この記事は Takeshi Hagikura による Android Developers Blog の記事 " Android Studio Chipmunk" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
今回は、Android Studio Chipmunk 🐿 安定版のリリースについてお知らせします。Android Studio は、Android アプリ開発の公式 IDE です。これは小さな機能リリースですが、最新の IntelliJ アップデートが含まれています。また、品質と安定性に多くの時間をかけており、このリリースだけで 175 以上の品質の問題に対応しています。
Android Studio の最新安定版を使いたい方は、さっそくダウンロード (英語) してください!
Android Studio Chipmunk のすべての新機能のリストを次に示します。
Jetpack Compose のデベロッパーが、Compose で作成したアニメーションを調査したりデバッグしたりできる機能です。この機能はこれまで試験運用版でした。コンポーザブル プレビューにアニメーションが記述されていれば、ある時間でのアニメーションの正確な値を調べたり、アニメーションの一時停止やループ、早送り、スロー再生ができます。この機能は特に、アニメーションとデザイン仕様をフレーム単位で比較する際に役立ちます。
現在の Compose アニメーション プレビューでは、AnimatedVisibility と updateTransition がサポートされています。今後、さらに多くの種類のアニメーションがサポートされる予定です。
Android Studio Chipmunk では、表示されるジャンク情報が更新されており、ジャンクの種類などが含まれるようになっています。想定期限と実際の期限も表示されるので、ジャンクの実際の原因を見つけるのに役立ちます。このジャンク情報は、API レベル 31(Android 12)以降の Android Emulator または実機を使う場合に表示されます。詳細については、こちらを参照してください。
Chipmunk では、Build Analyzer に新しい Jetifier チェックを導入しました。これにより、Jetifier フラグをオフにするとビルド時のパフォーマンスを改善できる場合に通知されます。
Jetifier フラグは、サードパーティ製ライブラリを AndroidX を使うように自動移行するもので、現在も大半の Android Studio プロジェクトで有効になっています。しかし、ほとんどのライブラリ エコシステムがネイティブに AndroidX をサポートするように移行されているため、このフラグをオンにしている場合、ビルドに不要なオーバーヘッドが追加されることになります。その場合、フラグをオフにすると一般的にビルド時間を 5~10% 短縮できます。
Android Studio Chipmunk での Android 固有の機能の数は少ないものの、このリリースには IntelliJ 2021.2 プラットフォーム メジャー リリース 😎 が含まれており、プロジェクト全体の分析、新しい強力なパッケージ検索 UI、ワークフローを高速化する IDE アクションの拡張など、多くの新機能が搭載されています。詳細はこちら (英語) をご覧ください。
Android Studio Chipmunk 🐿 は見逃すことができないアップデートです。短期間でのリリースでしたが、新しいバージョンの IntelliJ、IDE の品質やパフォーマンス、安定性改善に向けたたゆまぬ作業、そしてここで紹介した機能などが詰まっています。さっそくダウンロード (英語) してお試しください!
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