このシリーズでは、Android と Google Play の製品情報で、日本の皆さんに特に重要な記事を見やすくお届けするために、 グローバルで発表された 2 週間分のブログ記事の URL を、1 つのブログ記事にまとめます。
*リンク先は英語の記事になります。お手数ですが Chrome ブラウザの翻訳機能などを使って、投稿を日本語でご確認ください。
Android
Jetpack Composeの安定性を最適化する新しい方法 (New ways of optimizing stability in Jetpack Compose)
新しい Samsung Galaxy の 折りたたみスマートフォンやスマートウォッチに対応するアプリを準備しよう(Prepare your app for the new Samsung Galaxy foldables and watches!)
この記事はプロダクト マネージャー、Diego Zavala、および Android デベロッパー リレーションズ エンジニア、Niharika Arora による Android Developers Blog の記事 "Credential Manager beta: easy & secure authentication with passkeys on Android" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
2023 年 7 月 27 日、Credential Manager のベータ版リリースについてお知らせします。API が確定版になり、本番環境で問題なく利用できるようになりました。以前にもお知らせしましたが、Credential Manager は新しい Jetpack ライブラリです。アプリ デベロッパーは Credential Manager を使用して、ユーザーの認証手続きを簡素化できるほか、パスキーのサポートによりセキュリティを強化することもできます。
認証はパーソナライズされた体験に安全にアクセスできるようにするものですが、そこには課題もあります。現在広く使われているパスワードは、使いづらくて覚えにくいうえ、常に安全とは限りません。多くのアプリケーションやサービスでは、ログインに 2 要素認証(2FA)が必須になっており、ユーザーのフローはさらに面倒なものになっています。また、ログイン方法が増加したことで、ユーザーがどのようにログインするかを覚えておくのも難しくなっています。こうした課題の増加により、デベロッパーの複雑さも増すことになりました。さまざまな連携や API に対応しなければならなくなるからです。
Credential Manager は、パスワードや ID 連携などの従来のログイン方式に加え、パスワードのない新しい認証メカニズムであるパスキーをサポートします。さらに、ユーザーには単一のインターフェースを、デベロッパーには統合 API を提供します。
パスキーを使ったエンドツーエンドのログイン手続き
Credential Manager を使うと、ユーザーはパスキー、パスワード、ID 連携(Google でログインなど)のようなすべてのクレデンシャルを 1 か所で確認でき、3 か所を別々にタップする必要はなくなります。そのため、ユーザーは混乱しにくくなり、ログイン時の選択肢もシンプルになります。
さまざまなアカウントによる複数のクレデンシャルタイプをサポートした統合アカウント セレクタ
Credential Manager によって、ログイン体験もシンプルになります。同じアカウントのログイン方法が重複して表示されることはなくなり、もっとも安全でシンプルな認証方法だけが表示されるので、ユーザーが行わなければならない選択の数はさらに少なくなります。つまり、1 つのアカウントでパスワードとパスキーの両方が使える場合、ログイン時にどちらを使うか決める必要はありません。システムは、もっとも安全でシンプルなオプションであるパスキーを提案します。そのため、ユーザーはベースとなるテクノロジーではなく、適切なアカウントを選ぶことに集中できます。
同じアカウントのパスキーとパスワードの重複は省かれる
デベロッパーが Credential Manager を使うと、1 つの API で複数のログイン メカニズムに対応できます。Android アプリでパスキーをサポートし、パスワードのない機能への移行を行えると同時に、パスワードや Google でログインなどの ID 連携もサポートされるので、統合要件やその後の運用がシンプルになります。
Kayak はすでに Credential Manager を組み込んでおり、パスキーとシンプルな認証フローというメリットをユーザーに提供しています。
「パスキーを使うと、パスワードを作成する操作や、別のアプリに移動してリンクやコードを取得する操作が不要になるので、あっという間にアカウントを作成できます。おまけに、新しい Credential Manager ライブラリを導入すると、パスキー、パスワード、Google ログインのすべてを 1 つのモダンな新しい UI に統合できるので、コードベースの技術的負債も減ります。実際に、パスキーを使うユーザーは、メールのリンクを使うユーザーよりも 2 倍高速に Kayak に登録でき、登録完了率も向上しています」
– Kayak、チーフ サイエンティストおよびテクノロジー担当上級副社長、Matthias Keller 氏
同じようなことが Shopify でも起こっています。
「パスキーはブラウザでもモバイルアプリでも動作するので、導入の判断は簡単でした。そして実現できたワンタップのユーザー エクスペリエンスは、本当に魔法のような効果を発揮してくれます。パスキーを使ってショップにログインする購入者は、その他のログイン方法(メールや SMS 検証など)を使うユーザーよりも 14% 高速にログインできます」
– Shopify、エンジニアリング ディレクター、Mathieu Perreault 氏
Android 14 以降の Credential Manager は、複数のパスワード マネージャーを同時にサポートします。そのため、ユーザーはクレデンシャルを保存、同期、管理するプロバイダを選択できます。Credential Manager との統合で、Dashlane などの複数の主要プロバイダと連携できることを楽しみにしています。
「パスキーの採用は当然の選択でした。ログインが簡単になり、推測による従来の認証方法を、信頼できる標準で置き換えることができ、ユーザーはパスワードの欠点を排除することができます。簡単に言うなら、私たちとユーザーの両方にとって大成功でした。Dashlane は、Android 14 でパスキーを提供する準備ができています!」
– Dashlane、プロダクト エンジニアリングおよびイノベーション担当ディレクター、Rew Islam 氏
Credential Manager を使ってみたい方は、統合ガイドをご覧ください。Android でのパスキーのユーザー エクスペリエンス設計をするためのガイド(英語)も、新たに公開しました。
ベータ版リリースのフィードバックをお待ちしています。Credential Manager の組み込みやパスキーの使用などについて、ぜひ皆さんのご意見をお聞かせください。
Android デベロッパーのチケットを開く(英語)
非公開フィードバックを共有(英語)
StackOverflow/Passkeys で公開フィードバックを送る
12 月 16 日に、DevFest Tokyo と Google の共催で「DevFest & Android Dev Summit Japan 2022」を開催します。
本イベントでは、10 月 25 日 (日本時間) に米国にて開始した Android Dev Summit (ADS) 2022 から「最先端の Android 開発 (MAD) 」「フォームファクター」「プラットフォーム」の 3 つの重要テーマに沿って、日本のデベロッパー向けに最新情報コンテンツをお届けします。
