この記事は Amanda Alexander による Android Developers Blog の記事 " Android Studio Arctic Fox (2020.3.1) Stable " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Android Studio Arctic Fox が、安定版リリース チャンネルでダウンロードできるようになったことをお知らせします。この最新リリースでは、Android の新しいネイティブ UI 構築ツールキットである Jetpack Compose 1.0 を利用できます。さらに、Wear OS を含むデバイスにも注力し、新しい Background Task Manager などのデベロッパーの生産性を高める機能も搭載されています。皆さんのフィードバックをもとに開発されたこの新しい Android Studio 機能のスイートは、デベロッパー コミュニティがさまざまなデバイスで動作する質の高い最先端のアプリを迅速に作るために役立つことができれば幸いです。
注 : 昨年発表した通り、Android Studio のバージョン番号体系を Android Studio のベースになっている IntelliJ IDEA の年とバージョンに一致させ、そこに独自のパッチ番号を付加するように変更しました。今後はコードネーム(アルファベット順)を利用します。最初は Arctic Fox で、次は Bumblebee(現在カナリー版)です。Android Studio Arctic Fox(2020.3.1)では、Android Studio が IntelliJ プラットフォームのバージョン 2020.3 にアップデートされます。これには、デバッガ インタラクティブ ヒント、VCS のアップデート、いくつかの新しいコードエディタの強化など、ワークフローを高速化するたくさんの新機能が含まれています。詳細はこちらをご覧ください。(英語)
最新 UI をすばやくデザインできるように、Jetpack Compose 用の追加機能も搭載しています。Compose プレビューを使うと、Compose UI の複数のコンポーネントのプレビューを作成し、さまざまな要素(テーマ、画面、フォントサイズなど)にわたって変更の影響を即座に確認できます。デバイスへのデプロイ プレビュー機能では、Compose コードのスニペットを直接デバイスやエミュレータにデプロイし、小さなコードをすばやくテストできます。レイアウトを詳しく調べたい場合は、Layout Inspector に追加された Compose サポートを使って、レイアウトがどのようにレンダリングされるかを理解できます。さらに、リテラルのリアルタイム編集を追加しました。エミュレータや実機でアプリを動作させるときに、コンパイルを行うことなく、プレビューで Compose コードの変更を即座に確認できます。
サポート対象のデバイスを増やすため、新しい Wear OS ペア設定アシスタントを構築し、Wear OS エミュレータと物理スマートフォン、仮想スマートフォンとのペア設定を簡単に行えるようにしました。Wear OS の最新バージョンを使うには、Wear OS 3 システム イメージのデベロッパー プレビューをご利用ください。Wear OS エミュレータを実行すれば、心拍数センサー API のサポートが追加されていることにも気づくはずです。Google TV をターゲットにするアプリのために、最新の Google TV リモート コントロール機能を追加し、Google TV システム イメージをアップデートして最新の UI デザインを反映しました。さらに、Automotive OS で、運転に関するユースケースをシミュレーションするため、エミュレータで自動車センサーデータを利用できるようにして開発とテストのワークフローを完成させました。タブレットをターゲットにするアプリのために、すぐに横向きをサポートできるようにすべてのテンプレートを更新しました。開発のターゲットとなるデバイス画面の大小にかかわらず、新たな方法の導入とアプリの構築を継続するうえで役立つ新機能が含まれています。
最後に、デベロッパーの皆さんの生産性を向上させるために、作業の効率化に役立つ機能の追加についてご紹介します。たとえば、次期バージョンの Android アプリを構築する際のガイドとして、Android 12 向けの lint チェックを追加しました。コードのテストに役立ててもらうため、Layout Editor に Accessibility Scanner を追加し、レイアウトのユーザー補助に関する問題を簡単に見つけられるようにしました。また、新しいテスト マトリックスを使うと、複数のデバイスで並列実行されるテスト結果をリアルタイムに確認できます。さらに、Apple Silicon(arm64)ハードウェアのプレビュー サポートを追加し、幅広いテストをサポートできるようにエミュレータのコントロールを拡張しました。加えて、デバッグ用の新しい Background Task Inspector を使うと、アプリのバックグラウンド ワーカーを分析できます。
Android Studio Arctic Fox には、たくさんの機能強化が含まれています。すべての変更点のリストを確認したい方は、Android Studio Arctic Fox(2020.3.1)Beta リリースブログとリリースノートをご覧ください。以下では、主な変更点について紹介します。
Android Studio Arctic Fox の新機能
@Preview アノテーションを使うと、Compose コードのプレビューを生成して複数のコンポーネント(デバイス、テーマなど)をさまざまな構成で表示できます。Compose プレビューを活用すれば、コードで Composable のメンタル マッピングを簡単に作成できます。
Compose プレビュー
すべて Compose で書かれたアプリでも、Compose とビューを併用したアプリでも、Layout Inspector を使えばレイアウトの詳細を確認したり、トラブルシューティングを行ったりできます。たとえば、各 Composable に渡されたパラメータや修飾子を確認できます。アプリを開発する際に、ライブ アップデートを有効にしてデバイスからデータをストリーミングすることもできます。
Compose Layout Inspector
リテラル(文字列、数値、ブール値など)をインラインで編集すると、コンパイルしなおすことなく、変更の結果を画面(プレビュー、エミュレータ、実機)ですぐに確認できます。
リテラルのライブ編集 : 文字列を編集するとプレビューに即時反映
新しい Wear OS ペア設定アシスタントは、順を追ってペア設定プロセスを案内してくれるので、Wear OS エミュレータと仮想または物理スマートフォンのペア設定が簡単になります。なお、この機能は、Wear OS 2 コンパニオンとのペア設定をサポートします。Wear OS 3 は近日中にサポートされる予定です。詳細はこちらをご覧ください。
Wear OS エミュレータ ペア設定アシスタント ダイアログ
スマートフォン + スマートウォッチ エミュレータのペア設定が成功した状態
