※ 諸事情により Google I/O 関連記事の投稿のタイミングが前後してしまいました。申し訳ありません。
Google Play チームは、インストール数の増加、エンゲージメントの向上、収益化の加速など、常にデベロッパーの皆さんのビジネス成長に役立つ新たな方法に取り組んでいます。そこで、見逃してしまった方のために、2022 年の Google I/O で発表したビジネス成長に寄与する新しい方法トップ 3 を紹介します。
カスタム掲載情報への一意なディープリンクを生成できるので、ユーザーがどのチャンネルやサイトからアクセスしてきたかによって掲載情報を変えることができます。さらに、Google Play Console でカスタム掲載情報ごとに分析情報を確認できるため、それぞれの効率性を把握し、徐々に最適化することもできます。
さらに、期間限定でアクセス可能なプリペイド プランも利用できるので、従量課金が一般的な地域や、まだ自動更新プランに登録するほど熱心でないユーザー向けに優れた選択肢となります。アクセス期間は、期限が切れる前にアプリ内や Google Play ストアの定期購入画面からいつでも簡単に延長できます。
ここでは、Google Play で皆さんの成長と発展を支援するために行った多くのアップデートの中から 3 つを紹介しました。他の項目について知りたい方は、Google I/O の Google Play 関連の全プレイリスト (日本語字幕は YouTube の自動翻訳機能で日本語を選択してください) をご覧ください。
Reviewed by Mari Kawanishi - Developer Marketing Manager, Google Play
私は Google Play のグローバル アプリ パートナーシップ チームのリーダーとして、皆さんのビジネスを成功させて拡大する方法に関して、すばらしいアイデアとフィードバックを共有してくださるたくさんの企業と出会う機会に恵まれました。
今回の Notes from Google Play の最新号では、Google が大いに刺激を受けた皆さんのアプリやゲームに加えて、私や私たちのチームが最も重視していることについて紹介したいと思っています。私にとってそれは、すべての人が Google Play を活用できるようにすることです。つまり、アプリやゲームを支えている皆さん全員が簡単にビジネスを拡大し、あらゆる場所にいるあらゆる人により良いサービスを提供できるように、Play を改善するということです。
Google は、あらゆる規模の企業が、情報に基づいた意思決定に役立つ分析情報やツールを使えるようにし、最終的には、アプリやゲームのビジネスを簡単に構築したり改善したりできるようにしたいと考えています。例として、重要なトピックであるプライバシーとセキュリティについて考えてみましょう。
Google は、誰もが安心して利用できる安全な体験を構築し、ビジネスを守ることができるように、さまざまなツールやプログラムを用意しています。一例を挙げるなら、Play Integrity API、データ セーフティ セクション 、Android のプライバシー サンドボックス 、そして新しくリリースされた Google Play SDK Index などです。Google Play SDK Index では、特によく使われている 100 以上の商用 SDK に関するデータや分析情報を提供しているため、サードパーティ SDK を扱ったり、Google Play のポリシーに準拠したりする際に役立ち、ビジネスやユーザーに関して情報に基づいて意思決定をすることができます。
また、多様なニーズを抱えた企業のためのプログラムも用意しています。これらのプログラムの対象は、あらゆるデバイスで動作するアプリを開発しているメディア企業から、インドの Appscale Academy (英語) の最初のメンバーとして地域の問題の解決にあたっているスタートアップ企業まで多岐にわたります。これらの有望なスタートアップ 100 社は、インド中、世界中の人々に使ってもらえる高品質なアプリを作る意欲と創造性にあふれており、私たちはすでに、彼らのイノベーションに何度も驚かされています。
また Googleは、企業の規模に関係なくビジネスを拡大するためのプログラムへの注力も続けています。3 月に始まった Google Play パートナー プログラムもその 1 つで、これは大規模なゲームビジネスが拡大目標や実績目標を達成できるようにするための取り組みです。2022 年 6 月には、Indie Games Accelerator とIndie Games Festival (英語) プログラムへの申請も始まりました。2021 年の修了メンバーは、特に印象的な成果を残しています。Google Play コーヒー ブレイクの最初のエピソードでは、親切心、コミュニティ構築、寛容さを推奨するゲームを作成したイスラエルの Jimjum Studios の話を直接聞くことができます。
(日本語字幕は YouTube の自動翻訳機能で日本語を選択してください)