ADS の発表内容について、より理解を深めていただきやすいように Google 社員による振り返りや Q&A セッションをご用意しました。また国内のコンテンツや事例も多くご用意しており、 Google Developer Expert (GDE) によるビギナー向け Jetpack Compose の導入に関するセッションや Jetpack Compose を導入された株式会社メルカリ様や株式会社おいしい健康様、利用が拡大している大画面デバイス向けの UI 構築を実施された株式会社 U-NEXT 様にご登壇いただき、導入の背景や製品開発の経緯、導入後の率直な感想についてお話しいただきます。
一部のセッションをオンラインでも配信するのと同時に、ご希望に合わせて Google 東京オフィスの会場にご招待できるよう準備しています。会場では、タブレット、ウェアラブル、Chromebook、TV などのハードウェア端末を触って、アプリを体験できるデモブースや Google の技術担当社員と交流する機会を設けております。
また今回は DevFest イベントと共済になっており、 Android 以外にもウェブ、 Flutter や Firebase などのマルチプラットフォーム技術、機械学習などデベロッパー向けの幅広いコンテンツをご用意しておりますので、ご自身の興味・関心に合ったセッションにご参加ください。
オフライン (東京会場) 登録はこちら
*オフライン (東京会場) のご登録はイベントへの参加を確定するものではございません。参加が確定された方には、12 月初めまでに参加確定のご案内をお送りいたします。
オンライン視聴登録はこちら
皆さまのご参加をお待ちしております。
Posted by Mari Kawanishi - Developer Marketing Manager, Google Play
この記事は Matthew McCullough による Android Developers Blog の記事 " What’s new from Android, at Android Dev Summit ‘22 " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
アメリカのベイエリアで Android Dev Summit (英語) が始まりました。そこでは、皆さんが最新の Android 開発を活用して、ユーザー向けのすばらしい体験を構築するたくさんの方法を紹介しました。最新の Android 開発は、リストサイズからタブレットや折りたたみ式の大画面まで、Android が提供するさまざまな画面サイズのデバイスでアプリの拡張を支援しています。
ここでは、内容をまとめて紹介します。基調講演全編 (動画/英語) も忘れずにご覧ください!
Android Dev Summit ‘22 基調講演
* 日本語字幕は、YouTube の字幕機能から日本語を選択してください
最新の Android 開発、略して MAD (Modern Android Development) と呼んでいる一連のライブラリ、ツール、サービス、ガイドを導入したのは数年前のことでした。Android Studio、Kotlin、Jetpack ライブラリ、そして強力な Google & Play 開発者サービスで私たちが目指しているのは、あらゆる Android デバイスに対応した高品質なアプリを速く簡単に開発できるようにすることです。
何年か前には、美しく高度な UI を作れるように Jetpack Compose を導入しました。これは、新しい Android アプリの推奨 UI フレームワークになっています。
また、安定版の Compose ライブラリを指定した Gradle 部品構成表 (BOM) を導入しています。最初の BOM リリースとなる 22 年 10 月版 Compose (英語) には、マテリアル デザイン 3 コンポーネント、Lazy スタッガード グリッド、可変フォント、プルリフレッシュ、遅延リストのスナップ、キャンバスでのテキスト描画、テキストの URL アノテーション、ハイフネーション、LookAheadLayout が含まれています。Lyft のチームは、Compose を使うことで大きなメリットを実現し、「今では、すべての新機能のコードの 90% 以上を Compose で開発しています」 (英語) と話しています。
私たちは、Android のデバイス エコシステム全体を活用してもらうために Compose を役立てたいと考えています。Compose for Wear OS は、数週間前に 1.0 の安定版リリースに到達し、Wear OS での推奨の UI 開発方法になりました。2022 年 10 月 24 日は、さらにこの流れを拡大するため、Compose for Android TV の最初のアルファ版をリリースしました。フィーチャー カルーセルやイマーシブ リストなどのコンポーネントはすでに利用でき、近日中にさらに多くのコンポーネントが追加される予定です。Android を学習している方や新しいアプリを作ろうとしている方には、Jetpack Compose がお勧めです!
最新の Android 開発を実現しているのが、Android Studio (英語) です。公式 IDE である Android Studio には、あらゆる種類の Android デバイスに対応したアプリを開発するための強力なツールが搭載されています。22年 10 月版 Compose では、皆さんが試すことができるたくさんの新機能をリリースしています。デフォルトが Compose でマテリアル 3 を採用している更新版テンプレート、デフォルトでの Compose ライブ編集の有効化、コンポジションのトレース、Android SDK アップグレード アシスタント、App Quality Insights の改善などです。すべての機能は、Android Studio Flamingo の最新プレビュー版をダウンロード (英語) して試すことができます。ぜひ、フィードバックをお送りください。
今、ユーザーが注目しているのは、最も小さく身近なデバイス、つまりスマートウォッチです。昨年には、Samsung との合同プラットフォーム Wear OS を発表しました。そして今年は、Samsung Galaxy Watch 5 や Google Pixel Watch といったすばらしい新デバイスが登場したことで、デバイスのアクティベーション数が 3 倍になっています。Wear OS アプリの開発を速く簡単にする Compose for Wear OS は、この夏に 1.0 になり (英語)、Wear OS アプリで推奨の UI 開発方法になっています。20 を超えるウェアラブル専用 UI コンポーネントがデザインされており、マテリアル テーマやユーザー補助機能も組み込まれています。
2022 年 10 月 24 日に、Android Studio の Wear OS 向けテンプレートと、Wear OS の安定版 Android R エミュレータ システム イメージが更新されたことをお知らせします。
ウェアラブルからはパーソナライズされたデータが得られるので、データを公開せず、完全に安全な状態に保つことが重要です。そこで、それを簡単に実現するソリューションとして、ヘルスコネクトに取り組んできました。健康データを格納して共有する API は、Samsung と密接に連携して開発しました。ユーザーはこの 1 か所のみで、簡単にパーミッションを管理できます。
Wear OS に注力しているデベロッパーは、大きな成果を挙げています。Todoist は、アプリを Wear 3 向けに再構築して、インストールの増加率が 50% 上昇しました。また、Outdooractive は Compose for Wear OS を使って開発時間を 30% 短縮しました。他にはない魅力的な体験を Wear OS ユーザーに届けるなら、今が狙い目です!