API レベル 26 以上を実行しているデバイスで WorkManager ライブラリ 2.5.0 以上を使っている場合、新しい Background Task Inspector を使ってアプリのバックグラウンド ワーカーを視覚化、監視、デバッグできます。メニューバーから [View] > [Tool Windows] > [App Inspection] を選択してアクセスできます。詳細はこちらをご覧ください。
Background Task Inspector
まとめると、Android Studio Arctic Fox(2020.3.1)安定版には、以下の機能強化と新機能が含まれています。
詳細は、Android Studio のリリースノート、Android Gradle プラグインのリリースノート、Android Emulator のリリースノートをご覧ください。
最新バージョンの Android Studio Arctic Fox はダウンロード ページ(英語)から、Apple Silicon プレビュー ビルドはこちら(英語)からダウンロードできます。Android Studio の以前のリリースをお使いの方は、最新バージョンの Android Studio にアップデートするだけで利用できます。Android Studio の安定バージョンを保持する必要がある場合、Android Studio Arctic Fox の安定リリース バージョンとカナリー リリース バージョンを同時に実行することができます。詳細はこちらをご覧ください。
気に入った点、問題点、新機能の提案などのフィードバックをお寄せください。バグや問題が見つかった場合は、バグを報告してください。Android Studio 開発チームの Twitter と Medium もぜひフォローしてください。
Reviewed by Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Google Play
この記事は Anna-Chiara Bellini, Nick Butcher による Android Developers Blog の記事 " Jetpack Compose is now 1.0: announcing Android’s modern toolkit for building native UI " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
2021 年 7 月 28 日(日本時間 7 月 29 日) Jetpack Compose のバージョン 1.0 をリリースしました。Android の最新ネイティブ UI ツールキットである Jetpack Compose を使うと、優れたアプリを短時間で構築できます。このリリースは安定版で、本番環境で利用できます。Compose は、この 2 年間、Android コミュニティのフィードバックや貢献を受けつつ、オープンに開発が行われてきました。1.0 に到達した現時点で、既に Google Play ストアの 2000 以上のアプリで Compose が使われています。実は、Play ストアアプリ自体にも Compose が使われています。それだけではありません。たくさんのトップ アプリ デベロッパーと協力し、フィードバックやサポートを受けることで、1.0 リリースはさらに強固なものになっています。たとえば、Square は Compose を使うことで「宣言型 UI フレームワークの構築に関するさまざまな問題を解決することではなく、Square 独自の部分や UI インフラストラクチャに集中できる」と教えてくれました。Monzo は、Compose を使うと「質の高い画面を短時間で構築できる」と述べています。また、Twitter は「とても気に入っています!❤️」と見事に一言で言い表しています。
Compose は、ネイティブ Android アプリを短時間で簡単に作成できるように設計されています。完全に宣言的なアプローチが採用されているので、UI を記述しさえすれば、あとは Compose が対応してくれます。アプリの状態が変わると、UI が自動的に更新されるので、UI の構築がはるかにシンプルかつ高速になります。直感的な Kotlin API を使うと、美しいアプリを はるかに 少ないコードで実現できます。また、すべての既存の Android コードにネイティブでアクセスできるので、自分のペースで導入することもできます。強力なレイアウト API とコード駆動型 UI により、タブレットや折りたたみ式デバイスなど、異なるフォーム ファクタのサポートも簡単です。Compose のサポートは、Wear OS や ホーム画面 ウィジェットなども追加される予定です。
今回の 1.0 リリースは本番環境で利用でき、以下の主要機能が提供されています。
完全な宣言型アプローチを採用している Jetpack Compose によって、UI の開発方法は大きく変わります。新しいワークフローと異なる考え方をサポートするため、Compose 向けに設計された新しいツールを提供します。また、いくつかの既存のツールに Compose のサポートを追加しています。
Android Studio Arctic Fox で利用できる新しい Compose プレビューでは、異なる状態、ライトテーマやダークテーマ、異なるフォント スケーリングのコンポーザブルをすべて同時に確認できます。アプリ全体をデバイスにデプロイする必要はないので、コンポーネントの開発が簡単になります。リテラルのライブ編集機能によって機能強化されているため、プロジェクトを再コンパイルせずにアップデートを確認できます。
作業中の画面まで移動せずにデバイスで UI のパーツをテストしたいと思っていた方なら、新しいデプロイ プレビューを気に入ってくれるはずです。Composable のプレビューを作成するだけで、デバイスにデプロイしてすばやく反復できます。
Layout Inspector に Composable サポートが追加されるため、Compose と既存のビューを確実に混在させることができます。
Android Studio Arctic Fox での Compose サポートの詳細については、こちらをご覧ください。
新しいフレームワークを採用するには、評価が必要です。新しい UI ツールキットのように広範囲にわたるものでは、特にそれが重要になります。皆さんにとって今が適切なタイミングかどうかを情報に基づいて判断できるように、パブリック ロードマップ (英語) を公開して今後の Jetpack Compose の開発計画をお知らせします。
Compose を活用していただくために、皆さんや皆さんのチームが利用できる幅広いリソースを準備しました。
学ぶべきことはたくさんあります。Jetpack Compose Pathway (英語) では、主要な コードラボ、動画、ドキュメントを順番に体験できます。
Jetpack Compose は大きな飛躍であり、すばらしい UI を短時間で簡単に作れるものだと確信しています。これを使って皆さんが作るものを見ることが楽しみでなりません。Compose が 1.0 の安定版になった今こそ、実際に使うべきときです。直接コードを触るのが最善の方法です。ぜひ Compose を使ってみてください!
