この記事は Alex Musil による Android Developers Blog の記事 " Google Play updates from #AndroidDevSummit " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
今年の Android Developer Summit (英語) では、信頼性や安全性の強化、アプリの品質改善や収益化向上のためのツール、ゲーム向けのアップデート、アプリやゲームのマーケティング向けの新たな認定制度など、Googe Play のプラットフォームでの成功を支援するために開発してきた新機能について紹介しました。
ご興味のある方は、以下のセッション動画を視聴するか、この記事でハイライトをお読みください。
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あらゆる種類のビジネスが Google Play で成功できるように、重要な変更を行いました。デベロッパーには、アプリの購入価格、またはアプリ内でのデジタル購入の一定割合に対して、Google Play のサービス手数料が適用されます。Google Play 上のアプリのデベロッパーのうち、わずか 3 % のデベロッパーにのみサービス手数料が適用されており、残りの 97% のデベロッパーは、Google Play が提供しているサービスを無料で利用しながら、アプリを配信しています。現在、アプリのエコシステムをサポートするために複数のプログラムが用意されており、サービス手数料が適用されるデベロッパーの 99% が 15% 以下のサービス手数料で Google Play を利用できるようになっています。
先日、2022 年 1 月 1 日から Google Play のすべての定期購入のサービス手数料を 30% から 15% に引き下げることをお知らせしました。さらに、Google Play メディア エクスペリエンス プログラムを変更し、E ブックスとオンデマンドの音楽ストリーミングサービスを対象に、サービス手数料を 10 % を下限として 引き下げます。
サービス手数料の詳細については、よくある質問をご覧ください。
今年の前半に、Google Play ストアにローンチする予定となっているデータ セーフティ セクションについて詳しくお知らせしました。これにより、ユーザーはアプリがどのようなデータを収集し、共有するか、そのデータがどのように使われるかを知ることができます。プライバシーとセキュリティへのアプローチの方法を提示することで、信頼を築くだけでなく、ユーザーがインストールして使うアプリについて情報を得て判断できるように支援しています。
ユーザーには、2022 年 2 月から Google Play ストアで新しいデータ セーフティ セクションが表示されます。デベロッパーは各アプリについて、2022 年 4 月までにこのセクションを入力して承認を受けてください。また、Google Play Console から必須となるデータ セーフティ フォームを今すぐ入力することをお勧めします。フォームの入力方法のガイダンスなど、詳細については、Get prepared for the Data safety section(Google Play の新しいデータ セーフティ セクションに対する準備について)セッションをご覧ください。
Google Play は、安全で信頼できるようなプラットフォームにするため、定期的にポリシーを改定しています。2021 年 10 月末の更新に関する内容は、ポリシーセンターかこちらの PolicyBytes 動画をご確認ください。
デベロッパーとユーザーを保護するもう 1 つの方法が、アプリやゲームを不正使用や攻撃から守ってくれる新たなデベロッパー ツールに注力することです。このツールによって、ユーザーに意図したとおりの体験を提供することができます。新しい Play Integrity API では、Google Play の各種サービスを利用している本物の Android デバイスであり、Google Play からインストールした本物のアプリのバイナリを実行しているかどうかを判断することができます。そうでない場合は、アプリに何らかの障壁を追加してリスクを減らすための最適な方法を決めることができます。
Play Integrity API は、今後数か月のうちにすべてのデベロッパーにロールアウトされる予定です。詳しくは、Play Integrity API セッションをご覧ください。早期アクセスへの希望を申請ください。
アプリのパフォーマンスの改善に役立つ複数のアップデートをリリースしました。
まず、Android Vitals を改善し、新しい問題を簡単に発見して修正できるようにしています。最新のデータがすぐに問題を発見できるようにより明確になり、問題の原因をすばやく特定できるように、トレンド、フィルタ、アプリのバージョン情報を追加しました。