* 日本語字幕は、YouTube の自動字幕機能から日本語を選択してください
以前もお知らせしたように、Google は全力を挙げてタブレット、折りたたみ式、ChromeOS に注力しています。Samsung Galaxy Z Fold4、Lenovo P12 Tab Pro、今後発売予定の Google の Pixel Tablet など、すばらしい新ハードウェアが登場する今こそ、アプリを見直して大画面に対応する絶好のチャンスです。私たちは、Android のアップデート、Google アプリの改善や Google Play ストアの変更といった作業に懸命に取り組んでおり、タブレットに最適なアプリを見つけやすくしています。
Android Studio Electric Eel では、サイズ変更可能なエミュレータとデスクトップ エミュレータ、どんなサイズの画面でもベスト プラクティスに従えるようにするためのビジュアル lint チェックなどを通して、これまでになく簡単にアプリを大画面でテストできるようにしています。
さらに、こういったデバイス向けのデザインやレイアウトのガイドを増やしてほしいという声も寄せられていることから、2022 年 10月 24日、developer.android.com を縦断した (英語) 新しいアプリ レイアウト ガイドと、正規レイアウト (英語) 向けのデベロッパー ガイドとサンプルを追加しました。
大画面機能に対応すると、アプリのエンゲージメントが向上します。たとえば Concepts (英語) の場合、描画機能や図形ガイドなどの優れたタッチペン操作を ChromeOS とタッチペン デバイスで実現したことで、タブレットでの使用がスマートフォンに比べて 70% 高くなりました。
Android Studio や Window Manager Jetpack などの改善に関する最新情報は、11 月 9 日にライブ中継されるフォーム ファクタ トラック (英語) をご覧ください。
成功につながるプラットフォームの中心となるのはオペレーティング システムです。そして、8 月にリリースされた Android 13 では、パーソナライズ、プライバシー、セキュリティ、接続性、メディアなど、プラットフォームの実にさまざまな面で機能強化が行われています。
たとえば、アプリ別の言語設定では、多言語ユーザーの操作が改善され、状況に応じてデバイスの言語を使い分けられるようになります。
パーミッションが不要な新しい写真選択ツールでは、ユーザーが写真や動画を閲覧して選択できますが、ユーザーが明示的にアプリと共有することを選んだものだけが対象になります。これは、Android がプライバシーを重視していることを示す好例です。
また、新しい API レベルをターゲットにしやすくするため、最新の Android Studio Flamingo のプレビュー版に Android SDK アップグレード アシスタント ツールを導入しています。特に重要な変更点について、手順が細かく記載されたドキュメントが提供されるので、アプリのターゲット SDK をアップデートする際に参考にできます。
ここで紹介したのは、ほんの一例に過ぎません。私たちは、Android が提供する最新機能 (英語) を活用できるようにしつつ、プラットフォームの変更にアプリを対応する作業をこれまで以上に簡単にしています。
プラットフォームについて知っておきたい 3 つのこと
Android Dev Summit の初日に基調講演を行い、最新の Android 開発に関する最初のトラック (英語) が始まりましたが、今後もまだまだ続きます。11 月 9 日には、次のトラック:フォーム ファクタ (英語) がライブストリームされるので、お楽しみに。最後のテクニカル トラックはプラットフォーム (英語) についてで、11 月 14 日にライブストリームされます。
どうしても聞いてみたい質問がある方は、#AskAndroid を使ってツイートしてください。毎回のトラックのライブストリームの最後には、ライブ Q&A でチームが皆さんの質問に回答しますので、ぜひご覧ください。
大変うれしいことに、今年は世界中のデベロッパーの皆さんと直接お会いできる機会があります。本日のベイエリアはその初回です。11 月 9 日には、Android Dev Summit をロンドンからお届けします。お楽しみは 12 月のアジアまで、各地で続きます。12 月 16 日には DevFest & Android Dev Summit Japan 2022 が東京で(詳細は後日)、12 月中旬にはバンガロールで行われます(参加希望はこちら (英語) から登録できます)。
Android をより良いプラットフォームにするためには、オンラインで参加する方も世界各地の会場に直接お越しになる方も含め、デベロッパーの皆さんのフィードバックが必要です。皆さんと一緒に優れたアプリを開発し、Android が提供するさまざまなデバイスでユーザーを喜ばせる機会をいただけたことに感謝します。どうぞ 2022 Android Dev Summit をお楽しみください!
