベータ版 1 に導入されているものをいくつか紹介します。
新しくなった戻る矢印
システム共有シートの改善
また、ダイレクト シェア ターゲットのランキングを決定するために、さらに多くのアプリシグナルが使われるようになります。シグナルは、pushDynamicShortcut (英語) を呼び出し、対応する機能バインディング (英語) を使ってショートカットの使用方法を報告することによって提供します。
Android 14 では、アプリを際立たせるために、新しいグラフィック機能が追加されています。
パスのクエリと補間に対応
Android の Path API (英語) は、ベクター グラフィックの作成とレンダリングの強力で柔軟な仕組みです。Android 14 より、パスを照会して内容を確認できるようになります。今回の API アップデートには、構造が完全に一致するパス間の補間機能が含まれています。これにより、モーフィング効果を実現できるようになります。また、AndroidX ライブラリによって API 21 までの下位互換性が提供されます。詳細はこちら (英語) をご覧ください。
アプリ別の言語設定
Android 14 では、アプリ別の言語設定が強化され、Android の [設定] のアプリ別の言語リストに表示される言語セットを動的にカスタマイズ (英語) できるようになります。また、IME から現在のアプリの UI 言語を取得できるようになります。Android Studio Giraffe Canary 7 と AGP 8.1.0-alpha07 より、アプリ別の言語設定をサポートするようにアプリを自動構成できます。Android Gradle プラグインは、プロジェクトのリソースに応じて LocaleConfig (英語) ファイルを生成し、このファイルへの参照を生成されたマニフェスト ファイルに追加します。そのため、言語サポートを変更する際に、手動でファイルを作成したり更新したりする必要はなくなります。詳しくは、アプリ別言語の自動サポートをご覧ください。フィードバックもお願いいたします。
障がいのある方向けのユーザー補助サービスのみに公開範囲を限定する
Android 14 では、accessibilityDataSensitive 属性が導入されます。これを使うと、障がいのあるユーザーをサポートするものであることを宣言したユーザー補助サービスのみに、特定のビューを公開できるようになります。Google Play ストアからダウンロードするアプリでは、Google Play プロテクトがこの宣言の信頼性を保証します。TalkBack など、障がいのあるユーザーをサポートするものであることを宣言したサービスは、この属性の影響を受けません。
アプリでは、以下の目的で accessibilityDataSensitive を使うことを検討できます。
ユーザーデータを保護する(個人の詳細や平文パスワードなど)
重要なアクションが意図せずに実行されることを防ぐ(送金、ショッピング アプリでの決済など)
まだ Android 14 でアプリの互換性テストを実施していない方は、ぜひこのタイミングで行っておきましょう!Android 14 がベータ版になったので、デベロッパーだけでなく、先行ユーザーもアクセスできるようになります。今後数週間のうちに、Android 14 で皆さんのアプリを試すユーザーが増え、見つかった問題が報告される可能性があります。
互換性テストを実施するには、公開しているアプリを Android 14 ベータ版を実行しているデバイスかエミュレータにインストールし、アプリのフローをすべて試します。重点的にテストを実施すべき点については、動作の変更点 (英語) を確認してください。見つかった問題を解決できたら、できる限り早くアップデートを公開しましょう。
このタイミングで、アプリのターゲットを Android 14 にする準備を始めることをおすすめします。開発者向け設定で、アプリの互換性変更を切り替えてテストを実施しましょう。
今回のベータ版のリリースには、Android 14 の機能を試し、アプリをテストしてフィードバック (英語) を提供するために必要なすべてのものが含まれています。タブレットや折りたたみ式でアプリのテストを始める一番簡単な方法は、Android Studio SDK Manager (英語) の最新プレビュー版で、タブレットまたは折りたたみ式設定の Android Emulator を使うことです。ベータ版フェーズに入ったため、こちらからサポート対象の Pixel デバイスを登録するだけで、今回と今後の Android 14 ベータ版やフィーチャー ドロップのベータ版アップデートを無線(OTA)で受け取ることができます。Pixel デバイスをお持ちでない方は、Android Studio で 64 ビット システム イメージと Android Emulator を使うことができます。
Android 14 向けに最高の開発をするには、Android Studio Giraffe (英語)(または Giraffe 以降の最新版)の最新プレビュー版を使うことをおすすめします。セットアップ (英語) の完了後にやるべきことは、以下のとおりです。