アプリやゲームは、企業の規模とは関係なく、人が開発し、人が運営するものです。そのため、エコシステムの多様性を推進するプログラムへの注力を続け、次世代のアプリやゲーム制作者を育む取り組みを進めています。Change the Game (英語) のようなプログラムやゲーム業界に前向きな変化をもたらす組織 (動画/日本語字幕あり) への投資は、私が特に誇りに思っているプログラムです。
すべての人にアプリやゲームを
Google は、すべての人がすばらしいアプリやゲームに簡単にアクセスできるべきだと考えています。それが人々の生活の向上と、皆さんのビジネスの拡大につながります。
より良いサービスの提供とは、価格を調整することだけでなく、使われているデバイスに対してアプリやゲームを最適化し、最高のエクスペリエンスを提供することでもあります。それはスマートフォンでも、ウェアラブルでも、タブレットでも、テレビでも同じです。ゲームを PC でも利用できるようにするため、大画面エクスペリエンスの向上に役立つ新しいツールとリソースを導入し、Google Play Games ベータ版をリリースしています。
シーズン パスやバトル パスなどに代表されるコンテンツ パスは、モバイルゲームで特に人気が高まっており、パブリッシャーにとっては予測可能な定期収益源になっています。このような収益化は、Call of Duty Mobile や Clash of Clans など、西ヨーロッパで特に人気の高いコアなモバイル ゲームでよく行われています。
新しい Google Play SDK Index は、特によく使われる 100 以上の商用 SDK を掲載したパブリック ポータルです。SDK がリクエストするアプリのパーミッション、使われているアプリの統計情報、最もよく使われている SDK のバージョンといった情報が含まれており、SDK がビジネスやユーザーにとって適切かどうかを評価できます。Android Studio Electric Eel では、Google Play SDK Index に基づいた依存関係インサイトを見ることができます。ライブラリの作成者が特定のバージョンに「古いバージョン」のマークを付けている場合、その依存関係定義を確認しようとすると、対応する lint 警告が表示されます。ブログ記事を確認し、Google Play の新機能 (英語) や Android 開発ツールの新機能 (英語) についてのセッションを視聴しましょう。
#3: Android 13!
Android 13 の 2 回目のベータ版が公開 (英語) されています。アプリごとの言語設定のサポートやテーマ別アプリアイコンなどの Android 13 の機能でアプリを強化できます。システムの「戻る」の基本 (動画/英語) についてのセッションでは、Android 13 の新しいオプトイン API について説明しています。この API により、「戻る」を扱うことを事前にシステムに伝えることで、予想可能でスムーズな「戻る」操作を実現できます。
ユーザーがアプリに投稿したコンテンツが他のユーザーにも、または少なくともアプリユーザーの一部にも表示される、またはアクセスできるようになる場合、それをユーザー作成コンテンツ(UGC)といいます。アプリが UGC カテゴリに該当する場合、必要なモデレーションを実施しレポートシステムを実装する必要があります。
UGC アプリに性的なコンテンツが表示されている場合でも、(1)主に性的でないコンテンツへのアクセスを提供しており、(2)性的なコンテンツを積極的に宣伝または推奨していない場合は、「偶発的」な性的コンテンツと見なされます。ただし、適用される法律で違法と定義されている性的なコンテンツや、児童を危険にさらすコンテンツは、「偶発的」とは見なされず許可されません。
以下のすべての要件を満たしている場合、その UGC アプリには偶発的な性的コンテンツが含まれている可能性があります。
以下にて、UGC ポリシーの要件について確認しましょう。UGC が含まれるアプリや UGC を提供するアプリは、次の項目を守る必要があります。
ユーザーがアプリの利用規約やユーザー ポリシーに同意しない限り、ユーザーが UGC を作成またはアップロードできないようにする。
Google Play デベロッパー プログラム ポリシーを基準として不適切なコンテンツや行為を定義し、アプリの利用規約やユーザー ポリシーでそれらを禁止する。
アプリでホストされる UGC の種類に合わせて、妥当かつ一貫性のある、強固で効果的かつ継続的な UGC モデレーションを実施する。
不適切な UGC やユーザーについて報告するためのアプリ内システムを提供し、適切な場合にはその UGC に対して措置を講じる。
UGC やユーザーをブロックするためのアプリ内システムを提供する。
アプリ内での収益化によって、ユーザーの不適切な行動が助長されないよう安全保護対策を提供する。
日本における性的なコンテンツと冒とく的な表現に関するポリシー アップデート
2021 年末 Google Play の「性的なコンテンツと冒とく的な表現に関するポリシー」をアップデートしました。Google は、ユーザーにとっての性的なコンテンツの許容範囲が国によって違うことを認識しています。このアップデートでは、対象となるコンテンツが許容される一部の国ではアプリを公開できるが、対象となるコンテンツが許容されない国ではアプリを公開できなくなるということをポリシーに明記しました。