この記事は Dave Burke による Android Developers Blog の記事 " Android 12 Beta 3 and final APIs " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
私たちは、毎月 Android 12 の公式版リリースに近づけるための Beta 提供をを行っています。Android 12 には、革新的な機能や、ユーザーに適応する (英語) 新しい UI、パフォーマンスの向上、プライバシーの強化、セキュリティ上のメリットなどが含まれています。多くの皆さんが、Android 12 Beta プログラムを通じて既に Android 12 の開発やテストを行っています。これまでフィードバックを提供してくださった皆さん、どうもありがとうございました。
引き続き公式版のリリースを微調整する作業を継続していますが、先日 2021 年 7 月 14 日 (現地時間)にAndroid 12 Beta 3 をリリースしました。ぜひお試しください。Beta 3 には、スクロール スクリーンショット、プライバシー インジケーター API、自動回転の強化などのアップデートとともに、確定版の Android 12 API と公式 SDK も含まれています。以上の機能をもって、次回の Beta 4 での Platform Stability を待たずに、アプリのテストとアップデートを開始することができます。ぜひご自身のアプリやゲームのご準備をお願いいたします。
Beta 3 は、既に対象となる Pixel デバイスで利用でき、こちらから登録 (英語) すると OTA (無線) アップデートも行えます。Beta プログラムに登録済みの方は、自動的にアップデートを受け取ります。パートナーのデバイスメーカーである、シャープや TCL などの、一部のデバイスでも Android 12 Beta 3 を試すことができます。詳しくは android.com/beta をご覧ください。使用を開始する方法について詳しくは、Android 12 デベロッパー サイトにアクセスしてください。
Beta 3 には、機能、ユーザー エクスペリエンス、パフォーマンスを改善する様々なアップデートが含まれています。ここでは、いくつかのポイントを紹介します。
スクロール スクリーンショット - スクロールするコンテンツを簡単にキャプチャして共有できるように、スクロール スクリーンショットを追加します。Beta 3 以降では、スクロール可能なコンテンツのスクリーンショットをキャプチャする場合、[Capture more] ボタンが表示され、それを押すことでスクリーンショットを全コンテンツに拡張できます。その後、切り取る範囲を調整することもできます。
設定アプリでのスクロール スクリーンショットのキャプチャ例
スクロール スクリーンショットは、ほとんどのアプリでそのまま動作します。標準のビューベースの UI を使っているアプリでは、何の変更も必要ありません。ビューベースの UI を使わないアプリや UI ツールキット、または高度にカスタマイズされた UI でスクロール スクリーンショットをサポートするために、新しい ScrollCapture API (英語) を導入しています。この API を使うと、システムはアプリにスクロール キャプチャ リクエストを通知するとともに、UI を描画する Surface を提供します。スクロール スクリーンショットに関する反復作業はまだ続いています。Beta 4 では、スクロールする ListView など、デフォルトのサポートが改善される予定です。また、Web コンテンツなどサポート対象のコンテンツを増やすための作業も行っています。引き続き、皆さんのフィードバックをお待ちしています。
オンデバイス検索 - Beta 3 では、新しい高パフォーマンス オンデバイス検索エンジンである AppSearch がプラットフォームでサポートされます。AppSearch (英語) を使うと、アプリが構造化データをインデックスに登録したり、組み込みの全文検索機能を使って検索したりできます。非常に効率的なインデックスの登録や検索、多言語サポート、関連度ランキングなどのネイティブ機能を使うこともできます。
AppSearch には、ローカル インデックスとセントラル インデックスという 2 つの仕組みを搭載しています。ローカル インデックスはアプリで利用でき、新しい AppSearch Jetpack ライブラリを通して下位互換性も提供されます。セントラル インデックスは、Android 12(およびそれ以降のリリース)のシステム全体で維持されます。セントラル インデックスを利用すると、オプトアウトしない限り、システム UI の表層にアプリのデータが表示されます。さらに、他のアプリと安全にデータを共有し、自分のアプリのデータだけでなく他のアプリのデータも検索できるようになります。詳しくはこちらをご覧ください。(英語)
WindowInsets のプライバシー インジケーター API - Beta 2 では、アプリがデバイスのカメラまたはマイクを使っているときに、ステータスバーにプライバシー インジケーターが表示されるようになりました。アプリが没入モードのときにインジケーターが表示されると、コントロールやコンテンツが隠れてしまう可能性があるので、アプリはインジケーターを描画できる場所を把握し、有用なコンテンツが隠れないように必要な調整を行う必要があります。Beta 3 では、WindowInsets (英語) に新しくプライバシー インジケーター API (英語) を追加します。これを使うと、インジケーターの最大領域と画面上での相対的位置を取得できます。現在の画面の向きや言語設定も考慮されます。詳しくはこちらをご覧ください。
カメラとマイクの切り替えの企業設定 - Beta 2 では、新しい切り替え機能も導入し、すべてのアプリでユーザーが即座にデバイスのマイクやカメラをオフにできるようにしました。フルマネージド デバイスに必要な制限を設定できる企業の管理者は、この機能にアクセスできるようになります。詳しくはこちらをご覧ください。(英語)
CDM でペア設定され、フォアグラウンド サービスを開始するアプリの新しいパーミッション - システムの透過性を提供しつつ、コア機能を担うコンパニオン アプリのサポートを向上させるため、Companion Device Manager(CDM)とペア設定されたアプリは、新しい通常のパーミッションを宣言することで、バックグラウンドからフォアグラウンド サービスを起動できます。詳しくはこちらをご覧ください。(英語)
自動回転の向上と高速化 - 画面を回転させるタイミングを正確に認識できるように、前面カメラによる顔検出を使って Android の自動回転機能を強化しました。この機能は、ソファやベッドで横になりながらデバイスを使う場合などに特に便利です。デベロッパーにとっては、ユーザーが設定でオプトインした場合、自動回転の動作のユーザー エクスペリエンスが向上することになります。この自動回転機能の強化は、最近発表された Private Compute Core (英語) の機能です。そのため、画像が保存されたり、デバイス外に送信されたりすることはありません。Beta 3 では、この機能は Pixel 4 以降の Pixel デバイスで利用できます。