新しい機能や API を試す - API の確定に向けて、皆さんのフィードバックが不可欠です。問題は、フィードバック ページ (英語) のトラッカーで報告してください。
現在のアプリの互換性をテストする - アプリが Android 14 のデフォルト動作の変更による影響を受けるかどうかを確認します。Android 14 を実行しているデバイスかエミュレータにアプリをインストールし、幅広くテストします。
変更をオプトインしてアプリをテストする - Android 14 では、動作の変更点はターゲットに新しいプラットフォームを指定した場合にのみアプリに影響するようになっており、それをオプトインすることができます。変更点を早めに把握し、評価することが重要です。簡単にテストできるように、変更点のオン、オフを個々に切り替え (英語) られるようになっています。
プレビューやベータ版のシステム イメージと SDK は、Android 14 のリリース サイクル期間を通じて定期的にアップデートされる予定です。
すでに Android 13 QPR ベータ版プログラムに登録しており、デバイスがサポートされている場合は、特に何もしなくても Android 14 ベータ版 1 が利用できるようになります。
ベータ版の入手方法の詳しい説明は、Android 14 デベロッパー サイトをご覧ください (英語) 。
Reviewed by Mari Kawanishi - Developer Marketing Manager, Google Play
新しいプラットフォーム「ヘルスコネクト」をデベロッパーが採用する 4 つのベネフィット
2023 年 4 月から、Android のプラットフォーム「ヘルスコネクト」に日本国内の 6 社がローンチパートナーとして参画。各アプリにおいて、今後ヘルスコネクトと連携したサービスが順次使用可能になります。ヘルスコネクトはユーザーの同意の元、アプリ間でデータを共有できるプラットフォームです。アプリ間の接続はより少ないコードで実装でき、リリース後のメンテナンスにかかるコストを大幅に削減できます。
グローバルではすでに 40 社が参画しており、今春から日本でもヘルスコネクトを中心とした健康・フィットネスアプリのエコシステムが開始します。
1. ユーザーの健康データ提供・連携がシンプルに
ヘルスコネクトは健康・フィットネスアプリのデベロッパーが、アプリに記録したデータを安全に、ユーザーの許可のもと他の健康・フィットネスアプリと共有できるプラットフォームです。ヘルスコネクトに集約したデータはユーザーのデバイスに保存されます。
ヘルスコネクトは現在、アクティビティ、睡眠、栄養、ウィメンズヘルス、身体測定値、バイタルの 6 カテゴリにわたる 50 種類以上のデータを格納できます。これまでアプリ間でデータ連携するには複数の API 接続に向けた開発や維持に対するコストがデベロッパーの負担になっていました。その結果、ユーザーは自分自身のデータを総合的に判断するために、複数のアプリをまたいで確認する必要がありました。
ヘルスコネクトを活用することで、デベロッパーはユーザーの同意の元、ヘルスコネクトから必要なデータにアクセスできるようになります。
ヘルスコネクト の単一の API セットにより、アクセス許可の管理とデータの読み取りと書き込みが簡単になります。
2. より少ないコードで、より深いインサイトを提供可能に
ヘルスコネクトでは数行のコードを追加するだけでデータの読み込み・書き込みが可能になります。また、複雑な集計処理もヘルスコネクト側でサポートするので、クエリのカスタマイズすることで、個々のユーザーに最適化された健康に対する深いインサイトを提供することができます。デベロッパーはデータ連携の開発にかけていた時間を、ユーザーにとって価値のある顧客体験の創出にかけられるようになります。
3. 健康領域アプリのユーザーのベネフィット向上
ヘルスコネクトは健康・フィットネスに関するデータの標準化をサポートし、さまざまなアプリが API に自由に接続できるプラットフォームです。今後、さまざまなアプリがヘルスコネクトを活用し、エコシステムが充実することで、それぞれのアプリが得られるベネフィットが向上していくでしょう。
4. ユーザーのプライバシー管理を一元化
ユーザーから取得する権限の管理はヘルスコネクトに一元化されます。ユーザーはヘルスコネクト上で複数のアプリのアクセス状況を管理でき、随時設定変更が可能です。デベロッパーにとっては、権限管理と設定画面の UI 開発コスト削減につながるほか、データ連携をより容易に実現するメリットがあります。また、ヘルスコネクトのデータは暗号化された上でデバイスにのみ保存されます。
日本から 6 社のデベロッパーが参画
ヘルスコネクトの提供開始に対して、日本国内の 6 社が参画。
2023 年 4 月から順次ヘルスコネクトに対応した機能をリリースします。対応するアプリは以下のとおりです。
※カッコ内はアプリ提供企業