この記事は Tom Grinsted による Android Developers Blog の記事 " Supporting and rewarding great Apps and Games on Google Play " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Google Play の使命は、Android ユーザーとアプリやゲームのデベロッパーの皆さんとの関係を促進し、世界中の何万ものビジネスがモバイル エコシステムで成長し繁栄することを可能にすることです。私たちは毎日、何十億ものユーザーが端末上で魅力的で役立つ豊かな体験を発見できるよう支援しています。だからこそ、私たちは Google Play ストアで提供する体験の品質を、大切にしています。
そのために私たちは、ユーザー獲得からエンゲージメント、リテンション、再獲得に至るまで、ライフサイクル全体を通じて高品質のタイトルの促進と支援を行う新しい方法を常に開発しています。今後数か月の間に、Google Play と Google Play Console の機能強化を実施します。それにより、Google Play 上での体験全体にデベロッパーの皆さんの主要なイベント、コンテンツ、オファーが組み込まれるようになります。これらの変更は、より多くのユーザーにリーチし、より質の高いタイトルの発見を向上させ、デベロッパーの皆さんのプレゼンスを最適化することにより、最大の効果を得ることを目的としています。
これらのアップデートをナビゲートするために、私たちが特に重要だと思う考え方や方向性をいち早くお伝えし、ユーザーのライフサイクル全体でデベロッパーの皆さんのさらなる成長を後押しする新機能を発表します。ぜひご一読ください。
私たちはデベロッパーの皆さんのパートナーとして、皆さんのさらなる成功を後押しすることに重点を置いています。現在のアプリやゲームのエコシステムでは、ロイヤリティとリエンゲージメントがかつてないほど重要視されています。私たちは、デベロッパーの皆さんが私たちのサーフェスを活用して、新規ユーザーを見つけるだけでなく、ユーザーとエンゲージし、ユーザーを再獲得する機会をさらに増やすことに注力をしています。
一部のタイトルでは、LiveOps は Google Play でユーザーに直接、お得なオファー、ローンチ、イベントを提供するための重要なチャネルとなっています。LiveOps は、Rise of Kingdoms、Paramount+、MyFitnessPal などのタイトルが、ユーザーを発見し、リエンゲージメントを行い、マネタイズを促し、エキサイティングな新コンテンツを追加することに役立っています。LiveOps を使用しているデベロッパーは、使用していない類似タイトルと比較して、平均で収益が +3.6%、28DAU が +5.1% 増加しています。個々のイベントは、すでに Google Play 上で魅力的な成果を達成しています。
Google Play のデータ : LiveOps によってもたらされた実際に起きたさらなる成長
分析 : 直近で実施された 70 以上の LiveOps のうち 90% vs. 信頼区間 0.9 の対照群
このパフォーマンスを加速するため、今後数か月の間に、インパクトのある新しいプレースメントやフォーマットを作成し、Google Play でのコンテンツの利用方法を拡大します。コンテンツは、ホームページから、検索や発見、タイトルのリスト、ディープリンクを介したアプリへの直接アクセスなど、ユーザーの体験に深く組み込まれるようになります。
新しいコンテンツフォーマットにより、ユーザーが高品質なコンテンツを発見・再発見し、楽しむことができるようになります。最終的なデザインは異なる場合があります。
Google Play 上のコンテンツがもたらす機会を最大限に活用していただくために、Google Play Console 上で重要な変更を実施します。まず、LiveOps の名称を「プロモーション用コンテンツ」に変更します。これは、現在 Google Play に投稿できるコンテンツの幅と、今後追加される新しいコンテンツ タイプを反映したものです。また、フォーマットのガイドラインや優先順位のクォータも更新され、データの一括ダウンロードも可能になりました。すでにプロモーション用コンテンツを利用している何千ものタイトルの 1 つである場合、Google Play Console の受信トレイにメッセージが表示され、詳細を確認することができます。2023 年は、さらに多くのアプリとゲームへのアクセスを拡大する予定です。
これらの変更により、イベントを活用してアクティブな視聴者と収益を拡大する機会がさらに増えることになります。Google Play での可視性とプロモーションは、タイトルと個々のコンテンツの品質にも左右されます。そのため、更新されたコンテンツのガイドラインと推奨事項を必ずご確認ください。
モバイルアプリやゲームのライフサイクルのもう 1 つの重要な要素は、以前タイトルを試したことのあるユーザーを呼び戻すことです。モバイルのエコシステムが成熟し、デベロッパーの皆さんが長期的な投資を続ける中、この成長チャネルの重要性は増すばかりです。
そこで、離脱したユーザー向けのストアのカスタム掲載情報を導入します。これにより、アプリやゲームを試したことがあるがその後アンインストールした Google Play 上のユーザーに対して、異なるストーリーを伝えることができます。ストアの掲載情報は、YouTube でアプリの広告を表示するときのオーバーレイのような体験を提供するため、カスタマイズされたユーザーの再獲得のためのメッセージが、さまざまな Google サーフェスでユーザーの目に触れることが可能となります。
また、今後数ヶ月の間に、Google Play が高品質で素晴らしいタイトルのユーザーの再獲得をどのように支援できるかを検討していく予定です。離脱したユーザー向けのストアのカスタム掲載情報は、2022 年の年末に展開される予定です。このフォーム (英語) にご入力いただくことで、いち早く、この新機能を使用することへのご関心をお知らせいただくことができます。
私たちは、Google Play でユーザーのためにエキサイティングで新鮮なユーザー ジャーニーを作り上げることに注力しています。さまざまな要素がある中、品質評価は私たちのチームの判断とエディトリアル関連の決断において考慮される要因の 1 つとなっています。ユーザーは素晴らしい体験を期待しており、私たちはその期待に応えてくれるタイトルを支援することを目指しています。
まず、アプリ内品質を考慮します。私たちは、以下のようなさまざまな要素に着目しています。タイトルが洗練されたデザインで、ユーザーを長期的に惹きつけるコンテンツであるかどうか。オンボーディングエクスペリエンスが明確であるか、広告が適切に統合されているか。直感的に操作できるナビゲーション、コントロール、メニューアクセスがあるかどうか。サポートするすべてのフォームファクターにおいて、機能的な動作のガイドラインを満たしているかどうか。また、誰にとっても使いやすいアプリやゲームになっているかどうか、などの要素を見ています。
技術的な品質も重要な検討事項です。技術的な品質は、ユーザーやデバイスによって大きく異なる可能性があるため、よりユーザーに焦点を当てたクラッシュと ANR の新しい指標を Android vitals に導入します。これらの指標は、デベロッパーの皆さんが、Google Play ストア上で受ける対応に影響を与えるようになります。特定のデバイスで劣悪な体験を提供する可能性があるタイトルからユーザーを遠ざけ、ユーザーが、より適切なタイトルに誘導されるようになります。また、一部のアプリやゲームでは、ストアの掲載情報に警告が表示される場合があります。
ユーザーが利用しているモバイル端末においてユーザーが認識したクラッシュ レートまたは ユーザーが認識した ANR 率 が 8% を超えるタイトルがある場合、2022 年 11 月 30 日以降ストアの掲載情報上に警告が表示される場合があります。なお、最終的なデザインやテキストは変更される可能性があります。
このような警告が Google Play で表示される前に、アプリに該当リスクがある場合は Android vitals で警告しますので、改善策を講じることが可能です。詳しくは、アプリの品質に関するブログポストをご覧ください。
最後に品質に関する話題に関連して、トップ ランキングを改善するために、レーティングの最低基準を 3.0 に設定することになりました。私たちはまず、2023 年 2 月に世界中の、すべてのフォームファクターにおいて、無料のトップ ランキングへのレーティング変更を開始する予定です。2023 年後半には、この変更を有料と売上のトップ ランキングにも導入する予定です。
Google Play Console には、評価のトリアージ、ユーザーが書き込んでいる上位の問題の深堀り、レビューへの直接の返信するためのツールが用意されています。詳しくはこちらをご覧ください。