また、これに伴い、日本での文化的背景を鑑みた結果、これまで Google Play で禁止されてきたウェブ漫画における偶発的な性的描写を日本の Google Play ストアでは許可する旨のポリシーのアップデートを行いました。
さらに、「Hand Talk Translator」 を開発した Ronaldo さん、Carlos さん、Thadeu さん(私の母国であるブラジル)、「DailyArt」 を開発したアート愛好家 Zuzanna さん(ポーランド)、「TravelSpend」 を開発した旅行愛好家カップルの Ina さんと Jonas さん(ドイツ)のストーリーもご覧ください。
アプリやゲームのビジネスに関わっているすべての皆さん、Google Play コミュニティの一員になってくださり、ありがとうございます。皆さんの献身的な努力と向上心により、何百万人のユーザーが学習したり、つながり合ったり、くつろいだり、運動したり、仕事を見つけたり、還元したり、笑ったり、楽しんだり、空想の世界に逃れたりすることが可能になっています。
2022 年 6 月 22 日に、デベロッパー プレビュー 3 をリリースしました。これには、コンバージョン測定やリマーケティングのユースケースに対応する API やデベロッパー リソースが含まれています。以前リリースした SDK ランタイムや Topics API のプレビューに加え、今回初めて Android 版のプライバシー サンドボックスのすべての主要 API のテストと影響の評価を開始することができます。
イベントレベルと集計の Attribution Reporting API
これらの API により、広告のクリック イベントやビューイベントがコンバージョン(新しいゲームのダウンロードなど)につながるタイミングを測定できます。これらの API は、アプリとウェブを横断するアトリビューションの主要なユースケースをサポートし、クロスパーティのユーザー識別子への依存を排除することで、ユーザーのプライバシーを向上させます。
先日リリースされた Play Integrity API を使って、リスクや不正行為の可能性からゲームやアプリを保護する手段を講じるデベロッパーが増えています。
Play Integrity API は、アプリの整合性、デバイスの整合性、ライセンス情報に関する便利なシグナルに加えて、シンプルでありながら非常に便利な「ノンス」と呼ばれる機能を備えています。これを正しく使うと、Play Integrity API が提供する既存の保護をさらに強化できるほか、中間者 (PITM) 改ざん攻撃やリプレイ攻撃といった特定の種類の攻撃を軽減できます。
Play Integrity API でのノンスは、Base64 でエンコードされた暗号バイナリ blob です。API の整合性チェックを呼び出す前にこれを設定すると、API の署名付きレスポンスでその値がそのまま返されます。ノンスの作成方法、検証方法によって、Play Integrity API が提供する既存の保護をさらに強化したり、中間者 (PITM) 改ざん攻撃やリプレイ攻撃などの特定の種類の攻撃を軽減したりできます。
Play Integrity API が行うのは、署名付きレスポンスで実際のノンスデータをそのまま返すことだけです。そのため、有効な Base64 でさえあれば、どんな値でも設定できます。ただし、ノンスは、レスポンスをデジタル署名するために Google のサーバーに送られます。そのため、ノンスにはユーザー名、電話番号、メールアドレスなどの個人を識別できる情報 (PII) を一切設定しないことが非常に重要です。
ノンスを設定する
アプリに Play Integrity API を設定したら、setNonce() メソッドを使ってノンスを設定します。または、Kotlin 版、Java 版、Unity 版、およびネイティブ版の API でも、同等の方法が提供されています。
nonce フィールドの値は、以前に API に渡した値と厳密に一致する必要があります。さらに、ノンスは Play Integrity API の暗号学的に署名されたレスポンスに含まれているため、レスポンスを受け取った後に値を改変することはできません。この特性を活用することで、ノンスを使ってアプリの保護を強化することができます。
この実装があれば、サーバーがアプリに Play Integrity API の呼び出しを要求するたびに、毎回異なるグローバルに一意な値が使われることになります。そのため、攻撃者がこの値を予測できない限り、ノンスが期待される値と一致しないので、以前のレスポンスを再利用することはできなくなります。
両方の保護を組み合わせる
上記の 2 つのメカニズムはまったく異なるメカニズムで動作しますが、アプリで両方の保護が同時に必要になる場合は、1 回の Play Integrity API 呼び出しで両方を組み合わせることができます。たとえば、両方の保護の結果を大きな Base64 ノンスに追加します。両方のアプローチを組み合わせた実装は、次のようになります。
