この記事は Eric McCleve による Android Developers Blog の記事 " Driving app and career growth with Google Play Academy’s Store Listing Certificate " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

この記事は Eric McCleve による Android Developers Blog の記事 " Driving app and career growth with Google Play Academy’s Store Listing Certificate " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

Google Play のゴールは、デベロッパーやマーケターの皆さんが、 Google Play のプラットフォームにアクセスして高品質なコンテンツやサービスを毎月探している 2 億人以上のユーザーにアプローチし、共感してもらえるようにすることです。Google Play ストア上に、より良い情報を掲載できれば、アプリやゲームユーザーを獲得するうえで、大きなメリットになります。

ストア掲載情報に関連するツールや機能を最大限に活用していただけるよう、Google Play アカデミーに新たに導入するストア掲載情報認定制度についてお知らせします。この認定制度は、Google Play でアプリやゲームを公開しており、ストア掲載情報の改善方法を学びたい方と、求められるモバイル マーケティングのスキルを身につけようとしている向上心のあるアプリやゲームのデベロッパーの両方を対象としています。トレーニングと試験の対象は以下のとおりです。

  • ストア掲載情報の作成におけるモバイル マーケティング担当者の役割
  • 避けるべき一般的なストア掲載情報のポリシー違反
  • ストア掲載情報アセットでストーリーを伝える方法
  • アプリを成長させるために役立つツール
  • 世界中のユーザーに向けたマーケティングの方法

 

内容

トレーニングと認定試験の詳細はこちらの動画をご覧ください

 

認定を受けるために、Google Play アカデミーのオンライン トレーニングを受講し、アプリやゲームのストーリーを最適な形で伝えるベスト プラクティスを学ぶことができます。ポリシーに準拠した質の高いストア掲載情報を通して成長させるための重要なスキルを学ぶことができます。トレーニングを受講した後に、試験を受験すると有用な認定を得ることができます。また、Google 認定デベロッパーのネットワークである Google Developer Certification Directory にも招待されます。

 

女性向けヘルスケアの刷新したヘルスケア分野のスタートアップ企業である InovCares を創業した Mohamed Kamara さんは、Google Play アカデミーでアプリストアの掲載情報のベスト プラクティスを学びました。

Google Play でアプリのストーリーを伝えるうえで Google Play アカデミーのトレーニングがどう役立ったかを、Mohamed さんが説明しています

 

 

認定を受けましょう

トレーニングをスタートし、認定を受けましょう。ぜひお楽しみください!


Reviewed by Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Google Play


この記事は Jeremy Walker による Android Developers Blog の記事 " Watch out for Wear OS at Android Dev Summit 2021 " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。


この記事は Jeremy Walker による Android Developers Blog の記事 " Watch out for Wear OS at Android Dev Summit 2021 " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。


今年の Android Dev Summit (英語) では、Wear OS プラットフォームのいくつかの主要なアップデートなど、Android デベロッパー期待のお知らせがたくさんありました。Google I/O では、新しい Wear OS のリリースを発表しました。その後、Galaxy Watch4 シリーズに Wear OS Powered by Samsung が搭載されました。Strava、Spotify、Calm などの多くのデベロッパーが、既に最新バージョンの Wear OS 向けに便利なエクスペリエンスを作成しています。今後、デベロッパーの皆さんがスマートウォッチにどんな新しいエクスペリエンスをもたらしてくれるのか、とても楽しみです。詳細な情報を入手してスマートウォッチ向けの優れたアプリを作成したい方は、このままお読みください。API やデザインツール、Google Play ストアのアップデートについて説明します。

 

Compose for Wear OS

Jetpack Compose ライブラリを使うと、短時間で簡単に UI を開発できます。(英語) そして今回 Wear OS に Compose のサポートを追加します。皆さんは、スマートウォッチ向けになったおなじみの UI コンポーネントを使ってアプリをデザインできます。こういったコンポーネントには Material You が含まれているので、少ないコードで美しいアプリを作成できます。

 

Compose for Wear OS は、現在デベロッパー プレビュー段階です。詳しく知りたい方や試してみたい方は、以下を参考にしてください。

 

お試しいただき、こちらでフィードバックを共有、もしくは、Jetbrains Slack の #compose-wear チャンネルに参加して感想をお聞かせください。ベータ版で API が確定する前にお願いします!

 

 

Watch Face Studio

ウォッチフェイスは、ユーザーがスマートウォッチで自分を表現する方法の中でも、特に特徴的なものものの 1 つです。ウォッチフェイスを作成すると、Wear OS のユーザーに皆さんのブランドをアピールできます。私たちは Samsung と連携し、ウォッチフェイス作成のツールを改善して、Wear OS エコシステムでのウォッチフェイスのデザインを簡単にしました。

 

Samsung が作成したデザインツール Watch Face Studio (英語) を使うと、コーディングなしで独自のウォッチフェイスを作成、配布できます。直感的なグラフィックス ツールが搭載されているので、簡単にウォッチフェイスをデザインできます。個人で使うためのウォッチフェイスを作ることも、Google Play Console にアップロードして API レベル 28 以上をサポートする Wear OS デバイスのユーザーと共有することもできます。

 

 

ライブラリのアップデート

先日、たくさんの Android Jetpack Wear OS ライブラリ (英語) をリリースしました。これらは、ベスト プラクティスに従い、ボイラープレートを減らし、ユーザーが一目でわかる高パフォーマンスなアプリを作るうえで役立ちます。

 

現在、タイルはマーケットのほとんどのデバイスで有効で、予測どおりに動作し、一目で情報にアクセスしたりクイック アクションに使用したりできます。API は現在ベータ版です。ぜひお試しください!(英語) 

 

ウォッチフェイスを(Watch Face Studio 以外の方法で)もっと細かく調整したいデベロッパーの皆さんのために、ゼロから Kotlin で開発した新しい Jetpack Watch Face API のベータ版をリリースしました。

 

新しい API では、たくさんの新機能が提供されます。

 

  • スマートウォッチとスマートフォンの両方でウォッチフェイスのスタイル設定を永続化(自分でデータベースを用意する必要はありません)
  • スマートフォンで WYSIWYG 式のウォッチフェイス設定 UI をサポート
  • 小さな個別のライブラリ(必要なもののみが含まれる)
  • バッテリー残量が少ない場合にインタラクティブ フレームレートを減らすなど、優れたバッテリー使用量パターンをすぐに活用できるバッテリー関係の処理の改善
  • ユーザーがウォッチフェイスの変更をリアルタイムで確認できるようにする新しい Screenshot API
  • その他多数