すべてのデバイスで画面の回転をできる限り高速化するため、アニメーションと再描画を最適化し、ML を利用したジェスチャー検知アルゴリズムを追加しました。その結果、ベースとなる自動回転機能の遅延が 25% 減少しました。顔検出による機能強化は、これらの改善が土台となっています。ぜひ改善された自動回転機能をお試しいただき、感想をお聞かせください。
ゲームに向けた Android 12 - Game Mode API (英語) を使うと、プレーヤーがゲームのパフォーマンス プロファイル(長時間通勤用に電池寿命を延ばす、パフォーマンス モードで最高のフレームレートを実現するなど)を選択する操作に応答できます。この API は、近日中に公開されるゲーム ダッシュボードと連携します。ダッシュボードでは、ゲームプレイ中に重要なユーティリティにすばやくアクセスできるオーバーレイ エクスペリエンスが提供されます。ゲーム ダッシュボードは、一部のデバイスで今年中に利用できるようになる予定です。
Android 12 での Touchgrind BMX の Play as you download
それまでの間は、インストール時にバックグラウンドでゲームアセットをフェッチできるようにする Play as you download (英語) を使って、プレーヤーをすばやくゲームプレイに導くことができます。
Android 12 のすべての新機能について知りたい方は、Android 12 デベロッパー Web サイトをご覧ください。
この数週間、Android 12 API を確定する作業を行ってきました。そして Beta 3 で、公式の API レベル 31 SDK と併せて確定版 API をリリースします。Beta 4 では完全な プラットフォームの安定版に到達する予定です。この段階では、API サーフェスに加えて、アプリ向けのすべてのシステム動作と非 SDK インターフェースの制限も確定します。
Android 12 API でアプリをコンパイルする場合は、今回のリリースを使って環境をアップデートし、確定版の SDK と最新ツールでアプリを再コンパイルすることをお勧めします。
Pixel などの対応デバイスで Android 12 Beta を利用するアーリー アダプターやデベロッパーが増えてきた今が、アプリを Android 12 Beta 3 に対応する絶好のタイミングです。
Beta 3 でアプリの互換性テストを行うには、Android 12 Beta を実行しているデバイスかエミュレータに、Google Play や他のソースで公開されているバージョンをインストールします。そしてアプリのすべてのフローを試し、機能や UI の問題を探します。変更によってアプリが影響を受ける領域を集中的にテストするため、動作の変更点を確認してください。この段階では、アプリの targetSdkVersion を変更する必要はありません。問題が解決できたら、Android 12 Beta のユーザー向けにできる限り早くアップデートを公開することをお勧めします。
前述のとおり、Android 12 は次のリリースとなる Beta 4 で Platform Stability に到達します。Platform Stability では、アプリに面するすべての動作、SDK/NDK API、非 SDK 制限が確定します。このタイミングで最終的な互換性テストを終え、完全に互換性があるバージョンのアプリ、SDK、ライブラリのリリースをしてください。デベロッパー向けの Android 12 のタイムラインの詳細は、こちらをご覧ください。
今回の Andorid 12 Beta 3 リリースには、Android 12 の最新機能を試し、アプリの動作をテストしてフィードバックを提供するために必要なすべてのものが含まれています。サポート対象となっている Pixel デバイスを登録するだけで、OTA(無線)でアップデートを入手できます。また、Android 12 に対応したアプリの開発を行うために、Android 12 SDK をセットアップしてください。
Android 12 Beta 3 は、シャープや TCL などの一部の主要メーカー パートナーのデバイスでも利用できます。Android 12 Beta に対応しているデバイス パートナーの全リストは、android.com/beta に掲載されています。さらに幅広くテストしたい場合は、Android GSI イメージで Android 12 Beta をお試しください。デバイスをお持ちでない場合は、Android Emulator でテストできます。
Beta 3 は Android TV でも利用できるので、ADT-3 デベロッパーキットを使って、新しくなった Google TV エクスペリエンスで最新の TV 機能を確認したり、アプリをテストしたりできます。詳しくはこちらをご覧ください。(英語)
Android 12 Beta の詳細については、Android 12 デベロッパー Web サイトをご覧ください。
9 月 4 日(土)開催の Google Play Indie Games Festival 2021 ファイナルイベントにて、イベントを盛り上げる MC に、よしもとクリエイティブ・エージェンシーのカジサックさん、キクチウソツカナイ。さんのお二人が決定しました。
カジサック
お笑い芸人キングコング梶原雄太が、「カジサック」として 2018 年 10 月 1 日 YouTube クリエイターデビュー。 カジサックの部屋に様々なジャンルのゲストの方を招きながら、バラエティに富んだ動画を配信している。 登録者はまもなく 200 万人を超える人気 YouTube クリエイター!
キクチウソツカナイ。
本格派 MC 芸人としてお馴染みの「キクチウソツカナイ。」
様々なイベントや番組を持ち前のトーク力で盛り上げる MC 芸人として活躍中!
また、ファイナルイベントの UUUM 賞審査員は、こちらからご確認ください。
9 月 4 日、Google Play Indie Games Festival 2021 ファイナルイベントをオンラインにて開催いたします。
応募作品から選出されたトップ 20 作品のゲームをご紹介した後に、トップ 10、トップ 3 が選出されます。新設された学生部門賞の発表も、こちらのイベントにて行います。ゲーム好きな方が楽しんでいただけるコンテンツも多数ご用意しておりますので、お誘い合わせの上ご参加(ご視聴)ください。
ファイナルイベント開催概要
日時 : 9 月 4 日(土) 15:00 - 17:30 オンラインにて開催! *
午前中は Adventure に参加しましょう!
Adventure は、オンライン上でファイナリストのゲームを体験したり、ファイナリストと直接会話ができるプラットフォームです。詳細は後日発表します。
最新情報の確認、参加(視聴)のための登録は Web サイトから。
* 開催時刻は予告なく変更になる場合がございます。
Posted by Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Platforms and Ecosystems
Google Play l Indie Games Festival 2021 に多数ご応募いただきありがとうございました。
厳正なる審査により以下の 20 作品が選出されました。入賞されたみなさま、おめでとうございます!