WEBGYM(株式会社東急スポーツオアシス): フィットネス動画配信とトレーニングログ記録アプリ
あすけん(株式会社 asken): 食事記録と栄養価計算・体重管理アプリ
ユビー(Ubie 株式会社): 症状検索・医療機関 - 受診支援アプリ
Welby マイカルテ(株式会社 Welby): 2 万 6,200 か所の医療機関と連携する健康データ共有アプリ
シチズンヘルスケア健康予約(シチズン・システムズ株式会社): 血圧計・体温計で取得したデータを簡単に記録できるアプリ
メディセーフデータシェア(テルモ株式会社): 血糖測定器・血圧計などで取得したデータを簡単に記録できるアプリ
ヘルスコネクトを通じて、より豊かな UX を提供しましょう
ヘルスコネクトでは、今後より多くのデータに対応する予定です。データの拡充によって、デベロッパーはさまざまなデータを組み合わせた豊かなユーザー体験ができるようになるでしょう。すでにヘルスコネクト連携に関するドキュメントや動画チュートリアル (英語/日本語字幕あり)、コードサンプルを多数提供しています。
Google ではプラットフォームとテクノロジーを駆使して、よりシンプルかつ安全にアプリ間の健康情報を結びつけ、より豊かな価値を提供することで、多くの人々の健康の支援を目指します。この取組にぜひご参加ください。
ヘルスコネクト SDK や API など開発に必要な情報は、こちらで詳しく紹介しています。
Google Pixel スマートフォンをご利用の場合、ソフトウェアアップデートによりヘルスコネクトが追加され、端末の設定にメニューが追加されます。
その他の Android デバイスをご利用の場合は Google Play よりダウンロードして、ご利用ください。ヘルスコネクトはアプリとしては表示されません。設定画面からヘルスコネクトを選択して、設定内容やデータをご確認ください。
今年の Google for Games Developer Summit (動画/英語 - 日本語字幕あり) で Google Play Games (ベータ) が日本に拡大する予定を発表しました。このベータ版エクスペリエンスの目標は、早期にフィードバックを収集して、世界中のプレイヤーと開発者のニーズに合わせて製品を改善し続けることです。そして本日、国内のすべてのプレイヤーに向け、Google Play Games (ベータ) をリリースします。(* プレイできる環境は、デバイスやアカウント要件によって異なります)
Google Play Games (ベータ) は、すでに米国などで公開されており、ドラゴンボール レジェンズや原神など、国内でも人気を博している多くのモバイル ゲームもプレイいただけます。また過去数か月間、多くの人気モバイル ゲームが追加されたことで、Google Play Games カタログの成長が加速しています。特に今回、ウマ娘 プリティーダービー、FFBE幻影戦争 WAR OF THE VISIONS、eFootball™ウイコレ CHAMPION SQUADS、三國志 覇道など、国内でも評価の高いデベロッパーやパブリッシャーによるタイトルが、Google Play Games に加わりました。これらを含む何十作品ものゲームが、Google が構築したスタンドアロン アプリケーションを介して Windows PC 上でプレイできるようになります。
私たちのより広い目標は、プレイヤーとの出会いを広げ、できるだけ多くのデバイスでゲームにアクセスできるようにすることです。これまでベータ版に参加されたプレーヤーからも、スマートフォン、Android タブレット、Chromebook、Windows の PC でお気に入りのゲームをシームレスにプレイできることにご好評をいただいています。さらに、昨年の公開以来、より多くのプレーヤーにリーチできるよう、統合型のグラフィックス カードと 4 コア以上の CPU を搭載した Windows 10 以上が動作する PC へと最小仕様要件を引き下げることで、大幅な進歩を遂げてきました。
プレーヤーが Google Play でお気に入りのゲームを楽しめるように、本プラットフォームをより多くの市場に拡大できることを嬉しく思います。完全なリリースに向けて、引き続き新機能を追加し、開発者とプレイヤーからのフィードバックを評価していきます。今後のお知らせへのサインアップや、ベータ版を利用するには、g.co/googleplaygames にアクセスしてください。Google Play Games (ベータ) についての詳しい情報を希望する Android ゲーム開発者は、デベロッパー サイトよりお問い合わせいただけます。今後のベータ リリースと各地域での提供については、近日中にお知らせする予定です。
Windows は Microsoft グループの商標です。ゲームタイトルは地域ごとに異なる場合があります。
この記事は Ryan Fitzgibbon による Android Developers Blog の記事 " Preparing for the Android Privacy Sandbox Beta " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