今こそ古い Watch Face Support Library から今回の新バージョンに移行を始める絶好のチャンスです。

 

 

Google Play ストアのアップデート

Google Play ストアで、皆さんの Wear OS アプリを見つけやすくする取り組みも進めています。今年は既にウォッチフェイスを検索できるようにしたほか、ユーザーが Wear カテゴリのアプリを簡単に探せるようにもしました。さらに、スマートフォンの Google Play ストアから直接アプリをスマートウォッチにダウンロードする機能もリリースしました。この変更点の詳細は、こちら (英語) からご確認いただけます。

 

また、皆さんがユーザーの期待に応えることができるように、Wear OS 品質ガイドラインの更新版 (英語) も公開しました。合わせて、ユーザーがアプリの外見を深く理解できるように、新しいスクリーンショット ガイドライン (英語) も公開しています。2022 年には、フォーム ファクタと国に固有の評価を導入し、アプリがどのようなデバイスや国で利用され、どのように動作しているかを深く理解できるようにする予定です。

 

Wear OS の開発に関する詳しい情報は、デベロッパー ウェブサイト (英語)をご覧ください。


Reviewed by Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Google Play

この記事は Jeremy Walker による Android Developers Blog の記事 " Compose for Wear OS now in Developer Preview! " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

この記事は Jeremy Walker による Android Developers Blog の記事 " Compose for Wear OS now in Developer Preview! " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

今年の Google I/O では、Jetpack Compose の最高の機能を Wear OS に導入することを発表しました。そして本日、好評だった数々のアルファ版リリースを経て、Compose for Wear OS がデベロッパー プレビュー版になりました。

 

Compose を使うと、UI 開発がシンプルになり、時間も短縮できます。Material You をビルトインでサポートした Compose for Wear OS も同様で、少ないコードで美しいアプリを作成できます。

 

さらに、Jetpack Compose で学んだモバイルアプリの開発手法は、Wear OS 版でもそのまま利用できます。モバイル版と同じように、ぜひ早速試してみてください。ベータ版のリリース前に、ライブラリの反復作業の早い段階で、皆さんのフィードバックを組み込みたいと考えています。

 

この記事では、私たちが作成した主な Composable を確認するとともに、実際に利用する際に役立つリソースをお知らせします。

 

それでは始めましょう。

 

 

依存関係

Wear 関連の変更の大半は、アーキテクチャ レイヤーの上層部で行われます。

つまり、Jetpack Compose で既に使っている多くの依存関係は、Wear OS をターゲットにしても変更する必要はないということです。たとえば、UI、Runtime、Compiler、Animation の依存関係は同じです。

 

ただし、Wear OS の適切な Material、Navigation、Foundation ライブラリを使う必要があります。これらは、モバイルアプリで使っていたライブラリとは異なります。

 

その違いを明らかにするため、次に比較表を示します。

Wear OS の依存関係

(androidx.wear.*)

関係

モバイルの依存関係

(androidx.*)

androidx.wear.compose:compose-material

置換

androidx.compose.material:material

androidx.wear.compose:compose-navigation

置換

androidx.navigation:navigation-compose

androidx.wear.compose:compose-foundation

追加

androidx.compose.foundation:foundation

1.マテリアル リップルやマテリアル アイコンなどの他のマテリアル関連のライブラリは、Wear Compose Material ライブラリで拡張されているので、今後も使い続けることができます。

 

厳密には、Wear OS でモバイルの依存関係を使うことも可能ですが、最適な操作ができるように、Wear 専用のバージョンを使うことを常にお勧めしています。


注: 今後のリリースで、Wear 用の Composable をさらに追加する予定です。足りないものがあると感じた方は、ぜひお知らせください


 

次に示すのは、build.gradle ファイルの例です。

 

// Example project in app/build.gradle file

dependencies {

    // Standard Compose dependencies...

 

    // Wear specific Compose Dependencies

    // Developer Preview starts with Alpha 07, with new releases coming soon.

    def wear_version = "1.0.0-alpha07"

    implementation "androidx.wear.compose:compose-material:$wear_version"

    implementation "androidx.wear.compose:compose-foundation:$wear_version"

 

    // For navigation within your app...

    implementation "androidx.wear.compose:compose-navigation:$wear_version"

 

    // Other dependencies...

}

 

適切な Wear の Material、Foundation、Navigation の依存関係を追加すれば、開発の準備が整います。

 

 

Composable

すぐに使い始めることができる Composable をいくつか紹介しましょう。

 

原則として、多くの Wear の Composable はモバイル版と同等で、同じコードで利用できます。MaterialTheme (英語) で色、タイポグラフィ、形状のスタイルを設定するコードも、モバイル版と同一です。

 

たとえば、Wear OS でボタンを作るコードは次のようになります。

 

Button(

    modifier = Modifier.size(ButtonDefaults.LargeButtonSize),

    onClick = { /*...*/ },

    enabled = enabledState

) {

    Icon(

        painter = painterResource(id = R.drawable.ic_airplane),

        contentDescription = "phone",

        modifier = Modifier

            .size(24.dp)

            .wrapContentSize(align = Alignment.Center),

    )

}

上のコードは、モバイル版ととてもよく似ています。ただし、作成されるのは、Wear OS に最適化されたバージョンのボタンです。つまり、Wear OS マテリアル ガイドラインに沿うため、円形で ButtonDefaults (英語) によってサイズが決まるボタンになります。


次に示すのは、ライブラリに含まれるいくつかの Composable の例です。

*以下のリンクは全て英語です。

 

 

加えて、Wear の操作性を改善できる新しい Composable もたくさん導入しています。

  

さらに、Wear に最適化されたリスト用の Composable として、ScalingLazyColumn (英語)  も提供します。これは LazyColumn を拡張したもので、丸いウォッチフェイスに合うように、スケーリングや透明度が変更されています。下のアプリでは、画面の上下の部分でコンテンツが縮んだりフェードしたりして、読みやすくなっていることがわかります。



コードを見ると、LazyColumn と同じであることがわかります。ただ名前が違うだけです。

 

val scalingLazyListState: ScalingLazyListState = 

    rememberScalingLazyListState()

 

ScalingLazyColumn(

    modifier = Modifier.fillMaxSize(),

    verticalArrangement = Arrangement.spacedBy(6.dp),

    state = scalingLazyListState,

) {

    items(messageList.size) { message ->

        Card(/*...*/) { /*...*/ }

    }

 

    item {

        Card(/*...*/) { /*...*/ }

    }

}

 

