Google I/O ‘21 で発表された Google Play の主なアップデート
2021年6月21日月曜日
この記事は Alex Musil による Android Developers Blog の記事 "The top Google Play updates from I/O ‘21" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
今年の Google I/O では、Google Play を最大限に活用するために役立つたくさんのすばらしい新機能やツール、アップデートについてお知らせしました。I/O セッションですべてのアップデートを確認できますが、この記事では、インストール数の増加からエンゲージメントや収益の拡大まで、ビジネスの推進に役立つ新機能の概要をご紹介します。
※日本語字幕に対応しています
収益の合計が 100 万米ドルに達するまでサービス手数料を 15% に引き下げ
- 今年 3 月、デベロッパーの皆さまが、ビジネスの成長にとって重要なフェーズに投資をしていくサポートができるようにするため、サービス手数料の引き下げを行うことをお知らせしました。2021 年 7 月 1 日より、毎年の収益が 100 万米ドルに達するまで、サービス手数料を 30% から 15% に引き下げます。現在 Google Play Console で新しいレートを登録できるようになっています。準備する時間を確保していただけるように、手順の詳しい説明をサポートページに掲載しました。
ポリシーへの準拠を管理する新ツール
- 新たに Google Play Console にポリシーとプログラム専用のセクションを作成しました。ポリシー準拠に関する懸念事項、ポリシーの問題を修正する方法についてのガイダンス、今後のポリシー変更についての情報を一元的に確認できます。
SDK ガイダンスの追加
- 新しい Google Play SDK Console で、SDK プロバイダが自身の SDK バージョンについての問題を報告できるようになりました。それにより、SDK に関する適切なガイダンスや推奨事項を確認できます。この機能は、まずいくつかの大規模 SDK プロバイダに導入し、その後拡大していく予定です。
- また、今年中にアプリデベロッパーの皆さんが適切な SDK を選べるように、一般的な SDK に関する重要な知見を掲載する新しい Web サイトを公開する予定です。安全で安定したアプリを構築する方法について詳しく知りたい方は、以下の I/O セッションをご覧ください。
※日本語字幕に対応しています
アプリやゲームを見つけてもらいやすくする方法
- Google Play ストアの掲載情報のアセットが、より正しい方法でアプリ内体験やゲーム内体験への期待を高め、ユーザーの満足度が高いダウンロードを導けるようにするため、アプリのメタデータに関するポリシー変更について事前告知を行いました。
- さらに、ストアに掲載するプレビュー アセットに新しいガイドラインを導入します。
公開形式に対応した配信機能
- 現在 100 万近くのアプリが Android App Bundle を使っており、ユニバーサル APK と比べてアプリサイズを 15% 節約しています。App Bundle は 2021 年 8 月 1 日より Google Play で公開するすべての新規アプリで必須となります。
- デベロッパーの皆さんからのフィードバックに基づき、まもなく、オプションの自動整合性保護をリリースする予定です。この機能は、ユーザーのデバイスにダウンロードしたアプリのコードが、オリジナル版から変更されていない保証が可能となります。
知見を元にビジネス成長の機会を見極める
- アプリやゲームのエンゲージメントと収益化のトレンドを理解し、開発計画を最適化できるよう、Google Play エコシステムのデータと、類似アプリに対するパフォーマンスの状況を最大限に活用しています。詳しくは、以下の I/O セッションをご覧ください。
※日本語字幕に対応しています
- カスタマイズを行い、アプリのダッシュボードの上部にある KPI のパーソナライズ セクションで、皆さんにとって重要な指標をピン留めすることもできます。
柔軟な収益化戦略に役立つ機能
- デベロッパーの皆さんがアプローチできる世界のユーザーの範囲はさらに広がっています。2020 年には、世界中の 30 の市場において、その地域で利用できる 34 の支払い方法を追加しました。
- ラテンアメリカ、ヨーロッパ、中東、アフリカ、アジア太平洋地域の 20 の新しい市場で、デベロッパーが有料アプリ、アプリ内購入、定期購入に設定できる最低価格を引き下げ、1 ドル未満の価格設定可能地域を拡大しました。
- 今年は、ユーザーがカートの複数のアイテムを一度に購入できるようにする複数購入機能をリリースする予定です。
- 複数の商品を単一の定期購入の一部として販売できるマルチライン サブスクリプションをリリースする予定です。
- 一定の期間だけコンテンツにアクセスできるプリペイド プランも導入する予定です。なお、ユーザーはいつでも簡単に期間を延長できます。
- 以上の新機能は、Play Billing Library バージョン 4.0 を組み込むと利用できるようになります。詳細は改めてお伝えする予定です。なお、新規アプリは 2021 年 8 月 2 日までに、既存アプリのアップデートは 2021 年 11 月 1 日までに、バージョン 3.0 を組み込む必要があります。
ユーザーのエンゲージメントと維持率を向上させるためのプログラム拡張
- 今年は、Google Play Pass を利用できる市場が 40 以上、ゲームやアプリでは 800 以上に拡大されました。このプログラムに参加しているアプリやゲームのデベロッパーは、対象の市場で Google Play の収益が平均して倍以上になっています。本プログラムへ参加をご希望の方は、こちらからお知らせください。
- Google Play Points が利用できるマーケットが 22 か国に拡大し、Google Play Console と統合されたことで、より一層、デベロッパーが本プログラムへ参加しやすくなりました。Google Play のロイヤルティ プログラムに参加すると、ユーザーのエンゲージメントを向上させたり、熱心なユーザーの離脱を減らすことができます。本プログラムに参加する方法は、こちらからご覧ください。
教育コンテンツの追加
- 本記事でご紹介している機能についてさらに詳しく知りたい方に向けて、プログラムやツールについて学べるベスト プラクティスやリソースを掲載した包括的な Web サイトを公開しました。
- Google Play アカデミーにもたくさんの新しい無料コースを追加しました。Google Play アカデミーは、起業を考えている方にも、Google Play で既存ビジネスを拡大しようとしている方にも役立つ知識を得ることができます。
Reviewed by Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Google Play