この中から、9 月 4 日に開催するファイナル イベントでトップタイトルが決定します。また、今年は、新たに学生部門賞を設けました。学生部門賞タイトルの発表もファイナル イベントで行います。お誘い合わせの上、ぜひご参加ください。
Google Play Indie Games Festival 2021’ トップ 20 :
(アイウエオ順)
この機会に、トップ 20 作品をダウンロードして、あなたのお気に入りのゲームを見つけてみてください。各ゲームの感想や応援コメントを投稿される際はハッシュタグ #indiegamesfestivaljp をご活用ください。
15:00 - 15:05
オープニングのご挨拶
15:05 - 15:45
Google Play からの最新情報と 7 月末のポリシー更新内容
15:45 - 16:00
Q & A(質問はこちらの Google フォームで事前に受け付けております)
16:00 - 16:20
ビジネス セッション: Google Play からの最新情報
16:20 - 16:50
技術セッション: Google Play Billing Library を用いた実装の概要とヒント
16:50 - 17:00
クロージングのご挨拶
2021 年 7 月 12 日(米国時間) に、Android Game Development Kit(AGDK)をリリースしました。これはさまざまなツールとライブラリの集まりで、高品質の Android ゲームを開発、最適化、配信する際に役立ちます。
AGDK の機能は、次の 3 つの信条に従っています。
この初回リリースでは、デベロッパー コミュニティから多くのフィードバックが寄せられた 3 つの主要領域に注力しています。具体的には、統合ワークフロー、C/C++ ゲーム ライブラリ、そしてパフォーマンスの最適化です。
一般的には、ツールを切り替える回数が少ないほど、効率が上がります。そこで AGDK では、皆さんが主に使う IDE で Android ゲーム開発を高速化できる新しいツールを提供します。皆さまが使い慣れている既存のワークフローのどの部分とも両立できるようにしつつ、Google が独自の価値を追加して Android 固有の問題を解消できるワークフローに注力したいと考えています。
C/C++ 開発用のゲーム ライブラリを使うと、Java Native Interface(JNI)を使う頻度を減らし、C で開発を始めることができます。ほとんどのゲームやゲームエンジンは C++ で書かれていますが、ほとんどの Android 開発では Java プログラミング言語を使用する必要があります。Java Native Interface でこの 2 つの言語を連携させるには労力が必要で、それがバグやパフォーマンス低下の原因となる場合があります。AGDK では、Java プログラミング言語と JNI の利用を最低限にとどめる C ゲーム ライブラリが提供されるので、ゲームエンジンの構築やカスタマイズに役立ちます。つまり、ゲームの開発、デバッグ、メンテナンスが容易になります。
私たちは、皆さんが一番不満を感じている部分に集中的に取り組んでいます。最初のうちは、アクティビティや入力のベースとなるクラスを構築することで対処しますが、長期的には、C ライブラリをさらに追加し、さまざまなゲームエンジンで一般的に使われる機能を提供することを計画しています。既存のフレーム ペーシング ライブラリと高パフォーマンス オーディオ ライブラリをこの作業に組み込み、さらに次の 3 つの新機能を追加します。
これらのライブラリの詳細は、Google for Games Developer Summit 2021 の C/C++ ライブラリのセッション (日本語字幕あり)をご覧ください。
できる限り簡単に統合作業を行えるように、すべてのライブラリは、Maven 依存関係、コンパイル済み Zip ファイル、ソースコードとして取得できるようになっています。
ここでの目標は、リリース前に安定性やパフォーマンスの問題を見つけられるようにすること、リリース後に監視して問題が起きたときに把握できるようにすることです。まずは、フレームレート、読み込み時間、メモリなどの特に重要な指標から始め、今後も新しい指標を追加する予定です。
g.co/android/AGDK (英語) にアクセスすると、Android ゲーム開発の最新リソースを確認したり、AGDK をダウンロードすることができます。Google for Games Developer Summit のすべてのセッションの情報は、モバイル セッション トラック(日本語字幕あり) から確認できます。日本で開催される振り返りイベントにも、ぜひご参加ください。
2021 年 7 月 12 日から 13 日(日本時間 7 月 13 日から 14 日)にゲームに特化したデベロッパー向けイベント、 「Google for Games Developer Summit 2021」 をオンラインで開催しました。
これにあわせて、Google for Games Developer Summit 2021 で発表されたコンテンツのうち、日本のデベロッパー様へ特にお届けしたい話題をご紹介する「Google for Games Developer Summit 2021 Recap 」を 8 月 25 日 16:00 より開催します。
金 清司 Google Play Partnerships ゲーム部門 日本統括部長
松内 良介 デベロッパー リレーションズ デベロッパー アドボケイト
※内容は変更される場合がありますので、最新情報はウェブサイトでご確認ください。
新しい情報は、引き続き、ウェブサイトならびに本ブログでもお知らせします。 Twitter : #GoogleforGames
インディーゲームのコンテスト Google Play | Indie Games Festival 2021 の審査員をご紹介します。今年もインディーゲームに精通している審査員が、応募作品を様々な角度から審査します。
※(五十音順、敬称略)
安藤 武博
株式会社シシララ 代表取締役 ゲームDJ
ゲーム DJ・ゲームプロデューサー。1998 年、株式会社エニックス(現スクウェア・エニックス)入社。2015 年、株式会社シシララ設立。PlayStation® などの家庭用ゲームの他、スマートフォンゲーム、テレビ番組など様々なプラットフォームでプロデュースを手掛ける。19 年末、株式会社DONUTS ゲーム事業部長に就任。当フェスティバルでは、初回の 2018 年より審査員を務めている。
成沢 理恵
monoAI technology株式会社、モリカトロン株式会社、ちゅらっぷす株式会社、株式会社ArAtA、RingZero株式会社、Amusement Asset Associates株式会社 / 取締役
株式会社モバイルファクトリー / 社外取締役
国際基督教大学卒。
ゲームプロデューサー、Chief Entertainment Strategy Officer。
1998 年、株式会社エニックス(現スクウェア・エニックス)入社。現在は、東京、福岡、神戸、沖縄など7社のゲーム会社の取締役、顧問を務める。PlayStation® や Nintendo Switch などの家庭用ゲームの他、スマートフォンゲーム、デジタルトランスフォーメーション、テーマパークなど、エンターテイメント全般に渡るプロデュースを手がける。
Zen Chao
Asobu / Founder
Makers Fund / Japan Lead
東京・渋谷にクリエイターコミュニティ「Asobu」を設立。Asobu は、定期的なクリエイター の会合やゲームクリエイターへのさまざまなサポートを通じて、日本における独立系のゲーム制作を活性化し、先導することを目的としています。チャオは過去 10 年間、技術、メディア業界に従事してきましたが、創造性と革新への強い思いから、現在は、世界中の独立系ゲームスタジオやインタラクティブ エンターテインメントのスタートアップ企業への支援、投資に取り組んでいます。
簗瀬 洋平
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 クリエイター・アドボケイト(学術)
ゲームデザイナー、シナリオライター、研究者。「ワンダと巨像」「Folks Soul -失われた伝承-」「魔人と失われた王国」などの開発に携わる。研究プロジェクト「Unlimited Corridor」では第20回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞を受賞。著書に「消極性デザイン宣言」など。
森 通治【集英社ゲームクリエイターズCAMP賞審査員】
株式会社集英社 新規事業開発部 ゲーム事業・映像事業開発課 ゲームクリエイターズCAMP プロデューサー