プライバシーを重視した新たなモバイル向け広告ソリューションを導入するという目的のもと、Android のプライバシー サンドボックスについてお知らせしたのは 昨年 2022 年 2 月のことでした。
そして 2022 年を通して、デザイン案を公開し、たくさんのデベロッパー プレビューをリリースしてきました。皆さんからのすべてのフィードバックに感謝いたします。そのおかげで、提案を改善することができました。
デベロッパーの皆さんが新しいソリューションの次の段階のテストに進めるように、本年より、Android 13 のモバイル デバイスを対象に、プライバシー サンドボックスの最初のベータ版を配信し始めます。配信は一部のデバイスから始め、徐々に数を増やしていきます。デベロッパー プレビューのリリースも継続される点に注意してください。新機能はまずデベロッパー プレビューとして提供し、初期フィードバックを集めた後、実環境のデバイスにリリースします。
この記事では、デベロッパーの皆さんが準備を整えられるように、プライバシー サンドボックス ベータ版の詳細についてお知らせしました。
ベータ版リリース以降、今後のデベロッパー プレビューを含め、広告関連の API(Topics、FLEDGE、アトリビューション レポートなど)を使えるのは、登録を済ませたデベロッパーのみとなります。この登録によってデベロッパーの身元を確認し、API に必要なデベロッパー固有のデータを収集します。登録方法の詳細はこちらをご覧ください。
プライバシー サンドボックス ベータ版は、ソリューションの一部として広告関連の API をテストしたいと考えている広告技術デベロッパーおよびアプリ デベロッパーが利用できます。
所有する Android 13 デバイスでベータ版をテストしたい組織がベータ版プログラムに参加するには、デバイス数限定のアクセスをリクエスト (英語) したうえで、サンドボックス API を使うアプリを登録する必要があります。
SDK ランタイムについては、デベロッパー向けのクローズド ベータ版があり、一部のアプリにランタイム対応 SDK を配布してテストを行います。SDK ランタイムのテストには実環境のデバイスとの連携が必要であるため、今回のベータ版では、このテストに対応できるリソースがある一部のパートナーとともに進めることを考えています。参加に興味がある方は、こちらから登録をお願いします (英語) 。
ベータ版リリースを使いたいデベロッパーは、昨年末に公開された API レベル 33 SDK 拡張機能アップデートでソリューションをコンパイルする必要があります。
多くの広告主やサイト運営者から、この新技術のテストで自分たちが果たせる役割に関する質問が寄せられています。サードパーティ製ソリューションを使って広告の提供や管理を行っている企業には、プロバイダと連携して、テストのロードマップやプライバシー サンドボックスの初期テストへの参加方法について理解しておくことをおすすめします。
Android のプライバシー サンドボックスに関わるすべての方に感謝します。次のテストフェーズに入るにあたり、今後も継続的にフィードバック (英語) をお寄せいただけますと幸いです。
この記事は Google Play プロダクト マネージャー Sheenam Mittal による Android Developers Blog の記事 " Play Commerce prevented over $2 billion in fraudulent and abusive transactions in 2022 " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Google Play Commerce を使用すると、170 以上の市場で、独自のグローバル コマース プラットフォームを実行するために必要な複雑さと時間の消費なしに、アプリケーションとゲームを規模に合わせて収益化できます。これにより、世界中の何百万人ものユーザーと簡単に取引することができ、ユーザーは信頼できる安全な方法でデジタル製品やコンテンツの支払うことができます。デベロッパーとユーザーが 安全に販売・購入できるようにすることは Play Commerce の重要な柱であり、アプリを不正利用したり悪用したりしようとする悪質な行為を継続的に防止し監視することで、これを達成しています。
2022 年には、20 億ドル以上の不正・悪用トランザクションを防止しました。アプリ上で悪用を試みる不良行為者は、1 回限りの購入と自動更新の両方にわたって、さまざまな戦略を実行します。例えば、アプリのアイテムを不正な支払い方法で購入しようとしたり、すでに消費または販売されているアプリ内購入の払い戻しをリクエストしたり、不正なギフトカードを購入に使用したりすることができます。不良行為者によって組み合わせられたか、連携された企みが実行されると、アプリで大規模な悪用が発生する可能性があります。このような不正行為や悪用を防止するには、自動化されたソリューションと、人間の専門知識を組み合わせた一連の内部モニタリング ツールからなる包括的なアプローチが必要です。