スワイプして消す

Wear には専用のバージョンの Box である SwipeToDismissBox (英語) が搭載されています。これにより、スワイプして消す操作(モバイルの戻るボタンや戻るジェスチャーと同じ)が追加され、すぐに使うことができます。

 

次に示すのは、簡単なコードの例です。

 

// Requires state (different from Box).

val state = rememberSwipeToDismissBoxState()

 

SwipeToDismissBox(

    modifier = Modifier.fillMaxSize(),

    state = state

) { swipeBackgroundScreen ->

 

    // Can render a different composable in the background during swipe.

    if (swipeBackgroundScreen) {

        /* ... */

        Text(text = "Swiping Back Content")

    } else {

        /* ... */

        Text( text = "Main Content")

    }

}

 

次に示すのは、もう少し複雑な動作の例です。

 

Navigation

ついに、Navigation Composable の SwipeDismissableNavHost(英語) が提供されます。これは、モバイル版の NavHost と同じように動作しますが、スワイプして消す操作がすぐに使えるようになっています(実際には、内部的に SwipeToDismissBox (英語) が使われています)。

 

次に例を示します(コード)。

 

Scaffold

Scaffold(英語) は、モバイル版と同じように、画面によく使われるパターンを適用する際に役立つレイアウト構造を提供します。ただし、アプリバー、FAB、ドロワーの代わりに、Time、Vignette、スクロールと位置のインジケーターなどのトップレベルのコンポーネントを含む Wear 専用のレイアウトがサポートされます。

*以下のリンクは全て英語です。

コードは、モバイル版とほとんど同じです。

 

スタートガイド

Jetpack Compose を Wear OS に導入し、時計での開発が迅速かつ簡単になるのがとても楽しみです。早速アプリを作ってみたい方は、クイック スタートガイド (英語)をご覧ください。実際に動作する例(簡単なものから複雑なものまで)を見てみたい方は、サンプル リポジトリをご覧ください。

デベロッパー プレビューは、API に皆さんの要望を反映させるチャンスです。ぜひ、こちらからフィードバックを共有するか、Slack の #compose-wear チャンネルに参加して (英語)お知らせください!


Reviewed by Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Google Play

 

Google Play デベロッパー ポリシー ウェビナーは、Google Play ストアに向けたアプリの開発やパブリッシングを担う企業の皆さまを対象に Google Play ポリシー の最新情報を共有させていただくウェビナーです。


大きなポリシーの改定に伴いデベロッパーの皆さんに対応いただくことが必要となる場合に、その情報を広くお伝えするためのウェビナーを開催しています。


今回は、2021 年 10 月末に適用となったポリシーの更新の内容をお伝えするとともに、その内容に関する皆さまからの質問に Google 担当者が返答させていただく場を設けております。ウェビナーの模様を記録したり SNS 上で投稿することはお控えください。


【開催概要】

イベント名 : Google Play デベロッパー ポリシー ウェビナー 2021 年 11 月

 

Google Play デベロッパー ポリシー ウェビナーは、Google Play ストアに向けたアプリの開発やパブリッシングを担う企業の皆さまを対象に Google Play ポリシー の最新情報を共有させていただくウェビナーです。


大きなポリシーの改定に伴いデベロッパーの皆さんに対応いただくことが必要となる場合に、その情報を広くお伝えするためのウェビナーを開催しています。


今回は、2021 年 10 月末に適用となったポリシーの更新の内容をお伝えするとともに、その内容に関する皆さまからの質問に Google 担当者が返答させていただく場を設けております。ウェビナーの模様を記録したり SNS 上で投稿することはお控えください。


【開催概要】

イベント名 : Google Play デベロッパー ポリシー ウェビナー 2021 年 11 月

開催日時 : 2021 年 11 月 12 日(金) 16:00 - 17:00

開催形式 : オンライン ウェビナー

対象 : Google Play ストアに向けたアプリの開発やパブリッシングを担う開発者

* 開始 10 分前から入場可能です


< プログラム>

16:00  - 16:40 Google Play からの最新情報と 10 月末のポリシー更新内容


16:00  - 16:40 Q & A


(質問はこちらの Google フォームで事前に受け付けております)


16:55  - 17:00 クロージングのご挨拶


参加登録はこちら


皆さまのご参加をお待ちしております。


Written by Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Platforms and Ecosystems

 2021 年 10 月 18 日に開催された、『DroidKaigi 前夜祭』に Google 関係者がパネリストとして登壇しました。


このイベントでは、2021 年に発表した Android/Google Play 関連の製品のお話や、I/O 以降に発表された製品・技術関連の最新情報についての内容を中心に Google 関係者が解説をしました。


この記事では、イベント内で解説した内容をまとめます。


Jetpack Compose 1.0 以降の最新情報


Jetpack Compose は、ネイティブ UI をビルドするための Android の最新ツールキットで、Kotlin API を使用して、少ないコードで Android の UI 開発を簡素化し、加速することができます。Google I/O では、株式会社メルカリ様のケーススタディもリリースされ、UI 開発の生産性が 56 % 向上したという実例もございます。今回のイベントでは、その Jetpack Compose の最新アップデートである、1.1.0 についてお話をさせていただきました。

 2021 年 10 月 18 日に開催された、『DroidKaigi 前夜祭』に Google 関係者がパネリストとして登壇しました。


このイベントでは、2021 年に発表した Android/Google Play 関連の製品のお話や、I/O 以降に発表された製品・技術関連の最新情報についての内容を中心に Google 関係者が解説をしました。


この記事では、イベント内で解説した内容をまとめます。


Jetpack Compose 1.0 以降の最新情報


Jetpack Compose は、ネイティブ UI をビルドするための Android の最新ツールキットで、Kotlin API を使用して、少ないコードで Android の UI 開発を簡素化し、加速することができます。Google I/O では、株式会社メルカリ様のケーススタディもリリースされ、UI 開発の生産性が 56 % 向上したという実例もございます。今回のイベントでは、その Jetpack Compose の最新アップデートである、1.1.0 についてお話をさせていただきました。


  • Jetpack Compose 1.1.0 のアルファ版がリリースされました。Compose は複数のライブラリで構成されており、今回はほとんどのライブラリが 1.1 になります。しかし、複数の Maven グループ、複数の Maven アーティファクトその全てが同一のバージョンを持つとは限りません。Compose 全体としては、必ずしもバージョンが 1 つではないということになります。しかしながら、1.0 および 1.1.0 に関してはほとんどのライブラリのバージョンが揃っています。