Google Play をデベロッパーの皆さんにとって、より価値のあるプラットフォームにしていくために、私たちのサーフェスがデベロッパーの皆さんの成長に与えるポジティブな影響を明確化できるようにしたいと考えています。そこで、Google Play ストアのパフォーマンス レポートを更新し、ユーザーが Google Play で皆さんのタイトルをどのように発見しているかという情報を、よりよく反映するようにしました。これには、より多くの Google Play 以外のエクスペリエンスからのデータ、Google Play でのユーザーのオーガニックな行動や、有料とダイレクトトラフィックの区別、主要なディスカバリー ジャーニー(たとえば、「パズルゲーム」などのカテゴリーを検索)の探索トラフィックへの組み込みが含まれます。このアップデートが公開される際には、Google Play Console からメッセージでお知らせします。
これらの変更と、現在開発中のその他のエキサイティングな機能は、すべて連動しています。ユーザー体験の質の向上、サービスの進化、心が躍るようなイベントや魅力的なコンテンツに投資しているデベロッパーの方々にとって、Google Play は、皆さんのさらなる成長と成功を強力に後押しするプラットフォームであり、パートナーであり続けます。
Reviewed by Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Platforms and Ecosystems
この記事は Diego Zavala, Christiaan Brand, Ali Naddaf, Ken Buchanan による Android Developers Blog/Android Developers - Medium の記事 " Bringing passkeys to Android & Chrome " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
2022 年 10 月 12日より、Google は Android と Chrome の両方でパスキーのサポートを開始しました。
パスキーはフィッシングによって侵害される可能性があるパスワードなどの認証要素に代わるもので、安全性が大幅に向上します。パスキーは再利用できず、サーバーの侵害によって漏洩することもないため、ユーザーはフィッシング攻撃から保護されます。また、業界標準 (英語) に基づいて作られており、オペレーティング システムやブラウザのエコシステムに依存せずに動作し、ウェブサイトでもアプリでも利用できます。
パスキーはパスワードの自動入力という既存の仕組みに基づいているので、おなじみの UX パターンに従います。エンドユーザーは、保存してあるパスワードを使うときと同じ操作でパスキーを利用できます。つまり、指紋などの既存のデバイスの画面ロック解除キーを提示するだけです。ユーザーのスマートフォンやコンピュータに保存されたパスキーは、クラウドを通してバックアップと同期されるので、デバイスを紛失してもロックアウトされることはありません。さらに、スマートフォンに保存されているパスキーを使って、そばにある別のデバイスからアプリやウェブサイトにログインすることもできます。
10 月 12 日のサポート開始により、パスキーに関する作業が大きな節目を迎え、次の 2 つの主な機能が実現できるようになったことをお知らせします。
さっそく試してみたいデベロッパーの皆さんは、Google Play 開発者サービスのベータ版 (英語) に登録し、Chrome Beta を使ってみてください。どちらの機能も、今年中に安定版チャンネルで一般公開版として利用できるようになる予定です。
2022 年の次のマイルストーンとして、ネイティブ Android アプリ向けの API を提供する予定です。ウェブ API を使って作成したパスキーは、同じドメインを使うアプリでシームレスに利用できます。その逆も同様です。ネイティブ API を使うと、パスキーと保存したパスワードのどちらかを選ぶ仕組みを統一的に扱うアプリを作ることができます。パスワードとパスキーの両方でおなじみのシームレスな UX を使えるので、ユーザーやデベロッパーは徐々にパスキーに移行しやすくなります。
エンドユーザーは、わずか 2 ステップでパスキーを作成できます。(1)パスキーのアカウント情報を確認し、(2)プロンプトに従って指紋や顔などの画面ロック解除キーを提示します。
ログイン操作も同じように簡単です。(1)ログインに使うアカウントを選択し、(2)プロンプトに従って指紋や顔などの画面ロック解除キーを提示します。
スマートフォンに保存したパスキーは、そばにあるデバイスからログインする際に使うこともできます。たとえば、Android ユーザーは Mac の Safari からパスキー対応のウェブサイトにログインできます。同じように、パスキーは Chrome でもサポートされているので、たとえば Windows の Chrome ユーザーが iOS デバイスに保存されているパスキーを使ってログインすることもできます。
パスキーは業界標準に基づいて作られているので、Windows、macOS、iOS、ChromeOS など、プラットフォームやブラウザが違っても、同じユーザー エクスペリエンスを提供できます。
私たちは、Apple や Microsoft などの同じ業界の企業、FIDO Alliance (英語) のメンバー、W3C (英語) と協力し、何年もかけて (英語) 安全な認証標準の検討を進めています。W3C WebAuthn (英語) や FIDO 標準は、制定時よりサポートしています。
今回重要な節目ではありますが、これでこの取り組みが終わるわけではありません。Google は、パスワードや新たに導入されたパスキーを保存する場所をユーザーが自由に選べる世界に向けて、これからも注力し続けます。来年には、Android に変更を加え、サードパーティのパスワードマネージャーがパスキーをサポートできるようにする予定なので、今後の最新情報にご注目ください。
この記事は Yasmine Evjen による Android Developers Blog の記事 " Android Dev Summit ‘22: Coming to you, online and around the world! " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Android Dev Summit (英語) が戻ってきます。そして2022 年は、皆さんがお住まいの場所で開催します!オンラインで視聴する方であっても、2019 年以来初めて世界各地で直接集まる方であっても、皆さんとお会いできるのが待ち遠しくてたまりません。デバイスに依存しない優れたアプリの構築について、ソースから学べる絶好の機会です。
Android Dev Summit ‘22 は、10 月 24 日の基調講演から始まります。基調講演では、Android チームから直接話を聞くことができます。最先端の Android 開発についての最新情報、私たちのコア プラットフォームのイノベーション、ウェアラブルや大画面などのさまざまなデバイスで Android の勢いを活用する方法についてお話しします。このテクニカル基調講演では、たくさんのデモも実演する予定です。10 月 24 日太平洋時間午前 9 時から始まり、YouTube でライブ配信します。
ADS で特に重要なのが、詳細なテクニカル セッションであり、私たちもとても楽しみにしています。2022 年は、3 週間にわたって 3 つのトラックのセッションを YouTube (動画/英語) でライブ配信します。
ADS は、皆さんと直接つながることができる機会です。皆さんが最も重視することや、Android での開発を楽にするために私たちができることについて、お聞きしたいと考えています。そのためには、直接お会いする以上の方法はありません。多くの皆さんにとって、長距離の移動はまだ難しいので、できる限り皆さんのもとに伺うようにしたいと考えました。そこで2022 年は、世界各地でイベントを開催します。ADS の最初の開催地は、10 月 24 日のサンフランシスコ ベイエリアです(近くにお住まいの方は、こちら (英語) から参加を応募できます)。その次の ADS ’22 は、11 月 9 日のロンドンです(ロンドンにお住まいの方は、こちら (英語) から参加を応募できます)。12 月には、アジアの何箇所かでロードショーをする予定です( ※日本での開催に関する詳細は後日共有予定です。 )
直接来ることはできない方にも、ぜひオンラインで参加いただきたいと考えています。各セッション トラックの最後には、ライブ Q&A として #AskAndroid を開催し、皆さんからの質問にお答えします。質問は、Twitter か YouTube ライブストリームのコメントに #AskAndroid を付けて投稿してください。ライブでお答えできるかもしれませんので、お楽しみに。
今後数週間にわたって、ADS ’22 の情報をウェブサイト (英語) に掲載します。全セッション トラックの詳細などを公開しますので、ぜひご覧ください。Android Developer ニュースレターに登録 (英語) すると、最新情報を受け取ることができます。
皆さんにお会いできることが楽しみです!