2008年、Apple Japan, Inc. 入社。教育機関、エンタープライズ市場向けの事業開発・パートナー事業推進を担当。2015 年に集英社に入社。デジタル事業部にて電子コミックの事業推進、プロモーション企画、社内ウェブサービスやマンガアプリのグロース支援、週刊少年ジャンプ50周年企画などを担当。2019 年に新規事業開発室の設立に伴い異動。現在「集英社ゲームクリエイターズCAMP」の立ち上げをはじめ、ゲーム事業の立ち上げ、プロジェクト推進を担当。
集英社ゲームクリエイターズ CAMP 賞
【過去の支援例】
新規ゲームの共同開発の資金支援(※ 過去実績: 1000 万円 ~ の支援事例あり)、ジャンプ IP の活用した企画、既存タイトルへのプロモーションやパブリッシングの支援、集英社のメンターシップ、など
大島 孝幸【TOHO Games 賞審査員】
東宝株式会社 映像本部 映像事業部 部長
アニメ製作の TOHO animationレーベル、音楽ドキュメンタリー、
DVD・Blu-ray、EC「ゴジラ・ストア」など多岐に渡る映像関連ビジネスを統括。
2018 年から取り組み始めたゲーム事業も担当している。
TOHO Games 賞
詳細は後日ウェブサイトでお知らせします。
五十嵐 郁
Google Play Partnerships ゲーム部門 パートナー デベロップメント マネージャー
Google Play にて事業開発とゲームアプリ開発企業とのパートナーシップを担当。クリエイティブな作品に出会えることを楽しみにしています。
キム チョンサ
Google Play Partnerships ゲーム部門 日本統括部長
Google Play Partnerships ゲーム部門の日本統括部長として事業開発とゲーム開発企業とのパートナーシップ全般を担当。「デベロッパーコミュニティのためのエコシステム作り」が一貫してモチベーションの源泉であり、インディーゲームフェスティバルでは素晴らしいゲームに出会えることを楽しみにしています。
※審査員は変更になる場合がございます。最新の審査員情報は、ウェブサイトでご確認ください。
ゲームをもっと多くの人に知ってもらいたい、ゲームビジネスの成功のチャンスを手にしたい、そんなインディーゲーム デベロッパーの皆さんから熱量の高い素敵なゲームを多数ご応募いただきました。結果発表は、8 月上旬を予定しています。
Posted by Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Google Play
この記事は Purnima Kochikar による Android Developers Blog の記事 "Allowing developers to apply for more time to comply with Play Payments Policy" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
私たちは日々デベロッパーの皆さんと連携しながら、Google Play があらゆる人にとって安全、安心でシームレスな体験を提供できるよう、そして、デベロッパーの皆さんが持続可能なビジネスを構築できるように努めています。昨年 9 月に、Google Play の課金システムの使用が、いつ必須になるかということをデベロッパーの皆さんに示すため、お支払いに関するポリシーの明確化を行いました。大多数のデベロッパーの皆さんはその当時からすでにこのポリシーを遵守していましたが、課金システムを統合するために技術的な作業が必要なデベロッパーに対しては、必要なアップデートを完了するため 1 年間(2021 年 9 月 30 日まで)の猶予期間を設けました。
この記事は Greg Hartrell による Android Developers Blog の記事 "Updates from the Google for Games Developer Summit" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
昨年は、Android と Google Play が新たなステージに到達し、多くの人が自宅で安全に、更に多くのゲームを楽しむようになりました。私たちは、Google Play をユーザーにとってよりよい場所にし続けることで、ゲーム デベロッパーが世界中の様々なユーザーとつながることができる、より豊富な機会を提供してきました。その結果、世界中で Android の月間アクティブ端末数は 30 億台、Play の月間アクティブ ユーザー数は 25 億人に達し、合計 1400 億回のインストールが行われています。
Google はあらゆる人のための開発を支援しています。つまり、大規模なゲームスタジオから、世界中で楽しい画期的なゲームを開発している小規模なインディー ショップまで、すべてのデベロッパーが適切なタイミングでゲーマーにアプローチできるお手伝いをしています。
Game Developer Summit では、ゲームビジネスのライフサイクル全体に関連する幅広いツールやソリューションの最新情報を発表しました。具体的には、ゲーム開発をより容易にする新ツール、ゲームを更に多くのマルチスクリーン上で実行することを可能にする、成長中のエコシステムに関する最新情報、Google Play で市場開拓を成功させる新たなチャンスなどについてお知らせしました。
ここでは、イベントでお話しした内容と、今日から実践できることついて、もう少し詳しくお伝えします。
Google for Games Developer Summit のすべてのセッションの情報は、モバイル セッション トラック(各セッション動画には日本語字幕が付きます)から確認できます。また、Android ゲーム開発の最新リソースを入手できる g.co/android/games をブックマークしておきましょう。
Reviewed by Chongsa Kim - Head of Japan Games Business Development, Yuichi Araki - Developer Relations Team, Hidenori Fujii - Google Play Developer Marketing APAC
この記事は Dom Elliott による Android Developers Blog の記事 "The future of Android App Bundles is here" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
2018 年 5 月に Android App Bundle をローンチしてから、デベロッパー コミュニティがこの新基準を広く採用し、リリースの効率化や高度な公開機能によるメリットを活用しているのを見てきました。現在では、100 万以上のアプリが実際に App Bundle を使っています。そこには、Adobe、Duolingo、Gameloft、Netflix、redBus、Riafy、Twitter など、Google Play のトップ 1,000 のアプリやゲームの大半が含まれています。
このメリットをより多くのユーザーに提供し、すべてのデベロッパーにとっても有益な、最先端の Android のアプリ公開形式に注力するため、2021 年 8 月より、Google Play で新しいアプリやゲームを公開する際に Android App Bundle の使用が必須となります。これにより、標準の公開形式が APK から App Bundle になります。
まだ App Bundle に切り替えていない方のために、皆さんが見逃しているメリットについて説明します。
リリースの種類
変更前
2021 年 8 月に必須となる
項目
Google Play 上の新規アプリ
APK
Android App Bundle(AAB)
拡張ファイル(OBB)
Play Asset Delivery または
Play Feature Delivery
既存アプリのアップデート
変更なし
新規 Instant
エクスペリエンス
Instant app ZIP
Instant 対応 Android App Bundle(AAB)
Instant
エクスペリエンスの
アップデート
再度のご案内となりますが、App Bundle の要件は新規アプリに適用されます。現在のところ、既存アプリや managed Google Play ユーザーを対象に公開されている限定公開アプリは対象外です。最後になりましたが、App Bundle の普及に貢献してくださっているたくさんのデベロッパーの皆さんに感謝いたします。今後、さらなる改善と新機能をお届けできることを楽しみにしております。以下では今回の移行に際し、よくお寄せいただく質問への回答を紹介します。
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Android App Bundle に関するよくある質問と回答
APK と比べ、App Bundle を使う場合はどのくらいの作業が必要になりますか?