  • 各ライブラリのアップデート
    • compose. compiler, runtime では古いランタイムと新しいコンパイラーの組み合わせをサポートしました

    • UI の基礎になる compose.framework では、オーバースクロールのサポートを追加しました。Android 11 以前ではグロー効果が、Android 12 以降ではストレッチ効果が適用されます。

    • compose.ui では DpSize とその関連 API が追加されました。また、すりガラス効果などの RenderEffect を使えるようになりました。新しい ModifierLocal を使って、複数の modifier 間にまたがるスコープを定義できます。また、マウスを含むタッチイベントのサポートが強化され、テストで使う performTouchInput の機能が追加されました。

  • アニメーションに関するアップデートとして、コンテンツの切り替えを行う AnimatedContent API を新しくリリースしました。また、 コンテンツの出現をアニメーションする API である AnimatedVisibility が @Experimental から安定版へと移行しました。そして、AnimatedVisibility や AnimatedContent のためのオプションである scaleIn / scaleOut が追加されました。また、AnimatedImageVector という、AnimatieDrawable を Compose でも使えるという互換性のためのレイヤーが新しいライブラリとして独立する形となりました。

  • Compose Material は分かりやすい機能が新しく入りました。未読の数にバッチをつけるBadged Boxや Navigation Rail、挙動の変更点として、タッチターゲットの最小サイズがデフォルトで正しく適用されるようになりました。TextFieldColorsWithIcons で、状態に基づいてテキストフィールドの外観を変更するのが簡単になりました。


Android Developer Summit 関連セッション



Android Studio の最新情報


このセッションでは、Android IDE Android Studio (英語)  の Android Gradle Plugin API (AGP) (英語) や Test framework についてについてお話をさせていただきました。公式の強力な Android IDE Android Studio Arctic Fox (2020.3.1) ベータ版 を I/O で発表したあと、7 月に安定版をリリースしました。UI 設計期間の短縮、新しいデバイスへのアプリ拡張、デベロッパーの生産性向上を目的としており、Compose と合わせて使うことで、最新の UI をすばやくデザインすることができます。


  • Android Gradle Plugin API (AGP) (英語) に大きな変更が Arctic Fox からありました。Extending AGP の bulid のフローをカスタマイズする方法が追加されました。 AGP 7.0 以前は Task に対してのAPIが提供されており、AGPの実装依存になるため Task の並びや、他 Task の実装が変更になることに対して対応できていませんでいせんでしたが、Artic Fox 以降 では Variant と artifact に対しての API が提供されるようになったため、Task をさわることなく build をカスタマイズできるようになりました。また、finalizeDsl、beforeVariants、onVariants のコールバックが提供されており、コールバックを extend することにより Build flow をカスタマイズできるようになりました。実例は、セッション動画をご覧ください。

  • Test についても紹介いたしました。Bumblebee (英語) 以前は Android Studio 上から実行した Instrumentated tests と、Android Gradle Plugin(コマンドラインから)から実行した Instrumented tests で違う Runner を使っていたので、一方の結果がもう一方の結果と違うことが稀にありましたが、Bumblebee からは Android Studio から実行した場合でも同じ Runner を使うようになり、 Arctic Fox で Unit tests の Runner が統一されたことと含めて結果の整合性がとれるようになりました。

  • 次に大きな変更として、Unified Test Platform を紹介しました。以前は Nitrogen と呼ばれていた機能郡が Unified Test Platform と名前を変えて、Bumblebee から使用可能になりました。Unified Test Platform とは AGP に abstract layer を定義して Plugin を加える形で開発することができます。AGP とは独立して開発されるので AGP のバージョンアップとは独立して機能追加、バグフィックスなどが可能になりました。


Android Developer Summit 関連セッション



Google Play & Multi Form Factor の最新情報

このセッションでは、Google Play と Multi Form Factor についてお話をさせていただきました。

Wear OS や大画面対応から、セキュリティ ツールなどのトピックまで幅広くカバーしました。


  • Google Play Console 周りのアップデートとして、「リーチとデバイス」という機能がリリースされました。ユーザーと問題の分布(ぶんぷ)を把握することで、どのような仕様にすべきか、どの国でリリースすべきか、何をテストすべきかをより的確に判断できます。

  • また、プライバシーとセキュリティ周りのアップデートとして、セーフティ セクションについてもお話をさせていただきました。デベロッパーは、アプリの全体的な安全性を簡単に明示できるだけでなく、ユーザーがアプリをインストールする前に、プライバシーやセキュリティの慣習に関する詳しい情報を提示したり、アプリが収集するデータやその理由を説明したりできます。2021 年 10 月より、デベロッパーは Google Play Console 上で情報の申告を行い、審査を受けることができます。本件に関して、デベロッパーの皆さんが作業を行っている途中で質問が生じる可能性もありますので、お早めに準備を開始されることをお勧めします。

  • セキュリティ ツールに関しても、最新情報をお伝えいたしました。従来の SafetyNet Attestation API のアップグレードとしてご紹介しました Play Integrity API (EAP) は、ゲームのバイナリーが改変されていないか、端末そのものが改変されていないか、アプリやゲームが Google Play ストアから適切にダウンロードされたものかどうかなどが確認できる API です。デベロッパーの皆さんが日々行われているセキュリティ対策のための 1 つのツールとして、ご活用いただければと考えています。

  • Google Play Billing Library に関しての重要なトピックとして、Google Play Billing を使用する既存アプリのアップデートはすべて、2021 年 11 月 1 日までに Billing Library バージョン 3 または 4 を使用する必要があります。まだご対応いただいていない場合は、購入の承認(Acknowledgement)、再開(Restore)、アカウントの一時停止(Account hold) という 3 つが必須条件となります。

    • 購入の承認 (Acknowledgement) : Billing Libray 1 又は AIDL を採用していた方は、アプリのアプリ内の購入から 3 日以内に購入承認をしないと購入がキャンセルされてしまいますので、ご注意ください。
    • 再開 (Restore) : キャンセルされた定期購入を再開する場合、以前だとGoogle Developer APIを通じて実装する必要がありましたが、今はそれが必要なくなり、Play Storeアプリへ遷移させることでOKです。
    • アカウントの一時停止 (Account hold) : Google Play ストアの残高不足又はクレジットカードの有効期間切れなどの理由でアカウントが使えなくなった場合の処理になります。この場合、ユーザーに通知などの方法でお知らせをし、Play ストアへ遷移させる必要があります。