** 皆さん、こんにちは。Yasmine Evjen です。Android デベロッパー リレーションズで新しくコミュニティ リードを務めることになりました。#AndroidDevSummit で、皆さんと直接またはバーチャルでお会いできるのが楽しみです。私が大好きな 2 つのこと、つまりエクサイティングな新技術とそれに命を吹き込むデベロッパーの皆さんが 1 つになります。
この記事は Yuri Blaise による Android Developers Blog の記事 " Android Studio Dolphin " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Android Studio チームは、高品質のアプリをより一層簡単に作れるようにするため、Android Studio Dolphin 🐬(2021.3.1)の最新安定版をリリースします。今回のリリースでは主に、Jetpack Compose、Wear OS、そして開発の生産性という 3 つのテーマに焦点を当てています。
Jetpack Compose に関しては、複数の画面やアニメーションを簡単にプレビューできる信頼性の高いツールを Android Studio Dolphin に搭載しています。また、アプリのユーザー インターフェースをデバッグする際に役立つように、UI の再コンポーズ回数を追跡できる便利な Compose UI カウンターを Layout Inspector に追加しました。
Android Studio Dolphin にはさまざまな Wear OS 機能を追加しているので、Wear アプリ、タイル、ウォッチフェイスはすべての Wear OS 3 デバイスに対応することができます。Wear OS エミュレータのアップデート、直感的なペア設定アシスタント、タイルやウォッチフェイスを追加するための新しいデプロイフローが搭載されているので、優れた WearOS アプリをこれまでよりも簡単に効率よく作ることができます。
さらに、Android Studio の生産性を一層向上するため、Gradle マネージド仮想デバイスを導入してテストデバイスを一元管理できるようにしました。
さっそく最新のアップデートをダウンロード (英語) して試してみてください。
以降では、Android Studio Dolphin に導入された新機能を詳しく説明します。または、こちらの動画をご覧ください。(動画/英語字幕あり)
この記事の内容をまとめます。Android Studio Dolphin には、以下の機能強化や新機能が搭載されています。
詳細は、Android Studio のリリースノート (該当箇所がまだ未翻訳のため、英語のページを参照ください) 、Android Gradle プラグインのリリースノート、Android Emulator のリリースノートをご覧ください。
最新バージョンの Android Studio Dolphin は ダウンロード ページ (英語) からダウンロードしてください。Android Studio の以前のリリースをお使いの方は、最新バージョンの Android Studio にアップデートするだけで利用できます。Android Studio の安定バージョンを保持する必要がある場合、Android Studio の安定リリース バージョンとカナリア リリース バージョンを同時に実行することができます。詳細はこちらをご覧ください。
上記の Android Emulator 機能を使用するには、Android Studio SDK Manager を介してダウンロードした Android Emulator v31.3.0 以降を実行している必要があります。
気に入った機能や問題点、新機能の提案などのフィードバックは大歓迎です。バグや問題を見つけた方は、お気軽に問題を送信してください。また、Android Studio 開発チームの Twitter (英語) や Medium (英語) をフォローしてください。
Reviewed by Mari Kawanishi - Developer Marketing Manager, Google Play
この記事は Seang Chau による Android Developers Blog の記事 " Android 13 is in AOSP! " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
8 月 15 日に、Android 13 のソースを Android オープンソース プロジェクト (AOSP) にプッシュし、Android の最新バージョンを正式にリリースしました。Android 13 のデベロッパー向け機能は、プライバシーとセキュリティ、デベロッパーの生産性という中核テーマに焦点を合わせており、ユーザーのために優れたエクスペリエンスを簡単に作れるようにします。また、Google は Android をタブレットや大画面にとって優れた OS にするための機能強化を続け、ツールの改善をして、世界中で使われている 2 億 7,000 万台以上の大画面デバイスを活用できるようにしています。ユーザー向けの Android 13 の機能の詳細は、The Keyword の記事 (英語 / 和訳はこちら) をご覧ください。
8 月 15 日より、Pixel デバイスへの Android 13 の配信が始まりました。今年中には、皆さんの Samsung Galaxy、ASUS、HMD (Nokia 製スマートフォン)、iQOO、Motorola、OnePlus、Oppo、realme、シャープ、Sony、TECNO、Vivo、Xiaomi などのデバイスにも Android 13 が配信されます。
いつものように、皆さんが寄せてくださったフィードバックに感謝いたします。また、アプリで 8 月 15 日のリリースへの互換性を確保する作業をしていただいたことにも感謝しています。Android があらゆる人のための偉大なプラットフォームであるのは、皆さんのサポートや貢献があってこそです。
ここでは、Android 13 の新機能の一部を紹介します。Android 13 デベロッパー サイトでは、すべての新機能について詳しく説明しているので、そちらもご覧ください。
テーマ対応アプリアイコン - Android 13 では、Material You のダイナミック カラーをすべてのアプリアイコンに拡張し、ユーザーが壁紙の色合いなどのテーマ設定を継承したアイコンを利用できるようにします。アプリで必要なのは、モノクロのアプリアイコンを提供し、アダプティブ アイコンの XML を微調整するだけです。詳しくはこちらをご覧ください。
アプリごとの言語設定 - Android 13 では、システム言語とは違う言語でアプリを使いたい多言語ユーザーを簡単にサポートできるようになっています。この機能をオプトイン (英語) したアプリには、標準の [App language] 設定パネルが表示されます。新しいプラットフォーム API (英語) を呼び出すと、実行時にユーザーが希望する言語 / 地域を取得したり設定したりできるので、ボイラープレート コードを減らして互換性の向上をすることができます。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。