Google Play とデベロッパーの間の情報の非対称性は、一般的に不良行為者によって悪用されています。これを解決するために実装できる最も効果的なソリューションには、Voided Purchases API と Obfuscated Account ID の 2 つがあります。上位 200 社のマネタイジング デベロッパーの 70% 以上が、アプリに対する不正行為や悪用を減らすためにこれらのソリューションを統合しています。
また、Play Integrity API を使用して、不正行為や不正アクセスなどの潜在的なリスクや不正なやり取りからアプリケーションやゲームを保護することもできます。重要な時に Play Integrity API を呼び出して、Google Play によってインストールされ、正規の Android デバイス上で実行されている改造されていないアプリからユーザー アクションまたはサーバー リクエストが来ていることを確認します。何か問題が発生した場合、アプリのバックエンド サーバーは適切なアクションをして攻撃を防ぎ、悪用を減らすことができます。Play Integrity API を使用するデベロッパーは、アプリやゲームの不正アクセスを平均 50% 以上削減しています。特にリクエストが多かった今後の新しい機能アップデートにご期待ください。
先月は、Play Developer API を使用してアプリ内アイテムを消費できる Purchases.product.consume をリリースし、より多くのビジネス ロジックを安全なバックエンドに移行することでクライアント サイドの不正使用のリスクを低減しました。例えば、不良行為者があなたのアプリで商品を購入し、クライアント側に改ざんした場合、購入から 3 日後に確認未了により自動的に払い戻されます。サーバー側で購入プロセスを実施すると、この種のアプリの悪用を防ぐことができます。
Google Play Commerce は、デベロッパーとユーザーが安全に販売・購入できるように全力を注いでいます。このガイドを参照して、不良行為者がユーザーに危害を加え、アプリを悪用しないようにする方法や、 その他の 2023 年の取り組みについてよく確認し、Android と Google Play の安全性の確保に役立ててください。
この記事は Android チームによる Android Developers Blog の記事 " Mercari reduces 355K lines of code, a 69% difference, by rebuilding with Jetpack Compose " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。また過去に本内容について詳しく解説いただいた動画はこちらからご覧いただけます。
2020 年、Mercari チームはアプリの技術的なインフラストラクチャを更新するという大きな取り組みを実施しました。当時、そのコードベースは 7 年前のもので、大きなアーキテクチャ更新を受けていませんでした。これは、チームが新しい機能を開発し、タイムリーなアプリアップデートをリリースするということに支障をきたしていました。この技術的負債を解決するために、Mercari は GroundUP プログラムと呼ばれる、Android を含むプラットフォーム全体のアプリケーションを完全に書き直す取り組みをリリースしました。
その目標は、拡張可能な設計で完全に近代化されたアプリケーションを作成することでした。アプリをリツールしている間、Mercari のデベロッパーは、ネイティブ UI を作成するための Android の最新の宣言ツールキットである Jetpack Compose に目を向けました。評価中、チームは Jetpack Compose で書き換えるとコードベースが整理され、アプリの見た目をよりコントロールするのに役立つことを学びました。
Mercari チームは、Jetpack Compose を使用して Android アプリのアーキテクチャと技術スタックを完全に書き換えました。Mercari のデベロッパーは新しいデザインシステムを作り、Compose を使って完全に統合し、新しい機能を簡単にテストして実装できるようにしました。この新しいデザインシステムを使用して、Mercari チームは 130 以上の UI 画面をマーケットプレイス用に書き換え、多くのコンポーネントの見た目を近代化しました。
Jetpack ライブラリの助けを借りて、Mercari のチームは書き換え中にレガシーコードをすべて削除し、コードベースを大幅に削減し、デベロッパーにとって管理しやすくしました。「コードは大幅に少なくなりましたが、実際には同じアプリです」と Mercari の Android テクノロジーリーダー、Allan Conda は述べます。「書き換えられたアプリのコード行数は約 35 万 5000 行少なく、これは以前よりも約 69% 少なくなっています。」