  • 携帯端末ではない、Chrome OS のような大きな画面を対象とした Navigation Rail (英語) や Jetpack Window Manager のトピックもカバーしました。タブレット専用の取り組みとして、Android 12 L という OS が Android Dev Summit 2021 でも発表し、Multitasking updates、Sys UI Surfaces、App Compat mode などの大画面対応のための機能も発表しました。

  • Wear OS 3.0 が実現した新しいユーザー体験として Fluid motion、 smooth transitions、​​Glanceable and user-centric、Harmonious with hardware などが追加されました。


Android Developer Summit 関連セッション



ご参加いただきました皆さん、ありがとうございました!Android Developer Summit の動画も、ぜひご視聴ください。


Written by Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Platforms and Ecosystems

この記事は Dave Burke による Android Developers Blog の記事 " Android 12 is live in AOSP! " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。


この記事は Dave Burke による Android Developers Blog の記事 " Android 12 is live in AOSP! " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

2021 年 10 月 4 日 (日本時間 10 月 5 日) 、ソースを Android オープンソース プロジェクト(AOSP)にプッシュし、Android の最新バージョンを正式にリリースしました。お手元のデバイスに配信される Android 12 にご注目ください。今後数週間で Pixel に、その後今年中に Samsung Galaxy、OnePlus、Oppo、realme、TECNO、Vivo、Xiaomi の各デバイスに配信されます。

いつものことですが、Android 12 ベータ版期間中のフィードバックをありがとうございました。225,000 人以上の方が Pixel やパートナー デバイスで早期リリースをテストし、リリースの品質を改善するために 50,000 件近くの問題を報告してくれました。また、多くの記事やディスカッション、アンケート、そして直接顔を合わせて意見を述べてくださった皆さんや、リリースに間に合うようにアプリの互換性対応を行ってくださった皆さんにも感謝いたします。Android があらゆる人のための偉大なプラットフォームであるのは、皆さんのサポートや貢献があってこそです。

また、10 月 27 日から28 日に開催される今年の Android Dev Summit (英語)では、Android 12 についてさらに詳しくお伝えする予定です。各セッションの動画は、後日日本語字幕もご用意いたしますので、YouTube の「設定」から日本語字幕をオンにしてご覧ください。Android テクニカル セッションの概要など、イベントについての詳細情報も公開されています。この記事でも、後ほど改めてお知らせします。

デベロッパーのための Android 12 の新機能

ここでは、デベロッパーのための Android 12 の新機能をいくつか紹介します。Android 12 デベロッパー サイトでは、すべての新機能について詳しく説明しているので、そちらもご覧ください。

 

Android の新しい UI

Material You - Android 12 には、Material You (英語) と呼ばれる新しいデザイン言語が導入され、今まで以上にパーソナライズされた美しいアプリを構築できるようになっています。最新のマテリアル デザイン 3 アップデートのすべてをアプリに組み込むには、アルファ版の Material Design Components をお試しください。また、近日中に公開される Jetpack Compose のサポートにも注目です。

 

新しくデザインされたウィジェット - アプリ ウィジェットをより使いやすく、美しく、そして見つけやすくしました。新しく追加されたインタラクティブ コントロール、あらゆるデバイスに対応するレスポンシブ レイアウト、パーソナライズしつつも一貫性のある外観を作成するダイナミック カラーなどをお試しください。詳しくはこちらをご覧ください

 

通知 UI のアップデート - 通知のデザインも更新し、モダンで使いやすく、便利になりました。Android 12 をターゲットとしたアプリ では、カスタム通知も標準のアフォーダンスで装飾されるようになり、その他すべての通知との一貫性が向上します。詳しくはこちらをご覧ください

 

ストレッチ オーバースクロール - アプリのコンテンツをスクロールするときのスムーズさを向上させるため、Android 12 をターゲットとしたアプリでは、すべてのスクロール コンテナに新しい「ストレッチ」オーバースクロール効果が追加されています。この効果は、システムとアプリ全体に共通する自然なスクロール終了インジケーターになります。詳しくはこちらをご覧ください

 

アプリ起動時のスプラッシュ画面 - Android 12 をターゲットとしたアプリ では、すべてのアプリにスプラッシュ画面が導入されます。アプリのスプラッシュ画面はさまざまな方法でカスタマイズできるので、アプリ独自のブランディングのニーズを反映できます。詳しくはこちらをご覧ください (英語) 。 

 

パフォーマンス

システム パフォーマンスの高速化と効率化 - コア システム サービスが利用する CPU 時間を 22%、ビッグコアの利用を 15% 削減しました。また、アプリの起動時間を短縮し、アプリを速く読み込めるように I/O を最適化しました。さらに、データベース クエリでは、大きなウィンドウの CursorWindow を 49 倍近く高速化しました。

 

フォアグラウンド サービスの最適化 - ユーザー エクスペリエンスを向上させるため、Android 12 ではバックグラウンドのアプリがフォアグラウンド サービスを開始できないようになっています。それに代わる新機能として、アプリは JobScheduler で優先ジョブ (英語) を利用できます。詳しくはこちらをご覧ください

 

通知のレスポンシブ性の向上 - Android 12 では、通知トランポリンが制限されるので、通知からアプリを起動する際の時間が短縮されます。たとえば、通知トランポリン削除後の Google フォト アプリは、34% 高速に起動するようになっています。詳しくはこちらをご覧ください

 

パフォーマンス クラス - パフォーマンス クラス は一連のデバイス機能で、Android 12 デバイスで要求の厳しいユースケースや高品質なコンテンツをサポートします。アプリは、実行時にデバイスのパフォーマンス クラスを確認することで、デバイスのパフォーマンスを最大限に活用できます。詳しくはこちらをご覧ください

 

機械学習の高速化 - Android 12 では、Neural Networks API を通して ML アクセラレータを限界まで活用し、常に最大限のパフォーマンスを発揮できるようになっています。また、ML アクセラレータ ドライバは、プラットフォーム リリースとは独立して Google Play 開発者サービスでアップデートできるようになるので、互換性のあるすべてのデバイスで最新ドライバのメリットを活用できます。

 

プライバシー

プライバシー ダッシュボード - 設定アプリの新しいダッシュボードを使うと、ユーザーはアプリがマイク、カメラ、位置情報データにアクセスしたタイミングを視覚的に確認できます。詳しくはこちらをご覧ください