テキスト サポートの改善 - Android 13 にはテキストと言語の改善が含まれており、さらに洗練されたエクスペリエンスを提供できます。ハイフネーションの高速化では、ハイフネーションのパフォーマンスを最適化して 200% 近く向上させ、TextView で有効化してもレンダリング パフォーマンスにほとんど影響を与えなくなっています。テキスト変換 API は、日本語や中国語などの表音文字入力を使う場合に、検索やオートコンプリートを高速化します。Android 13 では、非ラテン文字(タミル文字、ビルマ文字、テルグ文字、チベット文字など)の行の高さの改善も行っているので、表示の際に文字が切れることはなくなり、読みやすくなります。詳しくはこちらをご覧ください。
カラー ベクター フォント - Android 13 では、COLR バージョン 1 (仕様 (英語)、紹介動画 (英語) ) フォントのレンダリングがサポートされ、システムの絵文字が COLRv1 形式にアップデートされます。COLRv1 は、非常にコンパクトな新しいフォント形式で、サイズを問わず高速にくっきりと表示できます。システムがすべての処理をしてくれるので、ほとんどのアプリでは何もしなくても動作します。詳しくは こちら (英語) をご覧ください。
クイック設定配置 API - Android 13 では、カスタムのクイック設定タイル (英語) を提供するアプリで、ユーザーが簡単にタイルを見つけられるようになります。新しいタイル配置 API (英語) を使うと、アプリを離れることなく、1 つの手順でカスタムのクイック設定タイルを直接追加するプロンプトを表示できます。詳しくはこちらをご覧ください。
プログラマブル シェーダー - Android 13 では、プログラム可能な RuntimeShader (英語) オブジェクトが導入されます。このオブジェクトの動作は、Android Graphics Shading Language (AGSL) (英語) で定義できます。このシェーダーを使うと、アプリでリップル、ブラー、ストレッチなどの高度な効果を作成できます。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。
PlaybackState からのメディア コントロールの導出 - Android 13 をターゲットとしているアプリでは、システムが PlaybackState (英語) アクションからメディア コントロールを導出します。これにより、すべてのスマートフォンやタブレット デバイスで一貫した高度なコントロールが可能になり、Android Auto や Android TV などの他の Android プラットフォームとの整合性も向上します。詳しくはこちらをご覧ください。
Bluetooth LE Audio - 次世代ワイヤレス オーディオである LE (低電力) Audio (英語) は、友だちや家族にオーディオを共有またはブロードキャストしたり、情報や娯楽、ユーザー補助を目的として一般公開されているブロードキャストをサブスクライブしたりするといった新しいユースケースを実現します。また、電池寿命を犠牲にすることなく、非常に再現性の高いオーディオを受信し、ユースケース間でシームレスな切り替えができるように設計されています。Android 13 は LE Audio をビルトインでサポートするので、デベロッパーは互換デバイスで新機能を利用できます。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。
MIDI 2.0 - Android 13 は、新しい MIDI 2.0 規格 (英語) をサポートします。これには、USB 経由で MIDI 2.0 ハードウェアに接続する機能も含まれます。この最新規格では、コントローラの分解能の増加、西洋以外の音調のサポート強化、音符単位のコントローラによる演奏の表現力向上などの機能が提供されます。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。
OpenJDK 11 アップデート - Android 13 では、コア ライブラリを OpenJDK 11 LTS リリースに合わせています。これには、ライブラリのアップデートと、アプリやプラットフォーム デベロッパー向けの Java 11 プログラミング言語のサポートの両方が含まれます。また、Google Play システム アップデートにより、さらに多くのデバイスにコア ライブラリの変更を提供することを計画しています。このアップデートは、Android 12 以降を実行するデバイスを対象に、ART モジュール アップデートの一環として行う予定です。詳しくはこちらをご覧ください。
予測可能な「戻る」ジェスチャー - Android 13 には、「戻る」イベントを処理することを事前にシステムに伝えるための新しい API が導入されます。これは Ahead-Of-Time モデルと呼ばれる手法です。この新しいアプローチは複数年にわたる作業 (動画/英語) の一環であり、予測可能な「戻る」ジェスチャーをサポートできるようにします。今回のリリースではデベロッパー オプションからテストできるようになっています。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。
Android 13 は今年リリースした 12L アップデート (英語) を拡張したもので、タブレットでのエクスペリエンスがさらに改善されています。マルチタスク用ツールバーの強化、システム UI やアプリでの大画面向けのレイアウトや最適化の継続、アプリの互換性モードの改善などの機能が含まれています。タブレットや Chromebook、折りたたみ式ですばらしいエクスペリエンスを実現するツールを提供する取り組みは、現在も継続しています。詳細については、大画面向けの最適化を始める方法や、大画面デベロッパー リソースをご覧ください。
写真ピッカーと API - システムの新しい写真ピッカーが、プライバシーを保護しつつローカルやクラウドにある写真を共有する標準的な方法を提供します。写真ピッカーは、Android で長年使われているドキュメント ピッカーを拡張し、ユーザーが特定の写真や動画をアプリと簡単に共有できるようにします。デバイス上のすべてのメディア ファイルを参照できるパーミッションをアプリに付与する必要はありません。写真ピッカーでは写真や動画に特化した操作ができるようになっており、アプリから共有メディア ファイルにアクセスする API が含まれています。この写真ピッカーは、Google Play システム アップデートを受信している Android 11 以降のデバイス(Go デバイスは除く)で利用できます。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。
通知パーミッション - ユーザーが最も重要な通知に集中できるようにするために、Android 13 には新しい通知ランタイム パーミッション (英語) が導入されます。アプリは、通知を送信する前に、ユーザーに対してこの通知パーミッションをリクエストする必要があります。Android 12 以前をターゲットにするアプリでは、システムがアップグレード フローを処理します。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。