I/O では、Compose for Wear OS のベータ版リリース (英語) を発表しました。Compose for Wear OS は、Wear OS でひときわ優れたユーザー エクスペリエンスを構築できる最新の宣言型 UI ツールキットで、Jetpack Compose の基礎と理念を共有しつつ、UI 開発をシンプルにして加速します。さらに、スマートウォッチ向けに最適化されたコンポーネントを含むマテリアル カタログを提供します。
Compose for Wear OS は、オープンソース コミュニティの協力のもと、そのフィードバックを受けながら開発しています。デベロッパー プレビュー以降も、ナビゲーション、Lazy リストのスケーリング、入力とジェスチャーのサポートなど、たくさんのコンポーネントの追加や改善をしました。現在の Compose for Wear OS は、まもなく公開される 1.0 リリースに向けて機能が完成しており、API は安定版になっています。そのため、本番環境に対応できる美しいアプリの開発を始めることができます。
Wear OS 向けの健康とフィットネス関係の既存アプリをアップデートしたい方や、まったく新しいアプリを検討している方には、Wear 3 ユーザーに最高のエクスペリエンスを提供して今後のデバイスやセンサーの追加に対応できるように、ヘルスサービスについて確認することをお勧めします。たとえば、このライブラリは、先日発表された Google Pixel Watch の Google ブランドと Fitbit ブランドのすべての健康とフィットネスの体験で使われる予定です。
さらに、つい先日、ヘルスコネクトをリリースしました。ヘルスコネクトを使うと、ユーザーは健康とフィットネスのデータをスマートフォンに安全に保存できるほか、お気に入りの健康とフィットネスのアプリに接続して保存したデータを共有することもできます。Samsung Health、Google Fit、Fitbit など、多くの健康とフィットネスの人気アプリがヘルスコネクトを利用しています。ヘルスコネクトは、健康データを Android スマートフォンに保存して共有するための共通の API セットです。デベロッパーは、オンデバイスのデータストアのデータを読み書きできます。スキーマと API の動作は標準化されているので、簡単にデータを利用できます。ユーザーの健康データのプライバシーがいかに重要であるかは承知していますので、パーミッションとプライバシー管理を一元化し、明確でシンプルな方法でデータを管理できるようにしています。
#2: Google がタブレットに全力投球
Google は、ハードウェアの革新、オペレーティング システムの最適化、アプリ エコシステムへの注力を通して、大画面に全力投球しています。今年最初の 4 半期には、アクティブな大画面ユーザーが 2 億 7,000 万人に達しており、タブレット、折りたたみ式、Chrome OS に最適化する絶好の機会を迎えています。
ハードウェアの革新は、今年以降の Google の大画面への注力の土台となります。I/O では、2023 年に発売予定の Google Pixel タブレットについてお知らせしました。また、パートナーもすばらしいデバイスを作っており、Samsung、Lenovo、OPPO などの企業からタブレットや Chromebook、折りたたみ式デバイスが販売されています。
こういったアプリやその他のアプリは Google Play ストアで公開されていますが、その Google Play ストアでもこれまでで最大級の効果があるアップデートがあります。具体的には、ユーザーが Google Play ストアで大画面に最適化された最高のアプリを見つけられるように、大画面に注目した新しい記事コンテンツを導入したり、大画面アプリのレビューと評価を分けたりしました。また、Google Play をアップデートして、タブレット、Chromebook、折りたたみ式デバイスでの見栄えを向上させています。
#3: 皆さんをサポートします!
大画面と Wear OS のアプリをさらに改善できるように、徹底解説コンテンツを作成しました。アプリをさまざまな種類の入力、画面サイズ、デバイスに対応する方法について説明します。
異なるフォーム ファクタ向けに開発やテストする際の生産性を上げることができるように、Android Studio Dolphin ベータ版と Electric Eel Canary には、Wear OS と大画面向けの新機能を追加しています。詳しくはこちらをご覧ください。
Google ではベースライン プロファイルをすでに活用しています。ベースライン プロファイルを採用することで、Google Play ストアアプリの検索結果ページの最初のレンダリング時間は 40% 短縮しました。ベースライン プロファイルは Fragment や Compose などの一般的なライブラリにも追加されており、エンドユーザーのエクスペリエンスが向上しています。独自のベースライン プロファイルを作成するには、Macrobenchmark ライブラリを使用する必要があります。