 

おおよその位置情報 - ユーザーは位置情報データをさらに細かくコントロールできるようになり、アプリが厳密な位置情報をリクエストした場合でも、おおよその位置情報のみを許可できるようになります。詳しくはこちらをご覧ください

 

マイクとカメラのインジケーター - アプリがデバイスのカメラやマイクを使っているタイミングを、ステータスバーのインジケーターでユーザーに知らせます。詳しくはこちらをご覧ください

 

マイクとカメラの切り替え - サポート対象のデバイスで、クイック設定の新しい切り替え機能から、アプリからのマイクやカメラに対するアクセスをすぐに簡単に無効化できるようにします。詳しくはこちらをご覧ください

 

周辺デバイス権限 - アプリで新しい権限を使うと、位置情報の権限がなくても、周辺デバイスのスキャンやペア設定を行えます。詳しくはこちらをご覧ください

 

より最適なユーザー エクスペリエンスのためのツール

リッチ コンテンツの挿入 - 新しい統合 API を使うと、UI で任意のソース(クリップボード、キーボード、ドラッグ アンド ドロップ)からリッチ コンテンツを受信できます。下位互換性を確保するため、この統合 API は AndroidX にも追加しています。詳しくはこちらをご覧ください

 

角の丸い画面のサポート - 多くの最新デバイスで、角の丸い画面が使われています。こういったデバイスで優れた UX を提供するため、新しい API を使って角に関する詳細な情報を問い合わせ、必要に応じて UI 要素を管理できます。詳しくはこちらをご覧ください


AVIF イメージのサポート
- Android 12 には、AV1 画像ファイル形式(AVIF)のプラットフォーム サポートが追加されています。AVIF は動画圧縮に由来するフレーム内符号化コンテンツを利用しており、JPEG などの古い画像形式と比較すると、同じファイルサイズで画質が大幅に向上しています。

 

互換メディア コード変換 - HEVC 形式の動画は画質と圧縮率が大幅に向上しており、すべてのアプリでこの形式のサポートが推奨されています。それができないアプリでは、互換メディア コード変換機能を使って AVC ファイルをリクエストすると、システムがコード変換を行ってくれます。詳しくはこちらをご覧ください

 

ぼかしや色フィルタなど、エフェクトの使い勝手の向上 - 新しい API では、ビューやレンダリング階層でよく使われるグラフィック エフェクトを適用しやすくなっています。RenderEffect (英語) を使うと、RenderNode (英語) やビューにぼかしや色フィルタなどを適用できます。新しい Window.setBackgroundBlurRadius() (英語)  API を使うと、ウィンドウの背景にすりガラス エフェクトをかけることもできます。また、blurBehindRadius (英語) を使うと、ウィンドウの後ろにあるすべてのコンテンツをぼかすことができます。

 

触覚フィードバックの拡張 - Android 12 では、UI イベントに対する効果的な触覚フィードバック、ゲーム向けの迫力ある楽しい効果、生産性を高めるために注意を促す触覚フィードバックを作成するツールを拡張しています。詳しくはこちらをご覧ください

 

新しいカメラ効果とセンサー機能 - アプリで新しいベンダー拡張機能 (英語) を使うと、ぼけ、HDR、ナイトモードなど、デバイス メーカーが組み込んだカスタムのカメラ効果を活用できます。新しい API では、Quad / Nona Bayer パターンを利用する超高解像度カメラセンサーをフル活用することもできます。詳しくはこちらをご覧ください

 

ネイティブ コードでのクラッシュのデバッグの改善 - Android 12 では、今までよりも実用的な診断情報が提供されるので、NDK 関連のクラッシュのデバッグが簡単になります。App Exit Reasons API (英語) を使うと、アプリから Tombstone と呼ばれる詳細なクラッシュ ダンプファイルにアクセスできます。

 

Android 12 でのゲーム - Game Mode API (英語) を使うと、プレーヤーがゲームのパフォーマンス プロファイル(長時間通勤用にバッテリー寿命を延ばす、パフォーマンス モードで最高のフレームレートを実現するなど)を選択する操作に応答できます。インストール時にバックグラウンドでゲームアセットをフェッチできるようにする Play as you download を使うと、プレーヤーをすばやくゲームプレイに導くことができます。

 

Android 12 リリースに向けたアプリの準備

Android 12 が一般公開リリースされたので、ユーザーがスムーズに Android 12 に移行できるよう、すべての Android デベロッパーの皆さんに互換性テストを終えてできる限り早くアップデートを公開することをお願いします。

アプリの互換性をテストするには、Android 12 が動作するデバイスにインストールし、アプリのフローを確認して機能や UI の問題を探します。Android 12 でのすべてのアプリが対象となる動作の変更点を確認し、影響を受ける可能性がある領域を集中的にテストしてください。特にテストしておくべき変更点は、以下のとおりです。

 

  • プライバシー ダッシュボード — [設定アプリ] でこの新しいダッシュボードを使い、アプリからのマイクや位置情報などの機密データへのアクセスを確認します。また、アクセスする理由の詳細をユーザーに提供することも検討してください。詳しくはこちらをご覧ください

  • マイクとカメラのインジケーター — Android 12 では、アプリがカメラやマイクを使っていると、ステータスバーにインジケーターが表示されます。これがアプリの UI に影響しないことを確認します。詳しくはこちらをご覧ください

  • マイクとカメラの切り替え — クイック設定の新しい切り替え機能からマイクやカメラへのアクセスを無効化してみて、アプリが変更に対して適切に対応できることを確認します。詳しくはこちらをご覧ください

  • クリップボードの読み取り通知 — アプリが予期しないタイミングでクリップボードからデータを読み取ったときのトースト通知を確認します。意図しないアクセスは削除してください。詳しくはこちらをご覧ください

  • ストレッチ オーバースクロール — スクロールするコンテンツで新しい「ストレッチ」オーバースクロール効果を試し、予想どおりに表示されることを確認します。詳しくはこちらをご覧ください

  • アプリのスプラッシュ画面 — さまざまなフローからアプリを起動し、新しいスプラッシュ画面のアニメーションをテストします。必要に応じてカスタマイズすることもできます。詳しくはこちらをご覧ください

  • keygen の変更 — いくつかの非推奨の BouncyCastle 暗号アルゴリズムが削除され、Conscrypt バージョンに置き換わります。アプリで 512 ビット鍵の AES を使っている場合は、Conscrypt がサポートする標準サイズを使う必要があります。詳しくはこちらをご覧ください


アプリのライブラリや SDK の互換性テストも忘れずに行ってください。SDK の問題を見つけた場合は、最新バージョンの SDK にアップデートするか、デベロッパーに連絡してサポートを求めます。

現在のアプリの互換性のあるバージョンを公開したら、アプリの targetSdkVersion をアップデートするプロセスを開始できます。Android 12 アプリの動作の変更点を確認し、互換性フレームワークを使って問題をすばやく検知します。

 

Android Dev Summit で Android 12 の詳細情報を学ぼう!