さらに、先日は Google Play Console にリーチとデバイスという新ツールをリリースし、Google Play のユーザーにどの機能や修正が役立っているかを把握できるようにしました。ユーザーや問題の分布を理解することで、実装する仕様、リリースする地域、最も高い効果を得るために何をテストするかについて、よりよい判断を行うことができます。
また、ユーザーがアプリの品質を評価する方法も変更します。ユーザーが利用するアプリを決めるうえで特に重視しているのが、評価とレビューの確認です。そこで、2021 年 11 月より、スマートフォンのユーザーに対して、登録した国に応じた評価を表示します。その後、2022 年の早い段階で、ユーザーはタブレットや Chromebook、ウェアラブルといったフォーム ファクタなどの、使用するデバイスに応じた評価を見ることができるようになります。現時点でも、Google Play Console で場所やデバイスに応じた評価のプレビューができます。そして、Google Play ストアで新しい評価が反映される前に、必要なアプリの品質改善作業を行うことができますので、ぜひご確認ください。
アプリやゲームによる収益の向上に役立てていただくため、Google Play Billing Library のアップデートなど、プラットフォームの刷新への注力を続けています。2020 年 6 月にお知らせした Billing Library バージョン 3 には、新しい支払い方法、定期購入のプロモーション機能、ゲームでの購入起因についての機能、購入時の信頼性とセキュリティの改善などが含まれています。なお、2021 年 11 月 1 日までに、すべての既存のアプリのアップデートで Billing Library バージョン 3 以降の使用が必須となっていますのでご注意ください。Billing Library バージョン 3 以降へのアップデートの詳細は、リリースノートでご確認ください。コード更新については少しの対応で済みます。
さらに、 Billing Library の新機能、アプリ内メッセージングについてもお知らせしました。現在は、定期購入を行っているユーザーが支払いに失敗しても、そのことに気づかなかったり、支払い情報を修正するのに多くの手間がかかります。そこで、ユーザーの支払いが失敗しているかどうかを検知し、アプリ内で適切なメッセージを表示する新 API をリリースしました。これにより、ユーザーはアプリを離れて Google Play ストアに移動することなく、すぐに支払い情報を修正できます。何よりうれしいのは、1 行のコードを組み込むだけという、とても簡単な作業であることです。早期アクセス パートナーの平均では、メッセージを見たユーザーの定期購入の継続と消費が 99% 向上しています。アプリ内メッセージングは次回の Billing Library リリースで利用できるようになる予定なので、詳しい情報にご期待ください。
Google Play ゲームサービス (英語) のログイン API がアップデートされ、ログインの実装が大幅に簡素化されました。現在この API は、早期アクセスとして提供されています。新しい SDK では、1 行で実装できます。
加えて、ユーザーのセットアップも簡素化され、Google Play ゲームのインストールとプロファイルの作成が 1 つの手順で行えるようになっています。これにより、Google Play ゲームをインストールしていない場合でも、ユーザーはすばやくゲームに戻れるようになります。さらに、自動ログインへのオプトイン プロセスを効率化し、リターンユーザーにとっての操作をよりスムーズにしました。
それだけではありません。Google Play ゲームのアプリをインストールすることが必要となり、一部のユーザーにはご不便をおかけしているため、2022 年以降、Google Play ゲームサービスでは、このアプリのインストールが不要となる予定です。この変更により、20 億人のユーザーが、特に操作を必要とせずに、Google Play ゲームサービス対応のゲームにログインできるようになります。詳しい情報は、追ってお伝えします。デベロッパー サイトでは、早期アクセス プログラムへの参加をご申請 (英語)ください。
最後に紹介するのは、Google Play ストア掲載情報認定制度の開始についてです。この新しいプログラムは、Google Play ストアの掲載情報のベスト プラクティスに対するアプリのマーケティング担当者の習熟度とスキルを証明するものです。
アプリのマーケティング担当者は、認定を受けるために、Google Play でアプリやゲームのストーリーを最適な形で伝える方法を学ぶオンライン トレーニングを受講できます。ここで習得できる重要なスキルは、ポリシーに準拠した質の高いストア掲載情報を通して成長させるための重要なスキルを学ぶことができます。トレーニングを受講した後に、試験を受験すると有用な認定を得ることができます。
Google Play でのビジネスの成長を果たすために、以上の新機能や新プログラムを活用していただけることを期待しています。皆さんの成長に役立つツールを作成できるように、引き続きご意見をお聞かせください。Google Play コミュニティへのご参加ありがとうございます。