ほとんどのアプリでは、わずかな作業だけで APK の代わりに AAB をビルドできます。ほとんどの場合、ビルド時に別のオプションを選び、いつもどおりテストするだけです。App Bundle はオープンソースのフォーマットで、Android Studio、Gradle、Bazel、Buck、Cocos Creator、Unity、Unreal Engine、その他のエンジンなど、主要なビルドツールでサポートされています。Play Core Native や Play Core Java & Kotlin SDK でも、任意のコーディング環境を利用して、オプションの高度な App Bundle 機能を簡単に利用できます。
App Bundle で拡張ファイル(OBB)がサポートされないのはなぜですか?ゲームで Play Asset Delivery を使う必要があるのはなぜですか?
APK でユーザーに追加リソースを配信するには、別のファイル(OBB)が必要です。しかしながら、OBB は署名されておらず、アプリの外部ストレージに保存されるため、あまり安全ではありません。しかし、 Play Asset Delivery(PAD)を使用することで、サイズが 150 MB を超えるゲームでも、OBB ではなくゲーム全体を 1 つの App Bundle として Google Play Store で公開できるようになります。公開プロセスがスムーズになり、柔軟な配信モードが利用できることに加え、PAD には以前の拡張ファイルを上回るメリットがあります。アセットの差分パッチが大型アプリ向けに最適化されるので、アップデートに必要なデバイスのストレージが OBB よりも大幅に少なくなります。そのため、fast-follow を使うことで、インストール率やストアのコンバージョン率が上がります。さらに、最大 80% のデバイスで ASTC がサポートされているので、テクスチャ圧縮形式のターゲット指定を使ってサポート対象のデバイスに ASTC を配信できます。これにより、利用可能なハードウェアやデバイスのストレージを効率的に利用しつつ、幅広い Android デバイスをターゲットにすることができます。
App Bundle を使う場合、今後も複数の配信チャンネルやアプリストアで公開できますか?
可能です。これを実現する方法はいくつかあります。すべての場所で同じアプリ署名鍵を使うことも、チャンネルによってアプリ署名鍵を使い分けることもできます。Google Play 用の一意なアプリ署名鍵を使うこともできます。また、ローカルですべての配信チャンネル用のアーティファクトをビルドして署名することも、Google Play から配信用 APK をダウンロードして別のチャンネルで使うこともできます。Google Play Console の App Bundle エクスプローラまたは Play Developer API のいずれかを使用して Google Play からダウンロードした配信用 APK は、Play アプリ署名鍵で署名されます。
新しいアプリをリリースしようとしています。アプリ署名鍵を自分で決めることはできますか?
可能です。このオプションは Google Play Console で利用できます。新しいアプリを作成するときには、Google が使うアプリ署名鍵の提供方法を選択できます。アプリ署名鍵のコピーは、ローカルで保持できます。たとえば、Play バージョンと同じ鍵を使って署名し、他のチャンネルで配信する署名済みのバージョンを生成できます。近日中に、Play Console でのアプリの初回リリースが少しばかり簡単になる予定です。具体的には、初めてオープン トラックに公開する前であれば、操作を誤った場合でもアプリ署名鍵を変更できるようになります。
Google Play でアプリを配信する場合、アプリが意図したとおりにユーザーに配信されていることを確認するにはどうすればよいですか?
いつでも、Play Console の App Bundle エクスプローラか、Play Developer API を通して、Play ストアからアーティファクトをダウンロードして検証できます。さらに、新しいオプション機能である App Bundle のコードの透過性機能を使うと、デバイスで実行されるコードが、デベロッパーがビルドして署名したオリジナルのコードと一致するかどうかを検証できます。
既に Google Play でアプリを公開しています。既存のアプリ署名鍵のコピーを提供せずに Play アプリ署名を使うことはできますか?
現在のところ、Play アプリ署名を使うには、既存のアプリ署名鍵のコピーを提供する必要があります。既存のユーザーに配信する際に、Google Play でアップデートに署名するため、Google Play がコピーを保持する必要があるためです。これはほとんどのデベロッパーにとって適した方法で、100 万以上のアプリが Play アプリ署名を実際に利用しています。近日中に、鍵のアップグレードを行って Play アプリ署名をオプトインする追加オプションを既存アプリ向けに追加する予定です。このオプションを選択すると、すべての新規インストールとそのアップデートの際に、Play アプリ署名で新しい一意の鍵が使われます。ただし、これを動作させるには、App Bundle をアップロードする際に、古い鍵で署名した以前の APK もアップロードする必要があります。これが必要なのは、Google Play が既存ユーザーへのアップデート配信を継続できるようにするためです。
アプリ署名鍵は変更できますか?