#AndroidDevSummit (英語) が帰ってきます。10 月 27 日から28 日(日本時間 10 月 28 日 - 29 日) に開催される、イベントでは、Android 12 を含む Android 開発の最新情報をご紹介します。今年のテーマは、Excellent apps, across devices(デバイスを超える優れたアプリ体験)です。開発ツールや API、タブレットやウェアラブルを含む数十億台のデバイス間で使用できる優れたアプリの開発や、生産性向上を支援する技術についてお話しする予定です。

30 以上の Android テクニカル セッションの概要など、イベントについての詳細情報も公開されました。セッションの情報はこちら(英語) から確認できます。どのセッションに参加するか、計画を立て始めましょう。今後数週間のうちに、皆さんの質問を #AskAndroid に共有することをお願いする予定です。寄せられた質問には、Android チームがイベントの中でライブで回答します。

 

イベントは、太平洋時間の 10 月 27 日午前 10 時(日本時間 28 日午前 2 時)に開催される 50 分の技術関連の基調講演「The Android Show」でキックオフします。ここでは、Android デベロッパー向けのあらゆる最新ニュースや最新情報を共有しますこちら (英語) のニュースレターに登録して最新情報を受け取りましょう。


Reviewed by Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Google Play

この記事は Sameer Samat による Android Developers Blog の記事 " Evolving our business model to address developer needs" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。


この記事は Sameer Samat による Android Developers Blog の記事 " Evolving our business model to address developer needs" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

10 年以上前に Google が Android と Google Play の提供を始めた頃、私たちは自由でオープンなモバイル エコシステムが、業界を支配していた独占的で閉ざされた世界と競争できると信じ、その可能性の実現に挑戦しました。その当時は、どのようなビジネスがモバイル化されるか、どのアプリが成功するかは分かりませんでした。そのため、大多数のデベロッパーが Google Play で無料でアプリを配信できるという、シンプルなビジネスモデルを採用しました(現在は 97% のデベロッパーが無料でアプリを配信)。有料のアプリやアプリ内でデジタル商品を販売しているデベロッパー(現在は 3% のデベロッパー)には、一律のサービス手数料として 30% を適用しました。このモデルにより、モバイルアプリは、最も急成長したソフトウェア分野の一つになりました。また、Google Play のサービス手数料により、OS のライセンス料を請求することなく、Google による Android と Google Play への継続的な投資と、さらには世界中のデバイスメーカーが無料で両サービスを使用することが可能になりました。
世界中のデベロッパーの創造性と革新性は、 Android の提供を開始したときには想像もできなかった画期的な新しいアプリ体験を生み出しました。エコシステムが進化するにつれ、これらの異なるタイプのアプリをサポートするために、より幅広いビジネスモデルが登場しました。私たちはその過程で、あらゆるビジネスが成功できるよう、「単一のサービス手数料モデル」からの脱却などの重要な変更を行ってきました。そして現在、私たちは単一のサービス手数料に代わり、多様なアプリエコシステムを支援し、促進するための複数のプログラムを有しています。
その結果、サービス手数料が適用されるデベロッパーの 99% が 15% 以下の手数料の対象となります。また、Anghami、 AWA、 Bumble、 Calm、 Duolingo、 KADOKAWA、 KKBOX、 PicsArt、 そして Smule のような、さまざまな業界や地域のデベロッパーの皆さまから学び、ご意見に耳を傾けた結果、私たちは Google Play のパートナー エコシステムに対するさらなる支援、パートナーの皆さまが持続可能なビジネスを構築することを手伝い、さらには Google Play が今後もモバイル アプリ エコシステムをリードすることができるよう、追加の変更を発表いたします。

定期購入のサービス手数料を 15% に引き下げます

デジタル コンテンツの定期購入は、デベロッパーにとって急速に成長しているビジネスモデルの 1 つであると同時に、私たちは定期購入ビジネスが、顧客の獲得と維持に特有の課題を抱えていることも理解しています。私たちは、出会い、フィットネス、教育などの分野のパートナーと協力し、これらの分野のビジネスのニュアンスを理解するよう努めてきました。現在、定期購入者による支払い期間が最初の 1 年目の定期購入の場合、サービス手数料は 30% となっており、その後 15% になっています。しかしながら、定期購入ビジネスが減額された料率のメリットを受けることは、定期購入ユーザーの離脱により難しいとの声がデベロッパーの皆さまから上がっています。そこで、私たちは、デベロッパーの皆さまがメリットを受けられるよう、この仕組みをシンプルにします。


定期購入を提供しているデベロッパー特有のニーズを支援するため、2022 年 1 月 1 日より、Google Play のすべての定期購入に対し、1 日目からサービス手数料を 30% から 15% に引き下げます
この変更は、定期購入を提供しているデベロッパーにとって、最初の 1 年目のサービス手数料が半分になるということです。パートナーのデベロッパーの皆さまからも、この変更に対してポジティブなフィードバックを既に頂いています。

「Google とのパートナーシップは、私たちのビジネスにとってパワフルなものであり、世界中の女性に力を与えるという私たちの使命を推進する上で、私たちが規模を拡大し、最終的に重要な役割を果たすことを支援してくれています。Google が発表した価格変更は、製品に対するより良い投資やユーザーが自信を持ってオンラインでつながることを可能にします。」
– Whitney Wolfe Herd, Founder and CEO, Bumble Inc.

「人によって学び方が違うように、それぞれのデベロッパーにも違いがあります。私たちは、 Google がデベロッパーとプラットフォームの双方に通用するモデルを見つけるために、継続的にエコシステムとコラボレーションを行っていることをワクワクしながら見ています。この定期購入手数料の減額は、『すべての人に言語学習のチャンスを』という私たちのミッションを加速させることに役立ちます。」
- Luis von Ahn, Co-Founder and CEO of Duolingo.