近くにあるデバイスの Wi-Fi パーミッション - Android 13 では、近くにあるアクセス ポイントへの Wi-Fi 接続を管理するアプリに対して、NEARBY_WIFI_DEVICES (英語) ランタイム パーミッションを導入します。新しいパーミッションは多くのよく使われる Wi-Fi API に必要で、Wi-Fi 経由で近くにあるデバイスを検出したり接続したりできるようにします。その際に、位置情報のパーミッションを取得する必要はなくなります。詳しくはこちら (英語) をご覧ください。
メディア ファイルにアクセスする細かいパーミッション - 写真や動画を共有する場合は、ユーザー フレンドリーでパーミッションが不要なソリューションである写真ピッカーがお勧めですが、Android 13 では、まだ写真ピッカー (英語) に移行していないアプリやオーディオを扱うアプリのために、細かいメディア パーミッションを追加しています。この新しいパーミッションは READ_EXTERNAL_STORAGE (英語) パーミッションに替わるもので、イメージ、動画、オーディオなど、特定の種類のメディア ファイルにアクセスできます。可能な限り、アプリを写真ピッカーに移行することをお勧めしますが、それができない場合は、Android 13 をターゲットにするときに細かいメディア パーミッションをお使いください。詳しくはこちらをご覧ください。
デベロッパーがダウングレード可能なパーミッション - Android 13 より、ユーザーが以前に付与したパーミッションが不要になったアプリで、新しい API (英語) を使ってパーミッションをダウングレードできます。使わなくなったパーミッションを削除することで、必要最低限のパーミッションのみ使うことを示せるので、ユーザーの信頼が向上します。詳しくはこちらをご覧ください。
インテント フィルタの安全なエクスポート - Android 13 をターゲットにしたアプリでは、別のアプリからエクスポートされたインテント フィルタに明示的インテントを送る際に適用されるルールが厳格化されます。アクションを指定するインテントについては、受信側で宣言された <intent-filter> 要素にインテントが一致する場合にのみ、システムにより、エクスポートされたコンポーネントにインテントが送信されます。詳しくはこちらをご覧ください。
Android 13 では、ART ランタイムのアップデートにより、すべてのアプリのパフォーマンスと効率が向上しています。また、Google Play システム アップデートにより、さらに多くの Android ユーザーに改善を提供することを計画しています。このアップデートは、Android 12 以降を実行するデバイスを対象に、継続中の ART モジュール アップデートの一環として行う予定です。
ガベージ コレクションの改善 - 今後の Google Play システム アップデートで、Android 13 デバイスの ART に、Linux カーネル機能 userfaultfd に基づいた新しいガベージ コレクタを導入します。新しいガベージ コレクタでは、読み取りのバリアがなくなり、読み込まれたオブジェクト当たりの固定オーバーヘッドもなくなるため、メモリ負荷が減少し、コンパイル済みのコードのサイズが最大 10% 縮小します。圧縮が進むにつれてページが解放されるので、GC 時間の効率も上がります。新しいガベージ コレクタを使うと、電池の節約、GC 実行中のジャンクの回避、低メモリによるアプリ終了の防止といった全般的な効果を得ることができます。
ART の全般的な最適化 - Android 13 では、ART によってネイティブ コードとの間の切り替えや切り戻しが大幅に高速化され、JNI の呼び出しが最大 2.5 倍高速になっています。また、ランタイムの参照処理を再構築し、ほぼブロックが発生しなくなったことで、さらにジャンクが減少しています。新しいパブリック API である Reference.refersTo() (英語) も公開しました。この API は、到達不能なオブジェクトをすぐに再利用したい場合に役立ちます。また、クラスやメソッドの検索を最適化することで、インタープリタも高速化しました。さらに、ART が行うインストール時のバイトコード検証が増加しているので、実行時の検証コストが下がり、アプリの起動時間が短縮されています。詳しくはこちら (動画/英語)をご覧ください。
8 月 15 日、Android 13 が AOSP に一般公開リリースされたので、ユーザーがスムーズに Android 13 に移行できるようにするために、すべての Android デベロッパーの皆さんに互換性テストを終えて、できる限り早くアップデートを公開することをお願いします。
アプリの互換性をテストするには、Android 13 が動作するデバイスにインストールし、アプリのフローを確認して機能や UI の問題を探します。まず、Android 13 でのすべてのアプリが対象となる動作の変更点を確認し、現在のアプリが影響を受ける可能性がある領域を集中的にテストしてください。特にテストしておくべき変更点は、以下のとおりです。
アプリのライブラリや SDK の互換性テストも忘れずに行ってください。SDK の問題を見つけた場合は、最新バージョンの SDK にアップデートするか、デベロッパーに連絡してサポートを求めてください。
現行のアプリについて互換性のあるバージョンを公開すると、アプリの targetSdkVersion をアップデートするプロセスを開始できます。Android 13 をターゲットとしたアプリの動作の変更点を確認し、互換性フレームワークを使って問題をすばやく検知します。
Android 13 によってタブレットのエクスペリエンスが向上するので、アプリが最適な見栄えになるようにしてください。Android Studio で Android エミュレータをセットアップすると、大画面機能をテストできます。または、Android 13 ベータ版パートナー (英語) の大画面デバイスを使うことができます。以下に、注意すべき点を示します。
Android 13 のタブレット機能とテスト内容の詳細は、こちらからご覧ください。
8 月 15 日より、Pixel デバイスへの Android 13 の配信が始まりました。
現在 Android ベータ版プログラムに登録している方は、Android 13 の最終リリースを受け取ります。登録は今後も継続されるので、今年中に始まるベータ版アップデートで Android 13 の機能の追加を受信できます。デバイスをワイプせずにベータ版アップデートの登録を解除したい方は、Android 13 最終リリースを受け取ってから、Android 13 の機能の追加のベータ版を初めて受け取るまでの間に、Android ベータ版サイトにアクセスしてオプトアウトをしてください。
Pixel デバイス用のシステム イメージもこちら (英語) で公開しています。手動でダウンロードして更新する際に使用できます。最新の Android Emulator システム イメージは、Android Studio の SDK Manager から入手できます。Android 13 のソースを探している方は、Android オープンソース プロジェクトの Android 13 ブランチの下にあるリポジトリにあります。こちら (英語) をご覧ください。
繰り返しますが、早期プレビューやベータ版のプログラムにご参加いただき、ありがとうございました。Android 13 に対応した皆さんのアプリを楽しみにしています。
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