可能です。アプリによっては、Play Console で新規インストール用のアプリ署名鍵のアップグレードをリクエストできます。Google Play では、新規インストールとアプリのアップデートの署名に新しい鍵が使われます。一方、鍵のアップグレード前にアプリをインストールしたユーザーへのアップデートでは、以前のアプリ署名鍵が使われます。近日中に、Play アプリ署名鍵のアップグレードにも APK 署名スキーム v3 の鍵ローテーションのサポートを追加する予定です。これにより、鍵のアップグレードが現実的なオプションとなるアプリが増え、アップグレードした鍵で署名されたアプリがさらに多くのユーザーに届くようになります。
Reviewed by Hidenori Fujii - Head of APAC Developer Marketing, P&E
この記事は Luke Jefferson, Raz Lev による Android Developers Blog の記事 "Play Dev ID requirements + 2-Step Verification" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
ここ数年間で、Google Play は大きな成長を遂げています。仕事、趣味にかかわらず、世界中のあらゆる規模のデベロッパーが開発する Android のアプリやゲームは、人々にとって欠かすことのできない生活の一部になっています。
Google Play の安全性とセキュリティを保ち、デベロッパー コミュニティによりよいサービスを提供するため、追加の身元要件と 2 段階認証プロセスという 2 つの新しいセキュリティ対策を導入します。これにより、アカウントのセキュリティが強固になり、皆さんのニーズを把握しやすくなります。
現在、新しい Google Play デベロッパー アカウントを作成すると、メールアドレスと電話番号の入力が求められます。
今回のアップデート以降、デベロッパー アカウントのアカウント所有者は追加で以下を求められます。
連絡先情報が追加されることで、お使いの Google Play デベロッパー アカウントに関する、重要な情報やアプリのアップデートなどの情報をお知らせできるようになります。さらに、すべてのアカウントが、実際の連絡先を持つ実在の人物によって作成されたことを確認できるので、Google Play ストアをすべてのユーザーにとって安全な状態に保ちやすくなります。
この情報は一般公開されることはなく、本人確認と連絡の目的のみに利用します。
デベロッパー コミュニティについてさらに知るということに加えて、セキュリティを向上させ、アカウントをより安全に保つための措置を講じるため、Google Play Console へのログイン時に Google の 2 段階認証プロセスを必須にします。2 段階認証プロセスは、アカウント、アプリ、ユーザーを守るための追加の保護手段です。
2 段階認証プロセスの詳細とアカウントへの設定方法をご確認ください。
Google Play デベロッパー アカウント所有者は、本日よりアカウントの種類の入力と連絡先情報の確認を行うことができます。現時点では、アカウントの種類の入力は省略可能ですが、アカウント所有者が連絡先情報を更新するときは入力が必須になります。
2021 年 8 月より、新しいデベロッパー アカウントすべてにおいて、登録時にアカウントの種類の選択と連絡先情報の確認が必要になります。新しいデベロッパー アカウントの所有者は、2 段階認証プロセスも必須になります。
今年中に、すべての既存のデベロッパー アカウント所有者も、アカウントの種類の選択、必須情報の提供、連絡先情報の確認が必要になります。2 段階認証プロセスによるログインも必須になる予定です。
以上の変更と併せて、アカウントを健全な状態に保ち、重要な情報を見逃さないためのベスト プラクティスを改めてお伝えします。
Reviewed by Naoki Oyama - Developer Support Lead, Google Play, APAC and Hidenori Fujii - Head of APAC Developer Marketing, P&E
この記事は Purnima Kochikar による Android Developers Blog の記事 "Continuing to boost developer success on Google Play " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
今年 3 月にお知らせしたように、デベロッパーが持続可能なビジネスを構築できるよう支援することは、Google Play のミッションです。先月の Google I/O ではそのミッションに基づき、ユーザーにアプリやゲームを見つけてもらいやすくする措置や、新しい 15% のサービス手数料ティア適用への登録を Goolge Play Console 上で開始することなど、複数のアップデートを発表しました。
※日本語字幕に対応しています
私たちは引き続き、様々なタイプのデベロッパーの皆さまが Google Play で成功するための様々な支援策を模索しています。そして、本日は追加で共有したいお知らせがございます。
ユーザーは、使用するデバイスに関わらず、魅力的なコンテンツを求めています。そして、最近リリースしたタブレット向けの Entertainment Space (英語) 、サムスン製のスマートウォッチが Wear OS を搭載するという発表、Android Auto (英語)プラットフォームのアップグレード、Google TV (英語)での新しいディスカバリー エクスペリエンスなどを通じて、これまで以上にデベロッパーがデバイスを跨いでユーザーにアプリを提供し、アピールできる機会が増えています。
Google Play は、モバイル以外の様々な重要なフォーム ファクタにもサービスを拡張できるよう、デベロッパーの皆さまを積極的に支援してきました。実際に長年にわたり、革新性あふれるエクスペリエンスを構築するための支援プログラムを提供してきました。
そして、2021 年 6 月 24 日(現地時間 6 月 23 日)より、さらに多くのデベロッパーの皆さまがベストなメディア エクスペリエンスを様々なデバイス上で実現するための支援策として、Play メディア エクスペリエンス プログラムを全世界で開始しました。ここでのメディアとは、以下の 3 種を指します。
上記の統合を通して、Google Play は、デベロッパーの皆さまが開発・提供しているアプリがユーザーに新たに発見されたり、再エンゲージメントしたりすることで、Google Play での成長を加速できるようサポートします。さらに、プログラム期間中はサービス手数料を 15% に引き下げます。これらの対応はすべて、デベロッパーの皆さまが最高の体験を構築できるようサポートするためのものです。
このプログラムにご興味のあるデベロッパーの方は、プログラムのガイドラインを確認のうえ、関心がある旨をお知らせください(英語でのご登録が必要です)。 参加資格を満たした皆さまには、追って詳しい情報をお伝えします。
なお、Play メディア エクスペリエンス プログラムは、その他既に存在する多数のデベロッパー向け支援プログラムのひとつです。ニュース パブリッシャー向けの 「Google で購読」、エンタープライズ 向けの各種 プログラム、Play Points などと同様に、ユーザーに向けたサービス内容を継続的に改善しつつ、投資を続けるデベロッパーの皆さまのニーズを満たすことを目指しています。
7 月 13 日、14 日(現地時間 7 月 12 日、13 日)にオンラインで開催する Google for Games Developer Summit では、Google が提供するプロダクトの最新情報をお伝えします。Android、Google Play、Cloud、Firebase、Google 広告など、優れたゲームの開発や、ユーザーへの効果的なアプローチに役立つセッションを 20 以上ご用意しています。
私たちは引き続き、皆さまのフィードバックに耳を傾けています。Google Play のすべてのステージで、皆さまのビジネスをサポートする為のさらなる方法を模索することを楽しみにしています。