進化するクロス プラットフォーム体験

アプリがモバイル端末にとって非常に重要であることは変わらない一方で、今日における素晴らしいサービスは、テレビ、自動車、時計、タブレット端末などでも提供されていなければなりません。そして、私たちは、デベロッパーがこれまで以上に、これらのプラットフォーム向けの開発に投資する必要があると認識しています。
動画、オーディオ、ブックスのデベロッパーの皆さまに 素晴らしいクロスデバイス体験を開発していただき、 Android プラットフォームの成長を促進していただくために、Google Play メディア エクスペリエンス プログラムを今年初めに発表しました。このプログラムでは、 15% を下限として減額されたサービス手数料を通じ、デベロッパーの皆さまのマルチスクリーン体験への投資を支援しています。
カテゴリーの違いにより良く対応するために、2021 年 10 月 21 日(日本時間:10 月 22 日) にメディア エクスペリエンス プログラムのサービス手数料の変更も発表しました。コンテンツ コストが売上の大半を占める E ブックスとオンデマンドの音楽ストリーミングサービスを対象に、サービス手数料を10 % を下限として 引き下げます。この新しい料率は、メディア コンテンツ業界の経済構造を認識し、Google Play をデベロッパーとアーティストやミュージシャン、作家にとってより良いものにします。詳細は、こちらをご確認ください。


日本のデベロッパーの方々からも、この変更に対してコメントを頂戴しています。

「今回の Google Play のアップデートは、我々 BOOK☆WALKER にとってはもちろんのこと、電子書籍業界全体、そして出版業界にとって、ビジネスを更に大きく成長させるために意義あるものと捉えております。長らく直面していた決済周りの様々な課題を解決するものと信じており、今後も Android のアプリを通じて、より良いユーザー体験を提供していきたいと考えています。」
株式会社KADOKAWA 執行役員 Chief Digital Officer
株式会社ブックウォーカー 代表取締役社長 橋場 一郎 氏
 
「Google Play はローンチ当初より AWA をパートナーとして扱い、成長を継続的にサポートしてくださってます。今回のアップデートは、音楽業界が直面する課題を親身に考えてくださり、今後の成長のためにプラットフォーマーとしてできることをアクションに移してくだ さった新たな一例です。今回の変更を足がかりに、AWA は今後も時代に沿った新たな音楽体験とクリエイターの創造サイクルを作るために、これまで以上により良いユーザー体験を Play にて届けていきたいと思います。」
AWA株式会社 代表取締役 CEO 冨樫 晃己 氏


Google は、デベロッパーの皆さまとの継続的な会話を通して、デベロッパーの課題や機会を理解し、持続可能なビジネスを構築するためにどのような支援ができるかを考えていきます。これは、2021 年 10 月 27 日から 28 日(日本時間:10 月 28 日から 29 日)に開催する、Android Developer Summit の中心となるテーマでもあります。Android Developer Summit では、デベロッパーの生産性を高め、より優れたアプリの開発を支援するために設計された、最新のツール、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)、およびテクノロジーについて詳しく説明します。
Google Play と Google Play のサービス手数料についての詳細情報をお探しの方は、よくある質問に対しての回答を掲載している、こちらの FAQ をご覧ください。


Reviewed by Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Google Play

この記事は Mike Yerou による Android Developers Blog の記事 " Improved Google Play Console user management: access requests, permission groups, and more " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

この記事は Mike Yerou による Android Developers Blog の記事 " Improved Google Play Console user management: access requests, permission groups, and more " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。


ユーザー管理は、あらゆる規模の企業にとって重要な業務です。難しいのは、業務を行うために必要な一連の権限を必要なチームメンバーに確実に付与する一方、不要な業務データを見せないように管理することです。

Google Play Console のユーザーと権限の管理ツールを強化し、効率的かつ確実に拡大に対応できるようにしてほしいという要望は、何年も前から寄せられていました。そこでこのたび Google Play Console を再設計することで、それを実現しました。インターフェースを整理して必要なものがすぐ見つかるようにし、さらにチームを簡単に管理できる新機能を追加しています。

管理者が簡単にチームを管理できるように、[ユーザーと権限]のページを再設計

権限の名前と説明を刷新し、ユーザーに何を許可するのか、何を許可しないのかがわかりやすくなっています。また、アカウント レベルとアプリレベルの権限を明確に区別して表示するようになっています。

新しく追加された検索、フィルタ、一括編集の機能を使うと、一部のユーザーをすばやく表示したり操作したりできます。

さらに、簡単に確認できるように、デベロッパー アカウントのユーザーリストを CSV 形式でエクスポートする機能も追加しました。

 

新しいアクセス リクエスト

通常、ユーザーの権限を設定するのは管理者です。しかし、ワークフローに権限が必要であることがわかったときに、ユーザーが権限をリクエストできれば便利だという要望もありました。そして今回、それが可能になりました。管理者はリクエストを承認する必要がありますが、ユーザーが必要な権限を厳密に指定して依頼できるようになるので、管理者の作業時間を大幅に短縮できます。

Google Play Console では、サポートされているにもかかわらず権限がなくて実行できないアクションの隣に、[アクセス リクエスト] ボタンが表示されるようになります。ユーザーは、それが必要な理由を管理者に向けて記述するだけで、権限をリクエストできます。管理者には [受信トレイ] 経由で通知され、特定のユーザーやアプリに権限を付与したり、一度だけ拒否したり、ユーザーが機能を使用できないように永久的に拒否したりできます。現在のところ、この機能はアプリの権限でのみサポートされます。

チームメンバーが特定の権限へのアクセスをリクエストすることが可能に

新しい権限グループ

ある程度の規模に達した企業では、複数の人が同じ役割(プロジェクト マネージャー、デザイナーなど)を担うことが珍しくありません。その場合、管理者が同じ一連の権限を何度も何度も割り当てなければならないこともあるでしょう。

その時間を節約できるように、権限グループを導入しました。管理者は一連の権限を持つグループを作成でき、ユーザーをそのグループに追加すると、権限が自動的に引き継がれます。グループの権限が一定期間後に失効するような設定も可能です。ユーザーを複数のグループに含めたり、グループ間で権限を重複させたりしても構いません。権限グループを活用すれば、日常業務を改善し、積極的に権限を委譲して、ユーザー管理の手間を減らせるはずです。

今回の変更によって管理者の生産性が向上し、チームが Google Play Console を最大限に活用できるようになることを期待しています。権限管理の詳細については、ヘルプセンターをご覧ください


Reviewed by Sakura Teramae - Google Play Android Developer Support