Mercari チームが最初に GroundUP プログラムを開始したとき、Jetpack Compose はデベロッパープレビューでのみ利用可能でした。UI を作成するための新しい宣言的なアプローチのために、Mercari チームは Jetpack Compose で完全にアプリを作成することにしました。しかし、それはまだ非常に新しいので、2つのツールキットを併用するためにはこれまでになかったエッジケースを解決する必要があることに気付きました。
例えば、Mercari の出品フォーム画面ではユーザーは出品したい商品の詳細を入力するように求められます。その後、ユーザーはデバイスのギャラリーから写真を選択し、ドラッグ ジェスチャーを使用してこの画面で並べ替えることができます。当時、ジェスチャー API は Jetpack Compose では利用できなかったため、チームは Compose の AndroidView を利用することで、ジェスチャーを扱える View を出品フォーム画面にシームレスに統合しました。これによって、この機能が Jetpack Compose で利用できるようになるまで、安定しているとはいえ一時的な形でドラッグ ジェスチャーを実装することができました。
Mercari チームは、2 つのツールキットのスイッチがいかに簡単であるかに感銘を受け、Compose と一緒に Views を使用することで、このようなエッジケースをよりうまくコントロールできるようになりました。Compose は現在、Gesture API をサポートしており、それ以来 Mercari デベロッパーは Compose のみを使用してドラッグ ジェスチャー コンポーネントを完全に作成し統合しています。
Jetpack Compose は Mercari が最初にこれを採用した当初に比べ非常に成熟し、今では Android デベロッパーのほとんどは、Android アプリが Compose で完全に書き込めるようになったため、両方のツールキットと相互運用する必要がなくなりました。
Mercari チームは Compose を使用して、アプリの安定版リリースに対する ベースライン プロファイル の生成を自動化し、それが非常に有益だと感じていました。標準の Compose ベースラインプロファイルを使用すると、使用しない場合に比べ、ホーム画面は最大 2 倍速くフレームをレンダリングします。さらにカスタムプロファイルを提供すると、標準のベースラインプロファイルを持つだけと比較して、最大 20%メルカリユーザーがスクロールする際に追加で高速化されます。
チームは、Android Macrobenchmark でのアプリのコア シナリオに基づいて、自動化されたパフォーマンス テストも作成しました。「Android Macrobenchmark を使用すると、起動、スクロール、および画面の読み込み時間のパフォーマンスを自動的にテストできます」と Allan は述べています。「現在、検索結果や商品の閲覧など、このようなテストでカバーされているコア シナリオが 6 つあります」
また、Mercari のデベロッパーは、リアルタイムアプリのパフォーマンスモニタリングツールである Firebase Performance Monitoring とカスタムコードを統合し、Compose 画面のスクロールパフォーマンスを計算しました。Firebase Performance Monitoring を使用して、Mercari チームは検索結果画面でのパフォーマンスの問題を検出しました。Mercari デベロッパーは Android Profiler を使用して問題を調査し、検索結果のスクロール時のフレーム レートが低いことがわかりました。これにより、レンダリングが遅くなる場面が約 23.6% 減少しました。
Mercari チームは Google の Compose のパフォーマンスのベスト プラクティス と Compose の安定性 (英語) を参照して、このフレーム レートの問題を解決しました。Mercari のデベロッパーは、アプリが Composables (英語) をスキップするように、 検索画面上の未使用の状態を外に取り出すことで、フレームレートを大幅に向上しました。
管理するコードが少ないため、Mercari デベロッパーは機能のテストと実装がはるかに簡単になりました。「新しい基盤を使って、ようやく多くのテストができます。ユーザーは Mercari アプリの新機能をより速い速度で期待できるでしょう。」と Allan 氏は述べています。
Mercari のデベロッパーはさらに Animation API を使用するアプリを開発できることを楽しみにしています。Compose を使用すると、コンポーネントのアニメーション化がはるかに簡単になり、Android UX の大幅に改善できる可能性があります。
Jetpack Compose で UI 開発を最適化しましょう。