定期購入で提示する内容が不明瞭なためにユーザーの信頼を失った場合、ユーザーはアプリの定期購入を取りやめて否定的なレビューを残します。その結果、皆さんのビジネスに不利益が生じます。一方、明確で説得力のある内容であれば、意思決定に必要なすべての情報をユーザーに提示でき、サービスへの信頼が増します。その結果、ユーザーは長期間定期購入を続けてくれることでしょう。
今回のポリシー 変更の目的は、ユーザーに定期購入の内容、無料試用や発売記念価格に関する規約、キャンセルを含む定期購入の管理方法を理解してもらうことです。
ポリシーセンターで、このポリシーについての詳しい情報を確認し、ベスト プラクティスやよくある違反事項の例を見ることができますが、最も重要なことは、アプリ内で定期購入の内容をユーザーに明確に示すことです。以下のベスト プラクティスをご覧いただき、定期購入のページの変更などについてご検討ください。
以下のような
定期購入の利用規約を明確にします。
- アプリの全部または一部の機能やサービスを使うために、定期購入する必要があるかどうか。定期購入が必要でない場合、ユーザーは簡単に定期購入のオファーを拒否できるかどうか。
- 定期購入の価格
- 課金サイクルの頻度
無料試用や発売記念価格を提供する場合は、以下のことを明確かつ正確に提示します。
- 期間
- 価格設定
- 無料試用や発売記念価格に含まれる内容
- 無料試用が有償の定期購入に切り替わるタイミング
- 有償の定期購入に切り替えたくない場合、キャンセルする方法
アプリでは、定期購入のキャンセルや管理を行う方法を明確に示すようにします。2020 年 6 月 16 日までに、既存のアプリをこのポリシーに準拠させてください。
追加の開発作業なしにユーザー エクスペリエンスを改善する
今回のポリシーの変更と併せて、以下のようなプラットフォームレベルのプロダクトの変更を行いました。これは、ユーザーの信頼を高め、安心して定期購入を行ってもらうための対応です。
- 透明性を高めてユーザー エクスペリエンスを改善するために、購入用のカートを改善しました。
- 無料試用やお試し価格が終了する前に、ユーザーにメールで通知します。
- 3 か月、6 か月、年間のプランで定期購入を行っているユーザーには、更新が近づいたときにメールで通知します。
- アプリやゲームをアンインストールしても自動的に定期購入が解除されない場合、アンインストールした定期購入ユーザーに通知します。
短期的に見れば、この対応によってコンバージョンの減少や定期購入のキャンセルにつながる可能性もあるでしょう。しかし、最終的にはアプリやゲームの品質が高まり、払い戻しや支払い拒否の確率が低い定期購入ユーザーの獲得につながるはずです。全体的に見れば、安定した定期的な収益が得られることになります。
参考情報
私たちは、皆さんが定期購入ユーザーに適切に対応するためのお手伝いをしたいと考えています。そこで、Google Play の「アプリ開発を成功させるためのアカデミー」に
チェックリスト、
トレーニングを公開しました(今現在コンテンツは英語のみです)。また、最近のポリシー変更内容を日本語で解説した
動画を作成しました。アプリやゲームに必要なアップデートを行う際の参考情報としてご活用ください。
Google Play をデベロッパーやユーザーにとって信頼できるプラットフォームにすることにいつもご協力いただき、ありがとうございます。すばらしいユーザー エクスペリエンスを生み出すだけでなく、定期購入ビジネスをますます拡大させるために、これからもご協力をお願いいたします。
Reviewed by Hidenori Fujii - Google Play Developer Marketing APAC